猫の放し飼い


放し飼いにしたときの危険度(★★★★★、か、それ以上

猫の放し飼いは、非常にたくさんの危険性をはらんでる、と僕は思います。

第一に近隣との関係。
あなたの猫は、きちんとうちでトイレをしていますか?放し飼いになっている飼い主のほとんどが、猫のトイレがなかったり、あっても外でやってるって人が、多いです。

ヒトの庭に勝手に入り込んで、植え込みの中に糞や尿をしていく。
それはその家の人にとっては、許し難い行為です。
ネコが勝手にやった、それでは済まされません。

実際に、故意にヒトに傷つけられたネコも来院します。
酷い話だと、両手両足を切られた、って話も聞いたことがあります。
当然こういうことは、行き過ぎだとは思いますが、放さなければならなかったこととして、知っておいてもいいのではと思い、例にあげてみました。(私の親戚の猫の話です。)

第二に交通事故。
『ぐちゃ』だったら、まだいいです。
ネコ自身は、全然痛みは感じてませんから。

骨折でも、治せる所の骨折ならまだいいです。
大腿骨とか、上腕骨とか。

でも、脊骨をやられると、、もちろん歩けなくなりますけど、一番の問題は「自分で尿や便が出来ない、垂れ流し状態になる」です。

はっきり言って、この状態になったネコを飼い続けるのは、大変です。僕は、出来ません。ペットっていうのは、人に安らぎを与えるものだと思いますので。他人からみたら、こういうネコを飼っている人は、美談だと思いますが、本人にしてみれば…。

第三にケガ。
ネコ同士で噛まれて化膿して、よく来院します。
これは、ほとんどがきちんと治療可能なのですが、あまりにも大きい傷だと、当然縫合してあげないと、治りが遅いので、手術することになり、飼い主の負担が増えます。
あと、噛まれることによって、以下のことになることが多いです。

第四にネコのエイズ。(FIV)
この病気は、ネコ同士の病気なのですが、噛まれてうつります。急速に日本各地に広まっています。

うちの地域だと、放し飼いのネコだと、4歳ぐらいで発症するのが、多いです。はっきり言って、よく来院します。

主な症状は、口内炎、急激なやせで、いろいろな免疫不全の症状が出ます。人のHIVとは、兄弟みたいなウイルスです。

今のところ、人のエイズと同様に、予防方法は確立されていません。というか、他のネコと接触させなければ、感染しないので、飼い主の自覚が大切と言えます。要は室内飼いする事です。

このように、放し飼いにはちっともいいことがないので、絶対に獣医師として、すすめません!!!

皆さんお願いです!猫を室内飼いして下さい!!!