歴史から学ぶ

株取引の仮説 指値 16/10/18


老人がデイトレすることは、寿命を縮めることと同じである。
理由は、体力を使うから。
デイトレは、プロ投資家向きだが、一般投資家向きではない。
したがって、一般投資家ができることは、ある程度の予想の中で、事前に売買の注文を入れるしかない。

昔、読んだ投資の教科書で、売買は、指値はするな、成行でせよとあった。
すなわち、売買の価格は、事前に注文を入れて、取引が有効となる市場の始値にお任せせよとのことである。
しかし、事前に注文を入れた時点の状況と、市場が開いた時点の状況が大きく異なることがあり、しばしば危険がある。
具体的には、次の事例がある。
特に月曜日に多い事例だが、金曜日取引終了後から月曜日取引開始までの間に、
紛争、地震、他の大災害、企業合併や業務提携の発表、新製品発表などがあると、
月曜日の始値は、想定外の動きをすることがある。
月曜日、成行で注文が入っていると、予想を超える値段で、売買が成立することがある。
すなわち、余裕で利益確定したつもりの売りが、大きな損失になったり、
底値で買ったつもりが、ストップ高に近い値段で買ったりすることになる。
成行注文は潔い、しかし、現今リスクが多い気がする。

指値は予想を必要とする

予想するには、過去のデータを使うしかない。 しかし、面倒な計算をしても、あまり効果的とは感じられない。 絶対にいい売買方法など、それこそ絶対にないからだ。 むしろ、勘にたよった方がいい気がする。 あるいは、自分に原則を課して、取引した方がいい気がする。 例えば、100円上昇したら利益確定する方法などがある。 しかし、表計算を使って、簡単に過去のデータを反映した取引を試してみてもいいだろう。 次は、1つの方法である。 1.データの期間 (1)過去11日間の取引結果を使う。 (2)過去6日間の取引結果を使う。 2つの期間の違いは、6日間の方が、直近の結果を重視する意味がある。 10日、5日でないのは、期間最終日の曜日の結果が重視されるからだ。 もし、金曜日が期間最終日なら、金曜日の結果が1日余計に結果に反映される。 どちらの期間を採用するかは、直近の株価の変動の大きさによる。 あまりに大きい変動の場合、直近の短期の動きを重視した方がいいだろう。 2.分割取引 3分割とする。 ナンピンの手法を取り入れる。 例 現物買いで、1800株の注文の場合 1000円で、300株の買い 950円で、600株の買い 900円で、900株の買い 3.価格 (1)ボリンジャーバンドの概念を使う。 (2)しかし、使う取引価格が異なる。 ボリンジャーバンド:終値 ここでの価格計算:高値、安値 (3)信用売りの場合の指値 高値の平均:μ 高値の標準偏差:σ 指値1=μ+σ 指値2=μ+σ+1/2σ 指値3=μ+2σ (4)現物買いの場合の指値 安値の平均:μ 安値の標準偏差:σ 指値1=μ-σ 指値2=μ-σ-1/2σ 指値3=μ-2σ (5)高値、安値の標準偏差を使う理由 極端な取引値段がでた時しか、取引しない方針だから。 これは、リスク回避にもなるからである。 (6)指値をσと2σ間で設定する理由 取引が滅多に起きない上値70%ー95%の間でしか、または、下値70%ー95%の間でしか取引をしない方針だから。 一般投資家は、プロ投資家のように、株価がどの水準にあろうとも利益をあげることなど、 到底できないとの認識に立っているからである。 (7)計算例 1)平均、標準偏差は、期間のデータをコピーし表計算により求める。 2)信用売りの指値 高値の平均:μ=1000とすると 高値の標準偏差:σ=160とすると 指値1=μ+σ=1000+160=1160 指値2=μ+σ+1/2σ=1000+160+80=1240 指値3=μ+2σ=1000+320=1320 3)現物買いの指値 安値の平均:μ=800とすると 安値の標準偏差:σ=100とすると 指値1=μ-σ=800-100=700 指値2=μ-σ-1/2σ=800-100-50=650 指値3=μ-2σ=800-200=600 (8)上記の場合の分割注文の例 1)信用売りの分割注文 1160円で、300株の信用売り 1240円で、600株の信用売り 1320円で、900株の信用売り もし、1800株の信用売りが成立すると、1266円/株の売値となる。 2)現物買いの分割注文 700円で、300株の現物買い 650円で、600株の現物買い 600円で、900株の現物買い もし、1800株の現物買いが成立すると、633円/株の買値となる。 4.手仕舞いかた (1)運よく現物買いをしたり、信用売りができた場合、今度は、利益を確保して手仕舞うことを考える必要がある。 (2)手仕舞う場合、注文する売買価格を上記の方法で決定することはできない。 理由は、次のとおり。 1)上記の指値は、滅多に起きない売買である価格上位または価格下位70%ー95%の価格を選択しているからである。 2)もし、上記の方法で指値を決定し注文すると、注文自体が、滅多に成立しないので、売買の機会を失うことになる。 最悪の場合、株価反転により、損失に変わるかもしれない。 (3)手仕舞う場合、欲張らず、高値の平均以下で売り、または安値の平均以上で買い注文を出す方がいいだろう。 確実に利益確定し、手仕舞うことを優先することを目指すべきだろう。