「さくらとケガをした小狼」




この日、さくら達は山にピクニックにきていた・・・・。

「じゃ、わたしと李君でお水、くんでくるね!」
さくらと李は、飯を炊くための水をくみに、川に向かってっていた。 川の手前にさしかかったその時、さくらと李なにやら気配を感じたのだった。
「李君!これって・・・・」
「ああ、クロウカードの気配だ・・・・」
そう、二人が感じとった気配はクロウカードの気配だった。
そしてさくらと李、二人はその気配の場所を捜して森の中に入って行ったのだった・・・・・・・。

その中を歩いているとさくらと李は崖に行きあたった。
「ほえ〜結構高いガケだねー、李君。」
と、さくらが李に話していると、いきなりクロウカードが飛び出してきた。

「ほ、ほえ〜!!」



それに驚いたさくらが足をすべらしてガケから落ちそうになってしまう。
かろうじて片手でガケにつかまるさくら
「大丈夫か!?木之本!」
と、李が手をのばしさくらの手つかむ、「ホッ・・」と息をのむ二人・・・がその瞬間、李が立っていた場所が崩れてしまい二人ともガケの下へ落ちてしまった・・・・・・・・。

ガケの下に落ちてから数分後、李の呼びかけで、意識をとりもどすさくら。さくらの身体はガケから落ちたのにケガのひとつも負ってない。
「ほえー、わたしあんな高い所から落ちたのになんで・・・」 不思議がるさくらは李にたずねる。
「ねぇ、李く・・・!?」
そのときさくらの目飛び込んできたのは血で服が真っ赤に染まって岩にもたれかかるように座ってる李の姿だった。おどろいたさくらは李に近寄り話しかける。
「李君!?すごいケガしてるじゃない!・・・まさか私をかばって・・・」
その通りだった、ガケから落ちる瞬間、李はさくらを抱きかかえさくらのクッションがわりになったのだった。
(とにかくこのままじゃいけない!)
そう思ったさくらは、 「とにかく人を呼んでくるから!李君まっててね!」
フライのカードを使おうとカードをポケットからだそうとする、がカードが見あたらない。
「ほえ?カードがない!?なんで・・・あ!?」
上をみあげるとガケの途中にあるクボミにカードがひっかっかている。ガケから落ちた時に落としてしまいくぼみにひっかかったようだ。
「どうしよう・・・カードがないとこのガケのぼれなよ・・・だけど早くしないと李君が・・」
そうつぶやいたさくらはいきなり、ガケを登ろうとする。それを見た李は、
「 おい!木之本なにするんだ!あぶないからやめろ!」
と叫ぶがさくらは李の呼びかけを無視してガケをのぼろうとする、
「だって、はやく人をよんでこないと李く・・・小狼君が、死んじゃう!!」
と半分泣きながら叫び、ガケをのぼりはじめる・・・が小学生のさくらがのぼれるようなガケではなかった。なんども登ろうとするが途中ですべりおち、じょじょにさくらの体も傷ついてきた。それをみかねて李は、ケガでうごけなくなった体を無理やり立ち上がらせ、

「風・・華」

と今にも途切れそうな声で魔法を唱えた・・するとさくらの体がみるみる宙に浮いていく・・・それにさくらはおどろいた、
「え!?・・・まさか小狼君!?そ、そんな身体で魔法なんか使ったら・・・」
その通りだった。李の服はみるみる血で赤くそまっていく。それでも李は魔法をやめなかった・・・そしてさくらがガケの上にたどりつくと同時に李の魔法もきえてしまった。
「小狼君、私の為に・・・まってて・・・すぐ人を呼んでくるから・・・・」
そうつぶやくと今にも泣き出しそうだったが涙をこらえて走り出すさくら、そして少し走ったところで何かが飛び出してきた、そう、さくら達がガケから落ちる原因となったクロウカードだった。それをみてさくらは

「あ、あなたのせいで!小狼君が!」



と怒りをあらわとした、こうなったさくらは強かった、逃げようとしたカードをすかさず、
「汝のあるべき姿に戻れ!クローカード!!」
と見事に封印した。さくらはカードを手に取ると何のカードか確認しないまますぐに走りだした。さくらにとって今はカードより李の安否のほうが大事だったのだ。

少し走ったところで、さくらを捜しにきたケロちゃんと知世にさくらは遭遇した。
「まぁ、さくらちゃん捜しましたのよ、だけどそんなにあわててどうかなさいましたの?」
と、知世がさくらに問いかける、するとさくらはがまんしてた涙があふれだし、なきながら「李君・・小狼が・・」と知世とケロに説明した。 そして3人でガケの所までもどり、 「あのくぼみにカードをおとしたんやな!」
とケロがいそいでカードを取りにいき、すぐもどってきた、そしてさくらはすぐさまフライのカードを使い李のいるところまで降りていった。 倒れてる李を発見したさくらは李の所に駆け寄った。
「小狼君!大丈夫!?」と声をかけるが李から返事がない・・・・
「ねえ・・小狼君・・・返事してよ・・・」
泣きながらさくらは李に問いかけるが返事がない、そう、だれがみても、李はもう助からない状態だった。だけどさくらは何度も何度も李に声かける・・・・、するとさくらのポケットが光り出した。
「なんや!さくら、ポケットがひかっとるで!」
ケロがさくらにそう言うとさくらはそれにきずき、ポケットの中から1枚のクロウカード取り出した、
「これ・・・さっき私が捕まえたクロウカードだ・・・」
そう、ひかっていたのは先ほど捕まえたカードだった。それを見るやいなやケロが言った。
「そのカードは・・・ライフのカードやないか!さくら!もしかしたら小僧は助かるかもしれへんで!!」
その言葉にさくらはおどろきをかくせなかった。
「え!?・・・本当なの!ケロちゃん!!」
と、さくらがケロに問い詰める。
「このカードはライフのカードといってな、なくなった体力や怪我などを治すカードなんや!」
「じゃあこのカードを使いますと李君の怪我は治せますのね!。」
と、知世がケロにたずねる、するとケロが言った
「せや!・・・けどひとつ問題があってな、このカード使うんには魔力がようさんいってな、それも治す相手の怪我が大きければ大きいほどそれ相応の魔力が必要なんや・・・今のさくらにそれができるかどうか・・・」
「私・・・やる!だって小狼君は、私を助けた為にこんな大怪我を負ったんだよ・・・こんどは私が助ける番だよ!」
そう言いはなつとさくらはすぐさまライフのカードをつかいだした・・・・
「がんばって、小狼君・・・」。


「ん・・・ん、ここは・・・・?」李が目をさますとそこは見知らぬ部屋だった。
「俺、大怪我してたはずなのに・・・なんで・・・」と疑問に思う。 それもそのはずだ、李の身体は健康体そのものだった。不思議がってると、部屋に誰かがはいってきた。
「まぁ、李君もう起きあがっても大丈夫なんですの?」と李君な話かけたのは知世だった。
「大道寺・・・するとここは大道寺の家か?」
と李君は知世に訪ねる、そう、ここは知世の家だった。さらに李君は知世に訪ねた。
「大道寺、教えてくれ!なんで俺がここにいるのか、なんで俺の怪我が治ったのか、それと・・・・き、きの・・・・」
李がはずかしそうにさくらのことを聞きたがってる。それを悟った知世はニコっと少し笑いながら、
「それと、さくらちゃんがどうなったか聞きたいのですね?」
と李に訪ねかえした、すると李は顔を真っ赤にしながら首を下に振った。
「それでは、いちからお話しますわね。」知世が説明を始めた。
「・・・すると俺は木之本がライフのカード使ってくれたおかげで助かったわけか・・・・」
「ええ、それでさくらちゃん、魔力つかいはたしてしまったらしく、その場で倒れこんでしまいましたの・・・それで李君も目をさまさないし、ひとまず私の家にはこんだしだいですわ」
「それで、き、木之本は・・・」
「さくらちゃんは私の部屋でお休みになされてますわ」
李と知世が会話しているとだれかが部屋にはいってきた・・・なんと、さくらだった。
「まぁ、さくらちゃん、もう起きても大丈夫ですの!?」
知世が心配そうにさくらにたずねる。
「うん、もう大丈夫だよ、心配かけてごめんね、知世ちゃん。」
と、さくらが知世とはなしているとさくらの目に李の姿がとびこんできた。
「木之本、もう大丈夫なのか・・・」
と先に李がさくらに話しかけた、するとさくらはいきなり泣き出してしまった。そう、さくらは李の元気な姿をみて、うれしさのあまり涙があふれてしまったのだった。
「お、おい、木之本、な、泣くなよ・・」
李君がさくらをなだめるがさくらは泣きやまなかった。
「小狼君・・・ごめんね・・・ごめんね」
さくらは泣きながらいつまでもあやまりつづけたのだった・・・・。

こうして、さくら達の長い一日は幕をとじた。 つづく・・・・。


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