歴史から学ぶ

21世紀の資本 資本主義第2基本法則 β=s/g 2016/03/05

参考書籍:Le capital au XXIe siècle/Thomas Piketty 著/Éditions du Seuil 出版/2013年9月発行

資本主義の第2基本法則:β=s/g

β=s/g β:資本/所得比率 s:貯蓄率(対国民所得) g:成長率(対国民所得) 例 s:12% g:2% この時、 β=s/g  =12/2  =600% この結果は、次を示す もし、ある国で、毎年貯蓄率が12%(対国民所得) かつ、もし国民所得の成長率が年2%とすると その時、長期で、資本/所得比率は、600%となる 従って、その国の国民所得は6年国民所得 資本主義の第2基本法則は、次を示す 1.長期でゆっくりと資本ストックを蓄積する国は、社会構造と富の分配で、大きな結果を持つだろう 2.景気が、ほとんど停滞状態において、過去からの資産は不均衡な大きさをもたらすだろう 3.21世紀における資本/所得比率の構造的高水準への回帰は、低成長体制への回帰によって説明される 現在の資本/所得水準は、18世紀、19世紀の水準に近い 4.資本収益を導いているのは、低成長である. 特に、人口減少が影響している 5.重要なポイントは次のとおり 成長率のわずかな変化は、長期で資本/所得比率に重大な結果をもたらす 6.具体例 成長率がわずかに下落すると資本/所得比率が大きく変化する 例1 もし、成長率gが、2%から1.5%に変化するとき、 β=s/g  =12/1.5  =800%、8年国民所得 資本/所得比率が、600%から800%に変化する 例2 もし、成長率gが、2%から1%に変化するとき、 β=s/g  =12/1  =1200%、12年国民所得、国民所得が2倍になる 資本/所得比率が、600%から1200%に変化する 7.成長率が、2%社会は、1%の社会に比べ、次の意味がある (1)良い変化である   1)資本はすべての人々にとって有益である   2)これが、正当に組織化されるなら、すべての人々が、そこから利益を得る (2)しかし、与えられた分配に関して資本家は、より大きな富を支配することになる 例えば、資本家は、平均労働所得の数年分の富を支配することになる 8.このような変化は、経済的、社会的、政治的に深刻な変化を持つ 9.反対に、成長率が2%から3%に上昇した場合、 β=s/g  =12/3  =400%、4年国民所得 10.貯蓄率が12%から9%に下落した場合、 β=s/g  =9/3  =300%、3年国民所得 11.β=s/gで、成長率gは、国民所得の全体成長率である 全体成長率=1人あたり国民所得成長率g+人口統計成長率n とすれば、 β=s/(g+n) ここで、あらためて、gを全体成長率とすると、 β=s/g 例1 もし、ある国で、貯蓄率が10%-12%、1人あたり所得成長率が、年1.5%-2%程度、 人口増加率は、ほぼ停滞し、ゼロ、 この場合、全体成長率は、1.5%ー2%程度で、欧州と同様である その結果、資本ストックが、6-8年国民所得となる β=s/g  =12/2  =600% β=s/g  =12/1.5  =800% 例2 もし、さらに、人口増加率が、年1%程度、 この場合、全体成長率は、2.5%ー3%程度で、米国と同様である その結果、資本ストックは、3-4年国民所得 β=s/g  =12/4  =300% β=s/g  =12/3  =400% 例3 さらに、貯蓄率が、10%-12%から減少傾向を持てば、 その結果、この透明性あるメカニズムは、特に拡張される この傾向は、ゆっくりとした人口高齢化によって説明される 先進国で、1人あたり所得成長率が、とても類似した国々が、様々な資本/所得比率を取ることがある 理由 人口増減率が、単に、同じでないから 11.β=s/gによって、資本/所得比率の歴史的変化をよく理解できる 特に、次について、よく説明している (1)1914-1945年の衝撃後、20世紀後半の例外的高度成長段階後、今日、資本/所得比率が、再び高水準に戻っている 理由 1人あたり所得成長率や人口増加率の減少による (2)欧州は、米国に比べ、より多く資本蓄積する傾向を持つ 理由 人口増加率を見ると、欧州がほぼゼロに対して、米国は年1%程度だから
Copyright (c) Easy_Backpacker.All rights reserved.