杜氏 潤平 の蔵を訪ねる

 

 

飫肥城址の傍にある小玉醸造合名会社正面。日南の藍い空に本格焼酎の文字が美しい。

 

小玉醸造さんの杜氏さんは金丸 潤平さん。その潤平さんの名前を冠した焼酎が

その名もズバリ「杜氏 潤平」である。この酒を一口で評すると「淡麗で旨い」

と思っていたのだが、本当は「綺麗で旨い」のだと今では確信している。

 

蔵を訪れたその日、丁度蒸留している作業を見ることが出来た。

小玉さんの蒸留機は美しく、蒸気が出てくるところが5ヶ所ある独特の作りだ。

右の写真は、5本ある管の圧を調整するコックと圧力を知らせるゲージ。

 

蒸留真っ最中、蒸気が吹き出している。

原料の紅芋が蒸かしあがった所。 蒸しあがった紅芋を丁寧に取りだし砕いてタンクへ運ぶ。

右の写真はローラーで砕いた芋を離れた仕込タンクへ運んでいる風景。    

 

左の写真は潤平さんのお父さんの作業風景です。紅芋が蒸かし上がると丁寧に手で芋を取り出していました。

そして自ら蒸し機の中に入って黙々と芋を取り出していました。私達はそれを不思議な思いで見ていました。何故か?それはこれから砕く芋なのに、何故そんなに丁寧に取り出すのだろうか?

素朴な疑問をお父さんにぶつけて見ました。(蒸し機の中での作業は30分以上続いた)

蒸し機の中での作業は暑くて大変ではないですか?と聞いてみました。 以下お父さんの答えの抜粋(ニュアンスが伝わるかな?)です。

そんなに暑くないですし大丈夫です。蒸かす前に芋の選別をしっかり行っているのであまりないのですが、このスタイルだと仮に痛んだ芋があっても解るんですよ。手で取る訳ですから、その時匂いでも判別できます。

なにより、潤平が麹から丁寧に作っているのに、最後の芋で失敗させられないですからね。にっこり笑いながら答えて下さった言葉に素直に頷いた。綺麗で旨い酒の理由がここにある。

左下 − 紅芋独特の赤み。            右下 − 蒸留し始めは靄(もや)みたいだ。

今回お邪魔した時は連れがいて、その友人の初めて訪れた蔵元さんが

小玉酒造さんになりました。前日、青ヶ島へ行くために八丈島まで船で

渡った我々は台風の影響で島入りを断念、渋る友人を半ば強引に

説き伏せ翌日には宮崎入りしていたのだった>爆 

その友人と潤平さんと3人で、蒸留したての「杜氏 潤平」を瓶に

詰め込んで近くの料理屋さんで一緒に飲みました。今年の杜氏 潤平を

最初、友人と私が飲ませていただいて、それはもうメチャクチャ旨い!

旨い、旨い!とグビグビ飲んでいたら潤平さんも一口飲んで

満面の笑顔で「自分で言うのもなんですが、旨いです。」と

ちょっとテレながら言ったのが印象に強く残っています。

 

15年作の「杜氏 潤平」、楽しみに楽しみに待っています。