激しい先輩達編

 

飲み会や、行き帰りの車中などで、大先輩達の有り難いお話が聞けることがある。
キャリアが長いほど、体験談も豊富なワケで、中にはとんでもない失敗談なんかも
あったりする。聞く分には 大笑いなのだが、実際 自分がそれをやったら・・
先輩にどやされるんだろーな。


 ニセ仮面ライダー!?ショー

ライダー役の大先輩は、衣装の上衣、ズボンをつけて テント内に待機していた。
夏場で、テント内は かなり暑かったので、ブーツと面は、出番直前につけるつもりで
首からタオルをかけ、せった履きで 座っていた。
暑さと眠気でで ぽ〜っとしていたとき、出番の「きっかけ」である、「とぉーっ!!」
声が聞こえた。
はっ、と我に返り、あわてて、面をかぶり、ステージに駆け上がった。
すると、子供達の歓声が どよめきに変わった・・。
慌てたのは 怪人達である。目の前にいるのは
首からタオルをさげ、ブーツではなく、せった履きのライダーである。
ズボンもブーツがないおかげで、ジャージに見える。
悪ボスの機転で、ニセライダー、ということで、その場は収めたらしい・・。

 

 ハワイアン・Zガンダムショー

面にいささか アクシデントがあり、クワトロ大尉役の大先輩は、素面で出なければいけないハメに。
しかし、それでは、完パケメルヘンショーとしては、いささか無理がある。
しかたなく、アクションショーにしてしまうことにした。
BGMも、Zガンダム主題歌や、手持ちの特撮ヒーローの曲しかないが、とりあえずスタッフに預け、
ショー中にかけてもらうことにした。
物語後半。実際TVではなかっただろう、と思われる、カミーユとクワトロ大尉?、の立ち回り。
ここで盛り上げる為のカッコイイBGMが流れるハズだった。
「〜♪」
しかし、その時かかった曲は なんと「ハワイアン」!!
ショー前に、商店街でかかっていた曲だ!!
面の中でカミーユは大笑い。素面のクワトロ?は笑うことも出来ない!!
スタッフが かけまちがいに気付き、あわてて曲は変わったが・・。
宇宙世紀0087年、宇宙コロニーがハワイに変わった瞬間であった・・。
 

 

  ヤクザ対ウルトラマン!?

ショー直前、ウルトラマン役の大先輩は、面をかぶれば ソク出られる体制で、
テント内に待機していた。
そこへ、紅白幕をめくって、覗こうとするお子さまが・・。
彼はいつものように、幕をはたいて、「のぞくな!コラ!」と怒鳴った。
(「怒鳴り」は、子供の夢を壊さない為の、激しくもやさしい言葉なのだ。)
すると、「誰じゃ オラァ!!」と 怒鳴る声と共に、幕をあけて入ってきたのは
いかにもヤクザなオヤジと、そのお子さま。
先輩も、血の気の多いお年頃、「のぞくなって言うたんじゃ!コラァ!」と返してしまい、
そのまま、つかみ合いの乱闘に・・。
面を胸からぶらさげたままのウルトラマンと(ウルトラマンは全身一体型のスーツである)
ヤクザおやじとの戦いは、「もう出番なので・・」と仲裁に入った代理店スタッフが
犠牲となり(合掌)中断したが、オヤジはその後も現場カーを蹴ったりして大暴れ。
怪獣以上にタイヘンだったらしい・・。

 

  ベルスターの・・

その昔、「ザ・カゲスター」ショーがあったらしい。
当ページをお読みの方の大多数は どのようなヒーローだかご存じだと思うが
知らないヒトの為に説明をしておこう。
影を操るカゲスターと、ベルスターという男女コンビが活躍する 70年代の
特撮ヒーローである。
カゲスターの衣装は全身タイツ系コスチュームなのだが、ベルスターは
「ノースリーブでミニスカート、ブーツ」という、チアガールかテニス選手か、
というような衣装だった。(ちなみにパンチラキャラ)
モチロン、ナマ腕、ナマ足である。ちなみに口元も ナマ顔だった。TVでは。
これのショーがあった、というのである。
その日、大先輩(もちろん男)は、ベルスター役だった。
肌色タイツを履き、チアガールばりのノースリーブの衣装を着、面とマントを付け・・。
身も心もスーパーヒロインになりきった。
ショーが始まり、ベルスターの出番となった。
「私はベルスター!」
片腕を高らかにピシッとあげる 名乗りポーズを切った瞬間、
前列の正直な子供が口をきった。
「ベルスター、ワキ毛はえてる〜!!」

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