|
現在、PBFDのワクチンや発症後の確固たる治療薬はありません。そして十分なデータがアメリカにも日本にもありません。それは実際に治療したという実績が少ないためです。近年、アメリカではPBFDの鳥の数が減少してきていますが、それは治療法が確立され、実施されているからという前向きな理由によるものではなく、PBFD陽性と出た鳥は症状が出る前にブリーダーがどんどん安楽死させているからです。この情報はショッキングですが、獣医さんから教えてもらったので、かなり正確な現状を言っているのだと思います。
飼い主さんは、処方された免疫増強剤やその他の免疫を高めるサプリ(アガリクスなど)を投与し、病気にかからないように細心の温度管理と食餌管理、健康管理、衛生管理をしながら対処するしかありません。奈々ちゃんはPBFD陽性でしたが、鳥の先生から処方された免疫増強剤を3ヶ月間投与して陰性になりました。薬品名は、鳥の先生の要望により、ここでは書きません。というのは、薬品名だけ一人歩きして、誤った使い方がされるのが怖いからです。奈々ちゃんの鳥の先生は、飼い主さんの獣医さんには薬品名と使用方法をいくらでも説明してくださるそうなので、もしPBFD陽性と出たら、かかりつけの先生にお願いして聞いてみてもらうといいと思います(ただし、その先生のプライドを刺激しないように、上手にお願いしてみてください、とのことです!)。それから余談になりますが、ある鳥を詳しく見てくれる有名な病院は、PBFDと分かったとたんに、発症していないにも関わらず、「治療しても無駄だから」といって、それまで行っていた他の病気の治療も打ち切ってしまったとのことです。こういう病院もあるので、病院選びは慎重になさってください。納得が行かなかったら、他の病院を探して変えるということも必要です。
3ヶ月投薬した後の血液検査から1ヵ月後にもう一度検査をして再び陰性の結果が出たら、完治ということです。うちにはセキセイインコがいたので、鳥の先生の紹介で千葉県富津市にある「コンパニオンアニマルキングダム:CAK」というところで奈々ちゃんを預かっていただき、お世話してもらいました。こちらでの栄養・環境管理は免疫力を高める上で大いに役立ったと思います。奈々ちゃんが受けた治療内容は以下のとおりです。
***********************************
・鳥の先生による免疫増強剤ノ与え方はジュース少量に溶いてスポイトなどで飲ますか、果物に仕込んで一日2,3回に分けて直接投与します。強い薬なので、投薬して3週間後に血液検査をして副作用が出ていないかをチェックします。うちの場合は、血液検査はなるべくやりたくなかったので、フンの様子と元気度チェックの結果で続行しました。投薬期間は2〜3ヶ月間と決まっていて、投薬終了後に再びPBFD血液検査をします。もし、3ヶ月たっても陽性だったら、薬を強くするか、注射による投薬になります。
・食餌〜ハリソンのハイポテンシーをメインに他社の様々なペレット、様々な種類の旬の野菜と果物、各種シード類、豆類。旬の食べ物をあげるのが最も望ましいです。食餌に関しては、このホームページの食餌に関するページを参照してください。ビタミンAの摂取源であるカボチャやサツマイモは毎日与えると良いです。うちでは、普通のオウム用の種子の他にひまわりの種も5、6粒与えていました。水は名水。他の場合もそうですが、食餌は本当に大切です。食餌によって免疫力をアップして、感染症にかかりにくくし、それがPBFDウイルス撃退につながります。
・水浴び〜霧吹きによる水浴び。
・日光浴〜天気の良い暖かい日に。
・飼育日記〜その日の温度、湿度、天気、体重、餌の食べ具合、フンの外観と量、元気度などを記録。調子の良い日と悪い日の天候・温度条件が把握できます。
・そして愛情を込めて接し、相手をしてあげること。人の場合と同じように、精神的な要因もとても大切です。特にヨウムは人の気分に対して敏感だと言われています。ヨウム本人の前では明るく優しく穏やかに振舞ってください。おもちゃをどんどん与えて、どんどんかまってあげてください。
|