パピーミルってなに?
ペットショップで売っている可愛い犬猫の影にある悲惨な事実

*はじめに、私は全てのペットショップを非難しているわけではないことをご理解ください。
これまでにペットショップから犬猫を求められた方を非難しているわけでもありません。
店内で犬猫を生体販売をしている店舗と、その影にある悪徳繁殖業者について、皆さんに知っていてだくのがこのコーナーの目的であり、私の願いです。  

動物愛護の行き通った欧米の国では、生態販売のペットショップというものが無いのをご存知ですか?なぜなら、『商売=儲け主義』『売れ残り=在庫処分』が当然で、それが生き物であっても同じだからです。

 

  みなさんは、ペットショップで売られている可愛い子犬たちが、一体どこから来たかを考えた事がありますか?売れ残った子達が、どうなるか、考えたことがありますか?

 

『ペットショップで見る可愛い子犬子猫を大事に育てたい』と思う方がいたら、ペットショップを儲けさせるとどのような悪循環が起こるのか、それを知って欲しいと思います。私達には知る権利があります。

 

1997年4月。私は東京の郊外で、犬の繁殖業者を見つけました。

まず、最初に驚くのが糞尿のひどい悪臭。一緒にいた友人は、思わず外に出たほどでした。
室内にはペットの輸送用のケージがぎっしり2段重ねで置かれて、その中に犬達がいました。

狭いケージの中にいたのは、シーズー、マルチーズ、ヨーキーといった小型犬が多かったですが、中にはコッカースパニエル、柴犬などの少し大きな犬も窮屈そうにいました。

さらに驚いたのは、ケージの中で汚物がついた親犬が必死に子犬の世話をしていたことです。水と餌は不潔。

それこそが、『パピーミル』だったと知ったのは、その少し後、アメリカに戻ってからでした。

パピーミルとは、いわば犬の工場。ペットショップに卸す為の子犬を繁殖している所です。日本語では『悪徳ブリーダー』などと呼ばれているかもしれません。

 

ここで、それぞれの名称を整理しておきたいと思います。

.撻奪函Ε轡腑奪     犬猫の店内生体販売をする店
▲僖圈次Ε潺    ペットショップに犬猫を卸す繁殖業者(悪徳ブリーダーとも呼ぶ)
ペットサプライ・ストアー    フードを始め、ペットの飼育に必要な商品を売る店。ペット用品店。
犬猫の生体販売はしない。魚類、鳥類の販売をする場合はある。

 

日本では,離撻奪函Ε轡腑奪廚鉢のサプライ・ストアーが区別無く同じように『ペット・ショップ』と呼ばれることが多いようですが、アメリカではまったく別のものとして考えます。

文頭に示したとおり、私が全てのペットショップを非難するつもりが無いというのも、犬猫の飼育に必要なグッズを売るだけで実際に犬猫の生体販売をしないサプライストアーは、繁殖業者とは関係が無いからです。

 

アメリカではパピーミルについて色々と情報が得られます。ニュースでも何度も取り上げられ、新聞や雑誌にも、そのひどい事実が記事になっています。
ニュースに耳を傾け、ある程度の教養のある人はペットショップからは犬猫を求めません。

日本はペットブームと言うことですが、楽しいところにばかり注目し、ペット業界の影の部分にスポットライトを当てないと言うのは間違っています。

 

パピーミルはあくまで儲け主義なので、栄養のバランス云々という前に、親犬・猫には死なない程度に餌をやっていますし、近親間での繁殖は日常茶飯事。

必要な予防注射も怠ったり、不潔なので病気の感染も頻繁にあります。寄生虫がいたり、猫ではFIPや気管支炎が蔓延したりします。
どうりでペットショップで買うと体の弱い子が多いわけです。純血だから弱いのではなく、全て人間のせいだったのです。

 

ペットショップで子犬を見るのが大好きだという人は多いでしょう。事実、店内に可愛い子犬を置けば自然と人が集まります。
明るくて清潔で、優しそうな動物好きの人達が働くペットショップ。そこで遊ぶ色々な種類の子犬たち。まるで天国のよう。

しかし、可愛い子犬たちの影に、あの悲惨な母犬達の存在があるのです。

 

ペットショップで働く人を責めるつもりはありません。本当に動物好きであるからこそ、あえて生き物と接する職を選んだのでしょうし、彼らだってパピーミルを見たことが無いのだと思います。
子犬達がどういう所から来たのかを知れば、きっと、生体販売に疑問を抱くでしょう。

しかし、たとえ動物好きの従業員が反対しても、ペットを一つの産業と見た場合、売り上げが大切な管理職側は客寄せになる生体販売をやめないでしょう。

 

やめさせる方法は、たった一つ。消費者である生き物好きの人、つまり、私や皆さんの意識です。

もしも、生体販売をする店には客が来ない、ということになれば、ショップ側はわざわざ飼育費のかかる子犬子猫を置くことはやめます。
ペットショップで犬猫が売れないということになればパピーミルは儲からないので、やはり自然となくなります。

つまり、パピーミルを撲滅するには動物好きの私達一人一人にかかっているというわけです。

 

アメリカの田舎にはパピーミルが沢山あります。
しかし、愛護団体やメディアが取り上げることで、その実態が段々と世間に知られ、ペットショップから子犬を買わないような動きも出てきました。

動物にも健全に幸せに生きる権利があるという考え方(ANIMAL RIGHTS)が定着しているヨーロッパの数カ国では、生態販売をしているペットショップはありません。親猫犬の地獄であるパピーミルが無いのです。

本当に動物が好きならば、日本人にも同じ事が出来るはずです。

 

『私が見たペットショップは綺麗で管理も良さそうだったから、あそこの店なら子犬を買っても良いだろう』
とか、
『ペットショップの狭い所に入れられた子犬が可哀相だから買ってあげよう』
と言うのも、間違っています。考えるべきは、見えない部分です。

子犬・子猫が売れる度、パピーミルは儲かります。儲かる限りパピーミルも、そこで苦しむ母犬母猫達も無くなりません。

 

ペットショップで犬か猫を買い求めた人がこれを読んだら、後悔したり後ろめたく思ったり、または自分が責められてると感じて気分を害するかもしれません。
しかし、このコーナーを作っている私の目的は、ペットショップで犬猫を求めた人たちを責めることではない、という事を再度理解していただきたいと思います。

 

ペットショップで買われた子達は、汚いパピーミルや狭いペットショップから出て新しい家族に大事にされているのだから、とても幸せです。
でも、新しい家族には決して会う事が出来ないまま汚く狭いケージの中で死ぬまで子犬を産み続ける、あの母犬達はどうなるのでしょう?

ペットショップで売れ残り、すでに、子犬でなくなってしまった犬達はどこに行くのでしょう?
ゴミのように捨てられたり、もっと最悪なのはパピーミルに戻され、やはり一生をあのケージの中で終えるのでは?

このコーナーで言いたいことは『動物の命を無視した人間が、動物産業に関わってお金儲けをしていることが間違っているから、どうにかしよう!』
と言うことなんです。

 

 

店で売れ残って大きくなってしまった犬猫を見兼ねて買ってしまった、という人もいます。
そのことについて、パピーミル撲滅の活動をしている人たちの中には、それも絶対にダメだ!と言う人も多いです。

人質を助けるためにテロリストの要求を聞いていたら、今後も誘拐が減らないのと同じだ。根本を変えるために犠牲は仕方ない!という考え方です。

 

私個人としては、可哀想で買ってしまったと言う事を責めるつもりはありません。“可哀想で助けたかった”と言う気持ちは、全ての始まりだと信じているからです。

ただ、一つお願いをするとしたら、“可哀想で助けたかった”と言う気持ちを、そこで終わらせない、と言うことです。

 

純血種が好き、○○と言う種類の犬や猫が欲しい、と思う事は少しも悪いことではありません。

ただし、「良いブリーダーさんが繁殖した優秀な血筋の子です」という一言を鵜呑みにするのではなく、やはり、直接ブリーダーに会って、ケンネル、キャッテリーを自分自身の目で確かめることが肝心だと思います。

 

本物のブリーダーはある限定種(普通は1種類。多くても2種類)の犬 、または猫の繁殖を専門としています。
ブリーダーは単に動物を交配させて子供を産ませ、それを売って儲ける人ではなく、犬猫を大切に育てています。

大切な子犬子猫が新しい飼い主さんの元へ行っても、その子が元気でやっているか気にかけるものです。

子犬・猫を譲り受けるときには、ブリーダーのところに出向き、パピーミルではない、と言うことを確認しましょう。

 

それに相対し、繁殖業者は、なるべく多くの種類の犬を集めます。色々な種類を繁殖させた方が儲かるからです。
同じデザイン、同じ色のバッグだけを売るよりも、色々な種類のブランド、デザインの商品を売った方が売り上げが上がるのと同じことです。

取り扱う犬種に関して知らないことはないくらいに勉強し、設備の行き届いた環境で犬たちを家族として大切に飼育すとなれば、何十種類、何百頭もの犬を飼うことは不可能です。
皆さんもペットと暮らせばお分かりだと思います。たとえ1匹であっても、どんなに手間のかかることかを。

ブリーダーのケンネルで火事になり100匹以上の犬が焼け死んだ、と言うニュースがあったとすれば、それはブリーダーではなく、繁殖業者、つまり、パピーミルなのです。

『子犬が欲しいから店に見に行って買おうよ』ではなくて、『子犬を家族の一員として大切に育てたい。だから、犬のお母さんから子犬を養子に貰います』
そんな気持ちで子犬を探すことをはじめませんか?

子犬を迎え入れる家族は、家にやってきた子犬のことだけではなく、子犬を産んでくれた母犬も元気で幸せにしているのか ということをちょっと気にかけてくれると良いな、と私は願っています

 

残念なことに、現在日本のペット業界を牛耳っているのは金儲けが最優先の人達で、動物に対するケアが正しくされていない状態です。そういう状況でのペットショップには絶対に反対です。

 

繁殖に使われる親犬猫も、売られる犬猫、売れ残ってしまった犬猫も、正しくケアされなければなりません。
世間に出てこない影の部分で苦しんでいる親猫・犬のことを知り、考えて欲しい、そういう状態をこの世から無したい。

本当に動物好きである人が真実を知らないせいで無意識のうちに動物を苦しめる手伝いをすることがないように。
そして、人間のお金儲けのために犠牲になっている動物がいなくなることが私の願いであり、このコーナーを作った理由です。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

 

以下のサイトで、パピーミルに付いて詳しい話がご覧になれます。
英語のサイトも載せました。内容を詳しく読まなくても、写真や動画も見られますし、ペットショップに卸される犬猫の状態がどのくらい深刻で残酷な事がわかる資料となるかと思いますので、是非、知っていただきたいです。
YOKOHAMA DOG RESCUEさんのサイト
PUPPY MILL RESCUE(英語)のサイト
THE HUMANE SOCIETY OF USA(英語)
WHIKIPEDIAからもパピーミルに付いて色々なリンクがあります。

ペットショップでの犬の生体展示販売反対

 

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