病気と薬品の相互関係
水槽飼育主体です
病名 症状 効果的薬品 治療法
白点病 体表に1o以下の白点が見える。が、実際は表面についている様に見えるだけで、薄い表皮の下にはく点病の原虫(イクチオフチリウス)が潜り込んでいる。この原虫は飼育水に常駐していると考えて差し支えない。
尾鰭や背鰭についている所が見つかり易いが、体表のどこにでも寄生する。
水温が低下する時期や急変する時期、つまり秋や春に掛かりやすい。
割と頻繁にかかる病気なので対処には慣れておくといい。
メチレンブルー水溶液
グリーンF
ニューグリーンF等

(メチレンブルー,マラカイトグリーン等の色素剤やホルマリンによる薬効)
伝染性が強い為、病魚は必ず隔離する事。症状が進んでいる場合は水槽ごと治療を施すといい。
その場合、水草や吸着性のある濾材(活性炭や麦飯石、ゼオライト等)は取り出して置く事。また、水草は濃い目の塩水で洗い、その後カルキ抜きしていない水道水につけて置くと良い。

薬剤の投入は効果的だが、温度治療と塩水浴の併用のみで完治する事も少なくない。その場合水温は25℃以上に設定。魚にかける負担が少なくて済むので、出来ればこちらを薦める。
また、この方法を薬浴と併用するとより効果が上がる。

完治までは3日〜2週間程度。
餌は少しなら上げても良いが、体調と相談して上げすぎないよう気をつけ、糞による水質悪化にも気を配る事。慣れていないとか自信が無い内は餌切りが無難

転覆病 逆さになって浮いたままになる等、まともに泳げなくなる。
内臓の畸形など、構造自体が原因で浮き袋の調整が出来なくなるので、浮くだけでなく、沈んだままになる事も稀にある。
餌を食べたあとに転覆したり、泳ぐのが不自由そうに見えたら初期症状。
特になし 取り合えず水温を28℃以上に上げる温度治療が効果あり。それが駄目なら一旦水温を15〜20℃まで下げ、再び上げるという作業を繰り返す。治療中は基本的に絶食。
また、餌は消化の良いもの(胚芽餌、フレーク、粉末、茹でた野菜など)に切り替え、症状の出ないものを探すと良い。与える回数も減らすこと。
この病気自体が直接死に繋がる事はないが、転覆して体表が水面から出てしまうとそこが爛れるなどして別の病気に発展し、死ぬ事がある。
また、水槽のサイズや水深を極端に変え、水圧を変化させると治る事もある。

原因が原因なので完治しない事もあり、発症魚は短命な傾向がある。再発性も高い。
ただし、転覆したまま何年も生きる金魚もいるので、気長に付き合おう。
腐れ病 尾、口、鰭、鰓などがやられる。まず患部が充血して端から白濁し、徐々に欠けて行く。
鰭は箒状にバサバサになり、鰓は粘膜の異常分泌を起こし、口はまるで綿がついた様になる。

体表にまず黄白色の小さい点(白点病よりやや大きいものが多く、盛り上り、粘った印象)がポツポツと現れるが、これが原因菌であるカラムナリスの集落である。
欠損した患部の再生には時間が掛かり、鰓の場合は感染に気付かず、突然死亡する場合が多い。
薬浴中は絶食。
グリーンF
ニューグリーンF
パラザンD
グリーンFゴールドリキッド

(マラカイトグリーン等の色素剤やオキソリン酸やニトロフラゾンなどの抗菌剤による薬効)
白点病同様、塩水浴も効果がある。
注意しなければならないのは水温で、少なくとも27〜28℃には絶対してはならない。 35℃以上になれば菌は死滅するが、病魚にもかなりの負担を掛ける事にもなり、危険温度を経ざるを得ないので、治療の際は水温を低下させるか放置する事を基本とする。

これも伝染性が極めて強い病気なので、必ず病魚は隔離する事。
薬浴中は絶食。
コショウ病
(ウーディニウム病)
白点病と極めて似ているが、白点の大きさが小さく、コショウか塩を振りかけたようになる。 メチレンブルー水溶液
グリーンF
ニューグリーンF等

(メチレンブルー,マラカイトグリーン等の色素剤やホルマリンによる薬効)
治療法も白点病と同じで良い。
粉ふき病 体表が白っぽく、ボソボソと荒れたかんじになる。
まだ原因のよく解っていない新種の病気。
イソジン イソジンを使うのは消毒が目的。うがい用のやつで構わないので、隔離して何滴か添加する。
この病気も加温は大敵なので、ヒーターを入れている場合は切る事。
当然今のところこれといった治療法が確立していない。
松毬病 体が膨れ、鱗が立つ。また、目が飛び出てきたり腸が赤くなったりもする。
原因菌である運動性エロモナスは淡水の常在菌であり、感染力は弱い。よって、発症するのは水が汚れているか固体が弱っている時である。
また、肝機能の低下が原因との説もあり、その場合肥満が遠因である場合がある。
ただし浸透圧の調整が出来なくなるなど、別の原因の場合もあり、その場合は治療方法不明。
パラザンD
グリーンFゴールドリキッド

(オキソリン酸による薬効)
食欲があれば薬浴よりも経口投与の方が効果が高い。また、水質の維持を重要視し、毎日換水する位の気持ちで様子を見ること。
薬浴の場合、水温28℃がオキソリン酸が最も効果を発揮する温度なので、その程度にキープすると良い。
完治まで少なくとも3週間程度は掛かる、根気の要る病気。
赤斑病 松毬病と同じ運動性エロモナスが原因。体表が充血したように発赤する。
お腹に水がたまって膨れたり、目が飛び出すなどの症状を併発する場合があるのも松毬と同じ。
松毬病と同じ。 松毬病と同じ。
穴あき病 非運動性エロモナスが原因菌で、最初は充血や小さな赤い点が体表に現れ、其処が徐々にひろがり、赤味が取れる頃には鱗が透明化して剥がれだし、やがて肉まで露出してえぐれたように穴が空く。
見た目はかなり悲惨だが、病魚は案外元気で食欲もある。
パラザンD
グリーンFゴールドリキッド

(オキソリン酸による薬効)
温度治療(28〜30℃)だけでも治る事がある。
傷跡に発生する事が多いので、傷をつけないよう注意する事が予防になる。
トリコディナ
(サイクロキータ)
繊毛虫類-周毛目ウルケオラリド(Ulceolariidae)科など、これらの繊毛虫の寄生が原因で、一般にトリコディナ症と言う(文献によってはトリコジナと記載)。

一般に体表に寄生されると、粘液が白くなり、うっすら白い膜を被ったように見えると言うが、見えない場合もあり、これを見分けるには塩水浴をさせる(寄生している場合は白くなる)。
鰓に寄生した場合は鰓から白い粘液を分泌する。

また、悪化すると上皮組織の退行性病変、壊死、崩壊につながる危険もあり、鱗の欠落なども見られ、そこまで行くと衰弱死する確率が高い。

寄生場所は多岐に渡り、一度寄生すればその場所に限定寄生する(あまり移動しない)場合が多いが、鰓に寄生された場合は呼吸障害から死亡する確率が高い。

ワタ被り状態にはなっていなくても、鰓病に罹った時は一度はこれが原因である事を疑ってみるといいだろう。

メチレンブルー
グリーンFリキッド
トロピカルゴールド

(メチレンブルー,マラカイトグリーン等の色素剤による薬効、消毒)

パラザンD
グリーンFゴールドリキッド
エルバージュ

(オキソリン酸,フラン剤による薬効)

ホルマリン20ppm(水100Lに原液2.0cc)溶液
過マンガン酸カリウム(水100Lに0.1〜0.2g)溶液
簡単で安全なのはごく普通の薬浴を規定量で行うこと。
ただし、トロピカルゴールドはトリクロホルンを含む為水温30度以上、pH8.5以上での使用は厳禁
また、エルバージュは太陽光下では効果が半減するのと、濃度が濃いと水の腐敗が進み、逆に悪化させるので気をつけること。

ホルマリンや過マンガン酸カリウムは普通の飼育環境では濃度の調整が極めて難しいが、効果は絶大。
ただしホルマリン浴はバクテリアにも影響し、水質を急変させるので、必ず別容器で行う。また、塩との併用は厳禁である。
また、過マンガン酸カリウムは濃度によっては塩と併用しても問題ないが、必ず新水を使用し、なるべく半日以上継続して行わない事などにも注意する。

飼育水の汚れや魚の移動措置等によるスレ、体表の荒れ、水質悪化などによる体表の異常がきっかけで発症するので、予防に努める。
薬浴についてはどれか一つを選択し、平行して行わないこと。
ただし、メチレンブルー、パラザンD、グリーンFゴールドリキッド、エルバージュは0.5%塩水との混合浴も効果的。

また、薬浴はせず、高濃度塩水浴【1.5〜2.5%で10分〜50分、または5%で30〜90秒(いずれも個体の体力により調整)の塩水浴】を繰り返すのも効果がある。
この場合、塩水浴には水槽水と同温度の新水で塩水を作り、必ず金魚の様子を見ながら行うこと。

真菌性肉芽種症 アファノマイセス・ピシシダというミズカビ科のカビが原因。
まずは体表に出血斑を伴う腫れが生じ、そこが発赤して、末期には筋肉が露出するなど、穴あき病とよく似ている。
高水温を好み、感染力も強い。
特になし 15℃〜30℃の範囲で繁殖し、高水温ほど旺盛に発育する為、加温は厳禁。
病魚は隔離し、塩水浴させる事。
確実な治療法は見つかっていません。
水カビ病 体表が白い綿の様なもので覆われる。ただしそれに泥がついたりゴミがついたりすると白くはならないので注意。
やはり傷口にカビ(ポロレグニア,アクリア)が寄生する事が原因なので、そこに注意。
メチレンブルー水溶液
グリーンF

(メチレンブルー,マラカイトグリーン等の色素剤による薬効)
基本は薬浴だが、カビがついているのが部分的な場合は、直接患部に薬液を塗布しても良い。
また、水温を20℃以上に上げるのも効果がある。
黒斑病 病気が完治した後が黒化しているもので、その部分に墨を塗ったような感じになる。 解りやすく言うとかさぶたのような物なので特に治療する必要は無い。
寒い時期によくかかるので、金魚の風邪と言われる事もある。
パラザンD
グリーンFゴールドリキッド
(オキソリン酸による薬効)
別にほっといても暖かくなる頃には消えるが、薬浴や水温を上げたりする事で早く消える。
黒点病
(黒そぶ)
体表のいたる所に黒い斑点が出る。原因は吸血寄生虫のジプロストマム
メチレンブルー水溶液
イソジン
(色素剤による薬効,消毒)
治療は2%の短時間塩水浴やメチレンブルーやイソジンを塗るなどしておけば良く、比較的簡単に治る。
また、平行して温度治療を行うと効果が上がる。
水質が悪化したときになりやすいので水質に注意。
風邪
(凍傷)
体表が薄い白い膜に覆われ、全身や体表の一部に白斑が現れたり、また、その部位が剥がれ落ちて急激に衰弱する。
回復が遅れると、水カビ病などに二次感染し、余病を起こすので注意。
また、寒い時期だけでなく、温度あわせを失敗すると掛かる事がある。
特に無し 低水温下と不安定な水温変化が原因なので、まずはその改善に努める事。
水温を徐々に上げ、25℃程度に保ちつつ、消化と栄養価の良い餌を与える。

二次感染の予防という意味では、色素系剤で薬浴させたり、塩水浴させても良いが、まずは水温と水質の安定が第一。

白雲病 体表の一部や鰭などに白いもやもやした斑点がつき、酷くなると全身が覆われる。
金魚は元気をなくし、底でじっとしていてるようになり、食欲も落ちる。
また、鰓にまで寄生されると呼吸困難に陥り、死んでしまう。
原因は鞭毛虫のイクチオボドやキロドネラ。雲のように見えるのは異常分泌した粘膜である。
ホルマリン25ppm(水100Lに原液2.5cc)溶液
ホルマリンを使う場合は1〜2日薬浴させる。
無い場合は1%の食塩水に30分つける短時間浴を1日1回、何日か繰り返す。
隔離もいいが、発症は水質の悪化が原因なのでまずは水質をチェックし、多めに換水する。
腸満
(ドロプシー)
腸内で細菌が繁殖し、腹が異常に膨れ、押してやるとガスと軟便が出るが、すぐまた元通り膨らむ。
転覆症状を伴なう事があり、産卵後や季節の変わり目など、体調を崩した時に掛かり易い。
パラザンD
グリーンFゴールドリキッド (オキソリン酸による薬効)
軽症のうちは薬剤の経口投与が効果がある。
重症になると死に繋がるので注意。
消化不良 腹が膨れ、細かったり気泡混じりなどの糞がでるか、糞が出ない。 特になし 水温を上げ、塩水浴をし、餌を切る。
糞が出れば一応完治だが、その後の給餌には消化のいい餌を選び、量にも気をつける。

ひまし油やオリーブオイル、人間の消化剤などを与える方法もあるが、分量が難しいので、実行する時はダメ元くらいのつもりで。後は経験則で量を割り出すしかない。
寄生虫
(イカリムシ)
(チョウ(ウオジラミ))

よほど放置してかなり衰弱しない限り死ぬ事は無いが、取り除いたり痒がって金魚が底砂などに体を擦り付けた後などから、別の病気に2次感染し、それが死に繋がる事はある。
リフィッシュ
トロピカルN
水産用マゾデン
※ただし上記薬品は30℃付近を越えると毒素が発生する。塩水浴の併用も危険。また、規定量超過、淀み、攪拌不足なども非常に危険なので、特に夏季の扱いは慎重に。


(トリクロルホン)

魚についた寄生虫は直接ピンセットなどで取り除き、傷跡はマキロンやイソジン等で消毒するか、抗菌剤や色素剤の入った薬水(規定量より薄めで可)で薬浴させ、水槽は丸ごとリセットしてしまうのが手っ取り早い。
が、傷をつけてしまうことや魚を取り出すのに自信が無い場合は薬剤投与で対処。
ただし、その場合卵まで駆除は出来ないので、それが孵る頃まで薬剤を投与する必要があり、そうなると完全駆除まで最低でも1か月はかかる。
寄生虫
(ダグチロギルス)
(ギロダクチルス)
皮膚に赤い斑点が出来、ひどくなると患部が異常分泌した粘液で覆われ、爛れる。また、鰓に寄生するといずれ呼吸困難に陥り死んでしまう。
リフィッシュ
トロピカルN
水産用マゾデン0.2〜0.3ppmとホルマリン25ppmの混合薬浴

※ただし上記薬品は30℃付近を越えると毒素が発生する。塩水浴の併用も危険。また、規定量超過、淀み、攪拌不足なども非常に危険なので、特に夏季の扱いは慎重に。

(トリクロルホン)

リフィッシュなどは規定量投与するが、有効成分のトリクロルホン(有機リン酸)は水温28℃、PH8以上の時は使用できないので、水温と水質には注意する。
また、水質の悪化が繁殖の原因なので特に夏場などは水質保持に注意。
混合薬浴の方は1日〜2日。
ツリガネ虫
(エピスチリス症)
尾腐れ病や穴あき病と似ているが、体表に白い綿毛のようなもの以外にも小さな膨らみが出来、それが大型化していてくという初期症状に違いが見られる。また、鰭につく場合は軟骨に着床する所が違いか。
見分ける為の手っ取り早い方法は患部を少し取り、顕微鏡で観察する事だが、出来れば早期に判断したい所。
特になし 塩水浴が有効。治療後も後が残るので、早期発見に努める。
外傷 擦り傷や切り傷。 メチレンブルー水溶液
グリーンF
イソジン

(色素剤による薬効,消毒)

パラザンD
グリーンFゴールドリキッド
エルバージュ

(オキソリン酸,フラン剤による薬効)
まずは水質の維持に勤める。
傷口の治療は特に薬浴しなくても水質が悪化しなければ自然治癒するが、出来れば薬で消毒するか塩水浴した方がいい。
薬浴でも、直接傷口に薬を塗布するのでも良いが、塗布する場合、逆にストレスを与えないように回数や時間に気をつける事。

前者の色素系剤等に較べ、後者の様な抗生物質を含む強い薬品はあまり使うと副作用が出るので、前者のほうが無難ではある。
腎腫大症 上から見るとお腹が左右非対称に膨れ、背骨がくの字に曲がって見える。
金魚は平衡感覚を失い、横転したり転覆したりする。
フマギリン
(抗生物質)
0歳時にのみかかる病気で、胞子虫(ホフェレルス・カラシイ)が腎臓に寄生し、通常の10倍まで膨れ上がる。フマギリンを経口投与すれば発症を抑えられるらしいが、一般で入手は難しく、よって治療法は無いのと同じである。
ただし、重症魚でもかなり長く生き続け、軽症の場合は胞子虫がいずれ尿とともに排出され、自然に完治する。
死因は摂餌出来ない為の斃死なので、餌を食べるようなら望みがあるだろう。
多嚢胞腎症 多発性嚢胞腎ともよばれる。
腎腫大症とは違い、10歳以上の老成した金魚に稀に見られる慢性的な病気で、原因不明。
腹水が溜まって腹部が膨満し、全身に水腫が見られる。
特になし 腹部の膨満の原因は腎臓が嚢胞化し、巨大化した為で、これを多房性巨大嚢胞化という。
発病後、死亡するまでには数年から十数年と、慢性の疾病だけにかなりの機関があるが、反面、 治療法が知られていない為、手の施し様が無い。
赤色腫病
(エリスロホローマ)
原因不明の奇病。体表の一部が隆起する。
赤色色素胞種、または赤色細胞種とも呼ばれ、色素細胞に由来する。
同様に黄色色素細胞に由来する黄色細胞種(キサントホローマ)もある。
特になし 突起部分を削り取り、後に粗塩を刷り込む。
爪などで軽くこするだけで、案外簡単に削れてしまうので、あとは水質に注意して毎日塩を塗りこむだけ。
ただ、腫瘍細胞は真皮層で増殖する為、筋肉が露出する程度に切り取らなければ完全に取り除く事は出来ず、部位によってはかなりの思い切りが必要。
また、傷口からの他病への感染予防のために抗菌剤や色素剤を入れておいてもいい。

ただ、見た目は悪くなるが死ぬような病気ではないのでほっておいても良い。
乳頭腫症
(ポックス病)
体表の一部が白やピンクのカリフラワー状に隆起する奇病。
原因はヘルペスウイルス科に属するDNAウイルス(上皮腫ウィルス)と言われている。
現在のところ治療法は確立されておらず、完治不可能なので、対処療法で延命に頼る事になる。
特になし とにかく飼育水温は低めに保つよう心がけ、感染を避けるため隔離飼育する事。
腫瘍は固く、剥離が難しい上出血を伴う為、外科的療法は避ける。
また、自然に脱落して一見完治したように見えることもあるが高確率で再発する。

見た目は悪くなるがすぐ死ぬような病気ではない。
ただし、水温が高くなり、水質が悪化する事で腫瘍の増殖が著しくなると衰弱に繋がり、他病の発症につながるので注意が必要。
隔離前の水槽は必ず全換水した上で熱湯や塩素で消毒すること。
肉瘤の赤化 肉瘤の内部が真赤になる。
リンパ液が充血しているか、化学変化に拠るものか不明。
原因はPHの酸化。
食欲など、他の点での異常はあまり見られない。
特になし 水換えによってPHを6.0〜7.0の適性度数に近付ける。
PH調整剤の利用も可だが、全水量の1/3程度の換水を連日行う方が魚体には負担が少ないと思われる。
水泡病(仮)

(ガマガエル
症候群)

正式名称は決まっていない原因不明の奇病。
パール種の金魚に最近頻発している病気で、 鱗が水泡眼の袋の様なリンパ液が詰まった袋状に変化して隆起する。
伝染性は強くない様だが、致死率は高い。
赤斑を伴う事も多いので、松毬病と同じエロモナス症由来の病気で、パール鱗の特殊性が こういう形で現れたのではないかとする説もある。

体表の一部及び全体に粉を降ったような極細かい赤い充血斑(赤斑病やスレと酷似)が 出たあと、水温の急変など環境の変化によって水泡が出現する傾向が多い様だ。

出来れば水泡が少ない初期の内に治療に入るのがベストだが、気付かない内に爆発的に増えるのも珍しくないのが困りもの。

メチレンブルー水溶液
(色素剤による薬効,消毒)

パラザンD
(オキソリン酸による薬効)

オロナイン軟膏

まずは原因不明なので、あくまで当方で効果のあった方法に過ぎない事をお断りしておきます。

0.5〜0.8濃度の塩水と規定量のメチレンブルーとの混合浴を行い、パラザンDなど 、オキソリン酸薬品による薬餌を経口投与する。
食欲が無いようならオキソリン酸も追加した混合薬浴に切り替え、給餌を止める が、そうなる前に発見し、治療に入るのが大原則。発見が遅れるだけ致死率は格段に高くなる。
また、松毬病などの病気と同様に水質の維持には特に気をつける。

また、極めて初期の場合は塩水浴と薬餌で、直接患部にメチレンブルー 水溶液原液を塗布しても良く、水泡が1つか2つ程度の場合は、水泡を 切除してしまっても良い。その場合切除後は色素系剤などの直接塗布か薬浴で消毒する事。

治る場合は長期治療となり、治らない場合は短期間で致死する。

念のため病魚は隔離し、発生した水槽は念のため多めに水換えする。
再発性も高いので注意。

オロナインによる治療は魚体患部にオロナインを塗るという簡単な物だが、水質の悪化が激しいため、必ず水槽ではなく、治療用隔離槽にて行う事。
オロナイン治療分析
↑ちなみに私はオロナイン治療法を実践した事がありませんので上記必読でお願いします

キンギョヘルペス
(ヘルペスウィルス症)
ウィルス性の病気。感染後の致死率が異常に高く、また、伝染力が強い。2〜3日でガリガリに痩せ細り、1週間持たずに死んでいく。
産卵後、寒天状の糞をして2〜3日後、頭部や体表、鰭などに突然白点(棒状白点。白点病の場合は球状白点)が表れた後、後頭が萎縮した後、鰭が欠けた(ただし、尾腐れのような溶けていった感じではなく、カッターで切り取ったような感じ)後、等に突然死する。
特になし。
基本は加温治療。28〜33℃が有効。とにかく致死率が高く、死亡までの期間も短いので駄目元位のつもりで。治療薬が確立していないので無闇な投薬は避け、二次感染の予防と免疫力を上げる為の塩水浴程度に留める。

1度罹ってしまったらまず助ける暇もなく落としてしまい、その後判明するというケースが多いため、治療よりも予防が中心となる。
過密飼育を避ける、水質を清潔に保つなど、飼育の基本が主だが、餌にビタミンEを加えるのも効果がある。特に精子の放出がウィルス発生と関連性がある可能性があり、産卵後は体力も低下するので、繁殖時は気をつける事。

ウィルス性だけに耐性のついた個体が存在し、その場合感染しても発病しないが、その個体はキャリアとなる可能性があり、キャリアを入れた環境では他の個体が次々落ち、ついにはキャリア以外死滅する。
よってこの場合、キャリアを含めた生き残りの個体をベアタンクに隔離、糞を出さなくなるまで絶食と塩水で加温治療し、水槽は完全にリセットして設置しなおす事。

なお、鯉では(河川や湖など、井戸以外の自然水での飼育を除き)水温33℃維持で5日間おけば完全治癒するという研究結果もある。但しその魚がキャリア(感染はしないが他に感染させる)になる可能性は変わらない。

また、二次的細菌感染としてエロモナス症やカラムナリス症を発症する事が多いので、それについては其々の治療法で対応する。

症状が治まり、完治したと思ってもその後2,3日〜1週間は様子を見ましょう。
また、薬水から真水に戻す際は温度あわせと水あわせをしっかりと。
出来ればこれも同じ様に2,3日〜1週間掛けた方がいいです。
また、0.5〜0.6%の塩水浴は浸透圧の活性をあげ、体調回復を促すので併用すると効果が上がります。

一部疾病は病名から画像へリンクしています。

必読:松毬等エロモナス症と腐れ病などカラムナリス症の新治療法
ココア浴詳細






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