歴史から学ぶ

21世紀の資本 公債と中央銀行 2016/03/11

参考書籍:Le capital au XXIe siècle/Thomas Piketty 著/Éditions du Seuil 出版/2013年9月発行

公債と中央銀行

国の支出の資金手当方法 (1)税 (2)負債 1.税 (1)好まれる方法 (2)公正と効果の両面で好まれる 2.負債 (1)問題は返済が必要であること (2)国家にお金を貸す手段を持つ人には利益がある (3)税を支払わされるよりも良いと考える人、お金を貸す手段を持つ人に利益がある 21世紀初、富国は、負債の危機に束縛されている 先進国の富国の平均で、公債は約1年国民所得(PIBの約90%) 新興国は、富国に比べ所得、資本とも貧しい 公債は、控え目(平均30%対PIB) 公債の問題は、富の分配の問題である 大きな公債を減少させる方法 (1)資本税 (2)インフレ (3)緊縮財政 1.資本税 民間資本の例外的課税は、最も公正、最も効果的な解決策である 2.インフレ 有害な役割を持つ ほとんどの大きな公債は、インフレにより、歴史の中で消えた 3.緊縮財政 長期の緊縮財政による治療は、公正と効果の面で最悪の解決策 累進課税が公債を削減する方法として、より良い (1)最も控えめな資産は保護する (2)最も高い資産に、より多くを要求する (3)累進課税を資産全体に適用する 1)銀行預金だけでなく 2)上場、非上場株式を含む 公債を一度にゼロに減少させることは、過激すぎる 現実的な方法 もしPIBの20%程度の公債の減少を欧州各国が目標とすれば、 公債はPIBの90%から70%に減少するだろう 現在の欧州条約の債務上限の60%の目標により近いレベルである 例1 純資産              税率 100万ユーロ未満         0% 100万ユーロー500万ユーロ    1% 500万ユーロ超          2% この場合、欧州PIBの約2%となる 例2 欧州PIBの20%を一度で徴収する場合、例外的税率を上記例1で10倍すれば良い 純資産              税率 100万ユーロ未満         0% 100万ユーロー500万ユーロ    10% 500万ユーロ超          20% 例3 例1で、10年間、累進課税を適用しても、例2と同じ結果を得る 中央銀行の歴史 1.1930年代、危機当初 工業国の中央銀行は保守的政策を採用 銀行の連鎖倒産から困難な金融機関を救済することが求められたにもかかわらず、中央銀行は、 金本位制に基づき、必要現金の製造を拒否した その結果、危機を複雑にし、かつ世界を深淵に落とした この日から、すべての人は中央銀行の基本機能として、次を考えるようになった (1)金融システムの安定を保証すること (2)金融システムの絶対的危機に際して、「最後の貸手」の役割を引き受けることを示す (3)金融機関から生じた崩壊を回避するため必要現金を創造すること 3.1930年、ミルトン・フリードマンが「米の貨幣の歴史」を出版した 1929年の暗黒の年、FRB(連邦制度理事会)の活動を次のように整理した (1)FRBの粗雑な抑制政策が信用危機において株式市場の暴落に変えた (2)この抑制政策は経済をデフレに陥れた.また、かつてない大不況の中に陥れた (3)危機は、結局貨幣である.その結果、解決策は、また貨幣である. (4)資本主義経済の枠組みで穏やかでスムーズな成長を保証するために価格水準が着実に進展することを 保証できる適切な貨幣政策が必要かつ十分である (5)貨幣主義者の原則から見ると、次のことは、高価で無意味なペテンでしかない 1)ニューディール政策 2)公的雇用 3)社会転送 これらは、ルーズベルトと民主党が、1930年代の危機と第2次大戦後に導入したもの 4)資本主義を救うために、福祉国家や大きな政府は、不要だ 5)良いFRBで十分だ 6)フリードマンとシカゴ学派は、次に貢献した a.国の役割の無制限の拡大への不信感の増幅 b.1979-1980年の保守革命への知的文脈を鍛えた 4.数十年前から経済学者他の人々は、政治的傾向のいかんにかかわらず、中央銀行の次の役割について同意している (1)金融崩壊とデフレスパイラルを回避するため中央銀行が最後の貸手となること (2)中央銀行はすべての対策をとること 経済学者他の人々とは 経済学者、通貨主義者、ケインズ主義者、新古典主義者、すべての観察者 5.2007-2008年危機 世界のすべての中央銀行(米、欧、日など)は、この危機に対して貸手と安全装置の役割を引き受けた その結果、2008年9月、リーマン・ブラザーズを除いて、倒産した銀行は比較的限定したものであった
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