歴史から学ぶ

竜馬の業績とは(再掲載) 10/09/11

 竜馬の業績とは 

坂本竜馬については、TVで何度も観ている。 また、今もNHK「竜馬伝」を観ている。 しかし、ドラマでは、竜馬の業績がよくわからない。 「竜馬がゆく」(司馬遼太郎著)を読んでみた。 竜馬には、未来が見えていたようだ。 竜馬の特徴。発想が奔放である。アイデアが豊富である。行動力の持ち主である。 黒船襲来以来、列強の干渉から日本を守るには、日本を強くするしかないと考えていたようだ。 そのためには、いままでの幕府では力不足なので、あたらしい考え方で統一する必要があるとも思っていた。

鎖国政策をとっていた幕府は、危機管理どころか黒船で狼狽するばかりであった。 攘夷などといっても、対抗できる大砲も、軍艦もない。鉄砲、槍、刀ではどうすることもできない。 幕府の無力が次第に露呈されると、天皇の下に、身分を問わない新しい社会の力が必要と考えたようだ。 英米の海外事情は、勝海舟から得ていたようだが、当時にあって、将来の日本の未来と結びつけて理解していた人は、どれほどいたのだろうか。

列強の清国に対する干渉を見て、国内で戦争をしていては、亡国となる危機感を持っていた。 竜馬の発想が自由なのは、土佐の身分制度に対する反発に由来しているようだ。 土佐の武家社会には、他藩にはなかった上士、下士の厳しい身分の区分があった。 下士には、藩政に参画する資格がなかった。 竜馬から観れば、関が原以来、制度に固執する藩が、古臭く、無意味で、滑稽に映ったのだろう。

竜馬の業績を3点上げれば、以下のとおり。 第1に、朝敵となった長州とその長州征伐を幕府から命ぜられた薩摩と軍事同盟させ、一夜にして討幕勢力に変えたことだろう。 第2に、無血クーデターをめざして、大政奉還を実現させたことだろう。 徳川家を残すことによって、政権を速やかに、混乱なく朝廷に返還させた。 第3に、急激な政変にもかかわらず、新政権を提示したことである。 薩摩、長州、土佐、公家の実力者で、新内閣を発足させようとした。 しかし、竜馬自身は、閣僚となる意思を持たず、世界中の国々と貿易する会社を運営したかったようだ。 竜馬だけが、幕末の混乱のなかで、常に未来を具体的に提示して、実力者に理解させることができた。 そのことが、不思議でならない。






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