金魚辞典

金魚飼育用語集あ行
用語 説明
青水 所謂こなれた水の、ひとつの形。植物性プランクトンが繁殖して 緑ががった色になった水のこと。
特に蘭鋳飼育において重要とされるが、それにしても季節によって濃度の調節が必要。金魚はこの 植物性プランクトンを水と一緒に飲み込む事で栄養を吸収するが、あまり濃すぎると過酸素状態に なってしまったり、視界が悪いため病気を見逃して死なせてしまうなどの弊害も起こりうる。
が、和金タイプなど、丈夫な種を飼う場合は、鑑賞目的以外ではあまり神経質になることは無い。
穴あき病 非運動性のエロモナス・サルモニイダが原因で起こる疾病だが、 原因は単独ではなく複合的。
まずsalmonicidaによって病巣が形成され、その後にフレキシバクター・カラムナリスエロモナス・ハイドロフィラ(運動性 エロモナス)などがその部位で繁殖し、発症するものと考えられている。

治療法としてはパラザンDなどの抗菌剤の経口投与か薬浴、0.1〜0.2ppm のマラカイトグリーン浴等があるが、水温を28〜30℃にするだけでも治る事がある。
また、餌や水の状態の悪化や個体の弱体化にも注意し、換水などで状態を改善する事。
イカリムシ 寄生虫の一種。色は白だが、吸血してたりなどの状態によっては、黒ずんだ色が付いたりする。
成虫は白い棒か糸くずのような状態で体表に寄生。発見できる大きさは1o〜1cm程度まで様々。
見つけたらとりあえず引っこ抜く事。ただし、口の中に寄生する事もあるので注意が必要。取った後はキズ口になっているので、必ず消毒や塩水浴等の薬浴を実行する。
チョウと同じでよほど大量に取り付かれなければこれ自体が原因で死ぬような事は無いが、傷口が炎症を起こしたり餌が食べられなくなる等の2次的な要因に発展して死を招く事は多い。
また、虫を取り除いたらリフィッシュなどの薬品で駆除を行う事。それでも卵までは駆除出来ないので、出来れば水槽も徹底的にリセットかけたほうが望ましい。

赤くなったり白いものがついてるような傷口の真ん中あたりから、白い糸のようなものが生えてたら疑うべし。突然でっかいのがくっついてて驚く事もある。
インフゾリア 稚魚の餌に使う微生物。バクテリアの一種らしい。
キャベツやレタスなんかを煮て、常温程度の水に粉ミルクとか牛乳少々と一緒にして ほっとくと3〜4日位で湧いてくる。
ブラインシュリンプさえ食べられないような、ベタやネオンテトラ等の口の小さい稚魚 に有効。上記の方法をとるとその内葉っぱの周りにもやもやとした白いものが纏わりついてくるので、 それをスポイトで採ってやればいい。

PSBで代用可能。臭い。
エアレーション ぶっちゃけた話、水に酸素を混ぜ込む事。エアポンプを入れたり、濾過装置を使うなどの方法がある。
外置きのなんかではやらないこともあるが、それは水量に対して水深が浅く、 広くとられた水面が風で波打つことで曝気効果(エアレーションと同じ)があるから。
生体が鼻あげしてたら、水が汚れてるかコレが不足して酸欠状態になっている為。
エサ切り 1日〜1週間程度エサを抜くこと。これをやると抵抗力が強くなるので、 たまにやるといいという話だ。
また、特にエサ切りと意識しなくても、金魚は1週間くらいエサ抜いても死なない。 外で飼っている場合など、冬の間はエサやらなくてもいい位だそうだ。

一般に薬浴中はこれをする。で、一切エサはやるべからず!ってのが一般的なんだけど、 私は病気によっては金魚がすごく餌を欲しがるようならすこしだけ(一日一回、個体数×2〜5粒程度)あげている。
糞に異常があるとかの場合は別だが、それ以外の場合は絶食によって体力が低下し、抵抗力が 落ちる方が心配だから。

なお治療中の餌切りの理由は
1.寄生している原虫などの栄養源を断ち、弱らせる
2.弱っている内臓を休ませ、正常な活動を促す
3.糞による水の汚れを最小限に抑える
など。
塩水浴 0.3%〜1%程度の塩水で飼育する薬浴方法。たいていの病気に効く。
0.5%の塩水が調合もしやすく、失敗が少ないのでお勧め。
水草は枯れちゃうので注意。それと、活性炭は色々吸着しちゃうから併用しない方がいい。
エロモナス菌
(Aero-monas)
世界中のあらゆる淡水に常在している菌の一種。
運動性のエロモナス・ハイドロフィラと非運動性のエロモナス・サルモニイダがある。
hydrophilaが原因の疾病としては松毬病、赤斑病などがあり、 salmonicidaが原因の疾病としては穴あき病がある。

特に赤斑病の末期は内臓が発赤し、眼球突出なども見られるなど見た目もかなり可哀想。 治療法は松毬病と同じなのではやく治してあげよう。

この菌自体は常在菌だけあって威力の強いものでは無く、水質や個体のコンディション の悪化などによって発症すると考えていい。
オロナイン オロナイン軟膏。
ピンポン特有の病気「水泡病(仮)」(ガマガエル症候群)の治療に効果があるとして注目されつつある。
これを魚体に塗布した治療は甚だしく水を汚すのでそこには注意が必要。
著しい効果があったとする報告と全く効かなかったとする報告の両方が上がってきているので、まだ絶対の治療法とは言い切れないが、決定的な治療法の無い病気だけに朗報ではある。

オロナインの成分は
グルコン酸クロルヘキシジン液、軟膏基剤、ポリソルベート80(乳化剤)
ステアリルアルコール(植物性の乳化安定剤及び増粘剤)、香料

この内グルコン酸クロルヘキシジン液はクロルヘキシジンをグルコン酸塩とすることによって水溶性としたビグアナイド系化合物、つまり生体消毒薬であって、グラム陽性菌、グラム陰性菌、真菌の一部、エンベロープを有するウイルスの一部に有効である為、効果があるとしたらこの成分だろう。

難しい事言うのは面倒なんで簡単に言うと、菌の細胞膜を越えて侵入して活動を阻害するというシステムなんで、理屈はパラザンD等のほかの抗菌剤やココア浴による治療と同じ。
耐性菌が出来てしまった時の事を考えると、他の治療法が効かなかった場合に試してみる価値はある。
赤斑病にも効果があるとされるのも同じ理屈からだろう。

ちょっと気になるのは中枢神経、聴覚神経への適用は障害を引き起こすとか、ショック、発疹・蕁麻疹等過敏症がみられる等の報告だが、金魚に置いても同様なのかは不明。まあ、魚体に傷がついてる時以外は、そこはあんまり気にしなくてもいいかもね。

温度合わせ 買ってきた生体の入っている水と、新しく入れる水の温度をあわせるため、袋や容器のまま、 新しい水の入った容器に暫く浮かべる事。
時間にしてだいたい30分〜1時間程度。
温度治療 水温を上げることによって病気の原因である最近や寄生虫の死滅を謀り、 治療に結びつける方法。
その為、塩水浴薬浴と平行して行うと効果が上がる。
また、薬効を最も上げる水温というのもあり、これはだいたい25℃〜28℃。
ただしトリクロルホン(リフィッシュなどに含まれる)は28℃以上の水温では 魚体に負担がかかるので使用しない方がいい。
ちなみに

カラムナリス(尾腐れ病などの原因菌)
  35℃以上で死滅し27〜28℃で最も活性
●水カビと白点病虫
  25℃以上(32℃以上だと確実)で死滅し15℃〜18℃で活性
運動性エロモナス由来の病気(松毬病や赤斑病)
  25℃以上で良化
非運動性エロモナス由来の病気(穴あき病)
  28℃〜30℃で良化
●転覆病
  一旦25℃〜30℃まで加温。良化しなければ15℃〜20℃まで下げ、
  再度同様に加温
●キロドネラ・シプリニ(鰓病の寄生虫のひとつ)
  5〜10℃以上で活性化。
  ただし熱帯魚に付くキロドネラ・ヘキサスチカは20℃以上で活性化する。
●他の病気については徐々に現在の水温から7℃程度加温する事で良化

よって、所謂腐れ病の類以外はだいたい28℃を目安に加温すると良いと考えられる。
なお、金魚が最も快適に過ごせる温度は20℃前後だと言われるが、以上の理由からそれは殆どの菌が快適に過ごせる温度でもあると考えられるので、それ位に設定する場合は特に水質に注意する事。

また新しいことが解ったら追加します。

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