私的パイクシクリッド混泳道 その2「混泳の基本」

パイクの混泳は小さいうちは比較的上手くいく。 具体的にどれくらいかというとベビーから15〜20cmくらいまでの間である。 だいたい30cmクラスになってくると急激に性格が悪くなる。 その他に問題と言えるのはパイクシクリッドの喧嘩の形である。 普通のシクリッドならば相手のボディに攻撃を加えて、鱗がはがれたり鰭が裂けたりしていくものだが パイクの場合、口を精一杯開けて威嚇しあい、噛みあう。 一般的にやはり口がでかい方が有利で、同サイズでもニューギャラクシーパイクなどはなかなかの強さを発揮する。 それより問題なのは、この喧嘩の時、口の小さい方が特に目をとられてしまうことがあることである。 ちょっとした事故でなる為、防ぐのは困難である。 確率は決して高くないが、パイクの喧嘩は常に同じ形態をとるので何回も何回も喧嘩すればたまたまとれてしまうことがあるのだ。 これは残念な話だが、パイクシクリッド混泳の宿命と言ってもいい。 もちろん新魚投入直後に圧倒的に起こりやすいので投入後2時間くらいは水槽の前で見守り、やばそうなら手を出してやった方がいいだろう。 これは大型個体だろうが、小型個体だろうが関係なくやりあうのでなかなか大変な問題である。 喧嘩ばかりで癒されない部分もあるが、同時にそこが可愛いとも言える。暖かく見守ってやりましょう。 もちろん混泳は数が多いほど上手くいく。 大量混泳水槽の中でも日々力関係は変化していくので常に見極めるようにしていきたい。 パイクに限らずあらゆる魚の混泳で言えることだが、体の鱗を剥かれた魚は集中攻撃を受けていきなり殺される。 弱いと思われると終わりなのか、臭いが変わるのか何とも言えないが、とにかく少しでも弱っている個体を見つけたら、隔離して療養させるべきだ。 ただし、数をたくさん入れて、見極めさえしていればそれなりに上手くいくのは15cm〜20cm程度の間の話である。 成魚クラスは数を入れて、毎日観察していても必ずぽつぽつと惨殺されていくのだ。 ここで重要なのはパイク以外の魚との混泳である。 この場合混泳魚としてもっとも適切なのはシクラ属の大型個体やパロットシクリッドの成魚、MAXサイズのオスカーなどだと思う。 これらを選ぶ理由は、パイクの成魚よりも強いということだ。 パイク混泳水槽では、その水槽内でもっとも強い魚がいずれかのパイクであってはならない。 パイクがボスになってしまうと水槽の隅に隠れておとなしくしている個体も順番に殺しにいってしまうのだ。 下手な喧嘩していると自分もやられる、とパイクが思うような状態をつくることがもっともよいと思う。 もちろんパイクがボス魚に殺されてしまってははじまらないので、逆にそこも見極めていく必要がある。 例えばパッカの大型個体なんかと混泳させるのはなかなか怖いものである。 パロットシクリッドにしてもあまりそういうイメージがない人も多いようだがパイクの成魚より明らかに強い。 ボス魚がシクリッド以外ならどうか?ということはなんとも言えない。 縄張りを持たない魚ではいくら強くてもボスにはなりえないし、本当に大型で気の荒いビッグキャットとの混泳はパイクが危ない。 そこまで色々試したわけではないのでわからないが、同じ南米産ということもあり、シクラやパロット、オスカーあたりをおすすめする。 もちろんこの手法はパイクの小型個体混泳にも極めて有効である。