今月の蛙句

熱と粒 土地灼け 傷つくDNA
シミシワを嫌がって紫外線を気にする人は多い、では放射線は?

汚染された瓦礫を、復興の手助けという名目で各地にばら撒くことは
その粉塵を吸い込んで内部被曝するということ。
汚染された農水産物を、復興の手助けという名目で各地にばら撒くことは
それを食べて内部被曝するということ。
食べればその人から出る排泄物に、そして下水処理場に30年は消えない
放射性物質が蓄積され、
食べず廃棄されても、そのゴミ、ゴミを燃やした煙、燃えカスに存在し
空気と土壌を汚し生物濃縮を繰り返し、生物は傷つき続け、異形へと転がる。




いままでの蛙句



6月  荒南風に 乗りて各地に降り積もる カエル棲む溝 高い線量

放射性物質は風に運ばれ、吹き溜まりにどんどん積もり、
その場所で延々放射線を放つので、生き物はずっと被曝し続けます。


5月  暑さ増し 命に溜まる 汚れ水

もちろん汚染は水からだけとは限りません。
どこまで生物濃縮されるか分かりませんが、
セシウムなどの積算値をできるだけ低くしておくために
餌の取れた場所にも注意が必要だと思っています。

「風評被害」とよく耳にしますが、今回の原発事故に関しては
実にいやらしい悪意のある言葉です。
買う側に後ろめたさを覚えさせ、事実を捻じ曲げ
被曝を強要させるマインドコントロールのための言葉だと思います。
風評被害ではなく「原発被害」です。


4月  逃げられぬ あまたのいのち 線の雨

原発事故は人災です


3月  なごり雪 受けて膨らむ 卵の塊

かたまり魂


2月  カエルチョコチョコ3チョコチョコ 旦那本命義理チョコチョコ

句から大きく逸脱しました…
旦那は本命とちゃうんかぃと思われるかもしれませんが
カエル好きにとって本命はやはりカエルなんでしょう。


2011年1月 正月や 三太金太の鳴き交わし



12月 隙間風 外の匂いを知るカエル



11月 脱皮後の 背中に沁みる 空っ風



10月  カワズの眼 上る紫煙の 秋思かな
税金払って健康害すのはあまりにつまらない。
禁煙したいと思ってる方、絶対できますので
あきらめないで。
私もかつて1日3箱のヘビースモーカーでした。


9月  長月や
気温も円も高いまま
蛙(あ)も吾(あ)も喘ぎ
長くツキ無く

色々upupで、もうあっぷあっぷ状態ですが、
沢山の命がやられちゃわないようまず涼しくなって欲しい


8月 アマガエル 精霊舟の 舵を取り



7月  持ち上げし ウシの亡骸 雷の雨

この時期雨の夜のD.O.R.は悲しいかなカエルが多いです。
先日ウシガエルが車にはねられる瞬間を見てしまいました。
思わず道路に出て赤んぼ程もあるウシガエルを茂みに隠しました。
あんな大きな生き物が道路に居るという判断も出来ずに
またぶつかっても止まらずに行くなんて


6月 音の輪が 畦まで届く 田植え前

  カカカカカクキクキククケコッコッコ



5月  オンバコの布団で眠るカエルかな

三太郎金太郎コンビは元気です♪


4月  花曇 這い登るヒキの鼻息

くふくふ言います


3月  春埃 新居にカエル 座りをり

私にとって2010年は激動の年かも。
でもカエルへの愛だけは変わらない♪


2月  凍てかえる エアコン壊れ 仮死状態

ちょっとした蛙句ドッキリのようになりましたが
ご安心下さい、仮死状態なのは人間の方
カエルケージは25度前後を死守しておりました
1月末エアコンが壊れ新しく買ったエアコンも初期不良
今日やっと直って部屋に春が来ました。


2010年1月  初春や ヒキの名前は 金太郎

新入りのヒキガエルの名前がやっと決まりました。
力持ちの「金太郎」です。特技は木登り。
(でも降りられなくなって鳴くんですけどね)
三太郎共々宜しくお願いします。


12月 ワイルドの ヒキが好むは カーディガン

ケージの外で遊ぶヒキは土より草より古いカーディガンがお気に入り

ヒキは部屋の地図を覚えたのでカーディガンは同じ場所に置いておくハメになった


11月 冬ぬくく ベランダ歩く ヒキガエル

嵐の前の日に出会ったヒキガエル。久々に家族が増えました。

流石ヒキは腕がぶっとい


名前はまだ決まってません


10月 向こう畦 ヒキと目が合う 野分跡

野も暗い もう鳴かない 夜は三日月


そう no more cry


9月 初嵐 変わる季節カエる時代



8月  雨空に うんざり顔の 雨蛙

「こんなに雨続いてまったら虫取れーへんがね、おいりゃーせんのぉ」


  投稿句

今月も カエルピョコピョコミピョコピョコ


                       昧閼伽
もう全部いっちゃってますね〜


句の雰囲気優先でご投稿句には敬称を省かせて頂いております     

7月 氷かく 音(ね)に沿い蛙 鳴きにけり

心太 黒ゴマ割って 孵化と言い



6月 雲呼びて早苗揺らして大合唱


今年アマガエル多いと思いませんか?
去年までほとんど鳴かなかった田圃や畑が
雨の前夜大騒ぎになっているので驚いてます


5月 感染や カエルもヒトも 見えぬ虹



4月 蜃気楼 何処かの国の 蛙哉

   花曇 やわらかな色 ケロロケロ



3月 卒業の 無きも哀しき カエル道



2月 薄氷 割れる音して アカガエル



2009年1月 初暦 全てカエルの写真付き

脱皮して 初湯でふやける カエル哉



12月 覗き込む 土くれの穴 冬田道




11月 夜深き 眠る蛙の 冷たき手


夜中ふと目が覚めた時
少し気になってケージを開け
カエルの小さな指をそっと触ってみる


10月 台風や 三日寝太郎三太郎


嵐の日の前後は決まって布団に潜り込んだままの三太郎
何故そんなに寝る・・・


9月 秋出水 流れる靴に アマガエル


この度の豪雨、押しつぶされるような雨と雷でした。
被災された方々お見舞い申し上げます。


8月 のし掛かる 暑さに不動の 蟇蛙




7月 旱天や 蛙皮膚を硬くして




6月 田草取り 隣りで虫取る 蛙哉

   虹色の 数より多き カエル色



5月 田も原も ガススタンドも 閑古鳥




4月 時満ちて 動へ弾ける 数珠子かな


数珠子とは蛙の卵のこと


3月 風光る まだ鳴き声は聞けずとも




2月 寒明けや 雨待ちわびて アカガエル




2008年1月 新年や 便秘のカエルの背をさする

   寒波来て 毛布でくるむ ケージかな

   ケージ越し 今年もよろしく そっと言い

   「FROGS!」 一月アカマクトビガエル






12月 冬ぬくくカエル眠りを忘れけり




11月 もう5年 やっと5年の 三太郎


お蔭様で5歳の冬を元気で迎えることができました。
七五三にあわせて祝ってやりたいと思います。


10月 秋雨におきどころなくウシガエル


外来種という体のいい責任転嫁の言葉ではなく
拉致種だと有り体に伝えることが同じ過ちを防ぐ
真摯な第一歩だと確信している。


9月 秋暑し からだ大事に 人も蛙(ア)も


ガンバレガンバレ


8月 掃苔や 静かに守りする アマガエル


刻まれた文字から少しはみ出して薄目のアマガエル。
無沙汰を重ねたけれど許してくれるかな。


7月 病室に クスリ、ヒマワリ、カエルモノ


先日ちょっとだけ入院してきました。
個室だったのをいいことにあちこちにカエルモノを飾って。
蛙好きやと人の問うまで・・・


6月 ペットショップ 厚顔無恥の愛好家
ツボカビ持ち込み 知らぬ面
売らぬ買わぬの モラルを問えど
小便ほども 効くか効かぬか





5月 庭先に 陣取るビッキ 武者人形




4月 春雷や 蛙(ア)の命の灯 絶えぬよう




3月 春陰や 井戸からツボへ 追われけり

   辿り着く 楽園はなし 箱の舟



2月 胞子舞い 仕舞いの姿 影法師


我々の我欲が生あるものを滅ぼすことのないよう
今、勇気を持って外国カエルを買わない売らない持ち込まない選択をしよう
ツボカビ拡散防止へカエル絶滅防止へヒト欲望増長防止へ


2007年1月 水掻きでみる若水のあたたかさ




12月 シェルターを 替えてやりたや ねんねこに




11月 川涸るる道を上(のぼ)りし牛蛙




10月 豊作やツチヌマこぞって飛び跳ねり




9月 アマガエル まぁるい背中に 秋夕焼 (あきゆやけ)


アマガエルの緑があかく色づく穏やかな時間


8月 炎天を 睨みつけ座す 蝦蟇蛙


温暖化はカエルにとても厳しい状況を強いてます。
皆さん、どうぞエコ生活してくださいね。


7月 梅雨空にカエル平たくなりにけり

脱皮する回で指折り梅雨の明け



空気が重くてしんどいですねぇ、早く梅雨明けないかな


6月 水無月や これでもかと カワズ鳴く


私にはやかましいくらいが丁度いい


5月 滴りを背中に受けて腹で呑む




4月 花吹雪 おいらはガマだ べらんめぇ


やいやいやいやいっ、
この背中のイボイボが
目にへぇらねぇってのかいっ


3月 土に穴 鼻の芽吹き 風匂う


もうすぐ啓蟄、森や田んぼに小さな穴ぼこが開いています。
カエルが穴から鼻だけ出して外を伺っています。
遠目には芽吹いているように見えるカエルの鼻先に
春を連れてきた風が吹いていきます。


2月 冴え返る空気 交接の温もり




2006年1月 初春や右も左もカエルモノ

   初夢や見渡す限りカエルモノ

   初市や目当てはやはりカエルモノ

   書初やお察しのとおり「かえるもの」

   カエルモノああカエルモノカエルモノ




12月 我が動悸 落葉踏む音 蛙の寝息




11月 短日や茶を飲む間に逆光の蛙

   暖房をつけた夜には大合唱



10月 いがぐりの 爆弾恐し ヒキガエル

   ムカゴ採り 拾い上げたら アマガエル

   月明かり 山へと帰る シュレーゲル


丸まってましてね。
てっきりムカゴだと思ったんですよ。
つかんでムニュっとしたときは「わあぁ」って叫びましたよ。
すっかり騙されましたよ。
カエルにとっちゃえらい迷惑ですが。


9月 蛙原へ石の如く選挙カー


「蛙原(かわずはら)へ石」は沢山の蛙が鳴く原っぱへ
石を投げた時のように鳴き声がピタリと止む状態をいう。


8月 清流に身まかせカワズ残暑楽しむ




7月 渇水の荒波乗り越え生きよ蛙(ア)等


今年の渇水は酷いですね
田や池が枯れるとオタマも干上がってしまいます
恵みの雨降って欲しいな


6月 夏の雲乱れて三太郎騒ぐ


我が家の地震予知法、
「地震雲が出て三太郎が騒ぐとほぼ間違いなく地震がある
どちらか片方だとその確率は五分五分くらい??」


5月 田煌めき孵化溢れ出す薄暑かな


わんさか


4月 二度寝する前に一目の初桜


産卵を終え再び眠るカエルの目に
桜の花は映るかな。
命がいっせいに芽吹くことを
親ガエルは土の中で夢見るのだろうね


3月 完工と開催のはざま遠蛙


沢山の田圃と山を壊して完成した万博会場
機械の騒音が止んだ時、棲家を追われた蛙の声が聞こえてくる
開催されれば人の騒音を恐れ、場所を探してまた逃げ惑うことだろう
でももう帰るところはない


2月  投稿句(自由句)

捻り出す一句が腰にくる2月

                       昧閼伽
いやぁどうも f(^^;; 仰るとおりでござります・・・イテテ

句の雰囲気優先でご投稿句には敬称を省かせて頂いております     



眠る蛙(ア)や 同じ温度の春の土

少し温かみのある土に触れる、
冬眠しているカエルもまた
やってくる春を肌で感じていることだろうね


1月 ナガ・マダラ・コシグロ・キンスゲ・チャスジトゲ・キミドリ・スイレン これぞ七クサガエル


本年もどうぞよろしく


12月 暖冬や寝るに寝られずうずくまる


つい先日まで半袖で過ごしていたワタクシ・・・
それはそうと初回より2回目の冬眠の方が難しいと思いません?


11月 風邪ひけば気がかりはただ餌の世話


心配でゆっくり養生してらんないねっ


10月  投稿句(自由句)

人ンちの 田圃をカエル畑というのは やめましょう

                       昧閼伽
わははっ。特に定点のところは必ず言ってしまいますね。地名を前につけて「○○カエル畑」って。

句の雰囲気優先でご投稿句には敬称を省かせて頂いております     



秋晴れや 喉膨らませ 深呼吸

やっと秋めいてきましたね


9月 そとうちで和洋蟋蟀鳴き比べ


餌として頂いているけど大切な命。
どの命にも精一杯感謝と愛情注いでください。


8月 行水や蛙葉手拭効き目無し


智は煩悩我欲だと思うんだけどな。ともかくこういう実験は勘弁。

行水=「カエルの行水」
蛙葉=「オオバコ」


7月 木下闇明日を睨んで世ヲ蛙




6月  投稿句

あめがすき あおぞらもすき あまがえる

                       昧閼伽
リズムがあってとてもステキな句ですね、6月の空の下アマガエルが跳ねて踊ってそう。

句の雰囲気優先でご投稿句には敬称を省かせて頂いております     



5月 螻こく鳴 漏刻の水 呑込みて


蛙の鳴き声をずっと聞いていると、
時を刻むものはかき消されて、
永遠の中に居るようだ。


「螻こく鳴(ろうこくなく)」は気候七十二候の立夏初候を示す。(中国)
螻こく(ろうこく)とは蛙のこと、 漏刻(ろうこく)は水時計の意。


4月  投稿句

負うた子が はやピパピパの 一年生

                       昧閼伽
最高!こういう句大好きっ。

句の雰囲気優先でご投稿句には敬称を省かせて頂いております     



3月 春ショール寝ぼけ眼で脱皮終え


冬眠から目覚めて久しぶりの脱皮。
まだ寝ぼけているとみえて脱いだ皮をとりきれていない。
首に引っかかっている皮が水の中で揺れて
まるで御婦人の春ショールのようだね。

集まりて蛙踊れり山笑う


春は生きることが楽しいね。


2月 春の音や久煦句とうたい友かへる


「久煦句」は1つの言葉ではありません。「ククク」と詠んでください。
「久煦句とうたい」は音の響きから(この時期の)アカガエルが歌うことと
字の意味合いから久しぶりの友が帰り春の温かい日に句を詠う
という2つ事柄、気持ちを重ねました。


2004年1月 冬眠をしよがしまいが寝正月


いや、年中寝てるってな観がありますが


  投稿句

題がみな 土中に侍り 初句会


                       昧閼伽
冬はテーマが眠っているので困っちゃいますよね

句の雰囲気優先でご投稿句には敬称を省かせて頂いております     



12月  投稿句

もう一枚 着ていくべきか 寒蛙

アマガエル 歩かせ完了 大掃除

大掃除 磨き上げたる 窓のさま

蛙には まず分かるまい 百八つ


                       昧閼伽
いつもご投稿ありがとうございます。

今回も素晴らしい句ばかり。掛詞もたくさん盛り込まれています。
中でも三句目はダルマガエルとトノサマガエルが出てきます。
見つけられますか?

句の雰囲気優先でご投稿句には敬称を省かせて頂いております     



11月  投稿句

なぜピパが こんなところに 冬の雨

                       昧閼伽
皆さん、花札をお持ちの方は是非「雨」をご覧ください。
きっと得心なさると思います。

句の雰囲気優先でご投稿句には敬称を省かせて頂いております     



10月 蛙目の濁れる湯舟で蛙の目


蛙目(がいろめ)という陶器などに用いられる粘土がある。
この土の溶けた湯にどっぷり浸かって秋の趣向に目を細めたいものだ。

ちなみに茨城にこの土で白濁した温泉がある


9月 虫の音の窪みで蛙鳴き比べ


虫と蛙、さてどんなふうに違うかな。


8月 水撒きて虹背負い寝るアマガエル




7月  投稿句(川柳)

へそあらば さぞ深かろう 蛙腹

                       昧閼伽
大爆笑!(我が身を省みると笑えないけど・・・)

句の雰囲気優先でご投稿句には敬称を省かせて頂いております     



6月  投稿句

定点で今年も声だけシュレーゲル

                       昧閼伽
御馴染み昧閼伽さんの痛快句!

句の雰囲気優先でご投稿句には敬称を省かせて頂いております     



あちこちでカエラー集合カエルの日
6月6日カエルの日ってもう季語にしてもいいんじゃない?


5月 青嵐小さな葉っぱに小さな吸盤


5月は強くて新しくて気持ち良いですね


4月 この本の 絶対見てよ!カエル欄


いやぁごめん〜、今月の蛙句やる気がないわけじゃないですが、
もうどうしても言いたいことがあったんで、つい。
本というのは故ナンシー関さんの「記憶スケッチアカデミー」。
(2000年2月27日第1刷2001年5月25日第9刷発行 螢タログハウス)
先日図書館で借りてきたんですが、死ぬほど笑って喘息出ました。ちっくしょー。
この本のカエルの項、見ないで死ぬのはもったいない。
(どの項も血管切れるくらい最高のスケッチとコメント)
この本見てみんなもカエルスケッチして。是非して。


3月 啄ばみをのがれてオタマになりにけり


田圃に生み落とされた卵塊を鳥が容赦なくつついて食べてしまうが、
それでも孵化し早く成長しようとする逞しい命達。


2月  投稿句

合戦の策を練りつつ夢うつつ

                       昧閼伽
2度目のご投稿ありがとうございます。
もうすぐ起きたり寝たりしながら池へ向かうヒキに出会えますね。

句の雰囲気優先でご投稿句には敬称を省かせて頂いております     



2003年1月 餌やりは初とはいえど元旦も

       祝い餌御節に雑煮屠蘇つけて



あなたはどっち派?


12月  投稿句2句

羨まじ 春まで断食 ダイエット

                       昧閼伽
ご投稿ありがとうございます。
私の場合食っちゃ寝なので増量の一途...
X'mas Ver.
セント・ニコラウス 訛りに訛って 三太郎

                       昧閼伽
あははははっ。
三太郎を使って頂いてありがとうございます。

句の雰囲気優先でご投稿句には敬称を省かせて頂いております     



11月 木漏れ日のモザイク蛙は冬の色




10月 そこここで蛙(ア)の跳ぶ苅田に立往生


藁が敷き詰めてある苅田は特に注意して歩かないと。


9月 街路灯蛙も出席虫の宴


虫も蛙も踊ってるように見える
ホントにそうならどんなにいいか


8月 天地灼く異形のもの増すUV波


多少の自然が残る環境で農薬を使用しない田圃にいた
カエルの卵から多くの奇形が出ました。
強い紫外線もその原因となっているのでしょうか。


7月 カエルの子ぴょっぴょと旅立つ夏の空


ひろってきたオタマジャクはトノサマガエルになりました。
元気で立派なカエルになってね。


6月 グミおたま白玉蜜豆水まんじゅう


プニプニ感がこのような方は迷わずインディワールドへ


5月 風薫る空の青さとシュレーゲル


爽やかな輝く青い空にとけ込むようなシュレーゲルの青


4月 側溝の泥が蠢き蝌蚪進む


干上がりそうなドロドロの側溝で産まれたオタマジャクシ達
重なり重なり先へ奥へと進むが安住の水溜りに辿り着けるだろうか


3月 目借り時ヒキには合戦妻狩り時

目借り時逆は真なりアニマルキャップ



今月は同じお題で2句
アニマルキャップは時(勢)として良

(注:ここでの「真」は蛙から人へという意ではない)


2月 節分会とべとべ蛙まめでとべ


冬眠から目覚めた蛙達よ、
節分に飛び交う豆のように、
まめで(元気で)跳んでいけ。

愛知県名古屋市南区の呼続では、
2月3日の節分の日に 売り出す焼き物の蛙がある。
「戸部(とべ)の蛙」といって、
この日の為に1年かけて造った蛙が、 笠寺観音の門前で売られる。
戸部はここの辺りの旧称。
力士蛙や子おびなど 色々な形をした蛙が屋台に並ぶ。


2002年1月 初夢は壱ウシ弐ガマ参ヤドク


弘法大師が作と言われる「いろはにほへどちりぬるを−−」で始まる
かな48文字を1度だけ使った文章。
仏教思想を見事に盛り込んだ詩として有名だが、もう1つ、
かな48文字全てを1回ずつ使って書かれたうたがある。
「とりなくこゑす ゆめさませ みよあけわたる ひんがしを
 そらいろはえて おきつべに ほぶねむれゐぬ もやのうち」がそれ。
このうたを書き留めて1月2日の夜枕の下に置いて寝ると
福夢がみられるとのこと。
さて貴方の夢にはどんな福蛙があらわれるかな?


とこの時書きましたが、後に枕の下に置くのは違うようなことを聞きました。
「確かにこのうたは置く・置かない」をご存知の方は
ぜひホントのところ教えてください。(2002.12.30)


12月 寒星やフォマルハウトにディフダはいづこ


フォマルハウトは南の魚座にあり「一匹目の蛙」の意で、
ディフダは鯨座にあって「二匹目の蛙」を意味する。
これらは秋の星座。秋には容易に見つかった蛙達も
今は冬眠でいづこに居ることやら。
冬の星空に想いをはせ、しばしその姿を探してみようか。


11月 柳散りカエデと重なる峠道


柳葉が黄葉して落ち、
紅葉したカエデの葉に重なった。
夏には蛙が枝に跳びついたかもしれない柳。
晩秋には分身の葉でそっと蛙の手に触れた。
葉々の美しさと、流転し返るような想いに、
冬に向かう山も暖かく感ぜられる。
(注:カエデは蛙の手に似ていることから名づけられたと聞く)


10月 天昇るあれはトノサマ鵙の贄


モズのはやにえは最近あまり見かけなくなったが、
昔はそこここに蛙が木の枝に串刺しにされていた。
四肢を広げ干からびた蛙の身体は、
見上げた遠目に天に召されていくように映った。


9月 秋の空女心とアマガエル


風の中のはねのようにいつも変わるアマガエルの体色


8月 泥まみれUV対策?ツチガエル


世界的にカエルが激減している理由の1つに
オゾン層の減少による紫外線の増加がある。
強い紫外線照射はカエルのDNAを損傷させてしまう。
これもまた、人間の環境破壊によるものである。


7月 夕立やしぶきと躍るアマガエル


変態を終えたばかりのアマガエル。
激しくしぶきを上げ降る夕立の中、
アマガエルの子供達は道路に飛び出し跳ね躍る。
からだ一杯生を喜んでいるように。


6月 走り梅雨 露とも見えぬ 沈黙の
ダルマ・トノサマ・トウキョウダルマ



今月は短歌(っぽい)
「沈黙の「蛙たちの」夏」


注釈するのは興ざめで、本当は「ふっ、こんなところに使って」みたいに思ってニマッとして頂きたいので、
5年以上も経ってから書き足した訳ですが、レイチェル・カーソンです、ご存知無いわけないと思いますので
やはり余計な注釈かもしれません。失礼をば。


5月 菖蒲池まなこ閉じたり牛蛙


花菖蒲池の水面に顔を出した半眼のウシガエル。
しだいに光彩を厚くして何を物思う。
思索を巡らすか、ぬるむ水に菖蒲湯気分で浸るのか。


4月 幼生や妖精の棲む春の池


オタマジャクシ、可愛いね。


3月 若ヒキや強者共は夢の中


ヒキガエルの産卵は早春。
一旦冬眠から目覚め、池が一杯になるくらいにひしめき合う。
ライバルが多すぎて雄は嫁取りに必死だ。
少し滑稽なその姿を戦に見立てて蛙合戦と言うが、
大人になりきっていない若いヒキガエルは蛙合戦には参加せず、
そのまま冬眠し続ける。
いつか強豪達と相まみえるその時の夢でも見ているのだろうか。


2月 霜とけぬ穴より顔いず赤蛙


今年の産卵は雪により多少遅れているそうだ


2001年1月 ベルツノを3匹重ねて鏡餅


イエアメ♂でも可、アフリカウシガエル♂なら超豪華


12月 冬日向おぉい元気かカエルらよ


陽が射して少しは温かい場所に立つ。
何ヶ月か前にはこの場所にも蛙が居たことだろう。
今はどんな所で寝ているのかなぁ。


11月 天仰ぐかえるの眼(まなこ)冬隣


空を見上げじっとしている蛙の目に映るは明日だろうか。
冬はもうそこまで来ている。


10月 風澄んでかへるも肥ゆる秋の空


実り多い秋に肥えるは馬や人間ばかりではない、蛙だってそうだ。
でも蛙が肥えるには訳がある。
これから訪れる厳しい冬を何も食べずずっと眠って過ごすため、
しっかり栄養を蓄えなければいけないのだ。
豊かな自然に支えられ蛙はいつも懸命に生きているけれど、
蛙よ、こんな気持ちのいい澄んだ秋を、君だって楽しんでいるよね。


9月 震災忌地を揺るがして蛙(かわず)鳴く


9月1日は関東大震災の記念日であり「防災の日」。
地を揺るがすように力一杯鳴いているこのカエル達は
震災からもう幾重も代を重ね、
今年も過ぎる季節を惜しんでいるように鳴く。
それはまた、古い記憶を呼び起こし、
この時代に警鐘を鳴らすサイレンの音にも聞こえるようだ。


8月 熱風(ねつかぜ)の揺らす葉裏に青蛙


地球の温暖化で夏の風は暑い風から熱の風になった。
小さく弱い生き物にとって、
夏は生を謳歌する季節から辛く厳しいだけの季節に変わろうとしている。
灼けるような風と紫外線から少しでも身を守ろうと
青蛙が葉の裏にしがみついている。
しかし葉を揺らす熱の風は薄い葉を通して
次第に蛙の生気を奪い去っていくだろう。


7月 星映す夜露あつめて枝蛙


じっとして枝にとまっている蛙の背中は、
夜露を集めて空の星を映しているように光って見える、
まるで蛙の中に小さな宇宙があるかのように。


6月 畦道や右へ左へ雨蛙


6月の畦道は、草を踏み分け進んでいるのか
蛙を押し分け進んでいるのか妙な感覚に陥る。
一歩進む度に右へ左へ蛙は跳ねていく。
蛙が飛び込むその先には緑の稲波が続いている。


4・5月 蟾蜍一歩一歩を歩みをり


人間の非情な開発で産卵場所を無くしたヒキガエル達。
いつの間にか出来てしまった道路、その向こうにある池へ。
仲間達が次々車にひき殺されても、口を一文字に結び
ヒキガエルは産卵場所の池を目指して、
一歩一歩着実に歩を進める。
るいるいと散らばる仲間の肉片をも踏みしめながら、
人間を恨むことも知らず、生を精一杯生きる。


2・3月 水くぐり眠気さませよ初蛙


春の訪れとともに目覚めた小さな蛙よ。
厳しい自然と大きな未来の池に飛び込んで、
冷たい水で寝ぼけたまなこを醒ましてごらん。