1999/09/24(金)


 最近、時節がら、20世紀をふりかえるという企画が多いですね。20
世紀の10大事件とか。私は3つあげると「コンピュータ」と「核」と
「宇宙への進出」だと思います・・事件じゃないですね。事件に換えてい
うと原爆投下と月着陸と、ええと、うーん「アップル、ビル・ゲイツに屈
する」いえ、冗談です。でもあんなやつに負けるなMac。


 ギリシアのミコノス島で雑誌の立ち読みしていたら(雑誌の名前はおぼ
えていませんが)20世紀のミュージシャン、ベスト100みたいな企画
をやっていました。1位がジョン・レノンで2位がポール・マッカートニ
ーでした。グループは入れず、ばらすわけですね。それならまあそうかな
と私も思うのですが、ジョージもリンゴもチャートインしているのを見る
とちょっとビートルズを厚遇しすぎの感がありました。株の配当とちゃう
ねんから。リンゴは順位でもかなり上で「おいおい、リンゴがジョージよ
りも上か? ブライアン・フェリーより上か?  ドビュッシー(そんな人
まで含めているのでした、ストラビンスキーもいたかな)より偉大か?」
と???が尽きないのでした。そりゃリンゴもいいドラマーだけどさ、あの
偉大なジョン・ボーナム様さえ入っていないというのに・・まあいいや。

 みてると何でもやりたがる私としてもやってみる事にしました。アルバ
ム単位でやった方が面白そうなのでそれでいきます。100もやってられ
ないので20世紀のベスト20という事で。

 どうせ勝手にやることですが以下の前提で・・
◆1グループまたは1個人につき1枚とします。ただしグループとソロ等
 でのダブりはありにしました(要はクラプトンとビートルズからみですが)
◆ベスト盤的なものは対象外にしました

 私が一人でやるものなのでジャズ等、守備範囲にないものは入りません
(というか殆どロックだけですが)ブラック・ミュージックは尊敬してい
ますがいまひとつ詳しくないのとアルバム単位ではあまり聴いてないので
入れられませんでした。スライとかテンプテーションズとか入れたいとこ
なんですが。そう言やレゲエも入れそこないましたね。ジェフ・ベック、
デビッド・ボウイ、ポール・サイモンなども入れたかったのですがアルバ
ム1枚となると難しかったです。それから私の音楽時計はだいたい70年
代でとまってしまってるので新しいのがほとんどないです。やっぱり旬は
60年代後半から70年代だよなとは思いますがR.E.M.なんかは入れるべ
きだったのかもしれません。まあ、ただの個人的道楽とお見逃し下さい。





勝手に選ぶシリーズ 第2弾

「勝手に選ぶ20世紀のベスト20」

1. PET SOUNDS/THE BEACH BOYS  これについては前の日記にさんざん書かせていただきました。1年前ま でなら私は1位には迷う事なくこの下のビートルズを選んだでしょうが今 はこのアルバムの魅力にあらがいがたいものを感じます。底知れぬ懐の深 さがあります。グループとして総合すればなおビートルズの勝ちだとは思 いますが。  イギリスの雑誌で音楽業界の人を対象に史上最高のレコードを聞いたア ンケートではアルバムの1位がこれでシングルの1位は『グッド・バイブ レーション』だったそうです。ふむ。ブライアン・ウイルソンの逆襲です ね。来日コンサート観たかったです。

  2. ABBEY ROAD/THE BEATLES

 2位にして、ごめん。20世紀はやっぱりビートルズだしビートルズな
らこれだよな・・とは思うのですが。それにしても解散前夜のグループが
どうしてこんなものを作れるのでしょうね。

  3. BLONDE ON BLONDE/BOB DYLAN

 ボブ・ディランは偉大です。ディランの1枚は定説通り、やっぱりこれ
でしょう。才能全開という感じです。

  4. HOUSES OF THE HOLY/LED ZEPPELIN

 レッド・ツェッペリンも20世紀を代表するグループだと思いますが
1枚となると普通はこれじゃなくて4枚目か『プリゼンス』になるでしょ
うね。でもこれもZEPの魅力があますところなく発揮されていて良いで
すよ。名古屋の恐怖のZEP完コピバンド、「シナモン」の人は『フィジ
カル・グラフィティー』がベストと言ってました。理由は「曲が一番たく
さん入っているから」まあ、それも一つの見識ではあります。

  5. LAYLA AND OTHER ASSORTED LOVE SONGS/DEREK AND THE DOMINOS

 このアルバムにこめられた熱気は本当に素晴しいものです。このアルバ
ムのボックスセットも持っていますがそこに収められたセッションもなか
なか良いです。クラプトンさんはこのアルバムのあと色々とあったわけで
すが最近作の『ピルグリム』なんかも相当良いですね。まだまだ現役とい
う感じで嬉しいです。

  6. THE GUIDE(WOMMAT)/YOUSSOU N'DOUR

 ユッスー・ンドゥールはアフリカ、セネガルのミュージシャンです。ホ
ンダのコマーシャルで「オブラディ・オブラダ」を歌っている人ですね。
あんまりそういう紹介の仕方はしたくありませんが。
 この人の音楽は本当にレベルが高いです。特にリズム。やっぱり持って
生まれるものが違うんでしょうか。1枚を選ぶのは難しいけどとりあえず
これにしておきました。この後、新作がなかなかでないですね。どうした
んでしょう。

  7. AVALON/ROXY MUSIC

 ロキシー・ミュージックでは『サイレン』も良いですが最後の作品にな
ったこれは傑作です。グループというよりブライアン・フェリーのカラー
が強いですが。不毛の80年代(そんな事言っちゃいかんか)から大健闘
して選ばれました。

  8. FOXTROT/GENESIS

 要はピーター・ガブリエルが好きなんですが。ジェネシスはまだこれ一
枚しかまともに聴いていません。そんな事で選んでていいのか。いいんで
す。とにかくこれは良いです。

  9. JOHN LENNON/PLASTIC ONO BAND

 いわゆる『ジョンの魂』です。これは日頃、好んで愛聴しているという
わけではありません。気安く聴くにはあまりにも重いのです。でもやはり
すごい作品です。一曲、選ぶなら「God」です。ビートルズの解散が生ん
だ最大の成果と言えるかもしれません。

10. DIXIE CHICKEN/LITTLE FEAT

 リトル・フィートはいいす。渋いっす。これと『セイリン・シューズ』
は最高ですね。しかしアルバム・ジャケットの趣味はすごいですね。

11. RED/KING CRIMSON

 キング・クリムゾンというのはなかなか好きな人は好きだけどという感
じのグループです(まあなんだってそうですけど)女性のファンが極端に
少ないという説もあります。有名なエグいジャケットの1枚目も良いです
が、このアルバムのトリオも強力ですね。良いです。

12. WHO'S NEXT/THE WHO

 WHOで一枚となると大体、これで意見がまとまるんじゃないでしょう
か。名盤です。高校で同級生だった鈴木君は保健体育の授業で国連のWHO
の事をフーと読んで笑われてしまいましたが彼がTHE WHOのファンだっ
たかどうかは聞きそびれてしまいました。

13. ALL THIS USELESS BEAUTY/ELVIS COSTELLO & THE ATTRACTIONS

 エルヴィス・コステロは「Ship building」という曲が無茶苦茶好きな
のですが全体的にはあまり知りません。このアルバムは1曲目を試聴した
らえらくいい曲だったので買いました。なんせアルバムをたくさん出して
いる人だしこんな私が一枚選んでいいのかとも思いましたが最近、雑誌で
「これは彼の到達点ともいえる文句なしの傑作だ」と書いてあったのに意
を強くして選びました。そうですよ。いいですよ。これは。1996年作
だからリストの時間幅も広がる事だし。

14. RUMOURES/FLEETWOOD MAC

 このアルバムのことは前にも書きました。どろどろした人間関係から生
まれた(?)極めて質の高いポップ・アルバムです。

15. THE BAND/THE BAND

 しぶしぶ路線のザ・バンドです。1枚目もいいけどこの2枚目も聴けば
聴くほど味が出るという感じです。

16. WHEELS OF FIRE/CREAM

 スタジオ盤とライブ盤の2枚組という構成になっています。
 クリームで一番有名なメンバーはもちろんクラプトンですが、私はジャ
ック・ブルースのかもし出す一種、独特な奇妙なテイストも好きです。こ
のアルバムのスタジオ盤の「ねずみといのしし」なんてのもすごい変な曲
でいいですよね。いや、これはジンジャー・ベイカーの曲だった。そうそ
うこの人は更に輪をかけて変な曲を作るんだった。いいですねえ、クリー
ム。だいたいクリームなんてバンド名が変だよな。
 ライブ盤での「クロスロード」はクラプトンの最高の演奏との評価が高
いです。本当に素晴しいです。でもライブの残りの曲は長すぎて今となっ
てはちょっとつらいですね。選んどいてそういうことを言うのもなんです
が。

17. KING OF THE DELTA BLUES SINGERS/ROBERT JOHNSON

 これのすごいのは1930年代ということです。これで一応30年代か
ら90年代ということで20世紀っぽくなりました。いえ、それだけで選
んだ訳じゃありませんが・・ 一人でギターの弾き語りをしているわけで
すがこれが結構ロックしているのです。ロックのロの時(Rの字?)もな
かった時代に。クラプトン、キース・リチャードはじめ後世のミュージシ
ャンに多大な影響を与えました。

18. BAND ON THE RUN/PAUL McCARTNEY & THE WINGS

 うん。良いですね。ポールが第一線に戻ってきたという作品です。

19. THE UNFORGETTABLE FIRE/U2

 この頃のU2は良かった。『Rattle and Hum』以降、テクノだかハウス
だか知らないけど変な方に行ってついてけなくなりました。そっちを支持
する人もいるんでしょうが。

20. TRAFFIC/TRAFFIC

 もし、誰かの声をくれると言われたら私はスティーヴィー・ウインウッ
ドの声が欲しいです。あんな声を持って生きていくのは楽しそうです。実
際には色々たいへんなのでしょうが。


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後日記 (2003/05/28)

なんせ私もだいぶ年を食い、好みも固定化しつつあるので、今これを作った
としても似たようなものになると思いますが、
ジョージ・ハリスンの『ALL THINGS MUST PASS』だけは是非、上位
に入れときたかったものでした。いまの気持ちで行くと3位ですね。
うかつにも、これを書いた時点では通して聴いたことが、なかったのですが
その後、「NEW CENTURY EDITION」が出たのを機に買って聴いて、びっくり
しました。本当、素晴らしいです。奇跡的な作品です。
そのジョージも既に故人です。
でも、きっとジョージは生涯、あこがれ続けた魂の世界でこの上ない幸せを
満喫しているものと信じます。

ブライアン・ウィルソンさんは、その後、2002年2月の来日コンサート
(テロの影響で前年9月の予定が延期された)に行くことができました。
『PET SOUNDS TOUR』と銘打って、「PET SOUNDS」をアルバム1枚まるまる
(もちろんアルバムの収録順に)やってくれたのです。
その他の名曲もオンパレードの本当に信じられない様な感涙もののコンサート
でした。

本当、よくぞ生きていてくれた。
よくぞ聴かせてくれた。

心からお礼を言いたいです。
ブライアン。



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