「知世と小狼と服の秘密」


「ふ〜、ただいま・・・」
「あ、おかえいなさい、李君。」

アルバイトから帰ってきた小狼が、少し疲れた感じで知世に話した。
「アルバイト・・・大変ですか?」
疲れ果てた小狼の姿を見て、知世は心配そうに訪ねた。
そんな知世を見て、小狼は心配させないと、つくり笑顔を見せた。
「いや、全然疲れてなんか・・・・」
「李君、わたしに無理や嘘を言うのは、だめですわよ」
さすがの知世は、小狼が笑顔を無理に作ってるのに気がついていた。
「やっぱり、大道寺にはかなわないな」
「おほほほ」
二人はお互いの顔をみながら、一笑した。

「ひとまず、リビングにいこうか」
「あ、そうですわね」


「それで・・・、やっぱりアルバイト、お疲れになりますか?」
夕食をすませて、食後、お茶を楽しみながら、知世は今日の小狼について、訪ねだした。
「いや・・・・アルバイトでは疲れていないんだけど・・・昨日の事がまだ、ちょっとこたえててな・・・」
昨日の事・・・・それは、知世とキスをしていたところを、知世の母、園美に見つかった事であった。
(知世と小狼の日曜の午後・参照)

「あ、きのうの事・・・母が迷惑かけてしまって・・・ごめんなさい・・・」
知世はまるで自分が悪いのだと言わんばかりに、申し訳なさそうに謝った。
「大道寺・・・・」
そんな知世を見て、小狼は椅子から立ち上がると、知世の後ろから首に両腕を回し、耳もとで話しだした。
「大道寺は悪くない・・・我慢できなかったオレが悪いんだ・・・・だから、そんなに謝まらないでくれ」
「李君・・・・ありがとうございます」
知世は、また小狼のやさしさにひとつ振れる事が出来た。
そして、ますます小狼の事が好きになったと、この時自覚したのだった。


お茶をすませた小狼と知世は、就寝までの少しの時間を昔の話しをして、楽しんでいた。

「そういえば・・・少し疑問に思っていた事があったんだけど・・・・」
「はい、なんでしょうか?」
小狼君大道寺 ずっと前から疑問に思っていた事を小狼は、知世に訪ねてみた。
小狼君大道寺 「以前・・・封印されたカードと戦かった時、大道寺はオレの衣装も作ってくれてたよな?」
「ええ・・・あれが李君に作ってあげた、最初の衣装でしたわね」
「そうだな・・・今じゃ、すごい数になってるけどな」
「おほほほほ!李君の衣装、衣類を作るのが、今の私の趣味ですわ!」
そう言い話した知世の目は光輝いていた。

(ここらへんは、昔からかわらないな、大道寺は)

小狼は知世と付き合いだしてから、着る衣服には事欠かなかった。
バトルコスチュームはもちろん、普段着まで知世は作ってくれて、小狼にプレゼントしていたからであった。
今では、知世の作ったコスチュームを着て、小狼が剣舞をし、それを知世がビデオに撮る・・・・それが週に1度のお楽しみとなっていた。

「と、話がそれたけど、あの時の衣装あったよな?」
「はい」
「あの時の・・・オレの服のサイズ、どうやって調べたんだ?」
小狼が疑問に思ってた事は、これだった。
「前から不思議に思ってたんだよな。苺鈴にでも聞いたのか?」
「おほほほほ!」
そんな小狼の質問を聞いて、知世は微笑みだした。
「ど、どうしたんだ?」
「あの、衣装の事ですわね!もう、教えてもいいですわね」
「どういうことだ?」
知世は微笑んだまま、あの衣装を作った時の事を話だした。

「あの時・・・李君はわたしの家にお泊りになってましたよね?」
「あ、ああ、苺鈴と一緒に大道寺の家にお世話にはなってたな」
「あの時、李君が就寝なさった時に・・・」
「ま、まさか・・・」
少し青ざめた表情で知世の話を続けて聞いた。

「はい、あの時こっそり李君の寝ていたお部屋に忍び込んで、身長や胸囲やらを計らせてもらいましたわ!」
それを聞いた小狼は、顔を下に向け、あっけにとられていた。そして納得もした。
「大道寺なら・・・・やりそうな事だな・・・」
「びっくり・・・なさいました?」
「ああ、・・・・けど、すぎた事だからな、まぁ、疑問が解けただけでも、よかったとするよ」
なにはともあれ、疑問が解った小狼だった。

「おほほほ!けど、今はそんな事をする心配はありませんわね」
「え?」
「こうやって、腕を回せば・・・・」
そう言いながら知世は小狼の後ろから抱きついて、体に腕を回してきた。
「こうすれば、いつでも李君の胸囲を計ることができますわ・・・」
「お、おい、大道寺!!こんな事をしたら・・・・」


バタン!!


突然部屋のドア開いた。

「知世!その子から離れなさい」

開いたドアから昨日と同じ様に、園美が部屋に入ってきたのだった。

「お。お母様!?」
(あちゃ〜、また大道寺の母上だ)

「昨日言った事、もう忘れたのかしら?李君」
園美は抱きついていた知世にではなく、抱きつかれていた小狼に、話かけてきた。
「え!?お、おれは抱きつかれただけで・・・・」
「問答無用です」

小狼は言い訳をしようとしたが、園美はそれをさせなかった。
「とにかく、今ので、ポイントは下がりましたからね、気をつけないと、すぐにポイントなくなるわよ」
「そ、そんな・・・・」
小狼は、呆然とした。
「知世、李君、わたしも忙しいんだから、あんまりわたしを呼ぶような行為はひかえなさいね」
園美はそう言い話して、すぐさま部屋を後にした。

そして、部屋には二人だけになった小狼と知世が、お互いの顔を見合わせていた。

「・・・大道寺の母上って・・・・」
「はい?」
「嵐のような人だな・・・・」


夏休みが終わるまであと2週間と6日・・・・小狼は無事この試練を乗り越えれるのだろうか・・・・

つづくかも・・・・

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あとがき

この小説を読んでくださった方、ありがとうございます。
この小説は「知世と小狼と日曜日の午後」の続編・・・っていうか、続きですね、それにあたります。
日曜の小説はあれで終わりにしようかと思っていたんですが、結構、日曜小説の続編を書いてって、感想がきましたので、少しだけ書いてみました。
みなさま、いかがだったでしょうか?
いまいち、適当に書いたので(爆)面白くなかったかもしれませんが、できたら、感想とかもらえたら嬉しいです。
それと、この続きの希望などもありましたら、掲示板にでもカキコしてもらえれば、助かります(笑)
実はネタにこまってたりしてます(笑)。