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ビタミンD3、ビタミンA、必須脂肪酸の重要性について
バランスの取れた食餌をさせるには
健康のためのジュース
ナッツについて
スプラウトについて
スプラウトについて(その2)
オーガニックの食生活



食餌・栄養関連 第1弾

ビタミンD3、ビタミンA、必須脂肪酸の重要性について

Pet Bird Report 48号のパメラ・クラークの記事「GREY MATTERS - New Thoughts on African Grey Parrots- Nutrition & Diet(ヨウム問題 ヨウムに関する新しい考察 栄養と食餌)」によると、色艶がくすんだ羽と嘴をしたヨウムはビタミンAが不足しており、特に年を取ったヨウムに多く見られる現象だそうです。毛引きなどの問題行動や情緒不安定も、栄養面が不適切であるだろうとのこと。つまり、ビタミンD3とビタミンA、ミネラルカルシウム、セレニウム、必須脂肪酸が不足しています。

ビタミンD3は、日光を浴びることで体内で作られるビタミンであり、食餌からも摂取できますが、本来、太陽がさんさんとしたアフリカで進化したヨウムの場合、食餌からではなく、日光がビタミンD3の主要な摂取源だという説があります。これは、飼われているヨウムの多くにビタミンD3欠乏が見られること、他の鳥種に比べて日光浴が大好きなことからも有望な説です。従って、ビタミンD3欠乏を防ぐには、定期的に日光浴させるか、フルスペクトラムライトをケージに近づけて浴びせるのが重要となります。

また、年を取ったヨウム、特に種子食中心の鳥にしばしばビタミンA欠乏が見られます。ビタミンAが不足すると、赤い尾が色あせて見えたり、視力低下があります。それだけでなく、ビタミンAは、長寿のためには必須のビタミンであり、哺乳類では最も長生きした個体からは最高レベルのビタミンAが検出されています。ビタミンAカロチンの最良の摂取源は、緑黄色野菜、黄色・オレンジ系の野菜と果物(人参、山芋、サツマイモ、アプリコット、マンゴー、唐辛子、冬かぼちゃなど)で、毎日たっぷり与えること。

ビタミンAは脂溶性のビタミンなので、必須脂肪酸の摂取が必要不可欠です。だから、ビタミンAばかり摂取しても脂肪(必須脂肪酸:善玉脂肪)がないと効率良く体内に吸収されません。必須脂肪酸は不飽和脂肪(植物食)の中に多く含まれており、善玉脂肪です。悪玉脂肪は動物から摂取する脂肪で、飽和脂肪と呼ばれています。ヨウムは他の種類のオウム類よりも大目の不飽和脂肪(オメガ6とオメガ3が特に重要な必須脂肪酸)が必要だそうで、毛引きのヨウムに多めに脂肪分を摂取させたら、問題が解決したという事例も多数あります。必須脂肪酸はお腹につく脂肪の塊とはタイプが違って、細胞膜や脳に使われる脂肪で、免疫力、脳の働き、視力、神経系統の働きにかなり重要な役割を果たします。知能が違ってきます。

野生のヨウムは一年中、必須脂肪酸の豊富なパームオイルの実を食べていますが、それをそのまま室内で飼われている、運動量の少ないヨウムに与えると成人病になってしまうそうです(たまに少量与えるのなら可)。代わりに様々な種子やナッツを適量与えると、必須脂肪酸を与えることができます。でも種子はカルシウム:リンの割合が乏しく、他の栄養素も少ないので、全体の10%にとどめるべきです。ナッツも適量としないと、脂肪過多になります。オメガ3必須脂肪酸は光、空気、熱によって簡単に壊れてしまうため、熱加工でできるペレットからはほとんど期待できません。

パームオイルの代わりとなる最上の解決策は、生野菜をふんだんに与え、ナッツと種子を適量与え、高品質のオイルブレンド(健康食品店にあるような栄養サプリメント。フラックスシードオイル、ルリヂサオイル、かぼちゃの種のオイル、月見草オイルなどがブレンドされている。Udo's Perfected Oil Blend、Spectrum Essentials、Arrowhead Millsなどのメーカー)を2〜6滴与えることです。オイルは餌に仕込ませて与えます。オメガ3脂肪酸の食物摂取源は胡桃、ブラジルナッツ(発がん性のアフラトキシンの感染源なので与えない人が多い)、かぼちゃの種、緑黄色野菜、サーモン、ツナ(油に漬けていないもの)、マス、フラックスシード、キャノーラ油、豆類、大豆(スプラウトさせたものでも、蒸したものでも)、オート麦(カラスムギ)です。フラックスシードは免疫機能、炎症反応を調整し、カルシウムとエネルギーの代謝に役立ちます。カルシウムは、豆腐、ケールの葉、カブの葉、その他の緑黄色野菜に豊富に含まれています。アーモンドもカルシウム豊富です。

この他に指摘されているのが、ミネラルセレニウムの不足です。セレニウムが不足すると、白内障の原因となります。これはブラジルナッツ、小麦麦芽、オート麦、赤フダンソウ、全粒小麦粉のパン、ふすま(ブラン:小麦を挽いた時にできる皮のくず)から摂取できます。

〜ナッツは殻なしの方が安全〜

ピーナッツとブラジルナッツはマイコトキシン(カビによる天然発ガン性物質)とアフラトキシンの原因となることで有名です。殻に入っているナッツも菌に汚染されている可能性があるため、殻から取り出してあるものが安全です。オーガニックのものや、人用の無塩ものなら安心して与えられます。