アダルトビデオには2種類ある。

モザイクがかかってる物とかかってない物。

モザイクがかかっている物は

日本ビデオ倫理協会というところの審査に通り、
きちんとした流通に乗っている物である。

一方モザイクがかかっていないビデオ(通称裏ビデオ)は

当然きちんとした流通経路に乗れるはずもなく、

販売方法としては、

@ 通信販売、

A 宅配バイク販売、

B 歌舞伎町で買う、


C ヤクザ屋さんのマンションで買う

といったアウトローな方法しかない。

それは当然といえば当然である。

売ってる側とすれば下手をすると
両手が後ろに回る可能性だってあるわけだから。

そんな裏ビデオを売って売って売りまくり、

挙句警察につかまった本屋がある。

その名はK書店。

ただの古本屋が裏ビデオを売るようになった経緯は、

@本といっしょにビデオも売りに来る客がいる。

 

 

Bその中に裏ビデオがあった。

Cそのビデオをダビングして大儲けぇ〜〜!

K書店のバイトが一度はやらされる仕事、
それはBカメラで一番安いビデオテープを100本ぐらい買ってくること だ。
そうやって買ってきたテープに社長自ら2台のビデオデッキを使って

せっせとダビングをするわけだ。

K書店社長の主な仕事は裏ビデオをダビングする事。

それは当時のバイトなら

誰でも知っていた事。


おかげでBカメラのポイントカードはポイントがた〜くさんたまって

社長はプレステをポイントだけで手に入れました。

気になる裏ビデオの売上についてであるが、

売上エースの駅前店では多い日には一日20本。

一本5000円だから

5000円×20本=10万円!!


なんだたった10万円かと思う無かれ。

一月で見てみれば300万もの売上になるのだ。

と、話が収入面にずれてしまった。 このページは「K書店が逮捕に至るまで」だった。

K書店の店員は客に「このビデオ裏なの??」と聞かれたら

「すいません 僕バイトなんでわかりません」

と 言うように教育されていた。 店のビデオの相場が大体2000円の中で

一本5000円

しかも 明らかにダビングしたビデオ

に対してしらを切るとは・・・

K書店 お主もよのォ・・・

この店でバイトしていたやつらは

全員いつかパクられると確信しており逃げ出す隙をうかがっていた。

当然でしょう。


タイタニックが沈むってわかってたら
ディカプリオだって逃げるよ

絶対。

私がヤバイと思い始めたのはたしか2年前の夏。
駅前店にて古山君(K書店の仲間たち参照)と二人で店番をしていたところ、

明らかにそっち系のお兄さん二人が入店。

ちなみにそのお兄さんのファッションは

パンチパーマ、

白のワイシャツ、

紺色のスラックス、

オプションとして金のネックレス

好きな芸能人は菅原文太と岩下志摩。(推定)

そんなステキなお二人は最初こそ

アンティークウォッチの雑誌をめくっていたが、


当然というかなんというかエロ本コーナーにお立ち寄りになった。

その時点で私の心臓はいやな高まりを見せていたが、頼みの相棒古山は
プレイボーイを読み耽っていて気付いてもいない様子。

そのうちお兄さん方がしゃべり始める。

便宜上二人のうち偉そうな方をアニキ、下っ端な方をマサ、とする。

下っ端 マサ「おお ここアダルトビデオも売ってんのか」

アニキ 『なんだよこのビデオ ダビングか?? 

やけに高いじゃねぇか』

アニキ 『おい マサ(推定)これ もしかして・・・』

マサ 「そうですよ アニキ

このタイトル事務所で見た事ありますもん」

アニキ 『これが5000円か。。。 

この店かなり儲かってんじゃねぇのか??』

マサ 「でしょうねぇ」

(ここから急に会話の声が小さくなる。

おそらく商談という名のユスリ計画を練り始めたのだろう)

アニキ 『・・・・・・まず このビデオ一本買って・・・

領収書・・・』

マサ 「で・・・また店来て・・・店のやつに・・・で・・・」

アニキ 『どうみても今レジにいる二人バイトだから・・・・

オメエちょっと話し聞いて・・・』

マサ 「ええ わかりました アニキ。」

アニキ 『ま 今日のところは・・・・このまま・・・帰って・・・

また明日・・・』

夏だというのに冷や汗が止まらない。

そばにいてその連中の話を耳にした客はどんどん店から出ていった。 当然だ。

おれだってりたい。

二人が店を出ていった後速攻で古山君に「どうする??」という視線を向ける。

古山君不動の視線のままプレイボーイに釘付け。




古山君 アンタすげえよ

 



半ばあきれながら古山君に事の経過を説明する。

古「大丈夫だよ そんなの。冗談だって」



古山君。。。 

アンタやっぱりすげえよ

古山君は当てにならないので社長に電話する。

5分後 Bカメラの袋をいっぱい持って社長が飛んできた。

こういう時のフットワークはお軽いですなぁ 社長。

社長 「早くこの袋にビデオ入れて!!」

必死に紙袋にビデオを詰め込むその背中に

社長の威厳など見当たるはずも無かった。


ビデオが並んでいた棚には明らかに不自然なスペースが出来た。

 

そこにSM雑誌を詰め込む社長

体裁を取り繕うとはまさにこの事。

K書店にヤクザが攻めてきたとのニュースは次の日には

全社員、全バイトの知るところとなった。

来るべき時が来たな、というのが正直な感想。 当たり前の事だ。

裏ビデオはヤクザのシノギ(資金源)なんだから。


バイト連中の中で駅前店に行きたくないと言う空気が蔓延する。

誰が好き好んでヤクザに食べられに行きます??

しかし運の悪いことに次の日駅前に行かされたのはエロ鈴木君

鈴木君の話によると夜9時ごろヤクザ様御来店だったらしい。

昨日まであったビデオが跡形もなく紛失していたのを見たアニキ&マサ

半ば事情を察したのかニヤニヤしながら

「オイ 兄ちゃん ここにあったビデオどうした??」

と尋ねてきたらしい。

しかしそこは鈴木君。 余裕を持って(足は震えてたらしいこう答えた。




「いや 僕レジ打ち専門なんでわかりません」(爆)

 

いや〜鈴木君 あんたが大将!! レジ打ち専門てなんだよ??

で ヤクザはそれで引き下がったらしい。 引き下がるヤクザもヤクザだけど。

さてこれで一件落着かと思いきや・・・

 

そんなはず無いですよね。

もう少しお付き合いいただきましょう。

K書店が逮捕に至るまで(2)

 

 

 

 

 

 

 

光芳