歴史から学ぶ

株取引の仮説 信用取引の解釈 16/10/19


日証金証金残をどのように解釈すればいいのだろう。
多くの投資家はどのように考えているのだろうか。
投資家の考え方を推定してみる。

1.新規貸株
(1)増加
	天井が近いのではないか。
	そろそろ反転して、下落するのではないか。
(2)ゼロまたはわずかな増加
	株価が上がるのか、下がるのか判断できない。
	参入、出動をためらう。

2.新規融資
(1)増加
	底が近いのではないか。
	そろそろ反転して、上昇するのではないか。
(2)ゼロまたはわずかな増加
	株価が上下どちらに動くか判断できない。
	参入をためらう。

3.貸株返済
(1)増加
	1)株価下落により利益確定を急ぐ。
	2)大きく増加すれば、多くの投資家は利益を得たことになる。
	3)加速度的に増加すれば、底が近いと多くの投資家が考えている。

(2)ゼロまたはわずかな増加
	株価の動きが停滞し、下落を待つのか、損切りしたほうがいいのか判断を保留している。

4.融資返済
(1)増加
	1)株価上昇により利益確定を急ぐ。
 	2)大きく増加すれば、多くの投資家は利益を得たことになる。
	3)加速度的に増加すれば、天井が近いと多くの投資家が考えている。

(2)ゼロまたはわずかな増加
	株価の動きが停滞し、上昇を待つのか、損きりをしたほうがいいか判断を保留している。

5.貸株残
(1)前日より増加
	1)株価は天井に向かっている途上と考えている。
	2)前日より加速度的に増加すれば、天井が近いと考えている。
	3)増加が鈍化すれば、ほぼ天井周辺に来たと考えている。

(2)前日より減少
	1)利益を得た投資家から順次、利益確定が始まる。
	2)前日より加速度的に減少すれば、底が近いと考えている。
	3)ゼロに近くなれば、ほぼ底周辺に来たと考えている。

6.融資残
(1)前日より増加
	1)株価は底に向かっている途上と考えている。
	2)前日より加速度的に増加すれば、底が近いと考えている。
	3)増加が鈍化すれば、ほぼ底周辺に来たと考えている。

(2)前日より減少
	1)利益を得た投資家から順次、利益確定が始まる。
	2)前日より加速度的に減少すれば、天井が近いと考えている。
	3)ゼロに近くなれば、ほぼ天井周辺に来たと考えている。

7.新規貸株の増加と貸株返済の増加が同時に起きる。
(1)株価上昇傾向で、天井が予想より上にあるようだ。
	1)低価格で売りを入れた一部の投資家は損きりを入れている。
	2)貸株残が減少なら、天井はかなり上にあるらしい。
	3)貸株残が増加なら、天井はそれほど上ではないらしい。

(2)逆の場合で、株価下落傾向で、株価の下落がかなり大きいらしい。
	1)一部の投資家は、下落途中で順張りで信用売りから参入しても十分に利益確保が可能と考えている。
        信用売りの買い戻しによる利益確定と、順張りの新規の信用売りが交錯する。

8.新規融資の増加と融資返済の増加が同時に起きる。
(1)株価下落傾向で、底が予想より下にあるようだ。
	1)高価格で買いを入れた一部の投資家が損きりを入れている。
	2)融資残が減少なら、底はかなり下にあるらしい。
	3)融資残が増加なら、底はそれほど下ではないらしい。

(2)逆の場合で、株価上昇傾向で、株価の上昇がかなり大きいらしい。
	1)一部の投資家は、上昇途中で順張りで買いから参入しても十分に利益確保が可能と考えている。
            売り戻しによる利益確定と、順張りの買いが交錯する。

9.デイトレの影響
(1)1日で売買を完結し、翌日以降に持ち高を保有しないらしい。
        信用売りの場合で考えてみる。
    
	1)新規貸株と貸株返済が1日のうちに同時に起きる。

	2)新規貸株と貸株返済が大きいのに、貸株残が大きく変動しないなら、次を示すだろう。

		a.株価下落傾向の中で、順張りで、売りを入れ、利益確保できたところで買い戻しを入れた。
            これを1日の中で、完結している。

		b.その取引量が大きいなら、当日の株価下落は強い動きと判断されたと思われる。

(2)デイトレは、短期で株価変動を見る場合、ノイズとなる。
	新規と返済が同時に起きている時、貸株残や融資残の推移を見なければならないようだ。

	1)貸株残や融資残が、変動しないならデイトレの影響を考慮する必要がある。

	2)貸株残や融資残の変動を伴うなら、株価のさらなる上昇、下落を考えてみる必要があるようだ。