ゼオライト


ゼオライトって?

ゼオライトとは日本語では沸石といい、加熱すると沸騰しているように泡のような状態になるところから来ています。このゼオライトには、天然の物と人工的に作られた物があり、天然の物は国内からも多く採取されています。

これらは火山岩が凝固した物です。ゼオライトの最大の特徴は、その構造が活性炭のような空隙構造になっていることで、これによって吸着効果を期待する事が出来るのです。

しかし、活性炭の空隙構造が大きさにばらつきがあるのと違い、3〜10オングストロームという比較的整った構造を持っているので、何でもかんでも吸着してしまうわけではありません。ここが活性炭との大きな違いになっています。

また、その構造の違いのために、ゼオライトは吸着をするだけではなく、条件によっては吸着したものを放出する場合もあります。ゼオライトのもう1つの特徴として、自由に動く陽イオンを持っているために、陰イオン物質を吸着したり、異なった陽イオンを持った物質と混ざると、お互いに陽イオンを交換するという、塩基交換が挙げられます。


ゼオライトの吸着効果

ゼオライトの吸着効果には様々なものがあり、代表的なものだけでも、水素、窒素、ナトリウム、カルシウム、マグネシウム、カリウム、バリウム、アンモニア、アルコール、硫化水素、炭酸ガスなどが挙げられます。

特に、アンモニアを吸着するので、バクテリアが繁殖していない水槽立ち上げ時の吸着ろ過材としては十分に役立ちます。その効果は活性炭とほぼ同等です。

しかし、そのままにしておくと、塩基交換の特性により、吸着していたアンモニアを放出してしまう場合があります。その辺の危険性が、ゼオライトが熱帯魚水槽で幅広く使われない理由のひとつになっているようですが、その特性を頭に入れて使えば、安価な吸着ろ材として使うことが出来るのです。

また、ゼオライトはその吸着効果によって、硬水を軟水化します。一般に井戸水は熱帯魚の飼育水としては、適さないと言われていますが、ゼオライトをうまく使うことで、井戸水を使うことも可能になってきます。

ゼオライトをろ材として使うと、水質を弱酸性に保つことが出来ます。これはゼオライトの産地によってバラツキがあるようですが、ほとんどの物で効果があるようです。また、ゼオライトは炭酸ガスも吸着します。その為、二酸化炭素を添加した水草水槽のろ材には適さないと考えられます。


ゼオライトの使い方 

ゼオライトは吸着したかと思うと放出する事もあって、使い方が難しいものですが、実際にはどのような使い方をすればいいのでしょうか。

まず、もっとも無難な使い方としては、汲み置きした水のろ過が挙げられます。汲み置き用の水槽(バケツ)の下にゼオライトを敷いて、エアレーションをするだけで、硬度の低下をはじめとして、不純物の吸着などをおこなってくれます。 また、投げ込み式のエアフィルターのろ材をゼオライトに交換して、同様に使っても同じ効果を期待出来ます。

ゼオライトを一般的なろ材として用いた場合、塩分のある環境では塩基交換によって今まで吸着してきた物質を還元してしまうので、長期的に使うのには向いていません。

しかし、硬度(GH値)がすぐに高くなってしまう水槽などでは、限定的に使って様子を見てみるといいでしょう。効果は必ずあるはずですが、交換(再生)をするタイミングが難しくなります。

このように、ゼオライトを主に使う場面は、一部の例外を除くと水槽の立ち上げ時や、汲み置き水の浄化などに限られてきそうです。


ゼオライトの再生方法

ゼオライトは塩基交換という特性のため、能力いっぱいまで吸着したものでも、塩水で洗う事で、それまで貯め込んだ物質を全て吐き出させて、マッサラな状態に戻す事が出来ます。

ゼオライトを再生するには、ゼオライト100gあたり、塩6gが必要とされますが、塩が多い分には問題ありません。この食塩水の中に使用済みのゼオライトを浸けると、驚くほど多量の物質を吐き出すように放出します。

同時に、臭いの元になる物質も出てきますから、十分に換気をしてしておく事が大切です。数時間そのまま浸けておいてから、十分に水洗いして塩分を取り除き、天日などにさらして乾かせば、再び新品のゼオライトとして使うことが出来ます。


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