「小狼の好きな彼女」

・ニセ大地・作


「もうすぐ・・・・くるかな」

一人の少年が、友枝町では有名な、ペンギン公園の前で、人と待ち合わせをしている。
少年の名は[李 小狼]。
小狼が香港から、ここ、友枝町に引っ越してきてから、もう、何年になるだろうか。
一度は香港に戻った小狼だったが、中学になって、またこの友枝町に戻ってきていた。
そして、そんな彼も、もう高校生になっていた。

「もう・・・・時間だけど・・・あ!」
「李君!!お待たせしましたわ!」

公園内の時計を見ていた小狼を、遠くから呼びかける少女がいた。
今日、小狼とこの公園で待ち合わせをしていた少女。

「いや、俺も今来たところだ、大道寺」

少女の名前は[大道寺 知世]。

「ふふふ」
「ど、どうしたんだ?」
小狼のもとへと駆け寄ってきた知世が、急に笑い出した。
「なにが、おかしいんだ?大道寺」
「おかしい・・・ってことではないんですが、わたしたち、お付き合いしてるのに、まだ[李君][大道寺]って呼びあってるのが・・・・うふふ」

そう小狼に話すと、知世はまた微笑みだした。
「・・・・あ、そ、そうか?お、俺は、大道寺って呼び方に、なれてしまってるから・・・だ、大道寺は、と、知世・・・・って、呼んで、ほ、欲しいのか?(かぁ)」
そう話しながら、少し頬を赤く染める小狼。
そんな小狼を見て、また微笑みだす知世。

「わたしは・・・・李君が、大道寺でも、知世でも、どちらで呼んでくれても、わたしの側に居てくれる・・・・それだけで、嬉しいですわ」


微笑みながら、少し真剣な表情で小狼にそう話す知世。

「・・・・あ、ありがとう(かぁぁ)」

そんな言葉を聞いて、さらに頬を赤く染める小狼。

「はは・・・」
「おほほ!!」

そして二人に笑顔があふれだした。


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「はは・・・・」
小狼も知世につられて一緒に笑っていたが、真剣な眼差しで、知世を見つめていた。

(俺・・・・俺の好きな・・・彼女)
「おほほ・・・・?どうかなさいましたか?」
微笑んでいた知世だったが、真剣な眼差しをしている小狼に気がついた。

「い、いや・・・・なにも」
「うふふ、何か考え事でもなさってましたか?」
「わ・・・わかるか?」
「はい、わたしの好きな李君ですから・・・」

さすがは知世と言ったところだろうか、知世はどんな状況であろうと、自分の好きな人の事になると、するどい観察 力でなんでもおみとうしになるのであった。

「なにを・・・・考えてたんですの?」

そう言いながら、知世はマジマジと顔を小狼に近付けてきた。

「う・・(かぁぁ)は、話すから、そんなに顔を・・・ち、近付けないでくれ・・・よ」

知世の顔が間近に近づいて来た事に、恥ずかしくなった小狼は、またもや顔を赤く染めていた。

(おほほ!!照れる李君も、いいですわ〜〜!)

知世は時々、こうして小狼のいろんな反応みて喜んでいたのだった。

「それで・・・・何を考えていたのですの?」
改めて小狼に知世が訪ねた。

「・・・・俺と・・大道寺が、付き合い始めた頃の事を、思い出してたんだ」
「え・・・・?」


これまたつづく(笑)



〜少しあとがき〜

ども。
えー、このごろSTなHPなのに、ST小説を全然書いてなかったので(笑)少し書き出していたんですが、一気に書くのは無理のなので、少しづつ公開する事にしました。

まぁ、こうでもしないと、小説書かない・・・・ってのも、あるんですけどね(自分を追い込むって事で・苦笑)
ひとまず、週1を目標に、少しづつ書いて行きたいので、よかったら、この小説にお付き合いしてもらえたら、嬉しいです。

ちなみに、この話しは、ST小説の部屋にある、別荘シリーズの、前の話しになるっす。

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