教団《幸福の科学》謹製 アニメ映画作品数点について
                  〜資料とともに〜

2003.10.18

さとうふみや

ブロードバンド時代に甘え、掲載画像がやたらでっかいですがそのへんはすいません……



 

親子券

 
筆者はヘンなアニメのファン&声優フェチのため、

幸福の科学製作の豪華アニメ映画を、これまでなんとなくコンプリートしていたのですが、

今回『黄金の法』鑑賞券を信者の人にわけてもらった記念に、手元の資料をまとめてみました。


教団アニメ第一作『ヘルメス 愛は風の如く』
ヘルメスパンフ
『ヘルメス』パンフから適当にデジカメで撮影。

 この映画、はっきりいって力作。
 プロパガンダ機能をはずれた直球の冒険譚を、豊富な予算で映画化。いまどき珍しい浮き世離れした豪華長編アニメであり、正直さほどの宗教臭もなく時代考証などにも気の配られた、爽快な一品といえる。

 資料にもにじみでている作画の確かさを味わってほしいのだが……、こうやってまとめてみると、やっぱり怪しい雰囲気がかもしだされるなぁ……
 ほんとーに、ただのギリシアアクションアニメなんだけどなあ……ちょっと後半、霊界地獄めぐりとかするけどな……

右肩=ミニブックレット表紙にある「イ・イ・シ・ラ・セ」がいい味だしている。
右下=ありし日の景山民夫の雄姿。
   おそらく、当時の教団から出された各書籍やこの映画シナリオ等のほとんどの執筆は、景山氏による仕事だと推測される。
   それなりに地位も能力もあった作家が、なんでンなトンデモなことをせにゃならんかったのかは解らんが……

 
 教団的には、このヒーロー=ヘルメス=大川隆法=救世主、ヒロイン=大川教祖妻=女神。という脳内事実こそが心から訴えたいことらしいのだが、ざっと映画を見ただけではそんな事情はさっぱりわからない。
 だがこの作品に出演以降、子安と伊藤は《幸福の科学》教団映画の定番常連にさせられる。

 それにしてもオレ=子安とは、北朝鮮国を支配する金正日もなしえなかった、じつに俺様テイスト溢れる暴挙であることよ。
 個人的には、妻=伊藤の方がうらやましいが。

[ ↓ ソースは大画像なのでダウンロードして見てね ]

ヘルメスキャラ

検索避けタグを置いてあるので書いてしまうが、キャスト左上から

 ヘルメス/子安武人
 アフロディーテ/伊藤美紀
 赤ん坊/
知らん
 じっさん/南原宏治

 アガペー&パン/
  神代知衣・こおろぎさとみ
 父王&母/
  堀勝之祐・工藤恵子
 副官デメス/小島敏彦
 テーセウス/細井治
 アリアドーネ/井上喜久子

 老人/景山民夫
 女神/芦川よしみ

 人魚/田中敦子
 ミノス王/内海賢二
 ミノタウルス/笹岡繁蔵
 ヘシス/野沢那智
 カイペイヤ/青森伸

※以上の表記は、一聴の価値あるこの豪華キャストの功績をたたえるためであり、役者さんがたの信教や名誉を問う事が本意ではない。

総論:全編に、金とやる気だけは満ち満ちているので、往年の東映長編アニメ映画なんかが好きな奴は観ろ!! あと今沢哲男コンテ。


教団アニメ第二作黄色い映画
 『太陽の法 エル・カンターレへの道』
真実の歴史
これは、お笑いですね。
トンデモの王道をいっていて、アヤシイ偽史とか宇宙人写真とか世界起源説なんかが好きな人にはもう、たまらないかと思います。

プロローグ・宇宙起源あらすじ=九次元大霊が太陽系を訪れ、まず金星に植物と動物の機能を兼ね備えたユリ星人を創造し金星文明を産み出したそうです。 その後、金星の成功をもとにして地球人類の創造にかかり、やがてマゼラン星雲から呼んだルシファーが邪悪な想念から生まれた低級霊の磁場にひかれて堕落し、結果地獄を創造したそうです。 エルカンターレはいつも地球を見守っています。

ラ・ムー
ラ・ムー。愛は心の仕事よ。
話の内容はさっぱりわかりませんが、このあたり、いい声優を起用しやすそうなナイスなタレ目ガイが連続登場していてちょっぴり楽しいです。

トカゲ星人

古代インカ帝国。
……現地の人が知ったら怒るぞ? この教団の教義は、大きな声では言えないものが多すぎると思います。
一部で有名な、宇宙警察に追われて地球に逃げてきた
トカゲ型宇宙人レプタリアンが、少女を生け贄にするという設定はここです。


その後、お約束の子安声のヘルメス、ブッダやらを登場させ、最終的に結局ナニが言いたいのかというと……

この↑大川隆法が宇宙最強の救世主ということらしいです。 まったく説得力がないんですけどね。
あ、アニメ本編に
このボン顔がこのまま出てくることはないです。あくまでも、エル・カンターレ=黄色い光として、CGによって表現されます。
幸福の科学作品が《黄色い映画》と揶揄されるゆえんです。
 

総論:トンデモ。
   でも作画は良いですよ。
   制作はタック、監督は石山貴明氏にバトンタッチしました。


教団アニメ第三作
  『黄金の法 エル・カンターレの歴史観』

現在の最新作。

今回はタイムマシンネタ。
詳細はともかく、男女コンビの子供が旅行をしながら学んでいくという筋立ては、
なつかしの古典「学研ひみつシリーズ」をほうふつとさせます。

そんな構造を選択しただけあって、今回は作品意図も内容も解りやすく、
プロパガンダとして失敗した第一作目、映画として完全に崩壊している二作目の反省をふまえた結果、
それなりにまとまりのよい宗教宣伝映画としての完成をみました。


語尾に「?」をつければ、何を言ってもいいってわけでもないでしょう、
東スポじゃないんだから。


今回はヘルメス様大活躍で子安ファンもニッコリ。
右はじ、ずぶぬれサトルくんでショタファンにもアピール。


ヘルメスびぃぃぃーむでキリストも復活。
このシーンの直前までは感動的な映像でした。台無し。


ここが、もっとも教団的に重要なシーンらしい、プロメテウス(悪役です)との奇跡勝負。
どちらが真の新興宗教教祖たるか、見物人(=信者=銭の種)をかけて勝負だっ!

ちなみに赤と黄と青の三色=創価学会の象徴だそうです。
知らなかったなあ。

 

総論:宗教をきわめること=有名になること。
             名誉を得、人々に神殿を建ててもらう事。
    という教団の考え方が、わりとあからさまに作品に現われています。

   まあこんなもんに引っ掛かる人は、何にでも騙されるかもな……
   幸福の科学教団は、あまり勧誘とかが上手くないみたいですね。


 

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おまけ・当時の筆者の日記より・

 
■2000/10/20(金)
 ・幸福の科学、また劇場アニメ作ったんか! 来週10/28公開か! そしてまた子安かぁっっっ!!
 『ヘルメス 愛は風の如く』では素晴らしかったぞ子安! だいたいヘルメスはキャストが脇役端役にいたるまで超々豪華、今沢哲男先生のカット割りもカッコ良くまったく最高だった! 
ある意味ガンドレスの先駆といえよう! ジュニオだし。
 どっかでLD売ってねえのか!!
信者になれば買えるのか!?


■2000/11/18(土)
 ええと、映画『太陽の法』、行ってまいりました。 窓口で千八百円払って観ました。もぎりにへんな顔をされました。

 感想:前作『ヘルメス〜』が、巨費を投じ、ギリシャロケまでやってわざわざ作った、テキトーにあばれてたら恋人も国もラクラク手に入っちゃった♪ラッキー!という感じのスーダラ爽やかアクション巨編であったのに比べると、今回はふつうに宗教映画なので少々キツイです。なんか、週刊ストーリーランドちっくというか、暗い。
 景山民夫が死んだことと、なにか関係があるんだろうか。景山偉大なり。

 そーっすね、シャカ編が面白いです。ココだけ見ればいいかなっ。 悩める青年出家者ゴータマ君が、黒髪長髪で前髪ぱらり、の典型的な子安美形っぷりバクハツで大笑い。悪役マーラ様も不動明王のごとく筋肉むちむち、おやじの魅力サクレツでナイスъ( ゚ー^)でした。

 余談ですが、このへんの大川隆法による著書や映画の内容って、学会員の脳内では「真実の物語」とされるらしいんですよ。
 すると、この映画のインカ編にある
《人肉を喰らう爬虫類型異星人が宇宙警察の目をかいくぐり、地球の未開人類たちにいけにえを要求している》という
(竹本泉みたいな)小ネタ描写も真実?
 学会員は、宇宙警察の存在も信じなくてはいけないんですね。たいへんですね。 でもまあ前作も、
古代ギリシャの中興の祖が英雄ヘルメスでその妻がアフロディーテってんだから充分はっちゃけてたか。同情の余地ナシ!

 まあいつもの、宗教がらみの東映チョー大作です。 (多分)手塗りセルアニメだし、背景は美峰だしね!
 さらにCGが凄いです。終始出ずっぱりのエル・カンターレが延々
びかびかと眩しくてもう。作ったほうは信者の網膜がどうなろうと知るか、と思ってるんでしょうが、いやまいった(笑)。

 観劇後売店に行ったら、パンフレットも映画公式ガイドブックも売り切れ。あまりの怒り(資料の確保はウォッチの基本であるッ!)のため、俺がそのへんにいた受付幹部をつかまえて「おまえら、宗教活動としてそれはぬるすぎるぞ!」と説教をかましたら、「日比谷東映にはありますから買いに行ってくださいー」と前売券をくれました。サンキュー。  明日買いに行きますよ。

 ええと監督は石●●明先生、キャラデは今●勇さん、制作はタッ○でした。お疲れさまでした。


■2001/2/3(土)
 近所にあるレンタルビデオと兼用のチェーン書店が、レンタル業務の廃止にむけ、チケットの払い戻し&中古品たたき売りを始めていた。価格三ケタの『台風クラブ』と『ヘルメス愛は風の如く』をさくっと買って帰る。


■2003/10/11(土)
 朝イチで十時から開始の『黄金の法』へ。
 どうでもいいけど今回パンフレットがデカすぎる。それまでのA4からB4へ。ふざけるな! どうやって持って帰れというんだ! バイクに積んだけど。

 エリート宗教家を目指す少年と未来から来た少女がタイムトラベルをするという、学習漫画の王道展開。遊園地のアトラクション的というか、乗っているタイムマシンがしょっちゅう壊れてピンチになるので、話はそれなりにテンポよく進む。

 昨夜に『ヘルメス』を予習しておいたら、ちゃんと一作目の設定、霊界へ行ける携帯ミニサンダルとか妖精チビガキ二名様とかが出てきたのでちょっと嬉しかったり。でも声はこおろぎさとみじゃなかった。副官のおっさんも声優が違うような……

 前回の『太陽の法』では大川教祖の言うとおり、金星の植物星人やらムーのラ・ムーやらアトランティス科学の詳細やら人喰いトカゲ宇宙人やらを描写したらここぞとばかりに脱会者たちに論破されまくったので、今回はごく手堅い、まともな宗教映画に仕上げてきたようだ。
 紅海は割れるしキリスト昇天するし釈迦は暴れ象をしずめるしで、これまででもっともプロパガンダ性が強い。
 石山■明監督はそれなりに演出をセーブしているのだが、◎掛勇さんがマジっぽいぞ。ハッチデザイン格好良すぎです。

 正直、あれだけ金を掛けられるのは羨ましいの一語に尽きる。
世の一般のオタクたちも同好の士のあいだで《講》を作って集金し、監督・声優を直接指名して観たいアニメを作ってもらうという暴挙に出たいものだ。