若者が走る!
やむを得ぬあやまちのために……
刑事が走る!
青春のすべてをかけて……
初期の代表的なかぶしきがいしゃ作品

サントリーと空手マンとの死闘

暴力団組員による殺害現場

幸せだった頃の二人

男は組員を殺害してしまう

恋人と別れて逃亡生活へ

恋人のアパートを張り込む刑事たち

ついに男は恋人に連絡をとってしまう

逮捕され連行される男を見送る恋人


サントリー刑事こと三斗李純生は、脱走した極悪非道の空手マンを、ついに追い詰め、激しい死闘の末にようやく勝利を手にした。
ちょうど同じころ、暴力団の組員が、裏切り者の組員を抹殺していた。
そんなある日、一組の幸せなカップルが、その組員達にからまれる。
そこで、必死の抵抗をした青年は、あやまって組員のひとりを撲殺してしまった。
こうして、青年は、恋人と別れ、逃亡生活が始まるのであった。
だが、青年は一目恋人に逢いたくて、電話をかけてしまう。

そして、恋人は、刑事たちが張り込んでいるとも知らず、待ち合わせ場所に向かうのであった………。

監督たかはしよしひでが作りたかった「かぶしきがいしゃ」初期の代表作シリーズです。
当時テレビで人気放映中の『太陽にほえろ!』のパロディもので、全5作品が製作されたが、完全な形で現存するのは、この『灰色の空編』だけなのです。
パロディでありながら、独自のオリジナルなストーリーを持つ、全く新しい作品です。
特に、この『灰色の空編』は、切ない内容のために涙なしには見られない人情味溢れる青春映画の傑作となっています。
そして、この作品の大きな特徴は、本編ではセリフがひとつもなく、画面だけでストーリーがわかる構成となっていることです。
実は、制作当時はまだ今のように、音が入って当たり前という時代ではなく、ほとんどはサイレントか、カセットテープで音を画面にシンクロさせる方法だったのです。
ですから、必要に迫られたやむを得ない制作方法が、見せ方の工夫をさせたのでしょう。

キャストは、逃亡者に、南雲正明。
その恋人には、鏡 佳代子。
サントリー刑事には、若くして他界した志田鈴夫。殺人空手マンに、山口 茂。
そのほか、八曲署の刑事として、武田幸男、秋場徹、熊澤友康ら演技陣が熱演している。
なお、唯一のセリフは、かんのまさひこ演ずる、映画解説者・水虫野晴郎だけです。

監督は、シリーズ総監督のたかはしよしひで。
企画は、主演も努める活躍ぶりの南雲正明。

1976年、『青少年ホーム祭』にて山形市長を賞受賞した作品です。


(『灰色の空編』1975年製作・
  1980年劇場公開作品/上映時間20分)

魅力的な八曲署の七人の刑事たち
藤堂俊介
ボス
(武田幸男)
八曲署の一係係長。
部下からの信望も厚い。
三斗李純生
サントリー
(志田鈴夫)
空手をたしなむ、熱血刑事。
陽間繁雄
テンカ
(山口 茂)
署内を和ませる人柄。
白鳥和也
ちょうさん
(南雲正明)
犯罪を憎む。
山村 哲
やまさん
(秋場 徹)
落としのやまさん。人情味がある。
熊澤圭児
くまちゃん
(熊澤友康)
文武両道に優れている。
御鳥 神
ジン
(たかはしよしひで)
第13話で殉職。

『太陽にさけべ!シリーズ』作品リスト

明日に向かって走れ!

殺人空手マンとサントリー刑事の最初の対決の物語。


青春に賭けろ!

倒れているのはサントリー刑事ではなく白鳥刑事に復讐しようとして倒された男。


ジン死す

殺人者を追いつめるジン刑事が凶弾に倒れ殉職する話。


青春の紋章

組織に殺された同僚刑事の行方を追うサントリー刑事が銃撃戦の上、殉職する話。

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