ハイキング スキー キャンプ Europe便り ファンタジー 子供たち 健康
Home Mail
Kazu & Nobuのマッターホルン登山記〜93年夏〜
ロンドン旅行〜Tomo(0歳7ヶ月)のロンドン便り〜

Kazu&Nobuの大先輩であり山仲間であり親友であるK夫妻(Jさん&R子さん)からのメールを紹介します。
96年夏:モンブラン
97年夏:モンテローザ
98年夏:Dent du geant(巨人の歯) Rochefort稜


97年7月 モンテローザ   〜 R子さんからのメール 〜
 こんにちは。いかがお過ごしですか? Tomo君ももう1歳ですね。暑さに負けずに元気にしていますか?
 さて、私達は今夏はモンテローザに登りに行ってきました。 Zermattでは5泊、そのうち初日と最終日は山登りには使えないので、中4日で天候待ちという微妙な スケジュールです。何せ2年前に同じような予定で行って結局天気に恵まれなかったので、 こればかりは運次第です。
 さて、7/24日、なじみのある3度目のジュネーブ空港はそそくさと急いで通りすぎて( ジュネーブは何もかも値段が高くて長くいるところではないと去年うっかりジュネーブ市内を観光して まわって思い知りました)、一路Zermattへと向かいました。 Zermattでは例によってCity Hotelです。この夏はあまり天気がよくなく、夏シーズンになってから まだマッターホルン日和に恵まれていないということでした。気温も低く高山植物も1ヶ月程度 遅れているというハナシで、たしかに着いた日も翌日も、雨は降るし、マッターホルンは見えないし、 気分は暗くなるし・・・。3日目は雨模様ではありましたが、足ならしにTrockener Stegというところ からKline Matterhornまで雪上散歩をしました。1年ぶりにはく登山靴で足取り重く、こんなことで モンテローザに登れるのだろうかと、天気以外でも少々心配の種が増えた感じでした。それにしても、 強風にもめげずにKline Matterhorn下のプラトーローザではスキーをしている人が少なからずいるのには 驚きです。できれば、ブライトホルンまでそのまま登ろうかという最初の意気込みは重い足取りのために あっさりと消え、高度に慣れるためにKline Matterhornにしばらくいようという予定も強風と寒さのため にすぐにあきらめて、ロープウェイでさっさと下山しました。駅横のテラスカフェでビールを飲んでいると、 雲に切れ目が見え始め、強い日ざしが時折さしこむようになりました。マッターホルンもようやくその 雄姿を見せ始めました。
 ホテルに帰るとChristophがアイゼンの調整をしていて、だんだん気分が 盛り上がってきたのでした。夜にガイドのChristophによる荷物チェックがあり、例によって徹底的な軽量化 でした。身につける者以外に、ザックの中に入っているのは水とわずかな食べ物のみです。 ザックの重量の方が中身より重いくらいです。ただ、ハーネスを持っていなかったので( 以前Matterhornのときに使わなかったので、いらないかと思って持っていきませんでした。) Christ ophから2つ借りることになりました。それ以外の山装備は、アイゼン、スキーポール、 ピッケルですが、ピッケル(Christophから借用)は2人で1つです。
 7/27は絶好のアタック日和、雲一つない快晴に恵まれました。7時過ぎにホテルで朝食を取り、 8時前にホテルを出てヘリポートへと向かいました。そう、今回はヘリコプターを使ったラクラク登山 なのです。何やら遭難救助のためにWeisshornに向けてレスキューが緊急に飛び立っていったので、 ヘリポートで少し待ちましたが、8時半前に私達も離陸し、5分間位の飛行の間に、雄大なアルプスの 景色を楽しみ、あっというまに4250m地点に降り立ちました。すでに小屋から登山している人達の トレースがついていて、歩きは楽です。もしそうじゃなかったとしても、雪は比較的締まっていて、 歩きやすい雪でした(去年のモンブランでは軟雪で、しかも最後には先頭でトレースもなかったので、 体力を消耗しました)。ひとのぼりで4359mのSattele、これはモンテローザ山頂から西側にのびている リッジのコルです。ここにスキーポールを1組みデポして(ここからの装備は、先頭のChristophが ピッケル、ミドルのR子がピッケル、ラストのJがスキーポール)山頂に向けてリッジを登りました。 このリッジは、前半は雪稜、後半は岩稜です。両側が鋭く切れ落ちていて、爽快な高度感がありました( でも時々クラッときそうになるね)。雪はところどころ氷化していましたが、概ね良いコンディション です。後半はスキーポールもピッケルも全てデポして、手足総動員のクライミングですが、ピッチは そんなに長くはありません。難しい場所にはfixロープがはってあります。
 先々に連なる岩のピークを見てああ、まだup-downが続くと 思っていたら、“Congratulations! Here is Dufourspitze, the sumit of the Monte Rosa.“と 言われて、拍子抜けしたくらいでした。体力を使い果たす前に頂上に着くなんて、珍しいですからね。で もたしかに周りのどこよりも高いピークで、モンテローザの主峰に登頂したことを実感できました。 モンテローザは穂高と同じで、幾つかのピークをまとめた山塊の総称です。そのうち一番高いのが今回 登ったDufourspitze(4634m)だというわけです。Satteleから約1時間、ヘリコプターの着陸地点からは 約2時間の行程でした。頂上からの眺めはもちろん最高で、モンブランも結構間近にみえました。 去年モンブランからモンテローザが間近に見えたのを思い出しました。
 下山も何の問題もなく快適に降りました。氷河の下降にはChristophは気を使っていたようですが、私達は彼にすっかりおまかせなので気楽なものです。時間帯が他の登山者と少しずれていることもあり、山の静かな雰囲気を楽しめました。 Christophがモンテローザの氷河スキーについて熱心に説明してくれるものだから、今度はスキーをしたくなってしまいました。 ただSatteleにデポしてあったスキーポールが誰かに持ち去られていて、それだけは残念なことでした。 Christophは持ち前の語学力を駆使して(英、独、仏、伊)、会う人ごとスキーポールを知らないかと、 聞いてまわったのですが、やはり見つけることはできませんでした。モンテローザ小屋で一休みした後、ハイキングコースをたどってRotenbodenへ。 高山植物が盛りの時期で美しく、帰りのZermattまでの電車では、さらにスキーシーズンの話を聞いて、 ますますスキ―へ魅了される結果となりました。
 7/29にZermattを離れましたが、本格的な夏山シーズンの到来で町全体が活気づいてきた感じでした。そういえば、Eddy(Christophのお父さん)を覚えていますか?  Eddyは今年80歳で、まだ現役のガイドとして活躍しているそうです。すごいよね。私達も日頃鍛えておけば、あと40〜50年位はレベルを落とさずに(?)山遊びができるとわかって、嬉しくなりました。お互いに頑張りましょう!