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6.足&パッド

●足&パッドのつくり

● 犬の歩き方

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足&パッドのつくり


犬の足の指の数は、一般的に前5本、後4本になっています。
もともとは前後とも5本の指があったのですが、足の内側の親指に相当する指が退化して、後肢では完全に退化・消滅してしまい (まれに残っている場合もあります)、前肢では地面と接しない上の部分に小さくついています。

足の裏の地面に接する部分は、足がすべらないように毛が生えておらず、皮膚が角質化したパッド (肉球) があります。
生まれたばかりの仔犬のパッドは柔らかく、歩き回るようになってパッドが刺激されることによってだんだんと固くなっていきます。
(人間の赤ん坊も、歩くようになるまでは足の裏が柔らかくてすべすべしていますが、同じしくみです)

『趾肉球(しにくきゅう)』 は指の部分に相当し、『掌肉球(しょうにくきゅう)』 と 『遮肉球(しゃにくきゅう)』 は指の付け根の部分に当たります。
前肢にある小さな 『手根(しゅこん)パッド』 は、ちょうど手首に当たる部分にありますが、後肢の 『踵パッド』 は完全に退化してしまっているので、犬の足の接地面が小さくなっていった変化は、まず後足から始まったという証明と考えられます。
『手根パッド』 の役割ははっきりしていませんが、犬は寂しさやストレスを感じると、この 『手根パッド』 をなめて気分をやわらげます。

体に汗腺を持たない犬ですが、唯一パッドには汗腺に似た組織があり、汗のような分泌物が出ています。
この汗のニオイは個々の犬によって違うため、犬 (特にオス犬) は、排泄をした後に地面をひっかくような動作をして自分のニオイをつける 『マーキング』 を行っています。
また、汗には足のすべり止めの効果もあり、パッドにベビーパウダーなどを塗ってしまうと、犬は足をすべらせてしまって、うまく歩くことができなくなります。

面白いのは、緊張した時にもパッドに汗をかくことで、爪切りの大嫌いな犬は、爪切りをする時にはパッドが普段よりもしっとりして 『冷や汗』 をかいているような状態になります。

また、犬の爪は猫と違って出し入れすることはできませんが、獲物を追跡して草原や山の中などの足場の悪い場所を長距離走る犬は、爪でしっかりと地面をとらえる必要があるためです。
特に岩場や雨上がりの草原などの足場の悪い場所では、爪はスパイクシューズのようなすべり止めとして活躍します。

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犬の歩き方


左の図は、人間の足先と犬の後肢の先を比較した図です。

犬の足先の作りは人間とは大きく異なり、かかとが地面につくことはありません。

大昔、犬が狩りをする時には獲物を求めて長い距離を追いかける必要があったため、犬の体は長距離を速く走るのに適した体に進化しました。
(獲物を求めて、1日に数十kmを移動することもあったようです)

そのため、人間がつま先からかかとまで足の裏全体で体を支えて歩行するのに対し、犬は指だけで体重を支え、歩行します。
(犬の足の裏で地面に接するのは、パッドだけです)


足の裏の接地面積が小さい方が、足を蹴りあげる労力を省くことができ、素早く足を動かす (つまり走る) ことができるためです。
人間でも短距離走の選手の中には、より速く走るためにかかとを地面につけないように走る選手がいますし、そのためにかかとの部分がつかないようにする特別のシューズも開発されています。

ただし極度に肥満した犬では、小さい接地面積で重すぎる体重を支えて移動するのは足に非常な負担がかかるため、パッド以外の足の裏も地面についてしまうようになり、皮膚が裂けたりタコができてしまうといった場合があります。

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