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第26話「復活のシャア」
脚本・松崎健一 絵コンテ・斧谷稔 演出・藤原良二 作画監督・安彦良和

ナレーター「オデッサ作戦は地球連邦軍の勝利に終わった。これによってジオン軍はヨーロッパから大幅に後退して、戦いは新しい方向へと進む」

アイキャッチ「復活のシャア」

アムロ「ガンペリー、ドッキングサーチャー、5、4、3」
 「Bパーツどうぞ」
 「コアチェンジ、ドッキングゴー」

ブライト「アムロめ、何をやってるんだ。ドッキングに17秒の線をちっとも越えられんじゃないか」
マーカー「そりゃあ無理ですよ。コアファイターはもともとガンダムの脱出カプセルみたいなもんなんです。出るのは早くたって、入るのは」
ブライト「フン、無理は無理でもアムロならできる」

ナレーター「今、ホワイトベースはオデッサの戦いで受けた傷を直す為に連邦軍の北アイルランド補給地へ向かっている」

カイ「これで久しぶりに羽をのばせるぜ」
アムロ「そうでもありませんよ」
カイ「なんで?」
アムロ「これから行く所だって連邦軍のドックでしょ。僕らはもう正式の軍隊です。これから何を命令してやらされるかわかったもんじゃありませんよ」
カイ「そ、そうか。それも面白くねえな」

ミハル「…?」
 「ああっ」
 「見たこともない戦艦だわ」
 「初めて見る軍艦、第2ドックに入る様子、形式不明につき」

ジオン兵A「107号より連絡が入りました」
ジオン士官A「ウム、司令にお伝えした方がよさそうだな」

マリガン「107号からの情報です。SR4に大型戦艦が入港したそうです。写真は駄目です、電波障害を受けています」
シャア「見せろ」
 「うーん、わからんな。この辺りにはブーンの隊がいたな?」
マリガン「は」
シャア「シーランスを用意しろ。海上を確認の上、マッドアングラー浮上」

マリガン「ブーンに命令を出すだけで事はすみますが」
シャア「いや、木馬ならこの目で確かめたい。キシリア殿に笑われようが私にも意地というものがあるのでな」
マリガン「わかりました。マッドアングラーはここで待ちます」
シャア「すまん、マリガン」

シャア『マッドアングラー隊にまわされて早々に木馬に出会うか。私は運がいい』

連邦士官A「先程の連絡ではあと一日で外側の修理が終わるそうです」
レビル「うむ、よかろう。本当なら連中に一週間の休暇もやりたいところだがな」

レビル「彼らは?」
連邦士官A「は、集合させてあります」
キッカ「わーっ」
カツ「待てーっ」
レビル「ん?」
フラウ「いたずら、もう、このっ」
 「あっ、失礼いたしました」
レビル「うむ」
 「ん?」
カツ「レビル将軍に対し、敬礼」
キッカ「…」
子供達「ベーだ」
フラウ「もう、このっ」
子供達「…」

ブライト「敬礼」
レビル「ご苦労、座ってくれたまえ」
ブライト「全員、休め」
レビル「サイド7以来の諸君らの働きには感謝の言葉もない、ん?」
フラウ「すいません」
レビル「さて、諸君はここで仮修理を受けて南米の連邦軍本部、ジャブローに行ってもらう」
フラウ「あ、あの」
レビル「ん、なんだね?」
フラウ「はい。軍隊に入りたくない人はどうするんですか?」
レビル「すでに諸君らは立派な軍人だが、軍を抜けたいというのなら一年間は刑務所に入ってもらうことになるな」
アムロ「そ、そんな。それじゃあ嫌だっていう人でも」
レビル「君達は元々、軍隊で一番大事な秘密を知ったのだ。本来なら一生刑務所に入ってもらわねばならんところだ」
アムロ「軍人か」
レビル「次にもっと重大な事がある」
 「ジオン軍の動きが大変活発になってきている事だ。ことにガンダムの出現によって、彼らは総力を挙げてモビルスーツの量産に入っている」
 「君」
連邦士官A「はい」
レビル「まだ未確認情報だが、ひとつにはガンダムの使い方を学んだという。強力なモビルスーツならば数はいらない、一機二機でも戦果が十分得られると考えたのだろう」
アムロ「し、将軍、うしろのモニターの図面、みんな違うモビルスーツなんですか?」
レビル「おそらくな。しかもジオンはモビルアーマーというタイプの物も実用テスト中と聞く」
アムロ「モビルアーマー?」
レビル「ガンダム一機が呼び水となった」
アムロ「呼び水」
レビル「今後、敵の攻撃は強力になろう。ともかく手に入った情報は諸君に渡す。十分対策を検討するように」

ブーン「二番艦、ゴッグ発進後北からまわり込んで行け。シャア大佐が来るまでに木馬を沈めてみせろ」
 「ゴッグ発進用意」
ジオン兵A「ゴッグは8分後に木馬と接触するはずです」
ブーン「ん。30秒前にミサイルを発射し、ゴッグの上陸を援護する」

連邦兵A「どうぞ」
カイ「へー、めんどくさいのね」
ミハル「兵隊さん、なんか買ってくれない?」
カイ「あ?碌なもんないじゃんか」
ミハル「みんな土地のもんだよ。うまいもんだから」
カイ「かわいいね。苦労してるようだけどさ」
ミハル「じゃあ買ってよ」
カイ「またな」
ミハル「ケチ」
 「ね、買わない?」
アムロ「え?い、いえ」
ミハル「…」
キッカ「やさしいおじちゃんだったよね」
アムロ「フラウ・ボゥ、嫌なのかい?」
フラウ「嫌っていうよりも」
キッカ「ご苦労」
フラウ「あたし達が軍隊に入ったらこの子達の面倒、誰が見てくれるのかしら?みんなホワイトベースに馴染んでいるのよ」
アムロ「そうだね」
カイ「おらおら、お前らドックに入っちゃ危ねえんだよ。あっちで遊んでろ」
レツ「ホワイトベースのトイレの掃除、ベッドカバーの取り換え、やること一杯あんの」
カイ「かわいくねえの」
フラウ「別れたらかわいそうよ」

ラサ「いいぞマーシー。予定通り木馬のいる港に接近だ」
マーシー「は」
ラサ「お、…なんだこりゃ?」
 「えらい小さい物だが、まさか」
 「うわっ、やっぱり。さすがはゴッグだ、なんともないぜ。フリージーヤード、放射」

連邦兵A「エリア22の反応が消えました。警戒態勢に入ってください」

ラサ「うまく潜り込めそうだ。ブーン艦長、援護の攻撃を願いますよ」

ブーン「時間だ。ミサイルを発射」

連邦兵A「ミサイル探知」
連邦士官A「エリア22か?」
連邦兵A「いえ、54です」

ハヤト「僕らはどうしましょう?」
ブライト「そうだな」
 「モビルスーツで今すぐに出撃できる物はどれか?」
マーカー「ガンダムだけです」
ブライト「ガンキャノン、ガンタンクはなんとかならんのか?」
マーカー「キャノンは無理です。オーバーホールでバラしてます」
フラウ「アムロはガンダムで出ますって」
ブライト「よし。しかしビームライフルが使えないはずだ。メカニックマンに確認を」
フラウ「はい」
 「アムロ、発進どうぞ。ドックは壊さないでね」
アムロ「やだなあ、フラウ・ボゥ。セイラさんのしゃべり方に似てきた」
フラウ「あら、そう。ごめん」

ラサ「よーし、うまくいった」
マーシー「ラサ曹長、マーシーも上陸しました」

アイキャッチ 

連邦兵A「モビルスーツらしい物に上陸されました」
連邦士官A「ドックには近づけるな。なんとしてもホワイトベースは守るんだ」

ラサ「このゴッグの装甲がバルカンぐらいでやられると思ってるのかよ」
アムロ「ん?あれも新型のモビルスーツか?ザクやグフとは違うようだが」
 「いや、海から来たとなると水陸両用に開発されていたゴッグとかいうタイプかもしれない」
ラサ「出てきたな、モビルスーツめ」

連邦士官A「将軍、ここは危険です、退避壕の方へ」
レビル「いや、やられる時はどこにいてもやられるものだ。全軍を指揮する者が弾のうしろで叫んでいては勝つ戦いも勝てんよ」
連邦士官A「そ、そうでありますが…」
レビル「うっ」
 「右の攻撃に対して防戦できんのか?」
連邦士官A「は、つ、伝えます」
 「エリア60から65の防戦態勢、どうなっておるのか?」
連邦兵A「は、ガンタンクの応援を頼んだところであります」
レビル「すべてモビルスーツ、モビルスーツか。時代は変わったな」

クルーA「敵は目の前に来てるんだ。第3ハッチに移動させりゃGブルだって発進できるだろうが」
セイラ「じゃあ、Gブルで出動したら私は乗っていない方がいいのね」
オムル「いえ。でも、セイラさんがいればあとでガンダムとGファイターの二機で戦えます」
セイラ「うーん、難しいのね」
オムル「ええ。ガンダム中心で考えすぎてますから」
セイラ「まあ、いいわ。Gファイターで私も出ます」
オムル「駄目です。メインエンジン、もう少し手間がかかります」
連邦士官A「なにやってんだ?さっさとやれんのか」
セイラ「ともかく発進できるように第3デッキへ移動させてください」
オムル「はっ」

ブライト「フラウ・ボゥ、ハヤトにガンタンクを早く出させろ」
フラウ「はい」
 「ハヤト、ハヤト」
ハヤト「ガンタンク発進します」

ハヤト「ガンタンク出ます。囲いの通路を開いてくれ」
 「どこからミサイルが来るんだ?ホワイトベース、情報を送ってくれ」
ハヤト「ん?市街地の方が」
アムロ「なんてモビルスーツだ。バルカン砲もなんとも感じないのか」
 「しかし、この動きなら」
ラサ「うっ、やったな、ガンダムってえの」
 「ヘヘッ、馬力ならこのゴッグも負けんぜ」
アムロ「な、なんて奴だ。このハンマーだってパワーアップしてるっていうのに」
 「や、やったな」

ミハル「キャアッ」
 「あっ、ああーっ…」
カイ「気をつけろ。あ?まだこんな所をうろうろしてやがんのか。早く逃げんだよ」
ミハル「あ、す、すいません。兵隊さんも」
カイ「俺たちゃ兵隊じゃねえの」
クルーA「カイさん、急いでください」
カイ「おう、アムロ、急げよ」

アムロ「ビームライフルさえあればこんなモビルスーツ。待てよ」
 「フラウ・ボゥ、Gパーツは使えるか?」
フラウ「えーと、使えるわ」
アムロ「Gブルのパーツを用意してもらってくれ」
フラウ「了解」

カイ「あ?アムロめ、引き上げやがった。ええい、ガンダムまで下がらせるモビルスーツかよ」

アムロ「オムルさん、ガンダムBパーツ発射できるように用意していてください。戦いはどうなるかわかりませんから」
オムル「わかってるよ、アムロ」
アムロ「セイラさん、発進します。よろしいですか?」
セイラ「どうぞ、アムロ」

マーシー「ん?いやに大型の戦車が」
セイラ「ああっ、…すごい、このコクピットならビームの直撃をカバーすることさえできる」
アムロ「いけーっ」
ラサ「マ、マーシー。うわっ、…まずい」
セイラ「アムロ、もう一機のモビルスーツが海へ逃げたわ」
アムロ「了解。ホワイトベースに確認してください、Bパーツの準備がどうか」
セイラ「ホワイトベースに戻る必要はなさそうよ、オムル達が空中換装の準備をしてくれているわ。操縦、私がやるわね、アムロ」

オムル「オーライオーライ。ストップ。そのままそのまま。そうだもっとゆっくり」
連邦兵A「エレベーターはどうしたんだ?」
オムル「圧力パイプが直っとらんのです」

マーカー「Gアーマー、Bパーツ、発射準備できたようです」
ブライト「中央、第3ハッチ開け。Gアーマー、Bパーツの発進だ」
オスカ「しかし妙ですね。モビルスーツが消えたあとミサイル攻撃もやんでいます」
ブライト「そうか。敵のモビルスーツ、水中から現れたな?フラウ・ボゥ」
フラウ「はい」
ブライト「セイラはGファイターでガンダムを援護しろと伝えてくれ」

アムロ「ドッキングサーチャー連動。いいぞ」
 「操縦系切り替え完了。ガンダム離脱します」
セイラ「了解。追撃戦、くれぐれも気をつけてね、アムロ」
アムロ「了解」

レビル「ガンダムか。深追いは危険だがな」

アムロ「ど、どこだ?」
 「うしろか」
ラサ「かかったな、ガンダム」
アムロ「うわーっ」
 「…」
ラサ「…これでビーム砲をぶち込めばおしまいだ」
アムロ「モ、モニターが使えなくなる」
 「そうか」
 「そこだ」
ラサ「うっ、モニターが消えた」
セイラ「ど、どちらが」

マーカー「戦闘が終わったようです」
フラウ「アムロ、アムロ、応答せよ。ガンダム、ガンダム、応答してください。無線開きませんか?アムロ、応答を、どうぞ」
 「アムロ、アムロ」

レビル「勝ったな、ガンダム」
連邦士官A「はあ?」
レビル「敵が勝っているのならまた攻撃を始めている。もっとも、相打ちということもあるが」

セイラ「海中を進む物を発見。映像を送ります」

マーカー「Gファイターからの映像、受信します」
アムロ「接触が直り、聞こえるか?ホワイトベース、帰還します」
フラウ「…ブライトさん、アムロが帰ってきます」
ブライト「そうか」
オスカ「やったあ」
マーカー「やったあ」

レビル「おお」

ブーン「シャア大佐だ。シーランス収容スタンバイ」
 「おう。さすがは大佐だ、いい腕をしておられる」

シャア「間違いない、木馬だ」
ブーン「しかし、ビデオを送ってくれたゴッグは二機ともやられて」
シャア「そのくらいは当然だな。あのモビルスーツは量産タイプの安物じゃあない」
ブーン「しかし、残念であります」
シャア「フフフ、それでいい、ブーン。私はこれだけは私の手で倒したいと思っているくらいなんだ」
ブーン「は?」
シャア「子供じみているだろ。フフフ、そう、私のプライドを傷つけたモビルスーツだからな」

次回予告「シャアの指揮のもと、ホワイトベース殲滅の攻撃が続く。軍人を嫌うカイ・シデンは仲間との別れを告げたものの、再び戦いに加わる。が、その彼のうしろに少女がいた。機動戦士ガンダム、次回、『女スパイ潜入!』。君は、生き延びることができるか?」
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