【名  前】マスター格評
【タイトル】痛快!エリオ&ホイスインタビュー in SRSDX
 
【メッセージ】
サダハルンバ編集長によるSRSDXNo.12のエリオ&ホイスへのインタビューは「痛快!」の一語に尽きた。

ーお疲れのところ、よろしくお願いします。
(エリオ)お主、日本人にしては大きい身体をしておるのぉ。何かスポーツをやっておるのか?

ーいえ、今はまったく何もやってないのですが・・・。
(エリオ)そうか、無駄に大きいだけか。日本男児が嘆かわしいことじゃ。

ーんあ〜。どんな質問が多かったですか?
(ホイス)ホイラーの試合についての質問です。

ーで、何て答えたんですか?
(ホイス)レフリーの判断が間違っていると思います。ホイラーはタップしていなかったですから。

ー試合内容については?
(ホイス)サクラバの方が優勢だと思いました。でもホイラーにとって悪い日であったと思います。

ーホイスさんだったらどう戦います?
(ホイス)まあ、闘いはその場になってみなければわかりません。

ーホイスさんが寝ていて、桜庭選手が蹴り続けるという、ああいう状態でも大丈夫なんですか?
(ホイス)問題ないと思います。

ー桜庭が極めた「キムラロック」については?
(エリオ)いや、あれはキムラロックに似ているが、決してキムラロックではない!

ーええっ、そうなんですか? どこが違うんですか?
(エリオ)ホッホッホッホッ。
(ホイス)お父さん、この大男に真のキムラロックを教えてもよろしいですか?
(エリオ)ふむ、ホイスよ、いかに怖ろしい技か後で教えてやりなさい。

ーヒクソンが「まだ、あの状態から逃げられた」という話をしていましたが?
(ホイス)逃げられたかもしれないし、逃げられなかったかもしれないけれども、結局レフリーが止めてしまったので、その先を見ること、想像することはできません。

ーホイスさんは、あの状態が完璧な「負け」とは捉えていないんですか?
(ホイス)タップしなかったから、負けたとは認めていません。

ールールではレフリーストップやドクターストップが認められていたわけですから、そのルールで「負けた」とは理解されているんですか?
(ホイス)はい、そういうことです。

ーお父さんはどう思いましたか?
(エリオ)ホイラーが負けたとは思っておらん。レフェリーがサクラバに勝利を与えただけだと思っておる。レフリーがサクラバを救うために試合を止めてしまったからのぉ。

ーでも、試合の内容的にはどうでしたか?どちらが有利だったとか。
(エリオ)それは誰が見ても分る通り、サクラバの方が有利じゃった。でも有利だったからといっても、勝利者だとは思わんし、認めん。

ー桜庭選手のファイターとしての評価は?
(エリオ)確かに強い選手だとは思う。キック力もあるので、いいサッカー選手になるのではないあかのぉ。(笑)
(ホイス)サクラバの良いところは、新しい事を試すことを怖れない選手であるということです。

ーあの試合を見て、「一族の危機!」という気持にはならなかったのですか?
(エリオ)今回の試合はゼロじゃ。つまり何の意味もなかったということじゃ。ホイラーの個人的なミスに過ぎなかったということじゃ。

ーホイラーはどこを間違えたんですか?
(エリオ)それは絶対に答える事はできん!それは、次にサクラバがグレーシー一族の一人と闘う時にたっぷりと味合うことになるじゃろう。

ーいやあ、ホイラーはどのへんでミスをしたんだろう?
(エリオ)それを聞きたいか?
ーは、はい、ぜひ!
(エリオ)お主は、明日もまだ生きていたいか?
ーへ?
(エリオ)ここでお主にその秘密を教えたら、この部屋から生きて帰すことはできないからなぉ(笑)、ホッホッホッホ。
ーはいっ!もう聞きません。もういいです。け、けっこうです。

ー今回のホイラー敗戦で、ファンは「グレーシーが負けた」という印象を持ったと思いますが、それをどのように挽回しようと思いますか?
(ホイス)いや、レフェリーの判断が間違っていただけで、別に失ったものはないですから、取り戻すものもないと思います。

ーホイスさんが兄弟として「次は俺が」という気持はないですか?
(ホイス)ホイラーは選手として、自分で自分の試合にカタを付ければいいと思います。またホイラーはそれができる選手ですから。

ーお父さんはどうですか?誰か一族の中から「誰か、ホイラーの仇を討つのじゃ!」とか、そういう事は言わないのですか?
(エリオ)そんな必要もないのじゃ。それはホイラー自身がする事じゃから。ホイラーがあの試合で敗者とされてしまった事については、べつに何も思っておらん。確かに試合中はサクラバは有利じゃッたが、試合がもっと長く続けば勝利者は逆にホイラーだったかもしれん。

(ホイス)もしサクラバがホイラーより物凄く強くて、能力が上なのだとしたら、どうしてあの技をタップするまで極める事が出来なかったのでしょうか?
あれ以上、締め上げる事ができたらホイラーはタップしていたでしょうけれど、タップしなかったということは、あの状態からさらに締め上げることができなかったということです。

ーグレーシー一族の方はタップすることはあるんですか?僕は絶対にタップしないような気がするんですけど。
(ホイス)それは誰が誰が言ったんですか?想像で決め付けないでください。
ーでも、ヒクソンも「折られてもタップしない」と言ってましたし、ホイスさんもイズマイウに気絶するまでタップしなかったですから。

(ホイス)ホイラーの腕は折れましたか?
ーいや、折れてないです。
(ホイス)だから、レフェリーのストップが早すぎたんです。

(ホイス)私達は、柔術を取ってしまえば普通の人間です。7本の腕があって6本の脚で体重が300キロもあるような怪物のように誤解しないでほしいと思います。忘れないでください、ホイラーは67キロしかなく、私は78キロしか体重がないのです。あなたと比べても全然軽くて小さいのですから。

ーグレーシー一族にとって「負ける」ってどういう意味があるのですか?
(エリオ)負けることは全然恥ずかしいことではないのじゃ。みじめでもない。ワシはタップするのが大嫌いだが、でも何もすることができなかったらタップはする。タップせずにそのまま試合を続けて、腕を折られてしまったら、それは決して勇気ではなく、ただのバカにすぎないのじゃよ。たとえいつか、ワシより柔術を熟知する人物が現れたら、ワシは素直にその人の生徒になる。その人物に怒りを抱いたりすることはない。

ーヒクソンさんとかホイスさんでも、まだその域には達してないですか?
(エリオ)ヒクソンは確かに強い。しかしヒクソンはワシのように自分より40キロも体重が重い選手とは今まで対戦した事がないからのぉ。もちろんヒクソンに可能性はあるが、まだまだワシを乗り越えることはできないじゃろう。
ワシの体重は59キロじゃった。ヒクソンはもっと重い選手じゃ。ワシが伝えたいことは体重も身長も関係なく、誰でも柔術ができるということなのじゃよ。

ーホイスさんは今度トーナメントで怪獣みたいな人ばかりと闘わなければいけないんですけど。そのへんの肉体的なハンディは大丈夫ですか?
(ホイス)ハハハハハ、逆に彼らにハンディキャップをあげたいと思います。

ー素晴らしいですねえ(笑)。今のお父さんの話のように、自分より体重の重い相手に対しては技術で全然克服できると考えていますか?
(ホイス)絶対に1月30日に試合を見に来てください。そうすれば今のあなたの質問の答えが分ると思います。

(ホイス)逆に私から質問したいのですが、どうして日本の方々はグレーシー柔術を倒すことばかり、気にしていらっしゃるのでしょうか?
私達は、日本からいただいた柔術というものを日本の国旗を掲げて守り通してきたのです。それなのになぜ、私達を倒すことにそれほど血眼になるのですか?日本の方々が「グレーシー柔術の選手を打ちのめす」という言葉を聞くようになって、凄くガッカリしました。

ーやっぱり、グレーシーが一番強いというイメージがあって、目標にしているんじゃないですかね。
(ホイス)脚を引っ張るのではなくて、そういうふうに目標にしてくれるというほうがいいと思います。

ー負けた人がですね、みんなショックで、たとえばホイスさんに負けた大道塾のの市原選手なんかは格闘技を辞めて田舎に帰っちゃったんですよ。
(ホイス)柔術を習えばいいのにと思います、残念ですね。
ーそうですね(笑)。

(ホイス)私達のやっていることは柔術を守って行くということなのです。どこから来たんですか?柔術は。
ージャパンですね。

(ホイス)私達がその柔術を守って来たのに、それに対してどうして怒らせるようなことをなさるのですか?それがあなた達のお礼の表し方なのでしょうか?父や私に「ありがとう」と言っていただけないのであれば、私はここでもう帰りたいと思います。
ーい、い、いや、ありがとうございますぅ。

(エリオ)ジャポンの柔術をワシ達が世界中に広めたことに対して、どうして敵という扱いを受けるのじゃ?ワシらがして来たことをジャポンの皆さんに認めてもらえないのなら、これからは「柔術はブラジルの格闘技だ」と伝える事にする!「エリオグレーシーの格闘技である」とな。しかし、実際にはそうではないのじゃよ。ジャポンで生まれた格闘技なのだからのぉ。
ーああぁ、そのお気持は非常によく分りますぅ。

(エリオ)ジャポンの皆さんが認めてくれなければ、ワシが今まで流して来た血と汗は無意味という事になってしまうのじゃよ。ワシは世界中のボクシングチャンピオンと対戦した。ジョールイス、エグザチャールズ、プリモカルネラ等と闘い全て勝ったのじゃ。プロレスラーの世界チャンピオンと2回闘ったこともある。1回目は17歳の時アメリカのフレッドハーバートという40キロも体重が重い選手で、2時間ぶっ続けのVTの試合じゃッた。試合終了後彼は病院に運ばれたのじゃ。その後にはもう一人の世界チャンピオン、ブラディックジビスクという12年間ワールドチャンピオンだったポーランド人で体重も60キロ重い相手と闘った。その選手もワシは倒した。
ーいやあ、凄いですねえ。エリオさんは、日本のファンには、日本はスポーツの柔道になっちゃったのに、ちゃんと他流試合用の柔術っていうものを守られたという意味で凄く尊敬している伝説の人になっていますよ。

(エリオ)ふうむ。それはありがたいことじゃが、ワシは実際にジャポンの皆さんに嫌われたくはないのじゃ。サクラバやタカダにも敵のように思われたくないのじゃよ。ワシたちは格闘技を通じてすべてが兄弟だと思っているからのぉ。
ーはいはい、それは十分に分っていますし、僕もみんなに伝えます。
(エリオ)お主、それは本心か?
ーほ、本心です。本当に日本の人達は誰もエリオさんのことを嫌っていないですから。

(ホイス)ちょっと待ってください!それは父に限ってですか!?
ーいやいや、それはもりろんホイスさんに対してもですよお(笑)。
(ホイス)お父さん、この人を本当に信用してもいいのでしょうかね?
(エリオ)ホッホッホッ。大男だけに優柔不断なんじゃよ。許してやれ。

(エリオ)次回のグランプリでホイスはジャポンの選手を相手にせず、マークケアーやイゴール君と闘うかもしれん。もし勝ったら、その勝利は誰のものになるのじゃ?よーく考えてもらいたいのじゃよ。日本の勝利だと思って喜んでほしいのじゃ。
ー確かに、大きい選手と闘ったらホイスさんが日本人に見えると思います。日本人はホイスさんにアメリカ人とかには負けてほしくないんですよ。

(ホイス)だから、私は闘う時にブラジルの国旗を掲げないのです。私の国籍は柔術なのです。
ー国籍は柔術! いい言葉ですねえ。グランプリではぜひ、日本の旗を掲げてください。

(エリオ)以前にワシの自宅にニッポン人が来たことがあるのじゃが、その男に「エリオさんは現代に生きている最後のサムライだ」と言われたよ。
ーその通りです。
(エリオ)最後にあなた方に次の言葉を贈りたい。もし今まで教えてきた柔術を教えることになるとしたらワシはジャポンの皆さんに喜んでお教えしたいと思うのじゃよ。ワシが亡くなってもワシが教えたことを次世代の人々に伝えてほしいと切に願うのじゃ。

ー本当にありがとうございます。何か失礼な質問があったとしたら、改めてここでお詫びしておきます。ごめんなさい。
(エリオ)大丈夫じゃ。失礼な質問をしていたら、その時点でお主をあの世に送っておるからのぉ(笑)、ホッホッホッホ。