歴史から学ぶ

株取引の仮説 スカルピングは稼げるか? 17/01/03


デイトレードで、稼げるものだろうか?
特に、わずかな利鞘で、売買を繰り返すというスカルピングは、稼げるか?
私の試算した結果は、上手くいかないようだ。

試算の条件

次の条件で、事例を作り、損益を計算してみる。

(1)投資金額 1千万円
(2)1株 5000円
(3)売買単位 100株
(4)売買手数料 売買金額 100万円につき1000円
        したがって、1000万円の買いから参入し、
        同額を売りで利益確定すると、手仕舞うまで、20000円の手数料を支払う。
(5)信用取引の金利、逆日歩は無視する。
(6)1日12回、年100回、同条件で売買取引をすると仮定する。
        年間100日の取引とは、週2日程度の取引である。
(7)1日12回の取引のうち、利益が出る場合と、損切りすることによる損失が出る場合を想定した。
        株価変動幅は、利益確定、損切りとも、同じ幅とした。
        すなわち、株価変動幅が20円の場合とは、20円で利益確定する、または、
        20円で損切りすることを取引ルールとすることを意味する。
(8)1株あたりの売買差額は、10円〜15円まで1円刻み、20円〜50円まで10円刻み、100円の11事例を想定する。
        すなわち、売買差額が10円の場合とは、買った時の株価より10円上昇したら利益確定、または、
        買った時の株価より、10円下落したら損切りすることを意味する。
(9)税引き前収益で計算する。

結果
いろいろ試算したが、1日12回の取引のうち、9回が利益、3回が損切りで、年間100日取引をする場合、次の結果を得た。

(1)20円で利益確定または損切りをする場合、利益ゼロ。
(2)10円で利益確定または損切りをする場合、年間1200万円の損失。年利回り -120%
(3)30円で利益確定または損切りをする場合、年間1200万円の利益。年利回り 120%
(4)50円で利益確定または損切りをする場合、年間3600万円の利益。年利回り 360%


この試算でわかったことは、次のとおり。
(1)売買手数料が大きすぎる。年間、2400万円。
(2)この条件の手数料では、スカルピングは、不可能だ。
(3)損切りが先行すれば、投資資金が底をつく。
(4)1日の取引の勝敗が、9勝3敗との条件は、楽観的な条件である。
(5)1日12回の取引とは、平均25分に1回の取引となり、体力的にかなり過酷。
(6)スカルピングに適した証券会社とは、手数料が別体系であることが必要だろう。
        例えば、手数料に上限があるとか、取引金額に無関係に、1日、一律固定であるとか。
(7)スカルピングは、わずかな利鞘を狙う、多数回行う取引との定義だが、
        上記の条件では、1円、2円では利益は無理で、20円以上でないと、利益が出ない。
        すなわち、1株単価が少額な株でないと、利益が出ない。