●ヨミウリ主義共和国連邦●

G  うるぐす共和国  G

1998年10月〜1999年4月まで、 竹書房『月刊スポーツコミック(スポコミ)』にて連載。全六話。


日本テレビ局内に存在する超ヨミウリ原理主義国家『うるぐす共和国』。 国家元首・江川卓の読売巨人軍至上主義を掲げた独裁政権だ。 個人的にはかなりの秀作四コマだったと思う。今でも好きな作品。


スポーツうるぐす 日本テレビ系列で土・日曜の夜に放送中の長寿スポーツニュース番組。 98年時はメイン司会『江川卓』、アナウンサー『柴田倫世』、ボケ役『高田万由子』のトリオで放送。 実際はこの漫画ほど巨人巨人巨人では無いのですが、やはりヨミウリ主義は否めない番組・・・。


●主な登場人物紹介● (1998年オフ時)

◎江川卓・・・元巨人の大エース。現『スポーツうるぐす』メイン司会。        作品の中では巨人しか見えない巨人至上主義者に。人相悪ッ!        疑惑のトレード、中国針引退事件、ワイン愛好家、饒舌な野球理論などネタの宝庫。        巨人の次期監督の座を虎視眈々と狙っている。 ◎高田万由子・・・『スポーツうるぐす』ボケ担当。          野球の野の字も知らないが、江川の疑惑のトレードだけは知っている。          『夢競馬』の負け過ぎで青汁に詳しくなり『青汁本』を発行。          江川のワイン本の売上げを余裕で抜いた事も。旦那は葉加瀬太郎。 ◎柴田倫世・・・日本テレビ女子アナウンサー。『うるぐす』担当。         江川の巨人主義発言を冷めた目で受け流している。         時としてナイフの様な切れ味鋭いツッコミを繰り出す事も。         高田万由子のプロ野球知識教育者でもある。 ◎福王昭仁・・・読売ジャイアンツの内野手。作品の中では現実とは裏腹に大活躍。         2ホーマー7打点を挙げスポーツ紙の一面を飾る事も。         99年オフ現役引退。巨人球団職員に。 ◎岡田展和・・・読売ジャイアンツの投手。中継ぎピッチャーとして活躍。         漫画の中では福王と同じく出番が多く、町内会の一日ゴミ出し班長を         務めていたところを『うるぐす』に取材された事も。         99年オフ、巨人から横浜へトレード。 ◎長嶋監督・・・ご存知『ミスタージャイアンツ』。現巨人軍監督。目が『33』になっている。         これまで数多くの長嶋さんの似顔絵を見てきたが、かなり邪悪な部類に入る。 ◎斎藤雅樹・・・読売ジャイアンツの投手。90年代の巨人を支えてきたエース。         しかし、次期監督を狙う江川にとっては『長嶋巨人』の残党扱い? ◎上原浩治・・・読売ジャイアンツの投手。99年のスーパールーキー。雑草魂な好投手。         江川も未来の『江川巨人』の大黒柱としてえこひいき。 ◎佐々木明義・・・読売ジャイアンツの内野手。三沢商業からオリックス→巨人へ。          番組でどういう扱われ方をしたかは、勘のいい人ならわかるはず・・・。 ◎野村監督・・・現阪神タイガース監督。球界の名将だが『うるぐす』はモロに無視。 ◎若松監督・・・現ヤクルトスワローズ監督。ちっちゃいが故、江川にナメられる。 ◎小林繁・・・元巨人で元阪神のエース。多くは語るまい。江川とは例の事件で因縁がある。 ◎うるぐす君・・・あの変なアザラシみたいな生き物の人形。江川が不在の時の代理的置き物。          目が睨みを効かせており、正直かわいくない。


●うるぐすダイジェスト●

内容が98年オフの話なので少しネタが古いです。でも十分面白いですけど。

・ダイジェスト・・・・・・・本当は全部紹介したいくらいですが、まぁ50%ほど・・・。 ・四コマ紹介・・・・・・・管理者がその回の中で好きな4コマを1本紹介。文字だけじゃ味気ないですが・・・。


●第一回放送● (1998年11月号) ・ダイジェスト・ 野球四コマなのに始まりがシーズン終了後の秋季からというのはちょっと悲しい。 今夜の『スポーツうるぐす』では、 これから始まる『99年日本シリーズ・横浜VS西武』を江川自ら徹底予想! 江川「まず横浜ですが、佐々木その他の不祥事により出場辞退。    ヤクザと喧嘩したりでね。    (二位だった)中日もその頃はオーストラリアで秋季キャンプ中で    シリーズには間に合わず。    最終的には(三位の)巨人が四勝一敗でっ!」 あの・・・『予想』というか『妄想』なんですけど・・・。 『うるぐす』今夜からの新レギュラー高田万由子。 野球知識はゼロ。 江川「巨人さえ知ってれば大丈夫です。」 そうなんだ・・・。 高田「いや〜巨人の事も・・・」 江川「江川さえ知っていれば良しとします。」 そ、そうなんだ・・・。 高田「マージャン賭博くらいしか・・・」 ・・・それ別人。 江川「来週からは源一郎さんです。」 今夜の放送もあとわずか。 柴田アナ「来期の巨人に向けて一言。」と最後に江川に向けてコメントを求める。 そうそう、いい加減今年の事は忘れて来年に目を向けなくちゃね! 江川「V2に向けて・・・」 柴田「ありがとうございました!ではまた来週!」 江川卓、夢から覚めず・・・。 もうこれ放送事故では? ・四コマ紹介・ 【ホームランは知ってるらしい】 高田 「江川さんは何本くらいホームラン打ってます?」 江川 「いや・・4、5本くらいですかね・・。初めて問われたな・・。」 高田 「すくな〜!」(がっくり) 江川 「打たせるほうだったんですよっ!」 高田 「打てないうえに打たれてたんですか〜?」 江川 「まあ・・・そういう事ですが・・・」 高田 「どうしようもないですね。」 江川 「源一郎まだ〜!?」
●第二回放送● (1998年12月号) ・ダイジェスト・  江川と高田の野球談義。 高田「王選手の新人時代の功績を称えて出来たのが『新人王』ですよね?」 江川「ええ、だから巨人の選手しかダメなんですよ。」 おい・・・待て・・・。 高田「じゃあ今年は高橋選手が。」 江川「そうです。『新人王』と『新人福王』のダブル受賞です。」 ・・・し、『新人福王』って? 高田「中日の川ナントカ選手は?」 江川「川上が獲ったのは『新人藤王』です。」 中日だけにかっ!! 無知と妄想が混ざり合うとこんなヤバイ会話が平然と・・・。 巨人の宮崎キャンプ取材中の江川。 現場の空気に触れ、心なしか江川自身もフレッシュな気持ちに。 鹿取コーチ「江川さんも来年一緒にやりましょうよ。」 原コーチ 「僕らで強い巨人を作りましょう。」 かつての同僚からのラブコールも受けて現場復帰に意欲的!? 江川「まず手始めに森祗晶の監督出馬を阻止するか。」 原・鹿取「・・・いきなり監督になる気か」 今年のドラフト、巨人の一位指名は大学ナンバーワン右腕の上原か?甲子園の怪物・松坂か? 江川、お得意の目隠しフリップボードを取りだし、 「巨人一位はズバリ上原です!」と予想。 「そして二位で松坂君を!」 ドラフトでは苦労したクセに仕組みを理解してないのね・・・。   江川、なおもボードを使って99年巨人投手陣勝ち星大予想を。 ヒルマンとか入ってるけど気にするなっ! 江川「この様に勝ち星を計算してみると・・・来年も巨人が優勝です!」 高田「『も』じゃないでしょ。」 柴田「ではここでCMです!」 ≪CM明け≫ 江川「来年も巨人が優勝です!」 高田「『も』じゃないでしょ。」 柴田「なに微妙に戻してんの・・・。高田さんも。」  『うるぐす』は生放送。 江川&高田、『日米野球』を観戦。 しかし江川にとっては『日=巨人』、高田にとっては『米=ベイスターズ』 江川「??? なんで日本チームにイチローがいるんだ?」 高田「??? なんでベイシティーズ、外国人選手ばかりなの?」 ・・・無知と妄想が混ざり合うとこんなヤバイ会話が平然と・・・ ・四コマ紹介・ 【検閲官】 江川 「今日も番組では『うるぐすFAX』をお待ちしています。」 柴田 「テーマは『巨人軍にモノ申す!』です。」 ≪次から次へと送られてくる巨人への苦言FAX≫ (一枚一枚検閲する江川) ≪なおも次から次へと来る巨人への苦言FAX≫ (番組そっちのけで検閲する江川) 柴田 「では最後にFAXの紹介を。」 江川 「『巨人■■■最高■■■■!』
●第三回放送● (1999年1月号) ・ダイジェスト・ 『スポーツうるぐす』シーズンオフ到来! 夢競馬! 夢ボウリング! 夢フィッシング! そして・・・! 江川「来年も巨人が優勝です!」 夢野球! 98年末。 これまで巨人一辺倒だった『うるぐす』も他番組にならって 『98年スポーツ10大ニュース』を大発表! しかし案の定、巨人巨人巨人のニュースばかり。 高田「W杯は・・・?」 柴田「長野五輪は・・・?」 江川「ちゃんと圏外には入ってますよ。」 『22位・サッカーW杯に松井も大興奮!』 『31位・柳沢捕手、故郷長野での五輪に大喜び!』 ・・・確かに入ってます。 高田万由子、突然「トレードといえば『江川⇔小林』ですね。」と爆弾発言。 江川「やな事だけは知ってますね・・」 「色々あったそうですね?」と聞く高田に江川は話をはぐらかすも、 家で『あの日』の契約書を見てみてビックリ! 翌日うるぐすの楽屋には何故か近鉄コーチの小林繁の姿が。 柴田「?」  一方、大阪ドームでは・・・ 「忘れてた・・・有効期限が20年だったんです。」と近鉄ユニホーム姿の江川卓。 いらんわ、こんなコーチ。 甲子園のスーパースター松坂大輔、西武入団か社会人行きか大いに悩む。 「清原を見習って西武に入るべきですよ。」と江川。 「そして清原を見習ってFAで巨人へ!」 ミエミエの本心・・。 高田「江川さんを見習って電撃トレードすれば?」 江川「しつこいねあんた!」 正月オフ、山にこもって自主トレ中の松井秀喜の元に、 突如リュックを背負った江川の姿が。 江川「お〜松井じゃないか。V旅行か?」 松井「山ごもりです。江川さんは『うるぐす』の取材なんですか?」 江川「あ〜ん? V旅行に決まってんだろっ!」 何がどうVなんだ・・・? ・四コマ紹介・ 【セしか見えない】 柴田 「この試合で負けた方はJ2転落です。Jリーグも厳しくなりましたね。」 江川 「プロ野球にも2部リーグがあるんですよ。知ってました?」 柴田 「え〜!あるんですか?!」 江川 「誰にも注目されず知名度も低く、1部リーグの影に埋もれた6球団・・。     その名をバファローズ、ファイターズ、マリーンズ、ライオンズ、ホークス、     ・・あと一個、何だっけ・・?」 柴田 「連盟にチクリますね。
●第四回放送● (1999年2月号) ・ダイジェスト・ 『うるぐす』にビックゲスト登場。あの佐々木がやって来る!! 江川「拍手でお迎えください!!佐々木明義選手(巨人)です!」 柴田&高田、拍手歓迎。 佐々木「なぜ誰もコケないんですかっ!俺の存在意義は?」 柴田「予想がついてたんで・・」   巨人キャンプを取材中の江川、 長嶋監督に「オープン戦は若手中心で行くべき」と忠告。 勘の鋭い柴田アナ「来年以降を意識してるんですね?すなわち江川監督時代の人材。」 江川「そんな事ないですよ。今季を考えての事です!」 『オープン戦大不振!長嶋監督休養失脚!後任に江川氏!』 これがこの人の青写真。腹黒い・・・。 なおも巨人キャンプ取材。 江川「おっ!30番がいますね!」 ルーキーの玉峰投手に早速江川接近。 「ええ番号使っとるな若僧。サインしてくれよ。」 「は?はい、喜んで・・」 「じゃあこの契約書に。使用料は月二百万ね。」 「僕・・・98番でいいです・・・」 呪われた30番・・・。 巨人の後は他球団のキャンプ取材へ向かう江川。 『うるぐす』番組内でのキャンプリポートでは 江川「広島キャンプでは江藤と緒方がリタイアした模様です。」 カープに不運なアクシデント発生だ! 続いてベイスターズのリポート。 江川「横浜キャンプでは佐々木・石井がリタイアしています。」 なんとこっちも主力級二人が大怪我とは! それにしても、なぜか服がボロボロの江川氏。 よく見ると遠くの方では横浜の選手たちが鬼の形相で誰かを捜索中。 ・・・アンタ ・・・何かやったろ・・・。 ・四コマ紹介・ 【プレイングマネージャー】 高田 「『年俸10億で阪神の監督と年俸800万で巨人の監督。』どっちを取ります?」 江川 「かわいげの無い質問ですね・・・」 (一瞬にして巨人ユニフォーム姿になって) 江川 「当然巨人です!何なら500万でも構いません!」 高田 「着替えなくていいですよ・・・じゃ減収になってもいいんですね?」 江川 「なんて事を言うんです!あなたは!『うるぐす』もやめませんよ!」 柴田 「やめて下さいね。」
●第五回放送● (1999年3月号) ・ダイジェスト・ 今夜の『うるぐす』は遂に来た! 『まるごとジャイアンツ大特集』! 最新巨人情報から98年総決算!99年大予想! 巨人秘蔵VTRまで一挙公開! 更には長嶋監督、ルーキー上原、松井・高橋・清原等の各選手情報も満載! まさに巨人巨人巨人・・・今夜は巨人づくしの45分だっ!! 柴田「いつも通りですね!」 そんな巨人しか見えない『うるぐす』だけに 98年オフの一大ニュースも知る由もなく、 甲子園取材では、 江川「あれ?野村さん・・・トレードですか?可哀想にこのトシで・・」 野村監督「違うわっ!」 こんな有名な事も知らず・・。 野村さんが阪神の監督に就任した頃、 『うるぐす』は何をしていたかというと・・・ 江川「あの頃は吉原と福王の漫才流してましたからね。する事なくて。」 野村「ワシはそれ以下か・・・」 あちこちキャンプに回り疲れ果てた江川。 柴田アナも引く程のやつれっぷり。 柴田「少し休んだらどうですか?」 江川「いえ、今日から巨人取材ですから・・」 そして巨人キャンプ取材。江川、巨人見てムクムクと復活! 柴田「わかりやすぅ〜!」 しかし、その後のオープン戦で・・・巨人、ロッテに27−3の完敗。 江川「ふ〜〜」再び枯れ枝の様に・・・。 柴田「でもこれじゃ長嶋さん、本当に危ないですね    今季限りかな・・・」 ムクムクムクムク・・・・・ 江川、ユニフォーム姿で嬉しげに復活!(いつ着替えた?) 柴田「面白いわ、これ。」 ヤクルト・西都キャンプを取材中。 双眼鏡ごしに熱心にキャンプを視察する江川氏。 なんだ、巨人以外でも結構ちゃんと仕事するのね。見直したよ。 江川「うお〜〜!松井の打球すげ〜!」 20キロ先の宮崎を見とんのかいぃ! (見えるのか!?) しかし巨人の宮崎キャンプに来ても双眼鏡を手放さない江川。 はて?一体何処を見ているのか・・・? 江川「あれ〜?桑田のホクロ増えた〜!?」 柴田「この巨人フェチが!」 ・四コマ紹介・ 【目のつけ所が違います】 高田 「広島東洋化学のキャンプを徹底分析です!」 達川 「ノンプロか!東洋カープです!」 高田 「あれで昇り降りを?」 達川 「ただの椅子です・・」 高田 「バットを温める道具ですね。冷めたら大変ですもんね!」 達川 「ただのたき火です・・」 高田 「足腰を鍛える為の犬ですね。」 達川 「野球見んか!
●最終回放送● (1999年4月号) ・ダイジェスト・ 99年開幕直前! 高田万由子、中日戦で始球式をする事に! しかし試しに投げさせてみるとフォームはバラバラ、ボールはボトッと足元へ・・・。 ここは往年の大エース江川卓が一肌脱いで 高田を徹底コーチだ! 江川「何とかして李のヒザの皿割れるくらいに!」 柴田「どうやって!!」 番組内の討論企画に参加中の江川。 「まあ、そこんとこ巨人と比べるとね・・・」 (カチッ) 「確かに巨人も立場は同じですね・・・」 (カチッ〉 柴田アナの手元のカウンターによると20分経過で『巨人』18回。 1分弱に1回の計算。 江川にしては随分少ないぞ・・。 柴田「それでも多いよ。」 (討論議題・『パ・リーグ展望』) 高田、スポーツ新聞読んで悲鳴。 「松井盗塁死!うあああ・・・盗塁し過ぎて死んじゃうなんて!」 ・・・まあ確かに野球知らない人には驚く表現かもね・・・。 「キャー!!谷繁4刺殺!!人でなしぃ〜!」 柴田「もう読むなっ!」 開幕戦、巨人は25−3で阪神に大敗。 茫然とする江川にスポーツ紙記者がコメントを求めると、 「・・・くよくよしない事ですよ。所詮135分の1なんですから。」と やはり巨人フェチ、ポジティブな発言。 しかし翌朝のスポーツ紙には・・・ 『巨人V確率135分の1!!辛口江川にミスターブチギレ!今日中に処分検討!』 これで次期監督の座が遠のきましたね・・・江川さん・・・。 番組そっちのけで未来の『江川巨人』のオーダー作りに忙しい江川。 「少しは番組の事も考えて!」と怒る柴田アナに対して、 江川「ちゃんとホラ。」 『2000年うるぐすオーダー 土曜メイン中畑、日曜メイン吉村』 跡継ぎバッチリ!これでいつでも巨人の監督に就任OK! 柴田「やっぱりかっ!」 江川卓の妄想政権は果てしなく続く。 (完) ・四コマ紹介・ 【あと380も寝れば】 江川 「あ〜開幕が待ち遠しい!     そーだ!開幕オーダー考えちゃおう!紙とペン!紙とペン!」 高田 「まるで自分の事みたいですね。嬉しそう。」 柴田 「やっぱり野球が好きなんですね〜」 江川 「一番イチロー!!」 (『2000年江川巨人開幕オーダー』) 柴田 「思いっきし自分の事やっ!

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