悪質ブリーダー

 動物愛護法が改正されて、副業で動物を繁殖して販売している人やたまたま産まれた仔を販売する場合にも、都道府県知事に許認可申請しなければいけなくなりました。もちろん動物の代金だけでは無く、交通費等の経費や餌代や「お礼」をもらえば、たとえ赤字でも、届け出をしなければなりません。
 もし、動物を買ったブリーダーが届け出をして無かったり脱税していた場合には証拠品として買った動物を連れていかれる可能性も無いとは言えません。(残念な事に法律上は動物は「物」扱いなのです)
 不必要な法律のように感じる人もいるでしょうが、僕はこの法律に賛成します。
 ペットショップの店長をしていると「仔犬・仔猫の買取はしてくれませんか?」との問い合わせの手紙や電話がよく来ます。詳しく聞いてみると本当の素人さんだけでは無く、新聞やネット上で販売されているブリーダーさん達も多いのです。
 店に売りたい理由の大半は販売ルートの確保なのですが、中には「訳有りの仔なので安くしますし、血統書も作り(偽造)ます。」と言う人もいます。「訳有りの仔」とは分かりにくい奇形や近親繁殖(親子や兄弟姉妹間で産ませる事)で正式な血統書が申請出来ない仔のことです。

なぜ近親繁殖させるのでしょう
 ブリーディングの世界では普通は子供を産ませる為には父親を借りて来るのですが、この時に「種付け料」を払うか、産まれた仔の中から父親の飼い主が指定した仔を無料であげるという慣習があります。もちろん、父親がショーで入賞してたり子供が優勝していると「種付け料」は高くなります。しかも交尾一回にごとに支払うのでお金がかかりますし、妊娠していなくても文句は言えません。悪質なブリーダーはお金を惜しんで利益の為だけに近親繁殖をさせるのです。

近親繁殖の危険性
 近親繁殖させると骨格や免疫機能に障害が出やすくなると言われています。標準より体が小さくなったり、アトピーのような皮膚炎になりやすいのです。また、小さな時には分かりにくいアゴの奇形や股関節の奇形を持った仔が産まれて来ることも多いのです。

悪質(素人)ブリーダーに騙され無い為に
1.母親と父親の血統書のコピーと領収書を必ずもらうこと。
2.母親を必ず見て体が標準より小さく無いかチェックすること。
3.購入後も家族付き合い出来る人か見極めること。
4.雄雌を別々の場所(部屋)で飼育していること。
 特に最近になって人気の出た犬種や猫種の場合には注意が必要です。体が小さく頬の垂れていない美人のゴールデンレトリバーや口の短く頭と体のバランスが悪く可愛いミニチュアダックスや体が細く幼い顔のアメリカンショートヘアの産んだ仔はさけた方が良いでしょう。

※注意 悪意は無くてただ知識の無いブリーダーさんや可愛いから産ませてしまった人もいますから、お迎えする方が注意する必要があります。よほど悪質で無い限りお迎えしてからクレームをつけるのは家族になった仔が可哀相ですよ。

里親探しの危険性

 里親探しをする人を騙して仔犬仔猫を転売している人達がいるようです。「里親探し」のコーナーのあるHPを管理されてる方も悪用されないように気をつけて下さいね。
手口
1.自分からもらいに行く
2.携帯の番号しか教えない
3.受け取るとすぐに帰る
引き渡した後に連絡が取れなくなるか、「そんなことは知らない」または「もう自分の物だ」と脅す場合もあるそうです。
お婆さんや中年女性が受け取りに来る場合もあるらしいので気をつけましょう。

里親を探す時には相手の身元が確認出来る公的な物(免許書等)を用意してもらい、転売しない事を明記した覚え書きに署名してもらいましょうね。
受け渡した後は相手の所有物になります。里子がどういう扱いをされても文句は言えないのですよ

新しい動物愛護法が悪質ブリーダーと悪質な転売を行っている人達を根絶する事になるように、個人ブリーダーさん達もきちんと都道府県知事に届け出をして下さるようにお願いします。m(_ _)m
動物愛護法で検挙されると恥ずかしい前科が残りますよ(笑)