逆襲のねこさまねこことば・日本語 ■

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 ねこことばその1---日本語ねこことば



No.01 猫(ねこ)

(鳴き声に接尾語コを添えた語。またはネはネズミの意とも)

  1. 広くは食肉類ネコ目ネコ科の哺乳類の総称。各属約30種。体はしなやかで、鞘に引きこむことのできる爪、ざらざらした舌、鋭い感覚のひげ、足の裏の肉球などが特徴。エジプト時代から鼠害対策としてリビアヤマネコを飼育、家畜化したとされ、当時神聖視された。現在の和ネコは奈良時代に中国から渡来したとされる。
  2. 猫の皮を使うことから、三味線の異称。三味線を使う事から、芸奴の異称。
  3. 猫火鉢の略。
  4. 猫車の略。
  5. ふいごの内側についていて、空気の出る孔をふさぐ革。
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No.02 借りてきた猫(かりてきたねこ)

普段と違って、その場ではひどくおとなしくしている様子を表わす言葉

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No.03 窮鼠猫を噛む(きゅうそねこをかむ)

猫に追い詰められた鼠が、逆に猫に噛みつく意。 追いつめられて必死になれば、弱い者も強い者を苦しめることがあるものだということ。
(「死すれば再びは生きず、窮鼠狸を噛む」【塩鉄論・詔聖】)

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No.04 皿嘗めた猫が科を負う(さらなめたねこがとがをおう)

魚を盗んだ猫は逃げてしまい、後から行って空の皿を嘗めていた猫が罪を背負いこむ。 大罪人は捕まらず、小物ばかりが捕まるたとえ。

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No.05 鳴く猫は鼠を捕らぬ(なくねこはねずみをとらぬ)

よく鳴く猫は鼠を捕らない。よくしゃべる者はかえって実行力が無いという意。

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No.06 猫脚(ねこあし)

膳や机の脚の形状の一。上が膨らみ、中がややすぼまり、下が円くて低く、猫の脚に似たもの。

猫脚昆布(ねこあしこんぶ)

海産の褐藻。南千島・北海道北東部の産。茎は偏平、匍匐してやや三角形。葉は線状、長さ1〜5メートル。基部の両側に耳状の突起がある。長切昆布・とろろ昆布として食用。甘味が強い。ミミコンブ。

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No.07 猫石(ねこいし)

板塀などの土台の下端で柱の真下に据え付けた石。

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No.08 猫板(ねこいた)

(よく猫がうずくまるのでいう)長火鉢の端にわたす引板。げすいた。

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No.09 猫いらず(ねこいらず)

殺鼠剤の一。黄燐を主成分とし古くから使われた。1905年「猫イラズ」の商品名で市販。

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No.10 猫下ろし(ねこおろし)

猫が物を食い残す事。その食い残した物。

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No.11 猫掻(ねこがき)

藁などで編んだむしろ。蹴鞠の庭などに敷く。

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No.12 猫かわいがり(ねこかわいがり)

猫をかわいがるようなあまやかした愛し方。

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No.13 猫草(ねこぐさ)

オキナグサの異称。

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No.14 猫車(ねこぐるま)

土砂運搬器の一。箱の前部に車輪一個をつけ押して行く車。

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No.12 猫鮫(ねこざめ)

ネコザメ科の海産の軟骨魚。体長約1メートルでアタマが猫に似る。背びれに硬骨を持つなど、原始的な体制を持つ。茶褐色で、体側におよそ七条の幅広い褐色横帯がある。物をくわえると暴れない習性がある。

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No.16 猫三昧(ねこざんまい)

嬰児または胞衣を埋める共同墓地。兵庫県の一部でいう。

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No.17 猫舌(ねこじた)

(猫は熱い食物を嫌うからいう)熱い物を飲み食いすることのできないこと。また、そういう人。

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No.18 猫四手(ねこしで)

ウラジロカンバの異称。

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No.19 猫じゃらし(ねこじゃらし)

  1. 江戸時代の帯の結び方の一。猫をじゃらすかのように、帯の掛けと垂れとを同じ長さに二度結んで垂らしたもの。
  2. (穂で猫をじゃらすことから)エノコログサの異称。
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No.20 猫頭巾(ねこずきん)

江戸時代、火消人足などが火事場でかぶる綿入れ木綿製の頭巾。表は紺無地または染形、裏は茶または萌黄。

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No.21 猫背(ねこぜ)

首がやや前方に屈み、背が丸くなっている事。また、そういう人。亀背(きはい)。

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No.22 猫っ毛(ねこっけ)

猫の毛のようにやわらかい頭髪。

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No.23 猫綱(ねこづな)

強情で人の言葉に従わない事。

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No.24 猫面(ねこづら)

猫の顔に似て短い顔の人を卑しめていう語。

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No.25 猫撫で声(ねこなでごえ)

猫をなでるように、当たりをやわらかく発する声。相手をなつかせようとする時の声。

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No.26 猫に鰹節(ねこにかつおぶし)

猫に鰹節の番をさせる。好物を近くに置くことは、あやまちを起こしやすくて危険であるという意。

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No.27 猫に小判(ねこにこばん)

猫に小判を与えても、何の感動も喜びも起こさない。貴重な物を持っていても、持ち手によっては何の価値もないことをいう。

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No.28 猫にまたたび(ねこにまたたび)

(「またたび」は猫の好物として知られるつる性の植物)
その人の大好物の意で、あてがえば機嫌がよくなるような場合に用いる言葉。

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No.29 猫にまたたび御女郎に小判(ねこにまたたびおじょろうにこばん)

猫にまたたびを、遊女に小判を与える。効果のいちじるしいたとえ。

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No.30 猫の子(ねこのこ)

子猫。俳諧では春に生まれた子猫をいう。

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No.31 猫の恋(ねこのこい)

猫が交尾期にあること。

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No.32 猫の子一匹いない(ねこのこいっぴきいない)

どこを探しても誰もいない様子。

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No.33 猫の舌(ねこのした)

ハマグルマの異称。

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No.34 猫の手も借りたい(ねこのてもかりたい)

非常に忙しくて、人手が一人でも多く欲しい様子。

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No.35 猫の額(ねこのひたい)

(猫の額が狭いことから)土地などがきわめて狭い事の形容詞。

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No.36 猫の目のような(ねこのめのような)

(猫のひとみが明暗によって形がかわることから)物事がその時々の事情によって目まぐるしく変わる様子。

猫目草

ユキノシタ科の多年草。山地の渓流の岸に生じ、高さ約20センチメートル。全体は柔らかくて淡緑色。葉は卵形。早春、頂に淡黄色の小花を集め開く。果実は朔果で縫線があり、ここから二裂するさまがネコの瞳孔に似るのでいう。

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No.37 猫萩(ねこはぎ)

マメ科の多年草。茎は蔓状で地上に伏臥し、淡褐色の軟毛を密生するのでこの名がある。葉は小さな円上の三小葉から成る。夏、葉腋に白色で紫点ある蝶形花を開く。

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No.38 猫八(ねこはち)

江戸時代の物乞いの一。門に立って猫・犬・鶏などの鳴き声を真似て銭を乞い歩いたもの。

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No.39 猫糞(ねこばば)

(猫が脱糞後、脚で土砂をかけて糞を隠すからいう)悪行を隠して知らぬ顔をすること。落とし物などを拾ってそのまま自分の物にしてしまうこと。

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No.40 猫火鉢(ねこひばち)

前後に数個の穴をあけた土製・陶製の火鉢。布団の中に入れて足を暖める。

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No.41 猫間(ねこま)

扇の親骨の透彫の一種。或いは円く或いは細く連続して彫りすかし、猫の目のようにさまざまに形をかえたもの。

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No.42 猫股(ねこまた)

猫が年老いて尾が二つにわかれ、よく化けるといわれるもの。

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No.43 猫跨ぎ(ねこまたぎ)

(魚の好きな猫でさえもまたいで通り越すという意味で)まずい魚をいう。

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No.44 猫目石(ねこめいし)

1.金緑石の一種。蜂蜜色で、結晶の中に多くの線状の細孔が平行に集り、磨くと猫の眼に似た蛋白光の色彩を放つ。猫睛石。キャッツアイ。

2.石英の一種。1と同様の結晶構造で、外観も酷似しているが、1よりは廉価。

キャッツアイ

1.猫目石

2.道路の横断歩道などに埋め込んだガラス玉。夜間、ヘッドライトの光を反射して所在を示す。

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No.45 猫も杓子も(ねこもしゃくしも)

だれもかれも区別なく、みんな同じようなことをする様子。

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No.46 猫柳(ねこやなぎ)

カワヤナギの季節的な愛称。花穂の銀毛が猫を思わせるので、この名がある。

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No.47 猫を追うより皿を引け(ねこをおうよりさらをひけ)

物事は根本を正すことが大切であることをいう。魚を狙う猫を追い払うより、魚をしまうことのほうが大切である。

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No.48 猫を被る(ねこをかぶる)

本性を隠して、おとなしそうにふるまう。

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No.49 豚に念仏猫に経(ぶたにねんぶつねこにきょう)

理解できないものに、どんなありがたい教えを説いても無駄である。
(類:馬の耳に念仏)

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参考・引用:広辞苑第四版(岩波書店)
故事ことわざ慣用句辞典(三省堂)


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