歴史から学ぶ

ヨーロッパ大陸の農村は中世に形成された(再掲載) 10/10/10

 ヨーロッパ中世史を読んでいる 

中世は暗黒といわれ、あまり興味がないが、ヨーロッパ中世史を流して読んでいる。 しかし、発見があって楽しい。

 ヨーロッパ大陸の農村は中世に形成された 

中世農業革命により農村が形成され、現代まで引き継がれている。 中世以前、農家は麦作をするために、毎年、耕地を変え移動した。 日本人には奇異に聞こえる。 日本では、米作中心に農業が行われている。 水田は、水が流れることから、栄養分が補給される。 その結果、毎年、連作が可能で収量が落ちない。 ところが、ヨーロッパ大陸の麦作は、肥料が与えられなければ、地力が衰えて連作できない。 無理に連作すると、収量が前年の半分になる。 したがって、毎年、耕地を変更して麦作をすることになる。 11世紀、人口増に対応して、生産増をはかるため三圃制農法が普及した。 連作しても収量がそれほど落ちない違う種類の麦を連作して、1年休耕する。 具体的には、次のとおり。

1.春蒔き麦(大麦、燕麦)を作付けし、夏に収穫する。
2.秋蒔き麦(小麦、ライ麦)を作付し、翌春に収穫する。
3.1年間休耕し、放牧地として利用する。
効率的に三圃制農法を実施するには、個々の農家が集合して、農地を交換・分合しなければならない。 個人の意思に無関係に、畑作・休耕が決められる。 牛馬による6−8頭立て重量犂を操作するのは、難しい。 そのため、細長い長方形をした耕地が要求された。 休耕地にあたると、自分の所有地に他人の牛が放牧されることになる。 飢餓から逃れ、さらに収量増をはかるには、農村を形成して効率的に畑作経営をせざるを得なかったのである。 農村の数は、現代まで大きく減少していない。 ただし、英国は例外である。英国は、近代化のなかで麦作をやめた農家が多く、農村は減少した。 中世が現代にそのままつながっているものがある。






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