アコニチン(あこにちん)
キンポウゲ科トリカブト属植物の根から取れる毒性の強い物質。正しくは、アルカロイドアコニチンという。毒性を抜いたものは薬などに使われるが、そのままだと神経をマヒさせ、体内で溶け始めると数分で死んでしまう。致死量は2ミリグラム。


アナグラム(あなぐらむ)
ことばのつづり字の順番を変えて、別のことばを作ること。また、そうして作られたことばのこと。その遊びのこと。


APTX4869(あぽときしんよんはちろくきゅう)
黒ずくめの謎の組織が研究開発していた毒物。細胞の自己破壊プログラムの偶発的な作用により、神経組織をのぞいた骨格・筋肉・内臓・体毛等のすべての細胞を、幼児期の頃にまで後退化させる。この薬の投与を受けて現在も生存しているのは、工藤新一と薬の考案者・シェリーこと、宮野志保のみだ。


アリバイ(ありばい)
犯罪などの事件が発生した時、その人がその時間に、事件の現場にいなかったという証明のこと。現場不在証明や不在証明ともいう。


暗号(あんごう)
第三者にはわからないように、特定の人のみがわかるように考えられた情報の伝達手段。文字や記号を、ある約束に従ってほかの文字や記号に置き換えたもの。


エラブウミヘビ(えらぶうみへび)
日本の海でもっとも多く見られるウミヘビ。全長約1.3メートル。からだは細長く円筒状で、尾の先端はひれ状に平たくなっている。全身がなめらかなウロコに覆われており、灰青色で褐色の横帯が多数ある。陸生のヘビの形質が残り、産卵期は上陸する。食用、または薬用。インドネシアから南日本の近海に分布。とても強い毒を牙に持っているが、おとなしい性格なので、人にかみつくことはほとんどない。


塩素ガス(えんそがす)
黄緑色の有害ガス。塩素系と酸性系の家庭用洗剤を混ぜ合わせると発生する。危険。塩素は酸化力が強く漂白剤・消毒剤のほか医療・染料の製造に用いる。


オートマチック(おーとまちっく)
操作が自動的に行われる装置。自動拳銃など。


覚醒剤(かくせいざい)
中枢神経系を興奮させ、睡眠抑制・疲労感軽減などの作用がある医薬品の総称。常用すると習慣となり中毒を起こすので、覚醒剤取締法によりその製造・販売・使用が規制されている。塩酸メタンフェタミン(ヒロポン)・硫酸アンフェタミンなど。覚醒アミン。


苛性ソーダ(かせいそーだ)
この苛性ソーダは化学薬品などに使われる劇薬。水酸化ナトリウムともいう。白色の結晶で、普通、食塩水を電解して大量に得る。水によく溶けて強いアルカリ性を示す。放置すると空気中の水分を吸って、数分で液状化する。腐食性があり、皮膚をおかす。合成繊維や石鹸の製造、石油精製などに広く使用。中毒には牛乳や卵白が効く。


カムフラージュ(かむふらーじゅ)
本当のことが知られないように、人目をごまかすこと。カモフラージュ、偽装ともいう。


完全犯罪(かんぜんはんざい)
犯罪が行われたという形跡をまったく残さない犯罪のこと。完全犯罪の殺人が実行されると、容疑者はおろか、それが殺人事件であるかもわからない。


凶器(きょうき)
人を傷つけたりするのに使われた物のこと。殺人現場における凶器の発見は、被害者の死因をはっきりさせたり、犯人の特定につながる重要な証拠となる。


脅迫状(きょうはくじょう)
危害を加えると脅す内容の手紙のこと。何かを要求するものもある。手書きで正体がばれるのを避けるために、新聞・雑誌などの文字を切り抜いて作られることもある。


携帯電話(けいたいでんわ)
犯罪のトリックとして利用されることがある。時には爆弾のスイッチにもなる。


月光(げっこう)
作曲家・ベートーベンのピアノソナタのひとつ。


血糖降下剤(けっとうこうかざい)
糖尿病患者の薬。健康な人間が摂取すれば血糖値が大幅に下がって、その状態が長く続けば死に至る強力な薬物。


検死(けんし)
病気などの明らかな原因以外で死亡した人の死因を、詳しく調べること。何らかの事件に巻き込まれた可能性もあるので、変死者には必ず検死が行われる。


コカイン(こかいん)
コカノキの葉から抽出したアルカロイド。無色無臭の柱状結晶。粘膜の麻酔に効力があり、局所麻酔薬として用いる。習慣性が強く慢性中毒を起こすので、麻薬取締法の対象になっている。


護送(ごそう)
捕らえた容疑者や、受刑者などが逃げないように、監視しながら送ること。押送。


コンピューター・ウイルス(こんぴゅーたーういるす)
コンピューターのシステムそのものや、データの入ったディスクなどを破壊し、使えなくしてしまう、不正なプログラムのこと。


シアン化カリウム(しあんかかりうむ)
別名、青酸カリ。白色の潮解性の固体。猛毒で、致死量0.15グラム。水に溶けやすく、水溶液は種々の金属をシアノ錯塩として溶かしこむ。銀・銅の電気めっきや分析試薬に用いる。


死因(しいん)
死亡の原因。死因に疑問が生じた場合、犯罪の可能性がないかどうか、詳しく調査する必要がある。


時効(じこう)
一定の期間が過ぎることで、刑の効力が失われること。殺人の時効は、事件発生から15年。


死後硬直(しごこうちょく)
人間の体は、ふつう死後30分から2時間で硬直を始める。死後2〜3時間で顎や首筋が硬直し始める。9〜12時間で全身が硬直する。その後30時間最強の状態が続いたあと、しだいにやわらかくなり、およそ70時間で元の状態に戻る。しかし、死体の置かれている状況によっては大幅な変動が起こり得る。死後経過時間推定に役立つ。


失踪(しっそう)
ある人の行方がわからないこと。また、その人が行方をくらますこと。


死斑(しはん)
死体の下面に生ずる紫赤色の反転。重力により血液が沈下し毛細血管に充滴するために生じる。死後2〜3時間で出現し、以後時間とともに変化するため、死後経過時間の推定や死因などの推定に役立つ。


司法解剖(しほうかいぼう)
法医解剖のひとつ。刑事訴訟法に基づき、犯罪に関係ある、もしくはその疑いのある死体について、死因・死後経過時間・血液型など、裁判上の証拠を得るための手段として行うもの。


殉職(じゅんしょく)
職務を果たそうとして命を失うこと。


硝煙(しょうえん)
発砲などの発射や火薬の爆発によって出る煙。犯罪捜査では、拳銃などの発砲による発射薬残渣の検出検査(硝煙検査または硝煙反応検査とも言う)がある。拳銃がオートマチックだと薬莢が飛び出す際に一緒に出る程度、リボルバーの場合は銃身を中心に放射状に飛び散る。


傷害致死(しょうがいちし)
傷害致死罪。殺意はないが他人に傷害を加えた結果、その人を死亡させたことにより成立する罪。


睡眠薬(すいみんやく)
中枢神経機能を抑制し、自然睡眠に近い睡眠を催させる薬。眠り薬とも言う。本来は不眠症の人のための薬。


推理(すいり)
犯罪事件が発生したとき、証拠や事実をもとにして事件の真相を組み立てていくこと。現場に残された証拠や、関係者の証言など、断片的なことがらを頭の中でつなぎ合わせて推理するためには、あらかじめ豊富な知識が必要とされる。探偵は日ごろからいろんなことに興味を持って、観察しなくてはいけない。


青酸カリ(せいさんかり)
シアン化カリウム。飲むと細胞中の電子伝達系がやられてしまい、血液の中の酸素が使われないまま循環してしまう。そのために、死体は唇の色も、爪の色もピンク色で血色がよくなってしまう。


ダイイングメッセージ(だいいんぐめっせーじ)
殺された人が死ぬ直前に残す、犯人の手がかりとなることば。


大麻(たいま)
アサの葉や花穂を乾燥したもの。また、その樹脂。喫煙すると開放感などの精神作用を生ずる。日本では大麻取締法により栽培や所持・譲渡が規制されている。マリファナ。ハッシッシ。ハシシ。


弾痕(だんこん)
拳銃などの弾が当たった後。弾痕を調べることにより、弾がどこから発射されたかなどがわかる。


タンニン(たんにん)
植物の木部・樹皮・種子・葉などから抽出される、加水分解によって水溶性多加フェノール酸を生じる混合物の総称。無色または淡黄色。水に溶けやすく、タンパク質やアルカロイドを沈殿させるため、培染剤・皮なめし剤・収斂剤とする。身近なところではお茶の葉で、お茶が「しぶい」という間隔は、葉に含まれているタンニンが溶け出しているから。インクの原料になるほか、解毒剤としての効果もある。番茶に多いらしい。


チオ硫酸ナトリウム(ちおりゅうさんなとりうむ)
医者がよく消毒液の色をおとすのに使う。青酸カリの毒性を無効にする解毒剤でもある。


DNA鑑定(でぃーえぬえーかんてい)
DNAとは、デオキシリボ核酸のことで、ほとんどすべての生物の構成物質のひとつ。遺伝子配列の情報などになっているため、犯罪現場に残された髪の毛や血痕のDNAを分析して、個人を識別する鑑定法。


滴下血痕(てきかけっこん)
しずくとなって落ちた血痕。


テトロドトキシン(てとろどときしん)
通称TTX。フグ毒の成分。フグの卵巣や肝臓に含まれ、猛毒。致死量は0.5〜1mg、青酸カリの1/200で死んでしまう。微量でも呼吸筋や感覚のマヒを起こし、死亡する。口から入れれば中毒症状の進行が遅く助かる場合が多いが、直接血液中に注入されると、短時間で神経がマヒし、呼吸不全で死ぬ。


動機(どうき)
その行動が行われたり、決意をするきっかけとなった原因や理由。殺人の場合には、口封じや嫉妬、恨み、復讐、金目当てが一般的。


トリカブト(とりかぶと)
キンポウゲ科の多年草。高さ80センチ前後。秋に青い花を咲かせる草。葉や根の部分には毒性の物質がある。(アコニチン)


トリック(とりっく)
犯罪者が、自分の犯罪をごまかすために行う仕掛けのこと。


日射病(にっしゃびょう)
長い間強い直接日光を体に受けた結果起こる病気。体温が急にあがり、頭痛・だるさ・めまい・あくびなどの症状が出て意識がなくなる。皮膚は乾き、汗は止まっている、瞳孔は収縮気味、顔色はピンク色…などの症状もある。えつ病。霍乱。


熱硬直(ねつこうちょく)
焼けた死体は、骨格筋が温熱の作用で、熱凝固して収縮し熱硬直を起こす。手足を曲げる筋肉は、伸ばす筋肉より筋量が多い。そのため関節はみな半分曲がってしまう。


白乾児(ぱいかる)
中国北部で作られる。コーリャン(モロコシの一種)を主原料とした蒸留酒。独特の香りがあり、かなり強烈な酒。


バイク便(ばいくびん)
バイクを使って、小荷物を指定の場所から場所へとすみやかに運ぶ。


尾行(びこう)
ある人の行動を調査するために、気づかれずにあとをつけること。


飛沫血痕(ひまつけっこん)
細かく飛び散った血痕。


フグ毒(ふぐどく)
フグ類の卵巣や肝臓なのい含まれる有毒物質。主成分はテトロドトキシン。神経系をおかす猛毒で、重症の場合は呼吸麻痺を起こす。


符丁(ふちょう)
寿司屋で客に値段を悟られないために店員同士で通じる暗号がある。「1=ピン」「2=リャン」「3=ゲタ」「4=ダリ」「5=メノジ」「6=ロンジ」「7=セイナン」「8=バンド」「9=キワ」


ヘパリン(へぱりん)
高等動物の各種組織に広く分布する血液凝固阻止作用を有する多糖類の硫酸エステル。


ヘロイン(へろいん)
モルヒネからつくる依存性のきわめて強い麻薬。法律でその製造・所持・使用が禁止されている。ジアセチル-モルヒネ。


マリファナ(まりふぁな)
大麻に同じ。特に、アサの葉を刻んだものを言う。


密室(みっしつ)
閉めきってあり、どこからも出入りすることができない状態の部屋。犯人がどこから、どうやって出入りしたかわからない殺人事件を、密室殺人という。


密輸(みつゆ)
法律上、輸出入できないものをこっそりと輸出入したり、正しい手続きを踏まないで物を輸出入すること。


無差別殺人(むさべつさつじん)
はっきりとした動機で、特定の人物が殺害されるのではなく、手あたり次第に人が殺されてしまう犯罪のこと。


迷宮入り(めいきゅういり)
事件が解決されないまま、捜査が打ち切られること。


薬莢(やっきょう)
鉄砲の発射薬を詰める、底部に雷管を備えた筒。


リボルバー(りぼるばー)
連発拳銃の一種。弾倉が回転式になっている。レボルバー。

流下血痕(りゅうかけっこん)
流れた血痕。


ルミノール(るみのーる)
化学ルミネセンスを示す有機化合物。そのアルカリ性水溶液を過酸化水素などで酸化すると、励起状態になって青白く弱い蛍光を発する。鉄・銅などが存在すること、これが触媒となり、よく強く発光する。


ルミノール反応(るみのーるはんのう)
ルミノールと過酸化水素水の混合液に、血色素が作用すると触媒としてはたらき、ルミノールが青白く発光する反応。非常に鋭敏なので、犯罪捜査で血痕がどうかの鑑識に用いられる。


令状(れいじょう)
強制処分の命令または許可を内容とし、裁判所または裁判官が発する書面。裁判所が呼び出しをする召喚状・連行する勾引状・裁判官が逮捕を許可する逮捕状・差し押さえ状・捜索状など。


レッドへリング(れっどへりんぐ)
英語で、薫製にしんのこと。レッドへリングは昔、狩猟犬に獲物とほかものを区別するための訓練に用いられた。そこから、人の注意をほかへそらすものという意味が生じた。




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