鳥のお医者さんについて
翼のクリッピングについて



健康関連 第1弾

鳥のお医者さんについて

Pet Bird Report 26号のリズ・ウィルソンの記事「Why Your Bird Needs An Avian Veterinarian & How To Tell If You Really Have One(鳥専門医が必要な理由と獣医師の見極め方」によると、鳥に関する知識がないのに、「鳥も診る」と言う動物病院はアメリカでも悩みの種です。たとえば、鼻水が出ているインコを視診だけでろくに検査もせず、アレルギーと診断する獣医師がいます。Association of Avian Veterinarians(AVV)(鳥専門獣医師協会)では、鼻水の最たる原因は細菌感染にあるとしています。

残念ながら、鳥を病院に連れていく飼い主が犬猫の飼い主と比べてずっと少ないのが現状です。中にはペットショップに連れていく人もいますが、ペットショップのスタッフには病鳥を安全に効果的に扱うだけのスキルも資格もなく、最も望ましい治療を施すことはできません。また、ショップで売られている市販の薬では、せいぜい症状を見えなくするだけの効果しかありません。これは時間の無駄だけでなく、ただでさえ進行の早い鳥の病気をさらに悪化させることになりかねません。また、こうした市販の薬を飲ませると、後で適切な検査をしたときに、検査結果にバイアスがかかり、正しい結果が得られません。

★鳥の専門医とはどんな獣医師のことか★
獣医大学には鳥専門のコースは選択制か(日本は皆無?)、存在しないかのどちらかです。鳥の専門医になりたい人は鳥専門医のもとで知識を積むか、独学で学ぶしかありません。(管理人:日本と同じですね)

★どうやって鳥に詳しい獣医師を探すのか★
ペットショップが勧める獣医師がベストとは限りません。特に病鳥を多数売っているペットショップは要注意です。鳥の獣医師を見つけるためには、信頼できる筋から情報を得て下さい。例えば、地域の鳥同好会、評判の良い鳥専門のペットショップ、地元の動物病院に問い合わせてみることです。(管理人:日本野鳥の会に入会して、いざと言うときのために地元支部に問い合わせるのも手です)。

鳥に詳しい病院ではその他のエキゾチックアニマルや犬猫も受け付けることがほとんどであり、鳥だけで食べていける獣医師はほんのひとにぎりだけです。だから、鳥専門の病院じゃないからといって、鳥に詳しくないとは限りません。また、鳥の医療知識が少なくても、勉強する意欲のある獣医師は、たいての場合OKです。そのような獣医師は実績のある鳥の先生にヘルプしてもらうことができるからです。一番恐いのは、鳥に詳しくないのに、そのことを隠す獣医師です。

★優れた鳥の先生を見極めるには★
以下の場合は要注意です! 逆に以下の反対の先生は優れた鳥の先生と言えます。

1. 予約の電話をしたときに、受付が「寒いので鳥は連れてこないでください」と言った場合。ただし、獣医師が鳥に詳しくても、スタッフはそうではないかもしれない。保温しながら病院へ連れていく方法はいくらでもある。みすみす病鳥を死なせるよりはまし。

2. 連れていった鳥の種類を知らない。たとえば、オカメインコをカカトゥと間違えるようではだめ!

3. 病院に大型インコの幼鳥を怖がって扱える人がいない。獣医師本人くらいは扱えてしかるべき。

4. キャリー、カゴから鳥を出して触診しようとしない。

5. 体重測定をしない。グラム単位のハカリがなければ薬の分量も正確にはかれないし、体重測定は鳥の全般的な健康状態を知る上でとても重要。

6. 獣医師またはスタッフが食餌指導を十分に時間をかけてしてくれない。病気の原因はたいていの場合、栄養障害からきている。従って、適切な食餌指導は極めて重要。

7. 予約時間が10-15分単位である。普通、鳥の診察には30分はかかる。

8. 定期的な健康診断の必要性を重視しない獣医師。AVVは幼鳥や老鳥は特に年に一度の健康診断が必要だとしている。「問題がなければもう連れてこなくて良いですよ」という獣医師はだめ。問題が明確化してからでは手後れのことが多い。

9. クチバシのトリム(カット)を爪切りや翼のクリッピングと同じだと考えている獣医師。正常な鳥なら、クチバシのトリムをする必要はない。クチバシの変形には治療が必要。

10. 新しい鳥の健康診断の際、検査を勧めることをせずに、視診、触診だけで健康だと太鼓判を押す獣医師。視診、触診だけでは不十分。

見学
可能なら、病院を見学させてもらいましょう。獣医師が鳥について熱心ならば、基本的な鳥の医療器具があるはずです。グラム単位のハカリ、入院用のインキュベーター、入院中の鳥用の適切なフードなどがあるかどうかチェックしてください。病鳥用の部屋が別にあるのが理想的です。

適切な説明
病鳥に自宅で投薬しなければならない場合、獣医師が十分に説明してくれないようではいけません。「これを注射器で飲ませて」だけではだめ。注射による不適切な投薬は吸引肺炎と死を引き起こします。

その他
あなたの鳥の先生が24時間365日働けるとは思わないでください。緊急時に行く他の病院を紹介してもらうか、探しておきましょう。緊急事態が発生してから探すのでは間に合いません。