広東住血線虫について

広東住血線虫は、カタツムリ等から感染して人間に害を与える寄生虫です。
これについては自分で研究したわけでは無いのですが、
インターネットで10以上のサイトを検索して調べたのでかなり情報が集まりました。

インターネットの情報を鵜呑みにすることは危険ですが、複数のサイトで同様の記述が有ったし、
中には医学論文も有ったので信頼性は高いと思います。
(とはいえ、これらは全て他のサイトの受け売りですから、このページの情報は
参考程度に考えていただきたいと思います。)

広東住血線虫について集めた情報を以下に列記します。


・広東住血線虫は1935年、中国・広東の広州華南医学院のチン・シンタオ教授によって発見された寄生虫である。
・本来、広東住血線虫は、アフリカ南東部のマダガスカル島に生息するもの。
・ねずみの肺動脈に住み産卵、その後第1期幼虫となり肺から気管・食道を経て胃腸を通り、糞により体外に排出される。
 その糞を「アフリカマイマイ」が食べて、体内に寄生し第2期・第3期幼虫に成長。
 そのカタツムリをねずみが食べることで再び戻るというライフサイクルを行っている。
・大きさについては「0.2mm」とするサイトと、「0.5〜4mm」とするサイトがあった。
 (どちらが正しいか、更に調べようと思います。) 
・アフリカマイマイやナメクジ類のほかに、ジャンボタニシ、カエルやエビ類(待機宿主といいます)に寄生している幼虫を
 口に入れて感染することがある。(アフリカマイマイ以外のカタツムリが安全とは言い切れない。)
・人間の体内での経路は、幼虫が口から入った場合、胃壁を破り脊髄へ侵入、髄液を通って脳へ向かう。
 そして脳組織内に潜り込むため、激しい頭痛や手足の痺れを引き起こす。昏睡に陥ったり、希に死亡することもある。
・現時点で広東住血線虫の特効薬は無く、症状を緩和することは出来るが、広東住血線虫が死ぬを待つしかない。
 広東住血線虫の寿命は約1ケ月で、死んだ広東住血線虫は溶けて血液に取り込まれ体外に排出される。
・日本では、1969年に沖縄で初めて患者が見いだされて以来、沖縄県はもとより全国各地から
 37症例(1997年3月現在)が報告されている。 (つまりこの時点では年平均1例強の希な病気だと言える。)
・2000年の前半に沖縄を中心に9つの症例が報告され、例年に比べて多かったのでマスコミなどにも取り上げられて
 話題となった。 この年の感染の多くはアフリカマイマイが這った野菜を生で食べた為に起こったと思われる。
 (もちろん、中には直接アフリカマイマイに触った事による感染もある。)

広東住血線虫のことを良く知らない頃、妻が妊娠して病気に敏感になっていたこともあって
飼っていたカタツムリを全て逃がしてしまいました。

でも、よく調べてみれば極希な病気であること、アフリカマイマイ以外のカタツムリからの感染の可能性は低いこと、
(1997年の資料を見ると、までにアフリカマイマイ以外のカタツムリからの感染は報告されてないようだ。
だからと言ってアフリカマイマイ以外のカタツムリが安全とは言えないと思うが・・。)
(私の住む)長野県では発生例が無いこと、カタツムリに触っても、その後良く手を洗えばある程度予防できること、
カタツムリに直接触ったために感染した例より、それ以外の感染(ナメクジ、カエル等からの感染や、
生野菜を良く洗わずに食べることによる感染など)の方が多いこと・・等がわかりました。

全国各地のネズミから広東住血線虫が確認されているそうなので、身近に発症した人がいなくても
安心して無防備になってはいけませんが、カタツムリの飼育を断念しなければならないほど
危険な物では無いと判断し、飼育を再開しました。

とは言っても、万が一感染することが有ればかなり苦痛と危険を伴う病気ですから、
飼うならば自己責任で飼わなければならないと思います。

私たちの身近にいて、幼い子供(や子供の心を持った大人達)と自然の接点の
一つで有ったカタツムリが、警戒を要するものになってしまったのは非常に残念なことです。

私たちは広東住血線虫を恨むべきでしょうか。 それともアフリカマイマイ? ネズミ?
いえ、彼らはただ己の生を全うしているだけのことです。恨んでも仕方有りません。
恨むべきはアフリカマイマイを輸入して、それを逃がしてしまった人間の行為では無いでしょうか・・。


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