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Kazu & Nobuのマッターホルン登山記〜93年夏〜
ロンドン旅行〜Tomo(0歳7ヶ月)のロンドン便り〜

Kazu&Nobuの大先輩であり山仲間であり親友であるK夫妻(Jさん&R子さん)からのメールを紹介します。
96年夏:モンブラン
97年夏:モンテローザ
98年夏:Dent du geant(巨人の歯) Rochefort稜


マッターホルン 〜 ガイド登山記 〜

も・く・じ
●日程
●ツェルマットでのホテル
●行動内容
●感想

●日程(1993年7月29日〜8月7日)

29日:成田→ チューリッヒ(泊)
30日:チューリッヒ→ツェルマット(泊)
31日:オーバーロートホルン(3415m)登頂(ツェルマット泊)
Weather: 小雨、後、曇り時々晴れ
Time: ホテル9:30出発→オーバーロートホルン頂上14:10〜30→ウンターロートホルン駅15:30着
1日:AM:Riffelhornで岩トレ。PM:モンテローザヒュッテ往復(ツェルマット泊)
Weather:晴れ
Time: リッフェルゼー12:40発→モンテローザヒュッテ15:10〜30→ローテンボーデン駅17:30着
Guide Fee: Riffelhorn約3時間でガイド料300SFr。
2日:Polux(4091m)登頂。(ツェルマット泊)
Weather: 晴れ
Time: クライネマッターホルン駅8:00発→Polux頂上10:45〜11:00→クライネマッターホルン駅13:30着
Guide Fee: 400SFr
3日:ツェルマット→ヘルンリヒュッテ(3260m)(ヘルンリヒュッテ泊)
Weather:晴れ、朝から雲がやや多い。午後に雷雨
Time: シュワルツゼー駅14:30発→ヘルンリヒュッテ16:30着
途中、雷雨のためリフト小屋で雨宿り(14:50〜15:10)
4日:マッターホルン(4478m)登頂(ツェルマット泊)
Weather:曇り一時小雨 → 曇り時々晴れ → 午後一時雷雨
Time: ヘルンリヒュッテ3:45発→ソルベイヒュッテ6:00ごろ→頂上8:15〜30→ヘルンリヒュッテ12:00〜12:50→雷雨13:00〜30ごろ→シュワルツゼー駅15:00
Guide Fee: 610SFr×2人分
5日:山岳博物館などを見てからチューリッヒへ(泊)
6日:チューリッヒ12:50出国
7日:朝、成田着
ちなみにこのときのレートは、1SFr=約75円でした。

●ツェルマットでのホテル

ガイドのクリストフ・ペトリッヒが経営してるガルニ・City Hotel泊(一泊ツイン 1室朝食付き140〜150SFr) 。クリストフにヘルンリ稜をガイドしてもらったことがあるという知人に聞いて、あらかじめ手紙で予約しておいた。

●行動内容

31日:オーバーロートホルン(3415m)登頂

 クリストフの勧めで徒歩でオーバーロートホルンへ。Findelnというムードある村を通る頃には雨もあがり、トレッキングを楽しむ。トレッカーはほとんどいないが マーモットとお目にかかる。エーデルワイスを始め美しい花がたくさん。素敵なハイキングルートなのでロープウェイで素通りするのはもったいない。頂上では曇。 下りは疲れてロープウェイ使用。夕方スネガでビールを飲んでいるころに、晴れ間が見えマッターホルンが圧巻。 ツェルマットからは約1800mの標高差。それなのにホテルに帰ってからのクリストフとの会話は「何時間かかったの?」「登り4時間半。」「え!(そんなにか かったの?!?!)」「いや、写真撮ったりしてたものだから.....。


8月1日:AM:Riffelhornで岩トレ。PM:モンテローザヒュッテ往復

 足慣らしということでクリストフのガイドでRiffelhornで岩登りトレーニング。 逆さマッターホルンで有名なRiffelseeのそばで、付近をアイベックスが散歩してい た。Riffelhornでは3級くらいの岩を数ピッチ×数回。マッターホルン、モンテローザ、その他の4000m峰に囲まれ、ゴルナー氷河を見下ろす景色は最高。ヘル ンリ稜を登るのと同じ靴で、ということで、プラスチックブーツを履いて行った。(夫が革靴持っていなかったもので、日本からプラブーツを持っていったのだ。)  午後はモンテローザヒユッテまでトレッキング。標高差が無いわりに疲れた。きっと靴のせいだろう。この日はスイスの建国記念日。夕食のころパレードを見た。

2日:Polux(4091m)登頂

 高度に慣れた方がいいと言うクリストフの勧めで、彼の父親エディにガイドしてもらいPoluxへ。クライネマッターホルン(3884m)までロープウェイで登り、そこか らイタリア側の雪原をトラバースしていく。トラバースが終わった辺りでアイゼンをつける。Poluxへは、一般ルートは真っ直ぐ雪の斜面を登る様だが、私たちは頂上 に向かって右側の簡単な岩稜から登った。岩稜といっても短く快適。景色も最高。帰りはイタリア側のトラバースが、非常に緩い登りが延々つづき、ばてた。

3日ツェルマット→ヘルンリヒュッテ(3260m)

 ヘルンリヒュッテへ。ヒュッテでクリストフと待合せ。ヘルンリ稜はマンツーマン・ガイドなので、私のガイド・アンドリュースを紹介してもらう。アンドリュー スは、ことのころ毎日ヘルンリ稜をガイドしているとのこと。単独の日本人男性が彼のガイドを探していた。ガイド協会で申し込むとガイドの名前だけ聞いてきて、 ここで始めて会うことになる。日本人の登山ツアー客が10人ほどいたが、その他はさまざまな国の登山者であふれていた。

4日:マッターホルン登頂

 最初のころはイタリア側ヘトラバースし傾斜が揺るい東壁側を登る。暗い中に、ヘッドランプが点々と見えるが、前後のパーティーは離れており夫もなかなか来な い。雨が少し降り不安になる。やがて雨はやみ、ソルベイヒュッテにつくころようやく明るくなった。ソルベイヒュッテを出て少しイタリア側をまいて稜線に出た辺 りでアイゼンをつける。このころから夫が先行。天候もすこしずつ良くなり、時間も十分ありそうなので、気分的に楽になる。やがて3級程度の岩が少し続きガイド が上から確保してくれる。しかし、ガイドが登っている間、私は彼の確保もせずにただ見ているのである。いつのまにか前後のパーティーが多くなったが、特に混雑 して待つというほどではない。核心は6〜7mの3級の垂壁(右下の写真)だが固定ザイルもありスタンスは大きい。その他は基本的に足で登れる。だらだらと長いので、逆に足で 登らずに太いフィックスザイルをつかんでゴボウしたりしていると、握力がなくなるにちがいない。最後の雪壁で疲れて立ち止まっているとLets go!と急かされた。
頂上ではスイス側は雲がかかっていたがイタリア側は快晴。雪に覆われた細長い頂上で狭い。私たちの他は、ドイツ人とそのガイドがいただけで、彼らはすぐ下って しまった。下り始めて核心部の辺りまでくると、登りのパーティーで大混雑していた。岩場ではガイドの指示に従って私が先に下り、その後ガイドがするすると降り てくる。例えば、指差して「あの辺りで右に下るとピトンがあるので、それにザイルを2回以上巻き付けろ」って感じ。急なところではザイルに体重をかけ、懸垂下 降で降ろされるのに近い。下りも長いが、ガイドにせかされながらも落ち着いて下山できた。ザイルは、出発してからヘルンリヒュッテの少し上に戻ってくるまで、 ずっと結んだままでだったが、確保によるタイムロスはほとんど無かった。(私の知人は、このようなマンツーマンのガイド登山を、「猿回し状態」と表現した。)
午後ヘルンリヒュッテから下り始めてわりとすぐ、稲光が地をはうような雷雨・ひょうのため岩陰に身を寄せた。この旅行を通して、この雷雨がいちばん恐かった。
ツェルマットへおりて、ホテルで昼寝してから遅めの夕食。チーズ・フォンデュを食べに、Poluxのガイドをしてもらったエディが経営しているロッジのレストラン へ。エディはいないようだったが、奥さんと少し会話することができた。
* 登山中の持ち物
行動食・飲み物・雨具・アイゼン・カメラ・サングラス、  フリースジャケット(?)、ヘッドランプ、その他(貴重品・日焼け止めなど)
* 登山中着ていたもの
プラスチックブーツ、ソックス、ショートスパッツ、 クロロファイバーのTシャツ(たぶん半袖)、化繊の長袖ポロシャツ、タイツ、 雨具の上着、ジャージ、帽子、フルハーネス(ツェルマットでレンタル) 革手袋(下りにフィックスロープを持って下ったりするので、丈夫な皮のがいい と言われて、ツェルマットで買った) (ピッケルは持たなかった。また、最初にフリースジャケットを着ていたかも  しれない。)
* トイレ
多分ヘルンリヒュッテを出て再びヘルンリヒュッテに帰ってくるまで トイレはしなかったと思う。行ったとすれば、ソルベイヒュッテの小屋のかげ かな? 意識して水分を控えました。


●感想

ガイド登山なので自力での登山とは比較できませんが、マッターホルン登頂は、た いへんうれしく感動的なものでした。また、ツェルマット滞在中に、ガイドのクリストフやその家族と話することができたことが、とても楽しく思いで深いものでし た。ツェルマットに行って、もしホテルやロッジに滞在するのなら、ガイドが経営している所がおすすめ。山やスキーの話を聞くことができます。 (もう少し英会話の勉強をしておくんだった。)
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