Vol.2 同人“きりぎりす”結成の思想

この前の金曜、私の同期を中心に一橋山岳部の部室に集まり鍋をつつき、酒を飲んだ。
で、「大学山岳部の若手OBで山岳同人組織を作ろう」との話をした。
名前は“きりぎりす”が良いということになったが、後はさして細かい話をしたわけじゃないし、その後の酒乱・某Mのランチキに、皆そんな話はもう忘れてるかもしれない。

しかし、こういうコンセプトの同人が出来る意味は大きいと私は思う。
大学山岳部を卒業して山を続ける者自体少なく、その中続ける者は大抵、社会人山岳会に入る。
しかし社会人山岳会に属してしまえば、そちらの活動に重きがおかれ、現役との接点がなくなってしまうことが多い。
これは大学山岳部にとって、「人材流出」であって、もったいない話である。
大学山岳部を卒業し、山を続ける者の受け皿があって然るべきなのではなかろうか。

大学山岳部卒業者を入会資格とした組織であれば、その構成者には基礎的な登山能力が備わっており、「連れられる登山」でなく、それぞれが「自分で考える登山」を出来るはずである。
従って、会の強制力を極力緩め、各自の自己責任による、緩やかな連合体、すなわち同人という組織形態がうまく機能するのではなかろうか。

また、その活動を通じ各大学の若手OBの接触が深まれば、現役部員も大学間で合同山行を行いやすい環境が出来るはずだ。
この同人活動に、現役の部員も時に応じ、組み込めればなお良いであろう。
そこまで発展出来れば、各大学山岳部の抱える部員減という問題に対する一つの解決策になるように思う。

大学山岳部間の連携が、日本山岳会学生部によって育まれてきたことを考えると、学生を巻きこんだ活動を視野に入れるこの同人の母体も日本山岳会に求めるのが自然である。
私は昨年、ブータン遠征で物心両面で世話になったので、勧められれば断れず先日、日本山岳会会員になった。
現状の日本山岳会は、平均年齢58歳という末期的様相であり、会社を辞めヒマラヤ遠征を企てる気もない私が会員たるメリットを感じられない。
この同人を日本山岳会内で立ち上げれば、12000円も年会費を払う意義も出てくるのだが…。


まあ硬い話も大事だが、「今度あそこに行かない?」などとあれこれ話して、それを実践する中で、形が追いついてくるというのも、一理である。
で、どこから行きましょうかね??


ここまでH11、11月記
以下、H12、7月加筆


酒の勢い?なのか威勢だけで、しばらくはこの話し、何の進展もなかった。
が、ムナカタ氏がまとめた同人の要綱が、青年部の松原さん(法政山岳部OB,南極点徒歩到達・マカルー東稜など)の目に止まり、なんと今の青年部の組織をひっくるめて、この同人を立ち上げるという方向に話しが膨らんだ。
従来、ヒマラヤ遠征の母体として機能していた青年部が果たして、この同人のコンセプトに転換できるかという問題は残るが、ともかく6/8に立ち上げ総会がなされ、動き出した。
名前はアイハラの反対にあって、“きりぎりす”は採用されず、宙に浮いたままだが…。



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