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9月30日月曜日「アルティメット!」

 さて、昨日の日記にも書いたような経過で久々に「PSO」をプレイしました。新キャラを作ってまったりと楽しもうと思ってたので、とりあえずキャラクターメイキング。なんといっても作ってみたかったのは……いうまでも無く「仮面ライダー王蛇」。ヒューキャスト辺りでパープルで作ればそれっぽく見えるかな、と。でもってショートカットで「イライラするんだよ」とか「ファイナルベント」とか「ソードベント」「シュートベント」とかやってみたかったわけです。「いいぜ……ゾクゾクする」とか。でもお、いまいちパープルの発色が良く無くて、あんまり王蛇に見えないという欠点が。それならゾルダだ、と今度はレイマーで挑戦。でもやっぱり発色が暗い。実は王蛇のパープルを一番良く表現出来るのはハニュエールだったんですよね。ハニュエールは1stキャラだったんで、今回はパス。とかいって、2ndはレイマーなんですけどね。ゾルダと被ってる。結局良いキャラを作れなくて、1stキャラのシンテシスを再登板。うわあ、久しぶりのシンテシスの雄姿だ。しかも「ver.2」初見参。捕獲して9ヶ月強、ようやく封を切りました。
 そしたらアレ、レベル80以上のハニュエールなのにアルティメットにチャレンジ出来ないんですよ、これが。ひそかにベリハでダークファルスを倒してなかったんですね。なので、とりあえずダークファルス攻略から開始。プレイ自体に一年以上のブランクを抱えてるので、ベリハの遺跡も程良い緊張感がありました。というか、わりと本気でゾクゾクしてたり。スケープドールがあったから良かったものの、一回やられちゃったしね。ちなみに武装は遺跡用のフロウェンの大剣。オフライン専用キャラだってのとレッドリアってこともあってあんまり良い武器は手に入ってません。フィールド系の防具はよく出るんだけどね。でもってセイクリッドガードをデフォ装備。それに遺跡用のジャスティスをサブで。問題のダークファルスですが、さすがに時間はかかったものの、意外とあっさり倒せました。マシンガンは効きますね。遺跡途中でゴッド/バトルが出たのでびっくり。さっそく装備。モーションが早くなってかなり良い感じ。なんて、今更なんだろうけどね。
 条件をクリアしたので(2ndのケインじゃベリハダークファルス攻略はちょっと難しいだろう)、さっそく噂のアルティメットモードにチャレンジ。おお、なんかこう、見慣れたはずの森も微妙に雰囲気が違う。それにエネミーが異様にごつい。近づくのは恐いので、森用のヴァリスタでちくちく攻撃。あ、あたらん。攻撃が当ってくれない。特に初弾が当らない。おまけにかなりタフらしく、なかなか倒せない。しょーがないので接近戦にも挑戦。やっぱり一撃で大ダメージ! いちいちダウンさせられてしまう。3発喰らったら昇天しちゃう威力だ。が、それだけに経験値がかなり大きい。ベリハの遺跡のエネミーよりも2倍の経験値が入る。森攻略中盤になってようやくシフタとデバンドを使えば楽になることに気づく(笑)。防具系はあんまり良い物が落ちて無いけど、平気でレアクラスのライフルなんかが落ちてるのにはびっくり。でもハニュじゃ使えない。経験値以外の収穫特にナシで今回は終了。また挑戦してみよっと。
 新キャラも作りたい気持ち、残ってるんだけどね〜。

9月29日日曜日「ふれあい」

 木曜日にたくさん届いたソフト群を消化しよう、ということでとりあえず「ふれあい」と「おかえりっ!」から二択。定価2000円のシリーズだから手軽に遊べるだろうということで。「夏色セレブレーション」を外しているのは、いまいちという声を聞くから。「ビター」は結構まともに遊べるらしいから後回し。結局「ふれあい」を先にすることにしました。その後で「おかえりっ!」もプレイしますが、なんとなく「PSO」をプレイしたくなってるのでどうなるかわかりません。
 やっぱり手軽な作品だったので一通りさくっとプレイしてみました。なるほど、2000円で発売するために手を抜ける部分は抜いてるな、という感じです。基本的な汎用グラフィックはパターンを多く設けずに、メッセージウインドウに出る顔グラで表情を出しているのは、それなりのやりかただろうと思います。このパターンも種類がひとつしかないので画面上と服が違ったりもしますが、愛嬌でしょう(笑)。シナリオもそれほど深くなく難易度も低く、時間もかかりません。一日あればなんとかなるレベルです。
 なにげにヒロインが類型なようで、濃いです。義妹や魔法少女、実は女の子などといった……お約束といえばお約束というか。でもお約束過ぎて最近ではむしろ控え目になった要素のような。残りのパッケージにも出てる娘はメインのようでそうでもない感じ。なんでパッケ絵になってるのか不思議。とんがり娘は……場面場面で同一人物に見えないCGに性格なんで、双児が入れ代わってるネタかと思った。
 総評としては、安く作る見本みたいなソフトということで。背景CGなんて写真をフォトショップかなんかでパステル調にいじくっただけだし(笑)。原画の費用、安っ。でもシステム回りは悪くないし、おまけ要素も適度に入ってるし充分及第点でしょう。これとほぼ同じくらいの出来という「おかえりっ!」の方もちょっと楽しみ。

 一年以上ぶりの「PSO」は別にオンラインでプレイするってわけじゃないです。ドリム無いし。オフラインでまったりとプレイ予定。「龍騎」系の新キャラでも作ろうかな。もうとっくに誰かがやってはいるんだろうけど(笑)。

9月28日土曜日「更新」

 ちょこちょことHPを更新してみたりしました。アップしたのは「EVER17」のSSと、DCゲームのリストの改訂とレビューの追加。もうちょいハイペースでなんとかしたいなあ。あとサクラのSSの「コクパズル」もちょい複雑ってことでついつい後回しにしちゃってたけど、そろそろなんとかしなければ。なんたって、本家でアップしてからそろそろ一年……うわ、いくらなんでもひどすぎる。

 で、その「EVER17」SSですが、自分で読んでみるとSS以外のなにものでもないなーという感じがしました。こりゃ完全にプレイした人向け。未プレイの人はお断り状態。小説としての体裁もまったく整っていない……まあ、SSてのは普通そういうものなんでしょうけどね。サクラの時は出来るだけ未プレイの人が読んでも理解出来るように書こうと心掛けてただけに。半分くらい書いたところでそれに気が付いて、一度全部最初から書き直そうとも思いました。けど、今回の話の内容を考えるとさっぱりと書き上げるには今回みたいなスタイルしかないなということで、そのまま書き上げたという次第です。SSとアペンドシナリオ(ゲームシナリオ)、それに小説ってのは似ているようで実は結構違うというお話でした。
 少年視点の序章があったらこんなかも。一応続きの話も考えてあるんで、そっちも出来るだけ早いトコ取りかかりたいなあ。ギブミー時間。

9月27日金曜日「松永沙羅」

 今日はアレだ、なにも書くことがありません。せいぜい朝食に作ったチャーハンが多すぎましたってことくらい。今回はベーコン、ニンジン、タマネギを使った三目チャーハン……って、カレーで余った野菜を使っただけなんだけどね。悪くならないうちにはやいとこ使ってしまわないといかんから。

 そういうわけで今回は「EVER17」レビューの松永沙羅編。発売から一ヶ月でようやくここまで来ました〜。ネタバレ全開なので反転していきます。

 松永沙羅は少年視点のみに登場するヒロインです。というか、ここまで読んできてる人ならもうわかってるでしょうが、どっちにも登場するってのがそもそもおかしいわけで(笑)。
 彼女は武視点、17年の事件の渦中でつぐみが身ごもった武の実の子で、双児の妹になります。母のつぐみはキュレイウィルスの影響を受けているため、遺伝子上ではハイブリッドなキュレイ種の人間に変化しています。で、父親の武は(この時点では)普通の人間なので、生まれた双児はハーフキュレイになるようです。そのためつぐみがもっていた高速治癒などの不死性は受け継がず、残っているのは赤外線視能力だけのようです。もっとも知能が高かったり、運動能力が普通の人間よりも高かったりはするようですが。
 つぐみがライプリヒ製薬の追っ手から逃げる中で施設に預けられた双児は、彼女の願いに反して結局ライプリヒの手に落ちてしまいました。ホクトも沙羅もその研究所での実験材料としての監禁生活を長い間送ることになりました。この時点でまだ物心がつく前のようです。まだ自分の名前も記憶しているかどうか怪しい年頃。ふたりのホクトと沙羅という名前は研究所時代につけられたと考えられます。それがなぜホクトと沙羅なのかは分かりません。特に関連性の無さそうな名前なんですけどね。
 結局母親と同じような幼少期を送ることになった双児は、相当虐げられて育ったようです。唯一の心の拠り所は兄妹だけでしたが、やがて兄のホクトの方は施設から出されます。キュレイハーフとしての特殊性を強く示したのが沙羅だったからというのが理由でした。いつの日か兄と再会する日を夢見ながら沙羅は成長していきます。高い知能を効果的に使う手段として、クラッキングの技術も身につけました。やがて彼女も施設を出て生活をするようになります。ただしライプリヒ製薬の監視の目は常に光っています。ここで彼女を里子にとったのが松永家なのでしょう。そのあたりの人間関係は不明のままです。
 高校生になった沙羅は、運命の地であるLemuに辿り着きました。彼女の場合鳩鳴館高校の特使として来訪したそうですが、その背後に優春の手が回っていたことは容易に想像が付きます。その上で個人的にも謎の連絡を受けたため、多数来ているはずの生徒の中で彼女だけがLemuに捕われたのだと思われます。そこで兄と念願の対面を果たした彼女は、兄妹で脱出、ライプリヒの目の届かない場所へと逃げていきます。たぶん、たくましいふたりのことですからわりとあっさり逃げおおせるのでは(沙羅シナリオ)。下手すると優春の手を借りなくてもライプリヒを潰すかも。ココシナリオでは全てが解き明かされ、兄だけではなく父とも母とも出会うことが出来ました。彼女にとってはこれ以上ないくらいのハッピーエンドでしょう。どうもブラコンに加えてファザコンの気配も見隠れするので、どういう家庭になるやら想像もつきませんが(笑)。
 なにしろ母つぐみ=17才、父武=25才で老化停止(エンディング時ではおそらく21才程度)、16才の双児。普通に考えたら4人兄妹にしか見えませんが。

 さて、ゲームでの彼女の役割ですが、実はあまり重要ではありません。ヒロイン5人の重要度を上位から並べてみると、つぐみ&優(春&秋)、空、ココ、沙羅という具合になるでしょうか。ココもかなり低いんですが、沙羅は同じくらい低い。というのは、必ずしも彼女の存在は必要ではないということです。そもそも「恋愛アドベンチャー」という表記から考えれば、生き別れた妹と再会するというストーリーは明らかに逸脱しています。どっちかが間違いなのです(普通に考えれば表記の方が間違ってます)。
 その重要性は、17年の事件後につぐみが産んだのが双児でない場合を考えればすぐにわかると思います。別にホクトひとりでも問題がないのです。一応そのシナリオでは、キュレイウィルスキャリア独特の特殊能力がメインに語られています……が、この特殊性は本編においてホクトと沙羅が兄妹であることを証明するという程度の役割しか持っていません。不死性は引き継いでいませんし。キュレイの特徴で一番重要となるのは、なんといっても老化が停止することです。これがあってこそのこのゲームでの一大トリックなわけですから、これ以外は蛇足気味といえます。
 そういうわけで重要性が低い代わりに、沙羅シナリオでは本編の謎うんぬんよりも「兄妹の再会」をメインに描くことが出来るわけです。実際問題ココシナリオへ向かうために必要なのはつぐみ>優>ココという流れなわけで、空同様に比較的自由な設定が出来たはずだと思います。そのせいでしょうか、結構人気があるみたいですね、沙羅。なんというかアレ、今の妹ブームにものっかって(笑)。彼女の場合、序盤は謎の忍者混じりなサイバー少女でしかないのに、事実が判明してから急にお兄ちゃんラブラブ状態に入りますが、そのギャップの差が受けている原因ではないかと。「少年」と「お兄ちゃん」では彼女の名前の呼び方に、激しい違いが。でもその変わり具合を見ると、彼女がずーーーーーーっと秘めて来た思いが伝わってくるような。

 ところで沙羅は事件が起きて閉じ込められることで結果として監視の手から逃れ、心理的には逆に自由になったわけですよね。17年の事件の時を考えると

優春=事故死しなくても心臓病で死が間近。それよりも父の行方が重要。
つぐみ=不死身の身体なので事件に対しても緊張感が小さい。
武=生きることに前向き。
少年=実際に緊張の糸が切れた。
ココ=あれでも緊張はしていたのだと思うけど(笑)。

という感じで、34年の場合

優秋=自分の過去を調べるのに好都合になった。その後は事故どころじゃなくなった。
つぐみ=今回の事故は茶番で危険は小さいと思っている。
桑古木=彼の場合事故の真相を知っているし、17年の武から外れた行動は出来ない。
沙羅=上記の通り。
少年=深層意識の部分では彼は人間ですらない。

コレを見ると、事件中にパニックになりようがないというのがよくわかります。ですんで、事件中に遊んだりしてて緊張感が無いという欠点の指摘は、やや的外れかなと。緊張感を出すために、キャラが本来抱えているはずの心理状態を無視したら、「EVER17」は名作たりえなかったような気がする。

9月26日木曜日「収録」

 うっかりしてました。26日の夜にDDで届くと思っていたソフトがお昼に到着。そういえば夜指定したのは次の「ミッシングパーツ2」からでした。危うく寝てしまうところでした。今日届いたのは遅れまくって今日になった「君が望む永遠」と、KIDの移植作「僕と、僕らの夏」。それにSIMPLE2000DCシリーズの3作。積みも考えると年内はもう、下手にソフトを買う必要もない感じ。いつどれからプレイするんだろうなあ(笑)。積んでるヤツは積んだままで全然プレイしてないけど、順次購入してるソフトは一応手をつけてます。でも今回は数が多いだけに。ショップではSIMPLEシリーズも見かけないから、買うだけ買っておかないと後で買えそうにもないということもあるし。
 でもって、今は一応「エリュシオン」をプレイしているのでどれもこれも後回し……いや、「エリュシオン」を後回しにする手もあるか。安い分短いことを期待してSIMPLEシリーズからプレイするってのもありかも。
 ま、とにかく。とりあえず「僕と、僕らの夏」だけDCに入れて起動させました。目的はスペシャルデータです。今回は移植作ですが、システム回りは完全にKIDのものを継承してます。なので恒例のスペシャルデータも健在。毎回毎回「メモオフコンプ」のコンプリートデータから「NEVER7」の大量のアペンドシナリオと、根気良く収録してくれてます。その数も今回で遂に100を超えました。100以上のデータをダウンロード出来るゲームってのも、なかなか無いのでは。そいでもって肝心な私の作品、「まいめり」のアペンド「笑顔」はきっちり収録されてました。VER.1.01ということで誤字を解消したバージョン。めでたしめでたし。これまではただのダウンロードデータでしかありませんでしたが、これで市販されるゲームのディスクに私が書いたテキストが収まっている状態になったわけで、やっぱり嬉しいです。このダウンロードデータに関して説明書では記載が無かったので、ちょっとひやひやしてました。よし。

 例の長編の進行が相変わらず鈍い。おまけになんだか書いたものの出来も良く無いような感じがします。アマチュアでしかない私がそこまでこだわるのはアホらしい気もしますが。でもお、前に書いたヤツを読み直してみると、「今の方がヘタだなあ」とか思ってしまいます。そこで昔の作品のテンションを今にフィードバックしようと考えていくつか拾い読み……「帝都CURE」「サクラ大戦2第零話(長編のために中断したヤツ)」「星の歴史」それにいつぞや日記で出したオリジナルのヤツを。ちきしょう、面白いな(笑)。ほんとにこれ、自分で書いたのか? その延長で「EVER17」のSSに着手してみました。2つ書こうと思ったけど、ひとつにまとまる気配。というか、この作品がいまいち低調なんで昔のをチェックしたんですけどね、実際。よし、少し頑張ろう。

9月25日水曜日「いわくつきのスポット」

 またWWEの放送を録画しそこねた〜。今度はテープが足りて無かったというアホなオチで、実際こっちもたまりません。おかげでHHH&ジェリコvsフレアー&RVDを見逃してしまいました。まあ、このクラスなら他の番組でも再録してくれるからそれまで待ちましょう。しっかし、最近こんなのばかりだよ。

 うちの近所には心霊スポットとして有名になりそうなのに、実際そうなってないという場所があります。私がニュースで見て確認しているだけでもここ数年だけでふたりの人がその場所で亡くなっています。過去に遡って調べれば二桁くらいはいくかもしれません。そんな場所に、早朝の5時、まだあたりが真っ暗な時間に自転車で通りかかりました。幽霊が出た、なんてことはありませんでしたが、そういった無気味さよりも、この場所でこれまでに人が死んでいるんだ……という圧倒的な現実感の方が遥かに重苦しく感じられました。恐怖よりも畏怖というべきでしょうか。
 その場所は踏切です。でも遮断機は無く、いつでも誰でも自由に通過することが出来ます。鹿児島本線が走っている路線なので、電車の通行は結構頻繁ですし、夜間にはダイヤにない貨物列車も通過します。周囲の建物がブラインドになっているので、確かに危険といえば危険な場所です。ですが、ここのすぐ横20メートルくらいに別の踏切がちゃんとあります。電車が通過する時はそちらの警報が聞こえてくるので、電車の接近に気づかずに轢死の目にあうなんてことは、ちょっと考えにくい。ただし、ニュースで見た死者のひとりは老齢のお婆さんでしたから、耳が遠くなっていて警報も聞こえなかったという可能性はあります。が、もうひとりはすぐ近くにある大学の学生です。確か当時二十歳でしたか。そんな若者がこんなくだらない事で命を落とすのはバカバカしい話です。それとも彼には聞こえなかったんでしょうかね……。なんらかの理由で。ま、下手に近寄らない方が無難な場所ではあります。昼間でも充分危険な場所ですしね。

 最近どうも綺麗な睡眠を取ることが出来ていないのですが、これは単純に随分涼しくなったからなのにTシャツにタオルケットで寝ているからのようです。とはいえ、まだ掛け布団を使うにはちょっと早い。なので寝巻きの方を冬バージョンにするのが良いという結論が出ました。けど去年使っていたものはもう着られないので、新しいのを買って来よう。

9月24日火曜日「Canvas」

 うーん、ここ最近心身共に調子がいまいちで、なかなか浮上して来ません。先週の場合月曜から週末にかけて仕事をしながら体調は良くなっていきましたが、心理面はなかなか駄目。秋になったせいかな? 随分涼しくなったけど。誰かと違って風邪を引いたわけでもないのになあ。ま、しばらくすれば復調するでしょう。それまではぽかーんとするのもいいかも。そのせいか、今日もWWEの録画に失敗した(笑)。テープが途中で無くなるとはな。

 そんなわけでレビューを書くテンションも無いけど、忘れないうちに「Canvas」のことを書いておくことにしましょう。物語は絵の天才少年がスランプに陥り描くのをやめてしまおうとさえするところから、ヒロイン達とのふれあいの中で立ち直っていく、というものです。これが基本ラインにあるので、全キャラで似たような展開になるといえばなるのがまず欠点。正直この設定を上手に生かしているとは思えません。ヒロインは幼馴染み、引っ越していった隣のお姉さん、引っ越していった幼馴染み、両親の再婚により突然義妹になった後輩、謎の呪いにかけられた先輩、DC版新キャラの美術部の後輩の6人。一見バリエーションに富んだ顔ぶれに見えますが、実はそうでもありません。
 幼馴染みが3人というのはさすがに多すぎ。それ以前に物語が始まる前から主人公に好意を寄せているキャラが6人中5人! なんじゃこりゃあ。だから、悩みまくる主人公のどこが良くて惹かれていくのかというヒロインの心理なんか一切関係ナシ。最初から好きなんだもんね。ヒロインの側からストーリーを見ると起承転結の起と承が無い。物語開始前にその部分は終えてしまっている。おかげさまで大抵のヒロインにおいてシナリオの深みというものが一切無いということになっています。あくびが出そうなシナリオばかり。それだけが災いしてるわけじゃないですが、ヒロインの個性付けもかなりいまいちなことに。どのキャラも終始一本調子で抑揚というものがありません。人格の90%は「主人公好き!」で占められてんじゃないかと。寒い、寒いぜ!
 私的にはかなりつまらんゲームでした。さすがに他の人の評価が気になったのでネットで検索。すると2000年度の最萌えゲーと評価する人が結構多い。あー、そうか萌えゲーですか。つまり私は「みずいろ」での失敗を繰り返したということなんですね。とほほ。プレイした人達もこのゲームのパクリには気づいた上での評価ですか。ちょっとあのあからさまなのはいかがなものかと思うが……。シチュエーションをお借りするのはいいとして、元ネタをあれだけ意識させるように作るのはどうか?
 ゲームとしてもちょっと問題がある。というのも、基本的に選択肢が出てくるのは昼休みと放課後。で、この選択肢の出し方に芸が無さ過ぎ。だって全ヒロインいつも同じ場所にいるんだもんね。だからいっそ最初にクリアヒロインを決めたら後は一本道でも良かった、というかそれと大して差が無い。それに汎用グラフィックが基本的に一種類しか無いってのがつらい。そのせいで表情の変化に気づきにくい上にたいして変化しないのにいちいち読み込むため、ゲームのテンポを崩しています。これがいらいらする。使用されているシステムは悪く無いのにもったいない。
 ただ、「みずいろ」よりも救いがあるのは、それなりに面白かったシナリオがふたつはあったことです。あっちはひとつも無かった(笑)。DCオリジナルの美咲彩、それに君影百合奈、このふたりがラストクリア。それまでの4人をクリアするのは本当に辛くてボイスを消しちゃったくらいです。やっぱ萌えゲーって相性悪いのかなあ。

9月23日月曜日「カレーはやっぱりチキンが一番」

 今日もあっさりめで行きます。ちくしょう、身体がふたつ欲しくなる。

 一人暮らしなので、どうしても野菜類を買うと余ってしまいます。ポークカレー一回分程度では全部をとても消化しきれません。なので、改めてチキンカレーを作ってみました。ほんとはこないだだってチキンカレーを作りたかったのに、肉が売り切れてたんですよねえ。ついでに焼そばやら焼飯やらの材料までうっかり買って来てしまいました。賞味期限までに食べきれるか分かりません(笑)。やり過ぎてしまった。
 んで、肝心のカレーですが、やっぱり美味しいです。前回にプラスして少しだけミルクも入れたとはいえ、ポークとは比較にならないくらい美味しい。そりゃもちろんポークカレーを美味しく作るコツもあるんでしょうが、まーいいやって感じで。

 そういえばパ・リーグは西武ライオンズが優勝しましたね。ぶっちぎりで。おめでとうございます。シリーズの相手はほぼジャイアンツで決まってます。久々の対決になりますね。どっちが勝つか、ちょっとだけ楽しみです。

9月22日日曜日「仮面ライダー龍騎の明暗」

 ん〜、本来なら「Canvas」をコンプリートしたのでレビューするとか、「EVER17」の松永沙羅編、それに「赤緑黒白」の話だって書きたいのですが、あんまり日記に時間をかける余裕がありません。というか、最近日記の分量がさすがにちょっと多すぎました。先月は140Kくらいまでいってたかと。今月もあっさり100Kを超えるペースですわ。なのでちょっとあっさりめに行きます。

 今週の木曜日に「仮面ライダー龍騎スペシャル・13ライダーズ」がゴールデンタイムで放送されました。テレゴングを使って視聴者の投票によってエンディングが変化するという、意欲的な試みがされていて、それはまあ、よかったのですが。そのストーリーはわずか一時間という少ない枠でこれまでの本編を大雑把に駆け抜けるようなもので、もうひとつの龍騎とでもいったような感じでした。それだけに詰め込み過ぎ。
 真司龍騎を先代から継承>他のライダーに接触して闘いをやめさせようとする>
 どっこい性格悪いライダーばかりで難航>数少ない良識派ライア手塚散る>
 ナイト秋山、今回もとどめをさせず>龍騎&ナイトvs他の全員
とまあ、こういう感じ。目玉は13人きっちり登場したことでしょうね。ライダーがわらわら出て来て真司達に襲い掛かる光景はさすがに圧倒されるものがありました。けど、他のライダー全員が一方的に敵に回ってしまうというのは、本編を考えると問題が大きいんです。中には絶対に他と組みそうもないヤツもいますし。無理に一時間におさめるために、ゾルダ北岡、ガイ芝浦、王蛇浅倉あたりの人格が改変もしくは無視されてしまったような……。良かったのは王蛇のファイナルベント『ベノクラッシュ』の大迫力と、カルト人気を誇るシザース須藤の再登場くらいかな。シザースはベストの扱いだったと思います。
 一方で今日放送された本放送です。スペシャルにがっくりした人もこれですっかり遠い過去に消し去ってしまうほどのインパクトのある回でした。すごくとんでもなく盛り上がってます。
 ナイト秋山は病床の恋人の命を救うために闘っています。が、その彼女の命があともって数日。ナイト秋山としては闘うしかないのに、もう時間が「最後のライダー」に到達する猶予を与えてくれません。それでもやるしかないので龍騎城戸に闘いを迫ります。
 一方のゾルダ北岡の弁護士事務所には王蛇浅倉が接近していました。それを鋭敏に察知した秘書のゴローちゃんは北岡を事務所から連れ出して逃がそうとします。が、執拗な追跡の末浅倉はついに北岡との接触に成功。遺恨も深いゾルダvs王蛇の闘いが遂に始まりました。
 そのころナイト秋山も龍騎城戸との闘いに突入。サバイブ化して龍騎を圧倒。ですが龍騎城戸としてもここで負けるわけにはいきません。おまえに人殺しはさせない!
 王蛇は決着をつけるべく、長らく隠して来た最強の切り札、獣帝ジェノサイダーによるファイナルベント「ドゥームズデイ」を発動。ジェノサイダーの腹部に発生させたブラックホールに敵を蹴り込む技です。対するゾルダは比較的序盤から登場しているのにまだ数える程しか使ったことが無い「エンドオブワールド」で真っ向勝負。
 ナイトサバイブと向き合う龍騎は神崎士郎に渡されたサバイブ烈火で龍騎サバイブにパワーアップ。それぞれの闘いが最高潮に盛り上がったところで続く(笑)。
 さあ、次回どうなる! このクラスの内容をスペシャルでやってればなあ。

9月21日土曜日「いろいろあれこれ」

 DCの「Canvas」をプレイしています。実は「パンドラの夢」よりも先に始めていた作品で、投げ出していたもの。この日記でレビューを書くために、残ったヒロインを攻略中なのでした。でも、うざってえ。「EVER17」「パンドラの夢」と比較すると、まったく勝負にならない凡作。詳しくは後日。あと2キャラだ。とほ。

 WWEのスマックダウンのアンダーカード番組「ヴェロシティ」のメインをショー・フナキが飾りました。クルーザー王座戦です。もともと日本に帰国して「K-DOJO」を主催しているTAKAみちのくとKAIENTAIというチームを構成していた人ですが、ひとり残されて今後どうなってしまうのかと少し心配していました。フナキは絶対に統一王座に手の届くようなレスラーではないだけに。試合は敗北。でも凄かったですよ。会場から「フナキ」コール! 私も見てて「なぜだ?!」と思ったくらい意外な出来事です。タイガードライバーで負けると、マイクを握って「私、フナキは知っている。みんな僕のことが好きなはずだ。なぜなら僕はスマックダウンナンバー1アナウンサーだから!」といってドテーンとひっくり返って、そこでヴェロシティエンド。まさかね〜フナキがマイクで番組の締めを担うとは。いやほんと、これって凄いことなんですって。新庄がメジャーでサヨナラホームランを打つくらい凄いんですよ。だって、WWEって継続して在籍するだけでも日本のインディーでベルトを奪取するより遥かに難しいんですから。

 谷川史子の「魔法を信じるかい?」、それに吉住渉の「ランダムウォーク」それぞれ全三巻を借りて読みました。うわあ、どっちも面白くねー、ラストが納得いかねー(笑)。まずいっすよ、これ。谷川史子は短編〜中編の名手なだけに残念。吉住渉の方はそれ以前の問題で、アニメ化された「マーマレードボーイ」の1/100の面白さもないし。一緒に借りて来た週刊版「史上最強の弟子(1巻だけ)」の方が面白さでは上でした。

 で、「魔法」「ランダム」を読みながら弟とチャットなんかしてたりして。先週いろいろソフトを貸した話をしましたが「メモオフコンプ」と「マイメリーメイ」をプレイしたそうです。「メモオフ」はいまいち、「まいめり」は大ヒットだったということでした。どのくらいのヒットかというと、「カノン」は別格として「Air」よりは上というので、結構なものかと。といっても私はプレイしてないからピンとこないけど。

 涼しくなって来たのでカレーを作りました。都合上、前回とは違ってポークカレーです。……うーん、やっぱりチキンカレーの方がいいなあ。残念。

9月20日金曜日「パンドラの夢」

 ココ最近しばらくドリームキャストの「パンドラの夢」をプレイしてました。最初はあまり興味が無かったタイトルなので、購入は恒例になりつつあるDDでの通販ではありません。普通にショップで買って来ました。でもねー、売ってる店まで自転車で30分〜〜。ここはそこそこ今でもDCのソフトを入荷してくれている。「パンドラ」を買った時には、「EVER17」もまだ残っていた。ありがたい店ではある。もっとも、今後はほぼDD一本なんだけど……。中古の捕獲でもなければ。
 で、この「パンドラの夢」、DDでは時間循環アドベンチャーとか表記されていた。延々と同じようで少しずつ違ってる一週間を繰り返す……。言わずもがな、「EVER17」よりはむしろ「NEVER7」を想起させるようなキャッチコピーでした。それに異様に眼がでかいCGの画風に、いまいちなじめなかったとうこともあります。それでもプレイしてみる気になったのは、「EVER17」が傑作ランクだっただけに、同じようなネタを使ってどういう内容を見せてくれるのか興味が出て来たからでした。それに某所での評価もなかなか高かった、というのも後押し。
 この作品は元々PCの18禁ものです。移植を担当したのはこの手の移植を主に手掛けるNECインターチャネルです。それだけに実は不安でもありました。というのも、「カノン」や「Air」などの名作を手掛けている会社とはいえ私はそれらをまだプレイしておらず、たまたまプレイした作品はあんまり面白く無かったからです。ですが、「パンドラの夢」に限って言えば、思ったよりも面白かったと言えると思います。では、感想を。

 大雑把に言うとストーリーはある高校の弱小美術部が合宿を張ってみると、合宿中の一週間が延々と続き、いつまでたっても9月1日が来てくれない、というもの。この辺4月7日が来ない「NEVER7」にちょこっと似てますね。キャラはロリ、幼馴染みとその妹、長身巨乳の部長、看護アンドロイド、主人公だけ。それ以外のキャラも多少登場しますが、メインで登場するのはかれら美術部だけです。いくらなんでも二学期直前の学校にいるのが合宿中の美術部だけというのはおかしいと思いますが、その辺は一応伏線になってるみたいです。もっともキュレイシリーズみたいな大掛かりで気持ちの良いハッタリは無いので、その辺は期待しない方が良いです。
 元々一本道でしか無かった内容を移植時にパワーアップして各ヒロインのエンディングを追加したのがDC版だそうな。だからPC版は完全にシナリオ勝負で、ゲーム性なんてものは無かったみたい。DC版では「楽園」「飛翔」「希望」「二人」「永遠」という5つのシナリオに別れています。5分割されたシナリオはそれぞれのヒロインに割り当てられていまるが、「楽園」から開始してひとつずつ出現させていかないと残りのシナリオはプレイ出来ません。これらのシナリオはいわゆるギャルゲーの基本フォーマットである並列扱いではなく、全5巻のひとつの物語を構成するひとつの物語という感じになっています。この部分がこの作品の大きなポイント。
 この作品のテーマはキュレイシリーズのような循環ではなく、喪失です。製作スタッフがどう考えて作ったのかはともかくとして、私はそう感じました。ループする時間の中で喪失というのは、一体どういうことなのか……はプレイして確かめてみるべし。詳しく書くとネタバレになるので。
 ギャルゲーではありません。私が以前に定義した「2002年現在でのギャルゲー」という枠から、この作品は抜け出ています。簡単に言えばここで定義されるギャルゲーの形態は「ヒロインの並立」という言葉で言い表わすことが出来ます。漫画や小説などで複数のヒロインが登場しても、最後に結ばれるのはひとりだけ、もしくは全員アウトになる。読者の中には、どうしても毎回傍役を好きになってしまう人もいます(私なんかそうだ)。そういったフラストレーションを晴らせるメディアがゲームです。自分でヒロインを選択して、自分で物語を作り上げることが出来る。これが基本的に面白く無いはずが無い、というのが簡単ではありますが、その内容でした。だから主だったタイトルの中で、もっとも純粋なギャルゲーなのは「サクラ大戦」です。ヒロインを違えても基本となるストーリーは変化しないから(他だと「火焔聖母」)。漫画、小説でも好みのヒロインでの物語を希望するとしても、物語の根幹の内容自体まで変化して欲しいとは望まないはず。作品そのものが好きならね。
 ギャルゲーというものを、お気に入りのヒロインと結ばれるストーリーを楽しむためのものだとすれば、「パンドラの夢」という作品ほどそこから逸脱したものも少ないでしょう。なぜなら、普通に考えればギャルゲーでのヒロインとの物語は心地良い空間の成立になるはずだからです。「パンドラの夢」はそれを構成した上で踏みにじる物語になっています。結ばれた世界をパーにしてしまいます。純粋なギャルゲーなら、そんなことはありえません。だから、これはギャルゲーではないと感じました。最終的なエンディングは他のヒロインの物語をことごとく踏みにじった挙げ句に存在します。あれを素直に受け入れられるか、これは個人個人の判断に委ねられてしまうでしょう。個人的には「アリ」ではあると思いましたが、心情的にはやるせなさで一杯の物語でした。
 まあ、あれですよ。個人的な定義からすればギャルゲーから逸脱しているというだけで、この作品の本質がギャルゲーであることには違いありません。キャラクターもそのような造形が為されていますね。各ヒロインの性格はやや極端といえるものです。ただしこれは、各員のシナリオの内容を考えれば妥当な造形であるともいえます。わざわざお金を出して痛い物語を読むのが一般的な行為といえるかどうかでいえば、間違いではないはずだと思います。私は基本的にハッピーエンド至上主義なので(「EVER17」をプレイすれば、大団円にまとめる困難さも分かるというもの)、正直「パンドラの夢」のような作品は好みから外れます。終了後に感じる後味の悪さを単純に文学的な良さと評するのも、一元的な見方であまり賛同出来るものではありません。が、実際大抵のギャルゲーでは都合の良いエンディングがまかり通っています。当然ですけどね、それがギャルゲーですから。あまりにそういう作品が多いことを考えると、選択肢として「パンドラの夢」のような作品が存在するのもアリだ……と、結局私の意見はそこに行き着きます。

 システムは結構快適です。オートスキップもありますし、各種の調整も可能です。なぜかこの会社の移植作に装備されているフォントの選択も健在。ただ、このゲームは漫画でいう吹き出しの中にテキストが表示されるため、どのフォントもいまいちしっくりと来ない。セーブ機能も使いやすく、分かりやすい。一度見たシナリオはシナリオ再生モードでいくらでも見ることが出来ます。そういや、「水夏」にもあったっけ。今後はこういったモードも標準装備になるのでしょうか。演出は独特かつ効果的。もうちょい向上の余地はありそうですが、現状でも大きな問題はありません。後はアレ、DCの基準を疑いたくなるようなシナリオとCGを堪能出来れば元はとれるでしょ(笑)。高校三年生の○○○ょとか、滅多に見られるもんじゃないですよ。
 

 さすがに涼しくなったので、夜に窓を開けたままにしていたら、猫ちゃんがにゅうっと闖入してきました。ちょっと痩せ気味なあたり、たぶん野良猫でしょう。私はペットを飼ったことがないので、おそるおそるベランダに出しました。飼ってみたいとは思うんだよなあ。

9月19日木曜日「やっちゃった(笑」

 ちょこっとだけ昨日の捕捉。どうやらやっぱり北朝鮮国内向けメディアに対して、今回の拉致疑惑暴露の一件は報じられていないそうな。拉致された人達の家族が嘆くのは分かるのだが、そればっかり報道する日本国内メディアもどうかと思う。正直言って、彼らの嘆きを理解できるのは彼らだけで、マスコミがどれだけ報道しようとも第三者には分かりっこないのだから。それを理解出来るというのなら、それこそ偽善でしかない。私はボランティア関連において「偽善も善」というスタンスをとってるけど、これをそれと同列に考えることは出来ないね。ん〜、でもあれだよね。たぶん、拉致を実行した連中にとっては、これは戦争行為の一貫だったんだと思う。戦争状態の中にあると、冷静な自我や判断力を維持するのは極めて難しいでしょう。その辺からの暴走だったんだろうな。もちろんそれで拉致事件を許せるもんじゃないけれども。

 で、ついにというか、やっとというか、例の先輩と衝突しちゃった(笑)。以下不穏な内容を含むので反転。

 でも、なんというか、「なんなの、アレ」という感じです。「え、この程度でそんなオーバーにキレちゃうの?」という話です。元になったのは非常にくっだらない些細な事でした。明らかに公私混同以外のなにものでもないんですよ(本人はどうもその辺のおかしさに少しも疑いを持って無いらしい)。それをさも絶対にやってはいけないことだ、なんて風に言うもんで、私が「それは理解出来ません」と言い返したら、まあ、びっくり。返って来たのが「横着するな」「勝負してやるからな」。どっちとも理解不能なんですが。私が出来るだけ仕事を速やかに進めたくてやったことに対して「横着」というのは、明らかに用法が間違ってます。辞書で調べてみましょう。

 横着 仕事は積極的にしないで、分け前だけは一人前に主張する様子。

やっぱりワケわかんねー。あてはまんねー。あれか、自分の思い通りにならないことは、全て横着になるのか? さすがに真面目に仕事をしてるとこへ持って来てそんなことを言われたので、こちらも「横着ってどういうことっすか」と言い返しました。その後に「勝負してやるからな」。横着ってのも理解不能ですけど、こっちはそれを遥かに凌駕するデタラメさ。勝負って何よ? 何するつもりなのよ? とにかく、発端が些細な事なので、たったあれしきのことでここまでカッとなるのは、度量が狭いのか、もしくは自我から幼児性が抜け切っていないかのどちらか、あるいは両方なのかなあ、と思います。どのみち熱くなってるのが向こうだけという時点で、勝負も何もあったもんじゃないんですけどね。そもそも衝突といってもこっちはよく分からない部分を問い返しただけですし。重ね重ね、あれだけ怒り狂う理由が分からない。勝負ということでなら、店長さんの裁定では私の方に理があるということでした。だからもう終わってる。そもそも向こうは全然言ってることに筋が通って無い。別に喧嘩沙汰にしてくれてもいいよ。あっちが失職するだけだもん。その方が私にとっては好都合だな。
 とゆーかぁ。私的な部分があるとしても、「悪いけど、こうこうしといてくれないか」と言ってくれればこっちだって態度を固くしやしないわけで。「こうしないとあかんやろうが」ってのは、やっぱどっか勘違いしてる。自分を店の王様とくらいに思ってるんじゃなかろうか。夏から入った新人がこないだ言ってた「この店は自分でもってると思ってる」というのが、結局当たってるんだな、ということでしょうか(いいおっさんが二十歳に見抜かれるなよ)。仕事にプライドを持つのもいいけど、持ち過ぎるのも問題なのかもしれません。そりゃもう、内実が伴っていれば良いんですけどね。私だって「頑張ってるけど、及ばない部分もある」って自己評価ですし。「頑張ってる、俺最高」は見ててちょっと痛い。今日、その人が間違ってた伝票をこっそり直しておいたのは私だけど、向こうは気づいてもいないことだろう。だって、どうせ言っても礼のひとつもないだろうしさ。
 ソリの合わない人だって、そりゃあいるわな、人間だもん。でもそれでも折り合いをつけるのが大人ってもんじゃん。これは部活動じゃ無くて仕事なんだからさ。ほんと、「勝負」って、馬鹿だよな。自分から引っ込み突かなくなるようなこと言って、どうするつもりだろう……。

9月18日水曜日「拉致疑惑」

 小泉総理が北朝鮮との首脳会談を決めたのも唐突なことでびっくりしていたのですが、いざふたを明けてみるととんでもないびっくり箱でしたね。確かに日本の総理大臣が直接北朝鮮の地に出向いて首脳会談をするのは近代史に刻まれるはずの歴史的事件なのは確かです。が、個人的にどうも流れてる空気が変だなあと思っていました。日本の外交が非常に弱いことは周知の事実なので、どうせ今回もたいして成果は無く終わるんじゃないかと……思ってたんですよね。でもテレビでの扱いは物凄く大きかった。TBSは急遽「はなまるマーケット」を潰して報道と区別番組を編成したくらい(この日のゲストはちゃんと美輪明広と決まっていた)。その上でのあの発表となると、事前に一部にはそういう公表があるという情報が流れていたんじゃないかと……。まあ、今回の一連の流れの中で、私は新聞の一面くらいでしか情報を得ていないので、なんとも言えませんが。
 それでも拉致問題に急激な進展があったことは、総理の成果といえるでしょう。あんまり急過ぎる上に、内容が衝撃的過ぎたので、その反応も戸惑い気味な感じはあります。それでもこのまま永遠に闇の中かと思われた拉致疑惑が疑惑から事件に格上げされたのは、価値があることのはず。8人が亡くなっていた、もしくは殺されていたというのは悲劇だと思います。ただ、私は全員が殺されていたとしても不思議とは思いませんから、生存者の存在をきちんと明かしたのはかなり意外です。更に不思議なのは、今のタイミングで北朝鮮が切り札を使って来た理由。そこまで切羽詰まっていたんでしょうかね? あちらの内情はなかなか分からないので、なんとも言えません。
 歴史的な事件だったことは確か。ただ、どうなんでしょうか。北朝鮮が今回の会談についてどういう報道を国内へ向けているのかが気になります。あの拉致疑惑についての全面謝罪を総統する絵面というのは、独裁国家である北朝鮮においては問題が有り過ぎるのでは。下手すると、会談があったということさえ報道しないかもしれないな、だなんて思いました。

9月17日火曜日「雨」

 久しぶりに福岡にも雨が降りました。実は福岡に水を供給するダムの貯水率が微妙に下がっていたところでしたので、結構有り難かったりします。この夏はあんまり降りませんでしたから。で、降ってみると急に涼しくなって来たような感じです。台風のせいでしぶとく残っていた夏の気配もこれで一掃、ということになると良いのですが。でも気温の変化が急激なので、風邪をひかないようにしないといけません。下手に仕事を休んだりもできないし。

 何故か日記の日付けを間違ったりしてます(笑)。でもまあ、別に直さなくてもいいや。優の話が随分長くなってしまいました。次は沙羅だけど、今週中には書くでしょう。最後のまとめを書くのはいつになるのかな。むう。

 「EVER17」をプレイした後、DCの「Casvas」を3キャラクリアしてから「パンドラの夢」をプレイしています。「Canvas」はちょっとなんというか、ダメっぽい。その辺の詳しい話は、全キャラをクリアしてからいろいろ書こうと思います。今は書きたいことがありすぎ、というか「龍騎」にしろ「まいめり」のアペンドの話にしろ書きたくても書ききれないことがたくさんあって、正直辛い。「パンドラの夢」の方が面白いですね。なんか、通常版は4桁にも満たない売れ行きなんだそうですが、私はしっかり通常版を買いました(笑)。あ、でもDDで売り切れてたのは通常版だったぞ。
 当然のことながら「赤緑黒白」も読み終わっています。これの感想も書きたいのになあ。「数奇にして模型」なんてのも再読中。後、今週の「週刊ゴング」の表紙の間抜けさにも呆れたけど、こっちはまあ、いいか。

9月15日日曜日「田中優・後編」

 「仮面ライダー王蛇」、あ、マジ間違い。「仮面ライダー龍騎」でした。夏休みのコントを二回挟んで本編に復帰。フェリー話は結局王蛇浅倉の異常性を改めて描いただけで、これといって見るべきものはありませんでした。もう結構長い間引っ張っている王蛇のユナイトベント、獣帝ジェノサイダーでのファイナルベント「ドゥームズデイ」が出て来ない。おかげさまで毎回毎回出る出るといわれて出て来ません。そろそろ見せてくれ〜〜。
 それに今年の一月から始まったこの番組も、やっぱりそのくらいでお終いのはずです。とっくに物語はターンニングポイントを超えてるというのに、まだ未登場のライダーが5人もいます。どうやら噂では残る5人できちんとストーリーに絡むのはひとりだけとか? 次の木曜日のスペシャルで13人全員登場してくるようですが。

 今回は「EVER17」の田中優レビュー最終回、になるといいんだけど。

 物語の中に置ける優春の立場は非常に重要なものです。時間軸に対する縦横2本ずつの大きいな柱、その中の縦方向の柱のひとつをつぐみと共に担っています。その心中はかなり複雑です。まず、彼女はブリックヴィンケルに指示された計画をそのまま実行するという、自身の意思を超越した運命というべきものに突き動かされています。が、それだけが全てではありません。一応彼女にはココと武を無理して助ける理由がありません。ブリックヴィンケル&ホクトのふたりは「それほど難しく無いと思う」とかいってましたが、とんでもないぞ(笑)。こんなん、簡単にできるわけないじゃん。そんな計画に迷い無く17年を捧げることを考えてみろ。というわけで、前にも書いたように、最初の1、2年は彼女も悩み何もしなかったと思う訳です。
 それを振り切らせたのが母の死。死因はティーフブラウ。身体の中にキュレイによる抗体を持っているはずの優春ですから、やりようによっては母を救えたかも知れない。それが出来なかったのは、潜伏期感が短く発症してから短い時間で死に至るTBの性質のせいでしょう。それと、優春はこの時点でまだ、自分がキュレイウィルスのキャリアになっていることに気づいていなかったのかも。まだ年齢加算中の出来事ですし。結局優春は両親をTBで失ったわけで、個人的にライプリヒ製薬に恨みを抱きました。それに武への恋慕も加算して、ようやく彼女の心の中で動き出す決意が出来ました。その後の彼女の異常とも言える行動力はもう、言うに及ばず。娘に対して名を騙って生活。沙羅を優秋と同じ学校へ入れたのも、彼女の手が働いて無いはずがありません。優春の娘とつぐみの娘が偶然同じ高校に入るなんてことが方がおかしい。ホクトはともかく、沙羅の身柄はかなり以前から優春の手の内だったようです。娘二人が友好関係を築いたことは、さすがに偶然だったでしょうが、これも互いが背負った運命がさせたのかも。

 ということで、「EVER17」という物語を壮大なスケールで演出したのは、17年に及ぶつぐみと優春のドラマそのものでした。孤独だったつぐみが初めて得た愛と幸せ、それを失った後の激しい失意と放浪。優春の愛情とそれに優る復讐心、執念。これが物語を経て最後に大団円を迎えたからこそのハッピーエンドでした。

 最後に優秋について。はっきりいって、物語における重要性の比重において、優秋は攻略ヒロインのひとりでありながら優春の足下にも及びません。全キャラの中でも優秋は、そのバックボーンが一番薄いということもあります。確かに彼女は優春が産んだクローンですが、この世界はクローンが認知されています。その母に出生を偽られて教えられているのも、あくまで優春の庇護下にあってのことです。彼女はずっと守られて育って来ました。彼女の人生の中に悲劇が無いとは言いませんが、その密度では後輩の沙羅にも届きません。どうも優秋の人気がいまいちなのは、その辺に原因があるような気がします。
 可哀想なことでしょうが、作品構成上でも優秋は優春のコピーでしかありません。ただ単なるクローンというだけではないんですね。武と少年(ホクト)の両方にきちんと姿を見せるのはつぐみと空、「武」と「少年」それに「優」です。つぐみと空は同一人物。「武」と「少年」は作意的に作られた存在でした。少年はアレなわけですけど、後日また書きますが、特殊な彼の性質によって不問に出来ます。相違点はココと沙羅の存在のみでした。これは相違点をひとつだけにすることによって、「何かの間違いだ」という心理トリックの材料になっています。逆に言えば、ココと沙羅以外はそれを構成するための要素ということです。つぐみと空は同一人物、武はアレ(笑)。彼らがLemuに来たのは、彼ら自身の強い意思が含まれています。が、優秋にはそれがありません。彼女の父を探すという意思も優春から受け継がれた意思に過ぎません。彼女の一番の悲劇は、作者が物語を構成するためのパーツであることから抜け出し切れなかったことにあったかな、と思いました。
 ただし、優秋以外のキャラは34年の事件までが大事なキャラでしたが、彼女だけは未来を託されたキャラなのかもしれません。優秋シナリオのエピローグでも分かるように、彼女の物語だけが34年を超えて36年まで踏み込みました。これまでよりも、これからに比重をおかれたキャラなんだ、ということで。でもそれも描かれないだろうし、やっぱり不幸なキャラだとは思うんですが(笑)。

9月16日月曜日「サマースラム」

いよいよWWE四大PPVのひとつ、サマースラムが今年も開幕です。
あとの3つはレッスルマニアとサバイバーシリーズとロイヤルランブル……だったっけ?
今回も実況はタズ&MCとJR&キングの同居。

★不敵のオリンピックヒーロー
カートVSミステリオ。
ミステリオの奇襲から試合開始。
そのまま勢いに乗って猛攻を見せるミステリオ。
が、相手はなにしろカート・アングル。
どっしり構えられると実はなにも出来なかったり。
でもこれはミステリオに問題があるんじゃなくて、
カートが強いんですね、やっぱり。
それにしてもカートは立派にプロレスラーへ進化したなあ。
619からウエストコーストホップのコンボでも仕留められず。
最後はアンクルロックでタップアウト。
ふと、エッセ・リオスもマスクを被れば良かったのに、と思ったり(笑)。
T2Pのメキシコマットで彼を見ました。

○カート・アングル
       アンクルロック
            レイ・ミステリオ×

★老獪ネイチャーボーイ
ジェリコVSフレアー。
なんだかフレアー、どんどん力を取り戻してるんですけど。
本気で最後の一花を咲かせられそうな感じさえします。
おそらく今が絶頂期のジェリコとしっかり渡りあうとは……。
技はやっぱりチョップと四の字なんですけど、それで試合を組み立て切るあたりがさすが。
試合のペースはジェリコが握ってるはずなのに
不思議とジェリコが優勢に感じないといいますか。
フレアーはジェリコの四の字に苦しむものの、
本家四の字でしっかりタップをゲット。
そういえばエッジの四のエッジ固めが最近出ないですね。

○リック・フレアー
       四の字固め
           クリス・ジェリコ×
 

★業師ラティーノ・ヒート
エッジVSエディ・ゲレロ。
ちょっとストーリー的に弱い試合だけに試合内容勝負。
カートが以前に「テクニックはベノワが一番」といったそうですが
エディ・ゲレロも相当なものですね。
試合途中からエッジの左腕に狙いを絞ると、
驚くほど多彩なムーヴで鮮やかに集中攻撃。
日本のジュニアのレスラーでエディに勝てそうなのは……。
エディはエッジキューションをキックアウト。
かなり珍しい光景。
なんとエッジの左腕にフロッグスプラッシュ!
これには驚き。
最後はエッジのスピアーに倒れるものの、試合はエディ・ゲレロの独り舞台でした。

○エッジ
   スピアー
      エディ・ゲレロ×
 

★反米の旗の元に
ストーム&クリスチャンVSブッカーT&ゴールダストのタッグ王座戦。
双方ともタッグ戦に長けた連中なので、好試合を期待してました。
中盤ゴールダストが完全に捕まり、ニックの怪しい裁定もあって大苦戦する挑戦者組。
こういう試合をやらせたら王者組は正直上手い(今回こればっかり)。
会場からは「ブッカーT」コール!
ブックさん、ファン急増中。
王者組があのエジクリの代名詞コンチェアトを狙うと、これは不発。
この後にブックさんがようやく登場、あ王者組を圧倒します。
なんとシザースキックでストームとクリスチャンを同時撃破!
が、土壇場でテストが乱入、ブートが炸裂して王者組が防衛成功。

○クリスチャン&ストーム
      テストのビッグブート
             ゴールダスト&ブッカーT×
 

ザ・ワールドで豪遊するノーブル&ニディアのカッペカップル。
あまりの馬鹿さは既にヒールの枠を超えたかも(笑)。
 

★狂獣クリップラー
ベノワVSRVDのIC王座戦。
勝った方の番組へIC王座を持ち帰る重要な試合です。
かつて新日ジュニアで闘ったベノワと全日で闘ったRVDの絡みは結構新選。
ベノワはまさに狂獣の名にふさわしい圧倒ぶり。
はっきりいって、ラディカルズは物凄く強いとしか。
開脚ムーンサルト>ヘッドバット>ファイブスターを綺麗に仲良く失敗すると
ベノワは一回目のクロスフェイス!
その後もクロスフェイスが不発に終わるものの、試合はとにかくベノワが圧倒。
なんとまあ、腕をロックしてのスープレックスの連発からまたもやクロスフェイス!
もはやいつ終わってもおかしくない状態。
RVDの逆クロスフェイスはあっさりと解かれる。
最後はファイブスターでRVDが逆転勝ち。
けど、ステフは謎の高笑い。

○RVD
  ファイブスターフロッグスプラッシュ
                クリス・ベノワ×
 

★制裁デッドメン
ライバルエッジに差をつけられたテスト。
このテイカー戦は上に行くのに重要な試合のはず。
かつてケインにはPPVで勝利してるけど、果たしてテイカー超えはなるか?
体格ではややテイカーが優るものの、若さを武器にテストが押す展開。
テイカーはなかなかペースを掴むことができない。
が、テイカーはDDTから逆転、テストにチョークスラム。
ラストライドの体勢に入るとストーム&クリスチャンが乱入。
テイカーはこれをチョークスラム二発であっさりけちらすが、
そこを狙ってテストがビッグブート!
しかしテイカーはこれをキックアウト。
ビッグブートでカウント3を取れないのも珍しい。
最後は封印技ツームストンでテストもジ・エンド。

○アンダーテイカー
    ツームストンパイルドライバー
                 テスト×
 

★伝説のハートブレイクキッド
因縁の対決、HBKショーン・マイケルズVSHHH。
WWE屈指の実力派を相手に一夜限りの復帰となるHBKは戦えるのか。
やっぱり見ててもHBKの背中にドキドキ。
これが元での引退だっただけに。
反則裁定無しなので、凶器も使い放題の一戦。
やはりこの男のカリスマは本物。
HBKはブランクを感じさせない闘いぶりで魅せてくれます。
でもやっぱり背中が(以下略)。
でもって、HHHはHHHで椅子で背中をぶっ叩くし!
更に予想通り親友スレッジハンマーも出現。
このあたりからHBKは流血。
椅子越しのスイートチンミュージックが炸裂するとHHHも流血。
で、HBKはなんと自らラダーを手にし、HHHをめったうち。
おまけにテーブルまで持ち出してコーナーから場外で危険なダイブ敢行!
リングに戻るとラダー最上段からエルボードロップ。
ここまでやるかHBK。
そしてフィニッシュはペディグリーを回避してのフォール。
なんと、HBK勝つ!
が、HHHは勝利したHBKの背中へ非情のスレッジハンマーニ発!
うわあ、やめてくれー。
マジでなぐってるう。

○ショーン・マイケルズ
         体固め
           HHH×
 

ここで小コント。
リリアンがフィンケルに平手打ち。
でも会場はあんまり涌かなかったみたい。
 

★異変のピープルズチャンピオン
ロックVSレスナーの統一王座戦。
実況はタズ&MC。
この試合、試合内容はともかく会場の沸きぶりがなんといっても異常。
ロックへの声援と罵声が入り混じり、レスナーへも声援が送られるという。
ある意味ロックにも相当やりづらい空間となった中、
そのロックはファイトスタイルを微妙にヒールっぽく変化させたような?
レスナーがシャープシューターに捕らえられると会場は「レッツゴーレスナー」の大声援。
一方ロックがベアハッグから甦るとブーイング。
その後ロッキーコール(笑)。
タズ&MCもやや困惑気味。
ロックはヘイマンを実況席葬にすると、レスナーにもロックボトム。
これはレスナーが返し、逆にブロックボトム炸裂(笑)。
レスナーはピープルズエルボーを切り返し、最後はF5で王座奪取。
ともあれ、王座をどう守るかで今後が決まりますね。

○ブロック・レスナー
         F5
          ロック×

9月14日土曜日「田中優・中編」

 久しぶりに弟と会って来ました。ちゃんと元気だったので、御安心を。多少は時間が出来たということで、やれるだけHPの更新をしておきたいと言ってました。基本的に顔を見に行っただけなのですが、DCのゲームを貸してくれ、というのでいろいろと大量に持っていきました。もっとも、多すぎたようです(笑)。持っていったのが「メモオフコンプ」「ネバー7」「クローストゥ」「夢のつばさ」「火焔聖母」「みずいろ」「ミッシングパーツ」「ガンダム外伝」「FKS2」「マイメリーメイ」。すげえラインナップだ。今買って揃えようとしても絶対無理だ。けど、「クローストゥ」「火焔聖母」「ガンダム外伝」「FKS2」は突き返されました。やっぱり社会人、時間が最大の敵だなあ。それにしても私としては、「夢のつばさ」と「マイメリーメイ」を貸すだけでも重大な決断でした(笑)。今でも時々プレイしているだけに。とりあえず手元の「エバー17」とか、あとは他の積みソフトで我慢します。
 例によって自転車です。往復2時間。今回は往復とも夜でしたので、さすがに涼しくて気持ちの良いサイクリングでした。やっぱ、もう秋ですね。

 さて、お待たせしました。ちょっと延び延びになってた優編の続きです。ほんとに超バレだから、未プレイの人は読まないように。

 ブリックヴィンケルに今後にすべき活動を詳細に聞かされた優春ですが、そのあまりに突拍子もない内容に半信半疑だったことでしょう。ですから、17年から34年までの17年間の最初の1年くらいは彼女も普通の女子大生として過ごしていたのではないかと思います。なにしろ17年というのは長過ぎるし、そして優春自身には17年も生きられないという確信があったはず。例の心臓病です。彼女はLemuで父に会いました。娘も順調に成育しています。死の恐怖におびえながらも、それを覚悟しての大学生活でした……が。なかなか死にません。それどころか発作さえ一度も起きない。生きられないはずの自分が生き続けている。おそらく母が死んだ瞬間がそれだったでしょう。後からティーフブラウに感染した母が死に、自分はまだ生きている。それをきちんと認識した時、はじめて彼女はBWの言う事の信憑性を知りました。キュレイキャリアであるつぐみの抗体を受けたことで、自身の心臓病が克服された。死ぬはずだった自分が生かされた……その事実で彼女は、自分自身が17年という長い運命の輪の真只中にいることを知りました。こうなったら、彼女はやるしかありません。優春の命はもはや自分ではなく、とりまく運命の所有物だったからです。
 活動を開始した彼女は、とりあえずLemuに深く潜り込むための方法を模索します。34年の事件では、過去のLemuを出来るだけ忠実に再現しなくてはならないからです。それを外部から行うよりは、中に入ってしまった方が良い。優春はライプリヒ製薬への就職を選択します。第三視点を本気で研究するようになったのも、この頃のはずです。同時に育てている優秋に対して、「自分はゆきえという名である」という嘘を教えるようにしました。優秋は文字通り優春の分身にならなければならないから。父親の情報もぼかして教え、またそれまでの教育方針も方向転換して、自分が受けたような放任主義に移行します。娘を溺愛している彼女ですから、優春にとっては辛かったことだと思います。その後優春は第三視点の研究を驚くべき短期間でまとめ、それを抱えて大学院へ進学。おそらくその間に桑古木涼権とも接触をして、その計画を打ち明けたのでしょう。お互いLemu事件から救助された関係ですので、連絡先くらいは伝えあっていたでしょうから、探し出すのは難しくなかったと思われますね。
 無事に桑古木の協力を取り付けた彼女は、覚悟と共に遂に件のライプリヒ製薬に入社。ここでの彼女の立場は当初微妙なものだったと思います。なにしろ彼女が田中陽一の娘である事は、調べればすぐに分かります。ですから、自然な流れとして、ライプリヒは彼女をLemuへ近付けないようにしたはず。それでも彼女がLemuへ入り込めたのは、いろいろと裏工作があったからに違いありません。桑古木も使って、犯罪行為すれすれの手段を使う事も厭わなかったはず。なにしろ彼女も桑古木も少し狂気に域に入っていたから。自身の運命も命も自身の物ではない、という。優春が優秋を放任していたのは、そんな姿を見られたくなかったということもあったのかもです。Lemuに戻って来た彼女がまず最初に行ったのは、空の復活です。もっとも空自身はあの事件の一年後にLemuが再建された時点で再起動されています。優春が復活させたのは、もちろん17年の事件の時にピピが回収して来たディスクの中身です。あの事件を共に体験した空です。ここで空にもこれからの計画を報告します。勿論、空が計画に乗らないはずがありません。なにしろ救うのは武なのですから。たぶん、ここで空は同時にボディを欲しがったのではないかと予測。その理由は優春にも見当がつき、彼女はLemuの資金を使ってそれを製作させました。
 Lemuに入り込み計画を少しずつ進めていく中で、優春には初めて余裕が生まれました。とにかくLemuに入り込まないことには何も始まりませんから、それまではLemu目指して突っ走っていて、余裕は無かったはず。Lemuに来てからようやく小町つぐみの捜索を行うことが出来ました。これは簡単に行くと思っていなかったでしょうが、意外なルートからあっさりと情報が入って来ます。それは勿論、ライプリヒのデータの中からです。ライプリヒがキュレイキャリアである彼女を追って、結果ふたりの子供達を拉致したことを知ります。ふたりの年齢からいって、それが武との子供であることも優春は察知したでしょう。内心複雑だったはず。さすがに優春もホクトと沙羅に接触するのは難しいことでした。それでも彼女は計画の中でひとつだけ手を打ちました。それが沙羅の鳩鳴館女子への入学……あわよくば、優秋と接触してくれることを望んで。この辺の工作には、いつも桑古木を使ったんじゃないかと思います。
 そして、ある日優春は自分の元へ桑古木と空を集めます。いよいよ事件を再現する時が来ました。あれから17年が経過しています。その中で彼女をしても躊躇を感じる瞬間はあったはず。このまま娘としあわせに何事もなく暮らしていくのも、ひとつの選択ではないのか。それでもそんな躊躇を振払ったのはふたつ。ひとつにライプリヒ製薬への復讐心です。結果として、優春は父も母もティーフブラウによって死んでいるのですから。もうひとつはつぐみ&空シナリオのバッドエンドだけで明らかにされる、彼女の倉成武への恋心でした。彼女が武に惹かれたのも、つぐみと同じ理由だと思います。彼は死への道筋の中で出会った生そのものだったから。彼を助けたかったからこそ、彼女はここまで到達することが出来ました。おそらく、自分だけ先に助かってしまったという罪悪感もあったことと思います。

 また随分長くなった上に、まだ優秋のことに少しも触れてません(笑)。更に続きます。

9月13日金曜日「デビルクエイク」

 たぶん、今日は日本で結構な数の人間がデビルクエイクについて話題を取り上げるのではないかと思う。デビルクエイクは正確には「魔震」と書く。バイオレンスホラー作家の菊地秀行が描く一大架空都市である、魔界都市新宿を誕生させた原因不明の大地震で、ここを舞台にした作品を氏はいったい何作書いたことだろう。私はそれほど熱心な菊地読者じゃないけど、それでもいくつか魔界都市物を読んでいる。漫画「魔界都市ハンター」もリアルタイムで読んだっけ。で、その地震が起きた日が9月13日金曜日だった、というわけ。とにかくとことん縁起の悪い日なのですよ、という話でした。

 結局テレビは修理しました。14700円の投資になりましたが、きちんと元通りになってくれてます。修理にも消費税がかかるんですね、ちょっと驚き。シャープの業者が直接うちに来て直してくれましたよ。わりと午前中の早い時間に来てくれたし、やたらあいその良いおじさんでしたし、こういうサービス関係の対応としてはかなり良かった部類だったのでは、と思いました。どっこいあのあいその良さに妙に覚えがあって、よーく考え直してみると三年前に修理してもらった時のおじさんと同一人物だあ(笑)。シャープの方には前回の修理記録が保存されているという話なので、これは偶然じゃなくて同じ人を派遣してくれたということなんでしょうね。

 今日も「EVER17」レビューはおやすみ。たぶん、明日はちゃんと書くと思う。

9月12日木曜日「要領」

 最近例の先輩があんまり何も言ってこない。けど、今日久々に「納品の処理の要領が悪い」とか言われた。まあ、これもあまり説得力のない小言なんだけど……。だって、あっちは全然接客をしないで、そのときどきの仕事に集中出来るけど、こっちはその分まとめてお客さんの相手をしないといけない。その上で同じレベルで仕事をこなせっていっても、それははっきりいって不可能としか。接客応対比9:1くらいってのも、どうかと思うけど(10:0というのも珍しく無い)。目の前のお客さんに対しても反応しなくて「あんた何やってんだ」って時さえあるし。おまけに、要領良くやってるとかいう納品の処理も、私から見たら雑で見苦しいものでしかない。あれを見習えと言われても、私には絶対に受け入れられない。ほんと、「とにかく量をこなせ」というタイプの人と「ひとつひとつ大事に取り組む」タイプである私(父の完璧主義の傾向は主に弟に引き継がれたと思ってたけど、私も少なからず継いでるらしい)とじゃ、相性の悪さは火を見るよりも明らかって話。せめて向こうのやり方を押しつけてこないんだったら、まだし付き合いようもあるのにね。
 最近あっちは発注業務を受け持つようになったんで、その分の仕事が私に回って来ている。向こうは発注する分、通常の仕事が減ったけど、こっちはこれまでの仕事をこなした上で、更にプラスして仕事をしなくてはならない。まともに全部をやろうとしたら、どうしたってどっかに皺寄せが来る。向こうは「量をこなす」タイプだからいいけど、こっちとしてはたまんないよ。やってるけどさ、仕事だから。
 で、こないだも書いた業務のチェック表の話。これは当然のことながら職場の全員が見る物で、昼の担当のおばちゃん達もやっぱり見てたらしい。久々におばちゃんと顔を会わせたら、開口一番「アレは一体どういうことね」と言われてしまった。しつこく毎週毎週書かれてる記載に、さすがに変だと思ったそうだ。以前は私も朝のヘルプに入ってたので、おばちゃんも私の仕事ぶりは良く知っている。だから、ここまで書かれる理由が分からない、ということだった。他のスタッフに聞いてみても私の仕事ぶりは「良くやってる」というし……。結局、おばちゃん達の意見も、チェック表の注記は不当過ぎるということで一致したみたい。あれだけ例の先輩の事を悪し様に言うとは、私もさすがに思っていなくて驚いた。どうやらおばちゃん達にも、かなり嫌われてるようだ。あの自分中心の性格じゃしょうがないのかもしれないが。いや、真面目な話、私も悪い人だとは思ってないんだけどね。嘘じゃないよ。

9月11日水曜日「修理のお話」

 ごめん、今日も「EVER17」レビューはお休みね。それほど余裕が無い。書きたいことはまだまだたくさんあるのになあ。

 さて、とりあえずテレビは修理してみることにしました。で、見てもらったところ、結局「長年の使用から来る機能劣化」だったようです。まあ、単純ですがそれだけに根が深い。劣化してしまった部分は取り替えるしかないからです。おまけに古い機種だから、修理費が高くつくかもしれない……。10000円までなら問題無し。20000円を超えると、それはもう新しいのを調達した方が、ということになりますか。本格的な修理は明日か明後日なので、まだまだどうなるのか微妙です。
 修理の業者さんを待たないといけない分、時間を拘束されてしまって、それでレビューも満足に書けないと、そういうわけ。下手すると2〜3日分の日記を10Kくらい書いてたりするから、それなりの時間も必要になっちゃうのだな。日記を書くための時間を捻出するのも、意外と大変だ。だから栗本薫の「 の聖域」も読んだけど、これの話もまた後日に。

9月10日火曜日「田中優・前編」

 とりあえずテレビは保留。これから本格的に考える予定。実は今日が給料日だったりするしなあ。むむむ。

 どうやら例の先輩と私の間がかなりうまくいってないことに、店長さんが気づいたらしい。でもまあ、あの人、口を開けばいちゃもんばっかりだから、気づかない方がおかしいか。例の全体の責任を個人へ(無意識に)押し付ける癖も相変わらずだし。今日はあれだけ徹底して仕事をしておいたけど、来週の反応が楽しみ。これで対応が変わらなかったら、もういいや。店長さんが心配してるから、表立って喧嘩はしないと思うけど、でもまあ、どうでもいいや、というモードで。店長さんとしては、店の大きな戦力である両方とも失いたくないわけだ。当然だけど。

 さて、今日は「EVER17」レビュー、田中優編。例によって反転で。超バレだもんね。

 この物語の時間軸に対して縦方向に流れる大きなニ本の柱。その片方が小町月海だということは説明済み。もう片方は空編で少し書いてしまいましたが、やはり田中優以外にありえないでしょう。もちろん母親の田中優美清春香奈の方です。でも娘の優美清秋香奈もやっぱり「田中優」なので、ここではその両者を扱うことにします。でも基本的には母親の方ね。以降母親は「優春」、娘は「優秋」標記で。

 そりゃあもう、一方のヒロインであるつぐみ(やはり小町つぐみと優春がこの物語の真のヒロインだと思う)も一般人のレベルを遥かに超えた次元の数奇すぎる運命を歩んでいるわけですが、優春も不幸の度合はともかく、数奇なことでは彼女に負けず劣らずです。一見すると「それ」が始まったのはココシナリオで彼女がBWと邂逅したこと……な感じもしますが、やっぱり最初ということでは彼女が14歳の時ということになるでしょう。17年の事件から4年前。つぐみの始まりは17年の事件から12年前か……。単純に17年の歴史だけじゃ済まされないかな、やっぱり。
 優春14歳の時、後天性の心臓病を発症。臓器移植でも治る見込みがないというのに遺伝子には問題がないというので、それがどういう病気なのかはよくわかんない。そういえば「クローストゥ」の小雪&麻衣も、どういう病気なのかは触れられたなかったな。こっちは臓器移植で治るみたいだったけど……。ちなみにシナリオライターが同じなので、引用。14歳にして余命が短いことを宣告された気持ちというのは、本人にしか分からないんでしょうね。14歳ですよ。中学二年生か三年生ですよ。人生これからが楽しいって時の死の宣告。これを素直に受け止めろといっても、無理な話でしょう。つぐみは「死なない病気」に。優春は「致死性不治の病気」に。この辺の対照的な構図もよく上手く作り上げたもんだなあ、と思います。絶望した優春は、ある人物と出会ったことで、狂気ともいえる決断をしました。

 自分は死んでしまうけど、もう一人の私を世界に残そう。

 「17」の世界ではクローン技術が認知されています。前作「7」でもクローンとオリジナルの関係は物語のひとつの柱になっていました。正直な話、「7」の続編なのでクローンネタは確実に入っているだろうと予測してましたから、物語にクローンが出て来ても驚かないと思ったんですけど……甘かった(笑)。14歳の優春は、自分の卵子に自分の細胞の核を埋め込み……自分で自分とまったく同じ遺伝子を持つ、すなわち自分自身を受胎しました。15歳で出産(でいいんだよな)。かつてコンシューマオリジナルの作品で、16歳より前に子供を産んだヒロインはいなかったでしょうね。それだけに予想を超えてたわけで。
 彼女は15歳でも立派に母親でした。娘はまさに文字通り自分の分身です。生命の息吹き、その素晴らしさに心打たれた彼女は、残るわずかな人生を悔いのないように生きることを決めました。その中では最愛の娘と離れてしまうことも仕方のないことでした。そんな時は優春の実母(ゆきえ)に娘を託していたようです。ということは、ゆきえも優春が子供を産むという決断を支持したってことでしょうね。優春は一人娘でしたから、ゆきえ自身も優春の狂気に同調したのでしょう。
 18歳、大学に進学した優春に残された時間はあとわずか。これは本当に冗談ではなくわずかだったようです(つぐみ&空バッドエンドでの優春の死因はTBではなく、心臓の方だと思われる)。彼女は娘を世界に託し、そして最後に残った望みは彼女の実の父の行方をつきとめることでした。優春の父親は、彼女が一歳の時に行方不明になっています。その最後の足跡がLemuにあることだけが、唯一の材料でした。優春はそれを探るためにアルバイトでLemuに潜り込みます。それでもただのアルバイトでは出来ることもたかがしれています。そこへ持って来ての浸水事故の発生。残された人間はわずか。Lemu崩壊までの119時間と、時間は限られているものの、上司の管理の眼もなく、システムへの侵入もやろうと思えば出来る。彼女にとって死の危険は日常的なものでしかなく、この異常事態はむしろ歓迎出来るものでした。そう、彼女は残り少ない命を完全燃焼させるために、事件の発生を喜んだのです。これもまた、逆に死を望むがゆえに事故を喜んだつぐみと似ていると同時に、対照的ですね。
 この事故の中で彼女はとうとう父親と巡り会うことが出来ました。彼女の父親田中陽一は、ライプリヒ製薬が潜伏期感が極めて短く強烈な致死性を持つティーフブラウウィルスの研究をしていることを阻止しようとして失敗。Lemuの更に下に存在する研究施設IBFに監禁されていたのです。しかし、彼自身もTBに感染。優春はTBの猛威に苦しむ父と会う事になりました。そして彼女もTBに感染してしまいます。TBは治療法の確立されていない奇病です。父は結局娘に数少ない言葉を残して絶命。バッドエンドでの優春もここで死んでしまいます。この時彼女は倉成武へ気持ちを告白しているため、プレイヤーによってはこのバッドエンドも貴重な優春エンドとして尊重しているようです。確かに屈指の名場面ではあります。
 どっこい、14歳の発病から数奇な人生を歩んで来た彼女の運命は、ここで変転します。つぐみの持つ不死性キュレイウィルスをTBの抗体として摂取した彼女は、無事にLemulから脱出した上に、心臓の病を克服してしまうのです。そして第三視点ブリックヴィンケルと運命的な出会いを果たします。この出会いこそが、「EVER17」という物語の最大のポイントでした。これが無ければ、本当に何も始まっていません。優春とカブラキが事故から帰還して、はいお終い、となるところでした。これまでの彼女は、娘への愛と死を目前にしているからこその生への執念によって生きていました。ですが、ここからの彼女は娘に加えて別に生まれた愛情と、更なる執念、妄執によって生きていくことになります。

 しまった、長くなり過ぎた。続きはまた今度にしよ(笑)。

9月9日月曜日「倉成先生! テレビが壊れたんです」

 私の読書遍歴を考えると、生まれた瞬間から読書好きだったような気がする。でなきゃ小学生時代に駅四つ先の図書館までとっとこ通ったりはしなかったはず。ま、当時の傾向はやっぱり子供向け作品ばっかりだったのだが……いや、むしろそうでないと恐いな(笑)。でもって高校時代は三年間フルに図書委員を務めた。高校の委員会活動なんてよっぽどの物好きでもない限り、積極的に参加する馬鹿なんか滅多にいない。それでもクラス40人のうち、ひとりくらいは馬鹿がいるわけだな。私が通っていた高校は、親の転勤の都合上、私本来の学力よりもやや落ちるレベルだった(地方は転校生の受け入れの体勢が良くない……)。でもって体育科のクラスもあったせいか、全体的に体育会系の学校だった。それでも私は二年から進学クラスに入ったため、この学校でも文科系にも強い生徒が集まっていたはず。そういう状況でも積極的に図書委員をやろうとしたのは、やっぱり私だけだったなあ。まあ、当時は小説よりも漫画の購読比重が強かったから、私よりも読書家だった人間はいたのだと思うが。あ〜、でも、私はそんな中で同時に水球部員でもあったんだよね。これほど極端な形で体育会系と文科系の傾向を融合させていたのは、さすがに私だけだったかもしれない。水球部は真面目な話、私のようなタイプとはかけ離れた集団で、ぶっちゃけヤンキー……まあ、いいや。下級生は馬鹿ばっかりだったけど、それでも同級生の部員とは何故か上手くやってたな。今考えると不思議だ。
 うわ、凄い横道に離れた話をしてしまった。おまけに前にも書いたような気がする(笑)。えっと、なんだったっけな。そう、読書遍歴だ。高校時代に漫画に傾倒したものの、基本的に今の読書傾向の原初は中学時代にある。その頃に読んだ作家のひとりが栗本薫だった。中島梓の名前で「クイズヒントでピント」にも出てた人だから、同世代の人ならなんとなく分かるのでは。……、はて? やっぱり前にも同じ事を書いた感じがぷんぷんするぞ。もう前振りやめ!
 ま、とにかく、読書の原初体験時に読んでた作家さんの作品を、今も読んでたりするという話なのです。今回読んだのは「魔女のソナタ」という伊集院大介物。栗本薫という人は、それこそ精力的でパワーに溢れ、それが文章にも現れまくってる女性です。なにしろ全100巻というシリーズを立ち上げて、マジで100巻書き上げた上に、まだそれじゃ話が終わらないからもうちょっとだけ続くんじゃ、なんてことをしようとしている人だし(笑)。私が中学時代に読んだのもそのシリーズでした。当時はまだ20巻くらいだったな。でもって、この人はホモやレズという性癖を作品に好んで盛り込む人でもあります。現在全盛真只中(嫌な世の中だな)のホモ小説も、彼女が始祖なんではないかと思ってたり。実際になんか書いてたよな。さすがに読んで無いけど。
 「魔女のソナタ」で描かれるのはレズビアンの方です。異常かつ偏執的な強烈な愛憎劇が、突然終了してしまった、その後の心の空白を埋めようとする話。まあ、ほんとよくもまあこの内容をこのサイズで書くもんだなあ、と感心します。感心するポイントはずれているのでしょうが、それでも感心せざるをえない。この日本が産んだ屈指の女流作家に、これほど極端な偏向が無ければ、もっともっとメジャーになってたんだろうなあと思うんですよね。まあ、今でも充分メジャーではあるんですが。そのキャラの造詣の深さは、以前から変化していません。台詞の長さの凄まじい事(笑)。平気で文庫本数ページ分も独り言をいったりしますから。解きほぐされる事件の真相。こう文章に書いてしまうと一見陳腐に見えてしまいますが、被害者が受けた幼児体験のトラウマ。犯人の心理の異常性。描いている内容だと西澤保彦が結構近いのかも。伊集院大介と匠千暁はちょっと似ているような感じもするし。
 この栗本薫という作家は、もともと江戸川乱歩賞を受賞することで世に出た……つまるところミステリ作家なのですが、例のグインサーがも魔界水滸伝もファンタジーですし、ホモ小説も書いたりする。バランスがいまいち変なような気もしますが、多彩な人です。ですが、原点はやっぱりミステリなわけで、デビュー作「ぼくらの時代」も一部「アクロイド殺し」のオマージュなのかとかいろいろ言われたにしろ、初期から知っている人にとっては、彼女はやっぱりミステリ作家という印象が強い。彼女が生み出した探偵は「栗本薫」と「伊集院大介」のふたりでした。このふたりが活躍する世界は、同じ舞台を使っています。なので、「猫目石」や「怒りをこめてふりかえれ」のように双方が登場する作品もあったりします。が、探偵としてより上にいるのは伊集院大介の方です。ただ、栗本薫は彼を冒険小説の主人公にしてしまい、長い間ミステリの舞台から遠ざけてしまいました(天狼星シリーズのこと)。このシリーズはホモ傾向が強いので、普通の人は読まない方が良いです。私も最初の一冊しか読んで無いし。それに殺害シーンが凄まじく猟奇的だし。少なくとも高校生が読むものじゃなかったな(笑)。
 ですが、ここ数年で伊集院大介はミステリの舞台に復帰しました。アメリカに渡っていたようですが、帰還したらしいです。が、これ以降で彼が関わる事件は、本当に極端なものばかりです。「仮面舞踏会」「怒りをこめてふりかえれ」「魔女のソナタ」がそれにあたります。で、順番に「インターネット」「マスコミの報道被害」「レズ」と。ミステリは一時期本格から社会派に流れ、綾辻行人の「十角館の殺人」登場まで閉息状況でした。が、栗本薫のこれら三作が、本質的には社会派にあたる作品であることは読めばすぐに分かるでしょう。確かにこの三作は本格ミステリとは呼べないかも知れません。ですが、その複雑に絡み合った謎の解きほぐし方の妙は、名探偵と呼ばれる人種によるものに他ならない。社会派は社会派であるがゆえに名探偵を排除しました。名探偵という存在にリアリティがないからです。それでも栗本薫は名探偵以外の何者でも無い伊集院大介というキャラクターを用いてそれを成してみせた。しかも平成の世で。やっぱり非凡な作家なのだな、と思った次第。独特の読後感があるし、代表作グインよりも私はこっちの方が好きかな。
 たーだーしー。栗本薫の作品は本当に極端なので、お薦めはしませんよ? 「天狼星」シリーズあたりを読んでショックを受けても責任は持てませんよ? はっきりいって新本格と呼ばれるミステリに登場する殺人鬼なんか、よちよち歩きの子供程度ですわー、という程のインパクトがありますのでー。さ、何故か積んであった「 の聖域」でも読むか(おっと、変換できない)。

 今日の「EVER17」レビューはお休み。

 ところで、起きてみたらテレビが壊れてました(笑)。どうやら寝ている間に壊れたらしい……って、原因が分からないんですが。結構長い事使っているテレビですから、単純に機能が劣化したのかなあ。画面に黒いフリッカが入りまくるんです。叩くと治る時もありますが、またしばらくするとフリッカが。以前の故障の時はS映像端子だけは生きていたので、ゲームのプレイは出来ました。が、今回はそれも駄目。ということは、ブラウン管に接続するどっかの接触が悪くなったんじゃないかと思うわけで。
 で、修理と買い替え、どっちにするか思案中です。修理した方がどう考えても安い。今はテレビを捨てるのにもお金がかかる時代だし。とはいえ、十年使って来たからあちこちガタが来てるのも当然っぽいし、ここらが買い替え時のような気もする。実際リモコンは一部のボタンが利かなくなってます。けど、買い替えも微妙なタイミング。地上波放送のデジタル化のことを考えると、もうしばらく様子を見た方がいいのかも。というわけで、どっちにするかまだ分かりません。んー、でもやっぱり修理かなあ。絶対その方が安いしなあ。さて、どーしよーかなー。

9月8日日曜日「茜ヶ崎空」

 せっかくのオフなので、例の長編「詩奈乃キュアA」の続きを書きました。出来れば一気に最後まで書きたかった……んですが。そうそう上手くはいきません。たぶん、今詰まっているココがひとつの山なのでしょう。ここでいう山というのは物語上の山ではなく、執筆上の山。活動写真の整合性を無理矢理つけるってのは、やっぱり大変です。頭の中で考えるだけじゃなくて、いざ書こうとすると指がスムーズに動いてくれない。きちんとまとまった事なら、こんなに長期停滞するはずがないのに〜。ま、いいや、もうちょいで本当に大詰め。270Kを突破して、予想終了サイズは300Kちょいになりそう。「キュアB」はもっと整理してから書きはじめることにしよう……。

 ここから先は「EVER17」のレビュー、空編。例によって文字を反転させておきます。

 RSDという略称を聞いて、「ローリングスクリュードライバー」を思い出したのは、私以外にも全国に何人かはいるはずだ。つまりKOFのヘビィD!の必殺技なわけだけど(笑)。やっぱっぱー。
 RSDという画像を人間の網膜に直接照射することで出現する特殊な3Dホログラフィであり、テーマパークLemuを統括するマザーコンピュータ「レミ」の従属AI、それが人間名茜ヶ崎空。ゲーム発売前に公開された彼女の特徴から、実は人間では無くAIプログラムなのではないか、ということは見抜かれていました。が、見抜いたからといって、作品の本質を揺るがすような要素でもありませんでしたね。というのも、ゲーム序盤で彼女の正体に関する伏線はバシバシ張られているわけで、おそらく主人公よりも先に見抜くことが出来なかったというケースが少数派なのでは。
 2017年という世界観がそうさせているのかもしれませんが、登場人物はほとんど誰も彼女の事をただのAIとして捉えていなかったような気がします。ほぼ、人間に対するそれと同じだったような。これは奇しくも空役の声優がヒロインを務めた「究極超人あ〜る」での、あ〜るに対する他の光画部員の姿勢と同じような感じといえばいいのかな? まあ、17年の時点でピピみたいなのが普及してる世界だし、変に違和感もないというか、RSDという技術はともかくとして、AIプログラム自体は世の中のあちこちに広まっているのかもしれません。あの外見とチャイナドレスは、たぶん田中陽一の趣味だったんだろうなあ(笑)。それとも似て無いけどあれでも想像上の優春の姿を投影しているのかも。あ、でもこの人が優春に長い名前をつけたはず。そのわりには「空」というのはシンプル過ぎる名前だけど……。ま、いいか。

 さて、この物語上での空の役割ですが、彼女は実はつぐみのレビューで書いた時間軸に対する大きな縦横へのふたつのラインに乗っていません。強いて言えば優春のラインに含まれてはいますが。彼女の大きな役割は、作品としての大仕掛け、すなわち叙述トリックを完成させるためのパーツであっただろうと思います。また、そのためにどうしても必要な存在ではありますが、物語上それほど重要な位置にはいるわけでもありません。彼女はあくまでパーツに過ぎなく、そのパーツを上手く肉付けしただけの存在……と、冷静に見つめ直すとそう結論づけるしかない。つまるところ、彼女は「今はもうない」での西野園嬢、あるいはVシリーズでの西野園嬢が果たした役割みたいなもの……というと、ちょっと違うな。むしろ保呂草の方か。
 ただし、彼女はやっぱりいないわけにはいきません。そこがこの作品での空の扱い方の上手い部分です。空が語る、世界観。「自己は遍在する」。分岐点Yから派生したそれぞれの流れにおける同一人物Aは、他の流れに乗った他の自分自身を認識することは出来ない。それを俯瞰するためには、もうひとつ高次の存在になる必要がある。その高次の視点を獲得した時、多数の可能性を持つ自己は統合されてひとつになる。
 これはかつて「この世の果てで恋を唄う少女YU-NO」でも取り上げられた概念です。というか、「YU-NO」と「17」というふたつの物語は、この部分で共通のバックボーンを持っているといえます。それを表現するための料理の仕方が異なっている。それを考えると、先駆者である「YU-NO」の方が作品としての価値は高いのかもしれません。もっとも、大作であり超名作である「YU-NO」の登場以降、これほどまでのスケールと世界構造を持った作品の製作に挑戦したゲームシナリオライターがいなかったのも事実。「YU-NO」が世に出たのはもう5年も前ですよ。この間「YU-NO」を生み出した本人さえ、この作品に匹敵するものは生み出せなかった。それだけ「YU-NO」は奇跡的な存在だったのだなあ、と思ったりして。で、KIDの打越氏は「NEVER7」でチャレンジを試み、「EVER17」で決定的な一撃を放ってみせました。現時点でのシナリオライターとしての格なら、逆転してるのかも。しかもこの人、この間に「クローストゥ」と「メモリーズオフセカンド」も書いてるし。よくやるよなあ、ほんと。ま、これらの作品を経過してこその「17」だったのでしょうが。
 さて、話は空に戻りますが、彼女自身が第三視点ブリックヴィンケルの擬似的存在になります。オリジナルのBWには遠く及ばないにしろ、彼女は確かに遍在し、そして複数の可能性に流れた自己をひとつに統合することが可能です。なにしろ彼女はプログラムなのですから。彼女の存在そのものが、第三視点出現への伏線になっているんですね。その彼女と武との出会いも、後々に描かれるココとブリックヴィンケルの出会いへのプロローグに……。
 ここでは疑似的、と書いてますが、ひょっとすると彼女は本物のブリックヴィンケルと17年に交錯したことで、もうちょいランクアップを果たしたのかもしれません。複数の自己の統合は、彼女自身34年の事件でLemu脱出直後にボディへ帰還する前に少なくとも一度果たしています。いや、本来はボディに入った空が本体で、彼女が34年事件の中にいた空を合併吸収したというのが正確でしょうか。とにかく、彼女はそういう部類の統合だけではなく、本当に別世界の自分とも統合することが出来てしまった。だからこそ、彼女は「ポチっとな」を覚えているし、それを記憶している事自体がおかしいということも認識出来る。彼女はピグマリオンの話を持ち出して、ボディを獲得したことを奇跡と言い表わしましたが、私はこっちの方こそが真の奇跡だろうと思います。

 んで、17年ピピにサルベージされた(このピピの行動も奇跡だね〜w)空は優春の手によって再生されます。でも基本的にレミシステムに異存してこその空ですから、優春が空をきちんと再生できたのはライプリヒ製薬に潜り込んだ後になったのではないかと思います。だから空には、その間の記憶が欠如しているはず。記憶と言っても、そもそも行動してないので、武やココと同じようにスリープしてたのと一緒かな。17年の技術でピピが存在するわけで、34年までの間に空のボディを作るのも不可能では無かった。これもあれかな、優春がLemuの経費を使って作ったのかな。さすがに個人に手が出せるほど安価とは思えないし。
 さて、34年事件後の空がどう過ごすのか。彼女は武に憧れを持っている一方、優春の占有物でもありそうで。倉成家がまともに生活するには優春の手回しが必要なんだろうけど、だからといって倉成家と田中家が同居するとも思えないし。となると、空は自己の遍在を武器に双方の家庭で家屋管理AIとして定着し、随時自己を統一し続ける……という風になるのかな? まあ、問題は武とつぐみがくっつくことに、空や優春が黙ってるかどうかってことだけど(笑)。

 空はこれまで。次回は優。

9月7日土曜日「小町つぐみ」

 今日からいよいよ「EVER17」のレビューを開始します。ほんと、もうほとんど2002年度宮上日陽的ゲームオブザイヤー金賞受賞確実な作品だけに、書くことはたくさんあります。とりあえずヒロインのひとり小町つぐみから始めて、空、優、沙羅、ココ、武、桑古木、少年と続けて最後にまとめをやろうかなあ、というつもり。バレも全開で行きますので、そこんとこ注意してくださいませ。念のため反転を使っておきますけどね。

「この世界にはふたつのキュレイが存在している」。
 これは田中優美清春香奈が武視点のシナリオで語ったことです。「ふたつ」というだけあって、つぐみシナリオと空シナリオでは語られるキュレイの種類が違っているというのがミソですね。芸が細かい。そのうち、空シナリオで語られる方が「NEVER7」でのキュレイシンドローム。つぐみシナリオで語られるのが、今回のひとつのポイントであるキュレイウィルス。このふたつ、一見すると名前以外になにも関連性が無さそうですが、実は物凄く大きな関係があるとかいう話。なんでも「7」の方で詳しく説明されているあの例のエピソードが、キュレイウィルスの発端なのだそうな。つまり、キュレイウィルスはキュレイシンドロームによって生まれてしまったウィルス……なのだそうだ(さすがに本当か?と思うけど、年表にわざわざ記してあるあたり、少なくとも否定する要素がない)。このキュレイウィルスの症状は、不老と不死。発症してから体中の細胞が入れ代わるまでの5年を境に、歳を取らなくなる。そして、驚異的な治癒能力を備えるようになる。つぐみは12歳で発症し、17歳で成長が停止した。キュレイウィルスは繁殖力に乏しいのか、発症例が極めて少ないらしく、そしてつぐみのようにほぼ完全な不老不死を持つに至る例はそれこそ稀少な例になる。彼女は何者かの眼に留まり、実験体として長い間の監禁生活を送る。あまりに数奇な運命を背負ってしまった彼女の半生は、けして幸福とは言い難いものだった。なんとか監禁状態から脱出した彼女は、なぜかLemuに向かうのだった。その時、彼女の真の年齢は24歳。

 このゲームは時間軸に対して縦横双方に大きな柱をふたつ持っている。横方向の軸は言わずもがな、2017年と2034年のふたつの事件であり、縦方向の軸はふたりの人物が歩んだ17年の人生。この縦方向の軸の上を歩んだ者こそがこの「17」という物語における真の主人公ということになるだろう。表面上の主人公こそ倉成武と少年ではあるが、このシリーズにおいては眼に見えているものだけが真理というわけじゃないことは、プレイしている人にとっては明白なはず。で、そのうちのひとりが小町つぐみ。この作品を壮大なスケールの神話構造として成した最大の要因は、彼女とあともうひとりの人物が歩んだ長い苦闘の歴史があってこそだと思う。一般的な認識として「壮大なスケール」と呼ばれる物語は、それそのものがとにかく長く、そして非常に多くの登場人物を擁するというふたつの特徴によるものが大きい。が、「17」は登場する人物の数だけを見ると、かなり少ない。それでも「17」は確かに壮大な物語だ。必要最小限の人数でこれだけの物語を成立させてのけた手腕は、誉められてしかるべきではないだろうか。

 正直言って、17年の事件当時のつぐみは、かなり自暴自棄になっていたとしか思えない。自らライプリヒ製薬の中へ飛び込もうとすることは、無謀としか言い様が無い。これは監禁生活への逆戻りを意味するものでしかないから。そのせいか、17年の事件での彼女は一見冷静沈着そうに見えて、実は相当に混乱していた。その混乱の度合は大きく、あれだけの事故に巻き込まれても、大したこととは思っていなかった節がある。むしろ、迫り来る死というものに対して、歓迎すらしていたのではないだろうか。もっとも、彼女の持つ不死性は、その単語から想像されるような物よりもかなり貧弱ではある。死のうと思えば死ねたはずだ。それが出来なかった事が、彼女の中に死を恐れる気持ちがあったことを示している。だから彼女は自殺による死ではなく、成り行きによる運命の末の死を望んでいたのだろう。そういう意味で、Lemuは彼女の恰好の墓場となってくれるはずだった。が、それを木っ端微塵に砕いたのが、圧壊までに残された時間と、倉成武という男の存在だった。迫り来る死の中で生き抜こうとする武の存在は、つぐみにとってさぞ目障りだったに違い無い。彼女は武を激しく憎み、嫌悪したはずだと思う。でも不老不死でありながら死を求める彼女の真の願いは、実は武の生きざまと重なっていたのではないだろうか。死を望むのは、生き続けたいという心の裏返しではないのか。彼女の本質は、外見の印象ほど強くない。そう考えれば、彼女が武に心惹かれるのもある意味当然だろうと思う。彼女の心の奥底には、誰かに自分を救って欲しいという願いがあったのだろう。ただし、武の「生」が口先だけのものだったら、彼女は武を憎んだままだったはずだ。たぶん、ゴンドラの中でのアレの時点でのつぐみは、まだ武への思いは憎しみ半分、愛情半分だったと推測する。それを愛情へ昇華させた決定的な要因は、やはり土壇場で救護室のつぐみを迎えに武が姿を見せたことだろう。つまり、本当に土壇場中の土壇場になるまで、つぐみの気持ちは定まらなかったということだね。で、つぐみシナリオのラスト。つぐみに生きる希望を与えた、彼女にとって「生」そのものだったはずの武を、彼女は失ってしまう。生きたいと願った武が死に、死にたいと願ったつぐみが生き残った。あまりに皮肉な運命だけど、武はつぐみに「生」を受け渡せたと確信したからこそ、あの行動に踏み切った。それをつぐみも理解し、彼女も死への願いを放棄し、生きようとする。

 とかいって、あの時の武がどれだけ自分で自分の事を分かってたか、それはわかんないけど(笑)。でも武がつぐみに継承した生は、ともあれ形となって現出した。それがホクトと沙羅の双児の兄妹。この経過を考えれば、つぐみがこの双児を溺愛しないはずがない。おそらくつぐみには、きちんとした戸籍が無いと思われる。研究所に入った時点で、死んだことになっているのではないかと思う。そんな彼女だから、身分証明もろくに出来ず生活は相当に苦労する。やむを得ず子供を施設に預けることになった時は、本当に苦渋の決断だったことだろう。双児は彼女にとって生そのものだったのだから。そりゃあもう、双児をさらっていった連中を憎んだことを疑う余地がない。

 さて、そんな状態の彼女に何者かが「Lemuに行けば子供に会わせる」などと連絡をしてきたわけですわ。なんじゃそらー、どういうことじゃー、怪しい、怪し過ぎる。でも一縷の望みを託して、嫌々ながらLemuへ。そしたらいつぞやと同じ事件が起き、それどころかとり残されたメンバーときたら、優という名の優そっくりの少女、まさしく倉成武と名乗るつぐみの愛しの彼そっくりの大学生、容貌は違うけど記憶を失った少年、でもって空。怪しささらに爆裂! そこで彼女は……当然のことながら激怒するでしょう。特に優と武のふたりは、まったくもって信用出来ない。けど、メンバーには前回とひとつだけ明白な相違点があった。それはココがいなくて沙羅がいたこと。だから彼女としてはとりあえず激怒はしたけど、ひょっとして沙羅がここで会えるという娘なのでは?と考えた。でもなんでか、つぐみがつけた名前とは別の名前になっちゃってるから、確認が取れない。彼女は彼女なりにさりげなく沙羅に探りを入れたはず。沙羅の方でもそれになんとなく気づき、怪しいとは思うけど、まさか自分と大差ない女子高生みたいなつぐみが自分の実母だとまでは思い様がないわけで。それでも例のペンダントが決め手になって、つぐみの方は沙羅を娘だと確信する。確信するけど、まさか本当に会えるなんて、とも思う。だから、自分から沙羅に言い出すことが出来ない。そんなこんなしてる間に少年と沙羅が実の兄妹であることが判明。そして全てを明らかにしてしまう。

 さて、ここに至って最初から事件を怪んでいたつぐみも、どうにもこうにも本当におかしいと思うようになったはずなのだ。仕組まれた事故であることを確信したはず。そして仕組まれたものである以上、圧壊で死ぬ事はないと考えるのは自然の流れだろう。んでもって、最後には武とも再会することが出来た。問答無用のハッピーエンドだけど、つぐみも武もまともな戸籍がない。でもってホクトと沙羅には育ての親がいるはず……。でもまあ、この辺はたぶん優春がなんとかするのだろう。やっぱりハッピーエンドかな。といったところでつぐみ編はお終い。次は空ね。
 

 さて、「MGガンダムシュピーゲル」を完成させました。良く考えたら「シャイニング」のコアランダーをまだ組んでなかったりするんだけど、まあいいや。やっぱりポージング映えするなあ、これ。キットとしての出来はこれまでの2つと大差無いと思うんだけど、こりゃ元のデザインの勝利なのか? プロポーションのメリハリに随分な差がある。これで税抜き1999円は安過ぎるぞ。

9月6日金曜日「斑鳩」

 二度もビデオ撮りに失敗したスマックダウンを見ながら、こないだ買って来てあった「MGガンダムシュピーゲル」を製作。どうせ素組で満足なヘタレなので、さくっと組んでお終い。でも時間の都合上(出勤前だ)左腕とコアランダーだけ放置。うーん、組んでみて思うんだけど……これ、良いわ。ちょっと心配してたけど、既出の「ゴッド&シャイニング」よりもいいかもしんない。下手にヒロイックな印象が無いせいか、色々なポージングが映えるように感じる。実際ゴッドもシャイニングも直立で飾ってるんだよな。Gガンだから、いかがわしいデザインの方がアクションフレームとの相性もいいのかもしれない。それを考慮に入れると、なぜかまだ買って無い「マスターガンダム」も押さえておくべきなのかな?

 DDで「斑鳩」が届きました。これがドリームキャストでの最後のシューティングゲームになるでしょう、おそらく。こんなヘタレシューターの私ですが、サターン時代は「蒼穹紅蓮隊」のスコアアタックに夢中になったり、DCでも「ギガウイング2」のワンコイン(インチキ)クリアーに挑戦してみたり……そういやメガドライブでも「ウィップラッシュ」とか「武者アレスタ」を繰り返しプレイしてたりしてましたへったくそですけど、好きなんですね、シューティングゲーム。今でもこのジャンルの中にこそテレビゲームの神髄があると思ってます。やっぱり破壊衝動の充足に尽きるでしょう。撃って撃って撃ちまくって、敵を粉砕粉砕粉砕粉砕。すかっとするでしょ、やっぱり。ちなみに今までにプレイしたシューティングゲームの中で、一番ゾクゾクしたのはアーケード版の「雷電」です。ヘタレなのでろくに進めませんでしたが、一面をプレイするだけでも死ぬほど興奮出来ました。この手のゲームは、本当はゲーセンでプレイするのが一番なんですけどね。ワンコインと引き換えのエクスタシー。でもヘタレゆえに、ソフトを買って自分ちでプレイするわけだ。んでなきゃ一生クリア出来ないもん。
 ヘタレなりにシューティングを頑張ってプレイする。インチキとはいえ、「ギガウイング2」はワンコインクリアを達成してます。何度もプレイしてパターンを覚えて進めなかったシーンも突破出来るようになる。「クレイジータクシー」なんかもそうですが、基本的にこういうゲームは自分のスキルをレベルアップさせるタイプなんですね。今まで不可能だったことを可能にしてしまう快感は独特なものがあります。
 そこで「斑鳩」です。実はここまで大風呂敷を広げながら、まだプレイしてないんですが(笑)。ソフトを起動させて画面も鑑賞。う〜〜ん、素敵です。すごく綺麗でダイナミックな画面です。「ギガウイング2」同様にオールポリゴンで描かれているのは、やはり時代性でしょう。でも「ギガ2」は「ギガ2」なりに良かったんですが、演出的には「斑鳩」の方がかなり上っぽい。気合の入れがいがありそうなゲームです。
 それにしてもアレですよ。今年に入ってから私がドリームキャストでプレイしたゲームは……

・てんたま
・カナリア
・火焔聖母
・ROOMANIA#203
・ディバインラブ
・キャンディストライプ
・ハッピー☆レッスン
・サクラ大戦2メモリアル
・ジャイアントグラム2000
★ミルキィシーズン
・21
・春雨曜日
・スポーンインザデーモンズハンド
★サクラ大戦4
★シスタープリンセスプレミアムエディション
★マイメリーメイ
★みずいろ
(きゃんきゃんバニープルミエール2)
(フォトジェニック)
(With You)
・ルームメイト佐藤由香
・AIR
・ストリートファイターIII3rdSTRIKE
・プリズマティカリゼーション
・風来のシレン外伝アスカ見参!
★水夏
★エリュシオン
★ファーストKiss物語1&2
★KOF2000
★ミッシングパーツ
★EVER17
☆斑鳩
☆BTTER SWEET FOOLS

()でくくったのはサターンでプレイした作品。★は今年発売された作品。☆はまだプレイしてない新作。こうして見るとギャルゲー比率が高いのが気になるけど、DC末期ソフトはかなりレベルが高いということが言えそうです。少なくとも今年発売の作品でクソゲーと少しでも感じたものはひとつもありません。「まいめり」「17」は名作クラスだし、「斑鳩」もゲーセンで評価は固定されてるし。「水夏」も予想外に良くて「ミッシングパーツ」も同様。「FKS」はネタ的作品ですが、そう割り切ればとても楽しい。ちょっとアレなのが今年最初だったのが事実上「ミルキィシーズン」だったってことですか(笑)。まあ、これも駄作ってほどでもないし。発売本数こそ少ないけど、これだけ良作が出てくれればこちらとしてはかなり満足です。というか、DC発売以来一番充実したラインナップなんじゃないの、これ? 片寄りさえ無視すればね。
 それにしても結構遊んでるんだね。チェックしてみたら、それでも6月はほとんどゲームしてないのよ。その分えらい数の本を読破してたけど(笑)。
 ……あっ! 今気づいたけど、今年買ったソフトで積んだ作品は「SFIII3rd」と「アスカ」しかない。効率良く遊んでるんじゃん。「Air」もプレイしてないけど、こっちは弟に遊ばせたしな。やっぱ当然だけど、プレイしないともったいないよな。サターンの積みもなんとかしよう。
 ちなみに上記のラインナップの中で穴的な作品を挙げておくと「春雨曜日」。今なら安いと思うから、その値段分は楽しめるナリ。次点は「ディバインラブ」。こっちもドリコレ化されるから安い。ロードが長いのは我慢して欲しいナリ。大穴が「ハピレス」なんだけど、ディスクを投げ飛ばしたくなっても私は責任を持たないのであしからず。あくまで自己責任において楽しむゲームだからね〜。それ以外は大方楽しめるものばかりだから、あえてお薦めはしない。でも「EVER17」はやっといた方が良いのだが。

 「EVER17」のレビューは、どういう風に書くのか決めたところ。明日から登場人物をひとりずつ取りあげて解説していこうかなあと思ってます。毎日ってのは難しいかもだけどね。

9月5日木曜日「……終了……」

 ぬああ、出勤時刻というタイムリミットに今度は間に合いませんでした。なんとまあ、グランドエピローグの途中で投げ出してうちを出なければならないとは。ナマゴロシイ。でもって、仕事をさくっと終えて(なんて簡単なもんじゃないですが)さくっと帰宅。でもって最後まで物語を見ました。感想はまた後日。というか明日か明後日あたりに書く予定。2つほど残っているシーンタイトルも捕獲しないといかんしね。それに今日はこれから「斑鳩」が届くんだよなあ。
 ところで打越シナリオに電波はつきものなのね。ぼちぼち、そう割り切って楽しむのが正解ってことが分かってきた。これを「痛い」と見るか「笑い」と見るか、それは人それぞれになっちゃうんだろうけどね。でも「電波=駄文」って即物的に判断するものでもなさそうだ、というお話。まあ、電波電波言われてもなんだかんだで支持されてきたって事実が、それを証明してるのんだろうけどね。剣野シナリオにハードボイルド癖があるのと、個性という意味ではたぶん同じだ。

 今日あたりでこの日記もカウンターが1000日を超えましたか。もっともカウントそのものが正確じゃないので、プラスマイナス一週間くらいの誤差があるはず。それでもまあ、遅くても今月中には1000日を確実に超えますね。「ミレニアムに向けて日記を書こう」という、当時休眠状態に近かったこのサイトの救済企画から始まり……最近ではキン肉マン二世のマッスルミレニアム以外じゃ「ミレニアム」なんて言葉も聞かなくなった……1000日。三年弱。まがりなりにも書き続けました。Macがフリーズしてロストったりしたこともあったっけな(笑)。それでも基本的に毎日の分を欠かさず、その日に書けなかったら後日に回したりもしたけど、とにかく書いた。続けたってことだけが勲章かなあ。それ以上でもそれ以下でもない。
 そういやサイトのカウンターもひょっこり50000を超えてるんですよね〜。こんな適当運営サイトなのに、意外と順調に閲覧者が来てくれているようで。やっぱり日記効果なのかなあ。

9月4日水曜日「いろいろと続き」

 昨日書いたように「EVER17」レビューは後日に回します。ちなみにバッドエンドを回収してからココシナリオに突入しました。沙羅の時は最初がバッドエンドでしたが、つぐみ&空の場合、ショートカットから始めてもバッドエンドになってくれないような……。なので最初からやりなおしました。

 他に書くようなこともなく。というわけで、「日記に書きます」と言っててそのままになってることをふたつほど書くことにします。

 まず「まいめり」のアペンドのお話。どういう話を書くつもりだったのか、というアレですね。前にも競争率から考えてもとみかひとえで書くのが良さそうだ……なんてことを書いてましたが、実際シナリオを製作したとこのHPによると、片寄りは激しいらしいです。ほんと、みんなみさおとかリースとかばっかり書くなよな(笑)。いや、そうと書いてあったわけじゃないけど、もとみの競争率が一番低いであろうことは間違いないと思われるわけで。彼女はなんだか損な役回りにされちゃったみたい。でもね、そんな悪いキャラでもシナリオでもないはずなんだけどね。実際彼女のアペンドは書きにくいとは思う……。で、もとみを題材にして書こうとしてたのは、後日完全に亮が彼女にふられてしまうというお話。視点はどっちでもいい。休日の町中で、ばったり出くわしてしまったふたりが、ぎこちなくそのへんをぶらついてみる、という感じになる予定だった。
 うーん、自分で言うのもなんだけど、面白そうだな(笑)。気が向いたらSSとして書いてもみてもいいかもしんない。「笑顔」だけじゃ寂しいし。それに亮にスポットが当てられたアペンドも、オフィシャルユーザー問わずまだ無いしね。

 次は「仮面ライダー龍騎」のライダー解説第二弾。って、二回目やるの遅すぎ。
 今回は「仮面ライダーナイト・秋山蓮」です。うっかり「第二のライダー」と書きそうになりましたが、実際に登場した順序でいうと主人公「龍騎」よりも「ナイト」の方が先でした。「龍騎」になる真司は彼の闘いを見て強いインパクトを受けて、ライダーになることを決意します。ですから、そもそも物語は「ナイト・蓮」から始まったのだと言えます。彼と「ゾルダ・北岡」と「ライア・手塚」と「シザース・須藤」の誰が最初に神崎士郎からカードデッキを受け取ったのかわかりませんが。
 契約しているモンスターは蝙蝠形のダークウイング。主な武器はソードベントのウイングランサー。他に妨害音波を出すナスティベント、分身を出現させるトリックベント、ガードベントを使います。ファイナルベントは飛翔斬だったっけ?
 「仮面ライダー龍騎」という物語の主題のひとつは「単一ではない正義」です。ですから13人のライダーはそれぞれの闘う理由に添って闘いを繰り広げます。それはライダーバトルのルールとして定められたことであり、互いに闘い理由を分かりあったとしても、簡単に退くことは出来ません。「ナイト・蓮」は、神崎士郎のある実験の犠牲者のひとりである女性の関係者です。この実験は徹底的な隠蔽工作がされるほど危険なものだったらしく、チームで生存を果たしたのはたったふたり。そのうちひとり神崎士郎の妹に資料を渡して退場。これ以降、もう二度と関わってくれるな、と言い残して……。そしてもうひとりの女性が蓮の恋人(?)でした。ですが、彼女はかろうじて生き残ったものの、植物人間と化してしまいます。蓮はそんな彼女をライダーバトルに勝ち残ることで叶えられる願いごとによって甦らせようと考えました。彼女を生き返らせるためには、どうしても勝たなければならない。たとえ他の12人を蹴散らしてでも。ライダーバトルの間に彼女の容態が急変して死んでしまうか、ライダーバトル以外で彼女を救う方法が見つかるか、そういう事があれば彼はバトルを放棄するでしょうが……。死に瀕している彼女が「生きている限り」、彼は闘い続けるしかないのです。
 というわけで、彼は闘わなければなりません。ですが。だからといって簡単にはいきません。ライダーバトルは他の12人を蹴落とす闘いです。どうしても人を殺す、という事から目を背けることが出来ないのです。蓮は辛い宿命を背負いながらも、非情に徹することが出来ない人間でした。人を襲うモンスターは倒すことが出来ても、人間であるライダーにどうしてもトドメを刺すことが出来ません。剣であと一突きすれば勝ち……そこで彼の身体は硬直してしまいます。やらなければならないと頭では理解していても、実際には人を殺せない。その自己矛盾に彼は悩みに悩みます。その時の当面の敵は「ガイ・芝浦淳」でした。彼にとってライダーバトルはゲームに過ぎません。彼は非情とかそういうことではなく、いかにも現代の若者らしい無感覚によって殺人に手を染めるでしょう。蓮は闘わなければ生き残れない状況で、まともに戦えなくなってしまいます。そんな時に新たに姿を見せたのが、「ガイ」をあっさりと殺してのけた「王蛇・浅倉威」でした。蓮は浅倉の傲然とした強さに激しく憧れました。己を殺すことで、闘い続けようとします。そして、今ではなし崩しにルームメイトとなっている真司をまずい倒すことで、新たな自分に生まれ変わろうとします。が、それは勿論自分自身に無理を強いているだけでしかありません。結局、彼は真司が蓮の持つ闘う理由を受け止めてくれたこと(聞いてないけど、気持ちを理解したい、ということ)、それに「ライア・手塚」の命を賭けた運命への抵抗。それでかろうじて救われました。
 真司には大きな借りが出来ましたが、それでもライダーバトルを続ける限り、いつかは闘うことになります。その時が来たら、彼はどういう答を出すのでしょうか。

 最後は例の長編のお話。一応牛歩ながらも進行はしていて、確か265Kくらいになってましたか。タイトルは少しだけ変更があって「詩奈乃キュアA」ってことになりそう。ですから、後半部分のサクラ4編は「詩奈乃キュアB」になりますか。こちらはそれこそオリキャラばっかりになりそうなので、いかにして公式キャラを交えるか、あれこれと悩んでるところです。ちょこっとだけ、ほんのちょこっとだけラチェットを出せそうなので、今から楽しみ。はやくその部分を書きたいなあ。そのためには「キュアA」をはやいとこ片付けなくちゃ。頑張れ〜。
 ……というか、「EVER17」をレビュー中にこのタイトル。もちろん「キュア=キュレイ」ということで、それなりの関連性は無きにしもあらず。当然だけど、そのまんまなことはやらないけどね。本質は「サクラ大戦」以外のものにはなりえないし。

9月3日火曜日「出ますよ、10冊目」

 「EVER17」、一応順調に進んでまして沙羅シナリオをクリアしました。はっきりいって、このシナリオの存在ひとつだけでも「恋愛アドベンチャー」というジャンル表記のくだらなさを指摘出来ると思います。まあ、プレイした人なら誰でも同じように思うんでしょうが。なにしろ……。このゲーム、バレ表記を避けようとすると何も書けなくなりますね。まだプレイ中の人もいると思いますので、本格的な感想については後日まとめてアップすることにします。
 それでもちょこっとだけ触れておくとすると……つぐみと武はあまりに正反対であるがゆえに惹かれあった、ということ。このふたりは必ずしも共通の価値観を得るに至っていないと思います。反発そのものがふたりの絆なのでしょう。こういうのもアリかな。互いを理解することと、分かりあうことは必ずしも同一ではないということ。それに危機進行下という異常な状況も手伝ってたことは疑いがない。このふたりは普通に出会っていたら、二度と顔も見たくないという展開になってすぐお終いだったことだろーな。嫌でも会わざるをえない環境が後押しとなった。後は要素でいうとアレなんだけど、私はあんまり詳しくないので「幻惑密室」あたりを読んでみよう。
 空の場合はもっと簡単で、Lemuという娯楽施設の中だけに遍在する彼女の人付き合いというのは一期一会、刹那の出会いばかりであり、そうでない人々は彼女を最初からAiプログラムとしてしか見ていない。武のような、ごく普通に人として長時間接してくれた人間は、彼が初めてではなかっただろうか、と。通常ならそういう人間はあらわれるはずじゃなかった。「空に漂結う」あたりに詳しいかな。
 というわけで、つぐみと空のふたりとも本来ありえない出会いゆえに武に惹かれたということになると思う。少年視点での優はともかく、沙羅に関しては説明するのも野暮だな(笑)。

 三日なので講談社からメルマガが届きました。今月はいよいよVシリーズ第10弾「赤緑黒白」が発売になります。まず最初に報告すべきは、S&Mのように10冊目でシリーズ完結にはなりません、ということ! めでたい! どうやら噂どおり15冊でお終いのようですね。前作「朽ちる散る落ちる」は、次で終わるかも……という雰囲気があっただけに、なおさらです。ふう。ボリュームはVシリーズ最大。でもって、やっぱり節目ということで大きな展開があるみたい。いきなり時代がすっ飛んだりして(笑)。立派にお医者様になった練ちゃんが見られるのか!? 発売は9日。福岡では来週の水曜くらいまで待たないといけません。くそ、もどかしい。
 あー、そういえば「EVER17」って、ある意味森博嗣の「そしてふたりだけになった」に似てる部分があるね。もちろん、それで「17」の価値が落ちるなんてことはないんですが。
 メルマガのその他の情報だと……西尾維新が零崎人識を主人公に連載を始めるとか。これは興味あるなあ。チェックしてみようかな。それに田中芳樹の「春の魔術」が刊行されますが、ドラよけシリーズの「クレオパトラ」でちょっとげんなりしちゃったんで、たぶん買いません。というか、「クレオパトラ」は読みかけでやめてるんですけど。ちょっと登場人物のモデルが露骨過ぎて読んでられないのですねぇ。

9月2日月曜日「油断するな!」

 少ない時間をやりくりして「EVER17」を続けています。今日は少年視点で「優」シナリオをクリアしました。ああ、これは凄い。ひょっとするとアレ、これはとんでもないトリックが仕組まれてますね。奇しくも先月プレイした「水夏」でチャレンジして、完全というレベルまでは到達出来なかったあのトリックに、真っ向から挑戦という感じなのでは。「水夏」レビューでの記述にある通り、私は映像媒体でアレをやるのはほとんど無理だと思ってたんですよね。でも驚きです。なるほど、このやり方なら出来る! 不可能じゃない。というか、これまであからさまだったはずのこの手のゲームの特徴。あまりにあからさまだったのが、逆に盲点になってたというか。想像通りのトリックがあるとしたら……これはやっぱり凄い。つぐみ>空>優というクリア順も、これで正解でした。たぶん、武の記憶喪失に関するアレとか、つぐみの不審な態度とか、一貫してない優のアレとか、全部伏線なんでしょうね。こういう細かい伏線は大量にありそうなので、今後プレイする人は見逃さないように。上質なミステリは再読に足るといいますが、このゲームもそうなるかもですね。時間かかるんだけどなあ、コレ。
 私はMacユーザーなのでパソゲーはやってないのですが、おそらくゲームでこういうシナリオ構造を試みた作品はこれまでに無かっただろうと思います。これが完全な形で成功したなら、名作といわれる「NEVER7」を遥かに超えるものになるかもしれません。下手すると超名作「この世の果てで恋を唄う少女YU-NO」をも超えるかも……。あ、そうそう、つぐみと空をクリアした時点で「YU-NO」と同じ剣野作品の名作「デザイア」のプレイ後感に酷似したものを感じました。それだけでも相当なものなんですけど、どうやら「デザイア」のレベルをあっさり超えそうですね。でも「デザイア」も再プレイしてみたくなってたり。

 ところで台風。福岡を掠めると思いきや、やや西に逸れて北上。風が強いくらいで、ほとんど雨が降りませんでした。どっこい福岡から西を北上ということは、朝鮮半島をモロに直撃ということです。あちらでは記録的な豪雨になってしまっているようで。なんか極端だなあ、うまくいかないもんだなあ、と思いました。できればこっちもある程度降って欲しかっただけに。

 長野知事選、田中康雄が二選を果たしましたね。こりゃあ、今後も長野県政はただで済みそうになさそう。おもしろそうですけど(笑)。

9月1日日曜日「しっかりせーよ」

 今日はこれといって特筆することがないというか、下手に書こうとすると悪口雑言の連発になりそうだ。ちょっと前に「仕事のチェック表にちゃんと記入せんと、仕事をしてないのと一緒だ」といってかなり怒られたんですよ。でもこのチェック表って、あくまで仕事をする上での指標に過ぎません。チェック表を見ることで、やり残しを拾い上げたりするためにあります。仕事をしたかどうかを判断するための材料ではないのです。第一、仕事自体は防犯上の対策のため、ビデオ録画で管理されてますから、仕事をしてるかしてないかなんて、こっちを使えば一目瞭然なのです。ビデオに残された仕事の記録を無視して、チェック表の記入漏れを取りあげて「仕事をしてない」というのは激しくナンセンスなわけ。ま、チェックを忘れるのは確かにミスです。でも、仕事に熱心に取り組むあまり、些細なことを忘れるなんてのはよくあることです。チェックなんて忘れても、実は誰も困らないし。仕事そのものはやってるんですから当然なんですが。さて、私に指摘をした当人がここ数日連続してチェックを忘れてます。完全に忘れてます。「なんで忘れる?」と言った当人が忘れてます。記入しなきゃ仕事をしてないのと同じというのなら、その分の給料を返上しなさいよ。仕事してないんだからさ。おまけに忙しかったかどうか知らないけど(知ってるけど)、私の食事時間をきっちり潰して、しかも自分はほぼ定時で帰宅。その上に詫びも無しというか、私の食事時間を潰したという自覚さえ無い。気づいてない。一言でもあれば、私だってここまで書きゃしませんわ。結局悪口ばかりになりましたか。

 今月の日記のタイルは「EVER17」です。これまででもっとも手抜きな一作になりました(笑)。このタイルの上に文字を重ねると、いまいち読みづらい……というのは気づいているんですけど、作り直すのも面倒だからいいや。