歴史から学ぶ

21世紀の資本 大恐慌とリーマン危機 2016/03/08

参考書籍:Le capital au XXIe siècle/Thomas Piketty 著/Éditions du Seuil 出版/2013年9月発行

大恐慌とリーマン危機

多くの人にとって大恐慌は教科書の話であったが、リーマン危機は実体験である ピケティは、次のように説明している 大恐慌:1929-1935年危機 リーマン危機:2007-2008年金融危機 大恐慌とリーマン危機の相違点 (1)大恐慌   1)生活水準が、1/4に縮小した   2)失業が拡大した   3)第2次世界大戦に突入したことで、大恐慌から脱出した (2)リーマン危機   1)大きな危機にならない   2)大恐慌とは呼ばれない 主要な先進経済大国の生活水準は、2013年にかろうじて、2007年の水準に戻った しかし、次のような状況がある (1)財政は弱い (2)成長見通しは、長期で陰気な状態を示している (3)特に、欧州で公債は終わりのない危機に巻き込まれている    欧州は世界的に最も資本/所得比率が高いにもかかわらず (4)2009年、強い不景気だが、富国の生産低下は5%を超えなかった    しかし、第2次世界大戦以降、最も深刻な世界不況を作るには十分であった (5)2009年の世界不況は、1930年代の大規模な崩壊、連鎖倒産と異なる (6)加えて、新興国の成長は以前の速度を取り戻している    また、2010年代の世界的成長を引き出している 2008年危機が1929年危機のような重大な不況を起こさなかった理由 (1)富国の政府、中央銀行が、今回、銀行システムを崩壊させなかった (2)銀行の連鎖倒産を回避するため、政府、中央銀行が必要な流動性を作ることを受け入れた    1930年代、銀行の連鎖倒産は世界を瀬戸際に導いた (3)この貨幣政策や実践的金融政策により、最悪の事態を回避することができた (4)この政策は、伝統的な「清算主義」と対立する政策である   清算主義はフーバー米大統領が考えた   1929年の崩壊後、清算主義は、ほとんどいたるところに普及した   死に体は、「清算」される必要があるという考え方である   1933年初、ルーズベルト大統領と交替するまで続いた政策である (5)この政策は、また、世界に次のことを思い出させた   1)中央銀行は、状況が過ぎるのをただ見ているだけではいけない   2)中央銀行は、低インフレの維持だけに満足していてはいけない (6)全面的な金融危機状況において、中央銀行の役割は、次のとおり   1)中央銀行は、最後の頼みの綱である   2)中央銀行は、緊急時、経済、社会の完全崩壊を回避することが可能な公的機関である (7)もし、世界の問題解決に中央銀行が利用されないとしたら、驚くべきことである   1)2008年危機後、実践的政策は、最悪の事態を回避させることができた   2)しかし、実践的政策は、次の構造的問題に対して、長期的解決策をもたらすことはなかった    a.問題を発生させた金融の透明性の不足    b.問題を発生させた不平等の上昇 1930年危機について、注目する点 (1)この危機の残忍性にもかかわらず、急進的変化に導いた   特に、税制と予算制度の面において (2)ルーズベルトは、より過度な高所得に対して、80%以上の高率の連邦所得税を数年間課税した   一方、フーバーのもとで、25%の連邦所得税でしかなかった (3)ワシントンの政策と比較すると、次は不思議である オバマの2期目の連邦所得税、2015年、39% ブッシュ、35%    クリントン、1990年、40%
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