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Kazu & Nobuのマッターホルン登山記〜93年夏〜
ロンドン旅行〜Tomo(0歳7ヶ月)のロンドン便り〜

Kazu&Nobuの大先輩であり山仲間であり親友であるK夫妻(Jさん&R子さん)からのメールを紹介します。
96年夏:モンブラン
97年夏:モンテローザ
98年夏:Dent du geant(巨人の歯) Rochefort稜


96年8月 モンブラン/グランド・トラバースルート  〜 R子さんとJさんからのメール 〜
 日曜日(8/18)にシャモニに到着してすぐにガイドの手配を試みましたが、あまり 頑強そうに見えない私たちは、案の定、次の週末まで空いているガイドがい ないとやんわり断られました。しかしこれでへこたれてはいけません。ガイ ド組合にもう一度出直して、他の受付の人にテクニックも体力も大丈夫とい う自信を示し(ここで謙遜したりすると紹介してもらえません)、無事にガ イドを紹介してもらうことができました。当初の予定で、水曜日にシャモニ を出てグーテ小屋まで登り、木曜日にノーマルルートからモンブラン登頂と いうことでしたが、天候の様子から木曜日にミディからコスミック小屋に入 り、金曜日にグランド・トラバースというルートから登頂ということになり ました。モンブランは技術的に難しい山ではないためガイドを雇うかどうか ぎりぎりまで迷ったのですが、せっかくガイド付きならば変わったコースを たどりたいという希望もあり、満足のいく選択になりました。
 月曜日と火曜日は氷河歩きやハイキング等足ならしをし(足ならしでもし っかりとひどい筋肉痛になります)、小雨のぱらつく中木曜日の午後ミディ ーへ向けて出発しました。ロープウェイの山麓駅でガイドと話をしていた時 に、私が富士山に登ったことが無いといったら、にわかに不安そうな顔をし て“ピッケル、アイゼンを使ったことがあるか?“と聞かれました。ミディ ーは3800mのロープウェイ山頂駅ですが、あいにくここは厚い雲の中で全く 視界がありません。雲の中30分くらいの下りでコスミック小屋に到着しまし た。ガイドは私たちの歩き方を見てようやく安心したようでした。少なくと もピッケル、アイゼンを使ったことがあるということがわかったのでしょう。 コスミック小屋は1991年に建て直したそうで、立派できれいな小屋です。ガ イドの指示のおかげで小屋の中でもまごつくことも無く(シャモニはフラン ス語の世界なので手強いのです。)、快適に過ごすが出来ました。食事も美 味しくおすすめの小屋です。高度のせいか2人とも軽い頭痛を覚えました。
 翌朝1時に起き、2時出発でした。幸い快晴で満点の星空です。小屋の中で は出発は早い方だったと思いますが既に行く手には点々とヘッドランプの明 りが続いていました。ペースはむしろゆっくり気味なくらいで、ミディのコ ルからモンブラン・タキュールまではまず延々登り、眼下にはジュネーブの 明りが見えました。モンブラン・タキュールからモン・モディまでは少々難 所があり、前のパーティーが通過するのをかなり待たなくてはならず(とは いってもそれほど難しいわけではありません)、身体が冷え切ってしましま した。モン・モディからモンブランまではまた長い登りです。このころ夜が 明けましたが、同時に2人とも体力もなくなり、気分も悪くなり(R子)、一 歩一歩が苦しみになりました。高度は4500m前後だったと思います。今まで いろいろ苦しい思いはしたけれど、これはまた格別でした。おそらく高度の 影響でしょう。いつのまにか私たちの前を行くパーティーはいなくなり、ト レースはなくなりました。前夜までの悪天候で新雪が積もり斜面の状態はあ まりよくありません。軟雪に足をとられて体力を消耗しながらガイドに叱咤 激励され、9:15にようやく頂上(4807m)に達することができました。 結局ミディの小屋からは1番に登ったことになりました。頂上からの眺めは 最高でマッターホルン、アイガー、モンテローザ等も意外に近くに見えました。 が、正直頂上では2人ともへたりこんで息を整えるのに精いっぱいと言う感じ でした。頂上で撮った写真は、2人とも凍りついたような不自然な表情で、ガ イドだけがにこやかな笑顔を浮かべています。
 下山も行きと同じルートでミディに戻りましたが、下山だからと行って楽 なわけではなく、コンスタントに苦しく、体力の120%使い果たしました。 ミディについたときにはもうハイキングすらしばらくしたくないと思ったの ですが、シャモニでビールを飲んだら気力も体力も回復し、また登りたくな りました。また来夏来ようかとも真剣に考えています。本当に良い夏休みで した。(by R子)

とR子も書いているように、本当に良い夏休みでした。天候の関係で登 頂日が本当にワンチャンスで、それを生かせて幸運でした。ただ、今まで色 々きつい山はありましたが、足が全く前に出ないなどというのは初めて でした。それにしてもビールの力は偉大です。(by J.K.)