雑誌資料 Guitar Book 

1982年6月号のGB(Guitar Book)の記事です。AKEMIさんから情報提供いただきました。AKEMIさん,ありがとう。
[佐々木好の歌から漂いでてくる少女に会うため,小樽のライブハウスまで出かけてみた。]
 小樽の海に近い運河にそって,ひっそりと雪のなかに置き忘れられたように倉庫が建ち並んでいる。その3分の1ほどは使用されてもいない。赤レンガがくすんで黒っぽい。
 小さな彼女が,そんな倉庫のひとつを改造したというライブハウス「海猫」で歌い始める。ステージにちょこんと坐って申しわけなさそうに歌い始める。
 彼女の声は,いくぶんハリがない。風邪をひいているそうだ。初めて彼女の歌を聞いたとき,僕は透明感のある孤独感みたいなものを感じたことを思い出す。それは中島みゆきに感じたヒースの丘をひとり歩いている少女のイメージとちょっと似ていた。
 でも,彼女の歌にあるのは,ヒースの丘ではなくて,現代的な大地,つまりアスファルトの道路のような気もした。彼女は平凡なやさしい言葉で歌っている。が,彼女の歌から漂いだしてくるのは,不思議にはっきりとした輪郭を持った少女たちである。
 僕は,その少女に会いに来たのだった。彼女は静かに歌っている。彼女も彼女の歌のなかの少女も,いくぶん現実との関わりを恐れているようにみえた。その恐れ方が,僕にとっては魅力なのだし,彼女と同世代の女性たちにとっては共感なのだろうと思う。彼女は,現実ではなくて少女たちの心のなかの現実のイメージを,あざやかに切りとる。彼女は新しい詩人である。(文 こすぎじゅんいち)
1982年7月号のGB(Guitar Book)の記事です。4ページをさいて山木康世さんとの対談です。AKEMIさんから情報提供いただきました。AKEMIさん,ありがとう。
[北海道の歌だって感じるよ,やっぱりね。]山木康世VS佐々木好
 季節はずれの雪の降る札幌で,山木康世と佐々木好のふたりを迎えての雑談会。大先輩の山木が,大いに佐々木好を語り,好ちゃんは,神妙に山木の言葉に耳を傾ける。山木と僕はワインを飲み,好ちゃんは,ジュース。外は大雪。後輩を思う山木の言葉はあたたかかった。(こすぎじゅんいち)

 彼女は,すぐテレる。どうやら,山木と僕で佐々木好の魅力を語る会になってしまったようだ。彼女は,歌としての表現力は,十分なのだけれど,まだ,人と話すうえで,自分の気持ちや考えていることを表現するのは,下手なようだ。(こすぎじゅんいち)

[佐々木好の曲の特徴を的確に表現したところがありますので,そのまま掲載します]
山木:あれは,コードっていうか,メロディーがでてくるんでしょ,先に?
佐々木:いえ,コードと一緒です。
山木:でもね,ふつう,だれでも,次にどのコードにうつるっていうパターンがあるんだよね。このコード循環が好きだとか,進行が好きだとか…,でも,好ちゃんは,あんまりないでしょ?
佐々木:ないですね。

[佐々木好さんのあこがれた歌]
・YOU(リタ・クーリッジ)
[佐々木好さんが最初に作った曲]
・心のうちがわかればいいのに
1982年8月号のGB(Guitar Book)の記事です。4ページをさいて山木康世さんとの対談です。AKEMIさんから情報提供いただきました。AKEMIさん,ありがとう。
[各地区・好ファン,熱い声援をおくれッ!]
 小樽のライブ・ハウス”海猫屋”を中心に活動している好ちゃんだけど,アルバム発表後は,じわじわと各地で人気上昇中。(中略)現在,札幌のモス・ファミリィが中心となって”好を聞く会”というのが結成されてて,要望の強い主催地に出演していく予定。(中略)ずーっと好ちゃんを見守ってきた小樽の人よ,7月1日,小樽・魚籃館(ぎょらんかん)で記念すべき1stコンサートが開かれるぞ。
 8月2日には,NHK-FM(夜10時15分〜11時)で,6月21日・海猫屋でのライブの模様が”日本ライブハウス・ツアー’82年夏”という番組で紹介されるから,聞きのがすなヨッ!
1982年12月号のGB(Guitar Book)の記事です。AKEMIさんから情報提供いただきました。AKEMIさん,ありがとう。
[由紀さおりと,佐々木好の出会いは…]
 由紀さおりが,佐々木好,作詞・作曲の「ストレート」を歌っている。(中略)
 好ちゃんにとって,自分の曲をほかの人に歌ってもらうのは,ひとつの夢だった。先日,FM北海道の番組のなかで,ふたりが初めて会うと聞いたので,その現場に行ってきた。
 由紀さんが,好ちゃんの歌を歌いたい,と思ったのは,もちろん,好ちゃんのアルバムを聞いたから。すぐに歌作りを依頼したというわけ。
 好ちゃんは,いままでの曲と違って,由紀さおりさんというイメージを思い浮かべながら「ストレート」を書いたそうだ。(文 こすぎじゅんいち)
1983年1月号のGB(Guitar Book)の記事です。4ページをさいて山木康世さんとの対談です。AKEMIさんから情報提供いただきました。AKEMIさん,ありがとう。
その中から,気になるところを抜き出しました。
「来春,2枚目の便り出します。」
 佐々木好は,今もあいかわらずの北海道暮らし。「(中島)みゆきさんが東京に引っ越したのはガッカリですねぇ」と,いいながらも,現在彼女は,札幌で歯医者さんのアシスタントの仕事をしている。そして,もちろんその生活のなかで歌を作り,歌っているのだ。
 レコーディングは前作と同じ,ミュージシャンとスタッフが札幌に行って行われた。メンバーもほぼ前作と同じで,鈴木茂(G),後藤次利(Bass),国吉良一(Key),浜口茂外也(Perc),石川鷹彦(G)という豪華な顔ぶれ。(中略)
 「石川さん,おもしろいー」と,好。どことなくゆったりとしたテンポの石川鷹彦のジョークに好は大笑い。「笑わないで冗談いう人,好きなんです」。彼が北海道出身だと聞いて,「やっぱりね」と,彼女はニッコリ。(中略)
 また,佐々木好は今年,歌のうまさでは定評のある由紀さおりに「ストレート」という曲を贈った。この曲は「にんじん」にも収められる予定だが,由紀さんに好の歌を歌ったときの感想を。「下心を一切拒否する歌ですね。こうやって歌おうなんて思ってもダメ。自然に歌うしかない。でも,そうやって歌うと,ありのままの自分が出てくる不思議な歌。私は拓郎さんやさださんの歌も歌ったことがありますが,そのときとは全然違う感じでした」(文 平山雄一)

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1983年3月号のGB(Guitar Book)の記事です。2ページ,見開きです。AKEMIさんから情報提供いただきました。AKEMIさん,ありがとう。
[佐々木好 ほんとうの手作りの歌をキミに贈りたい!]
’82年12月3日,新宿・ルイードであったアコースティックライブの話です。そのライブでは,「今日はどんな日でしたか」,「君と」,「ドライブ」,「終点駅」,「ストレート」の5曲を歌ったみたいです。
この記事のなかにこんな事が書いてありました。
 楽屋に戻ると,好と同様に注目を集めている女性シンガー・ソングライター稲葉喜美子が励ましに来ていて,これからという2人のいい出会いがあったようだ。(文 平山雄一)
 好さんと喜美子さんが同じステージに立っていたのですね。見たかったなー。
1983年4月号のGB(Guitar Book)の記事です。あっけさんから情報提供いただきました。あっけ,ありがとう。
[初のコンサート・ツアーまっ只中!]
 1月21日に発売されたセカンド・アルバム「にんじん」を聞いてくれましたか?好の乾いた哀しみがしっとりと伝わってくる秀作と好評。日に日に,「僕も,私も好アーミー」と称する人も増えているようです。
 今,彼女は東北地区を中心に初のコンサート・ツアーを行っていて,アコースティック・ギター1本で熱唱し,自分の歌の世界を生で,ひとりでも多くのファンに触れてもらおうと張りきっている。とにかく,1度でも触れてみたら,もう離したくなくなること受け合い。ビリビリビーと背筋に電気が走ることもあるとか。そんな反響を聞いてかどうか,好自身も一大決心。これまで両立してきた仕事,歯医者の助手業も一時やめて,本格的にこの音楽の仕事1本にうちこんでいくことになった。だから,今まで以上に曲作りに専念できるライブ活動にも十分力を注ぎ込んでいけるのだ。これは本人にとっても,ファンにとっても嬉しいことだ。
 3〜4月には,九州地区,大阪地区にも進出していく予定だから,この機会に好アーミーにキミもならないか!
1983年5月号のGB(Guitar Book)の記事です。AKEMIさんから情報提供いただきました。AKEMIさん,ありがとう。
[今だから好なんです。]
 2月23日,好は東京・渋谷のライブハウスの老舗ジャンジャンに出演した。超満員の客。初めての東京でのコンサートということもあって,客も緊張している。…。好がステージに登場しても咳ひとつ起こらない。
 歌い出した。好も緊張している。アガっている。指がこわばっているようで,ギターが少しモタついてしまう。すると,そのモタつきがすぐ歌に伝わり,歌も危なくなる。…。4曲目「#4006」あたりで調子を取り戻す。客席の反応もシビアで,この曲が終わるとそれまでよりも大きな拍手が起こった。(中略)
 同じ週の土曜日,吹雪の小樽・海猫屋でもう一度,好のステージを見た。さすがに地元,リラックスして,今まで見てきたうちで一番心に突き刺さるライブだった。(文 平山雄一)