歴史から学ぶ

株取引の仮説 株価と手仕舞い方 16/10/29


逆張り投資の前提

逆張り投資の前提として、株価はボックス圏で動くと想定している。 すなわち、今、株価は上昇傾向だが、いずれ下がるだろう。 反対に、株価は下落傾向を続けてきたが、そろそろ上昇するだろう。 それを前提にしているので、逆張り投資家は、株価上昇時に、信用売りをしたり、株価下落時に、買いを入れる。

投資金額と利回り

次の条件で、4事例を作り、利回りを計算してみる。 (1)投資金額 1千万円 (2)1株 5000円 (3)売買単位 100株 (4)売買手数料 売買金額 100万円につき1000円 したがって、手仕舞うまで、100万円の買いから参入し、 買った株全部を売りで利益確定すると、2000円の手数料を支払う。 (5)信用取引の金利、逆日歩は無視する。 (6)月1回、同条件で売買取引をすると仮定する。 同条件の取引を年12回することになる。 (注)毎月の取引で損失がなく、毎月1回、収益を上げる取引であるという前提。 (7)1株あたりの売買差額は、10円、20円、50円、100円の4事例を想定する。 すなわち、売買差額が50円の場合とは、買った時の株価より50円上昇したら手仕舞う、 または、売った時の株価より、50円下落したら手仕舞うことを意味する。 (8)税引き前収益で計算する。 結果は以下のとおり。 (1)売買差額が10円の場合、年利回りは、0.00% (2)売買差額が20円の場合、年利回りは、2.40% (3)売買差額が50円の場合、年利回りは、9.60% (4)売買差額が100円の場合、年利回りは、21.60% このことは、次を意味する。 (1)株価が10円程度の上昇・下落で手仕舞っていたら、収益は、手数料により控除されて、手元に何も残らない。 (2)株価が20円程度の上昇・下落で手仕舞った場合、昔の定期預金程度の年2.4%程度の収益を確保できる。 (3)株価が50円程度の上昇・下落で手仕舞う取引を10年ほど続ければ、投資金額と同程度の収益をあげることができる。 すなわち、10年で手元資金が2倍になる。 (4)株価が100円程度の上昇・下落で手仕舞う取引を5年程度継続すれば、手元資金が2倍になる。 あらためて注意を喚起する必要があるだろう。 (1)実際の株価の動きは、ボックス圏を構成するとは限らない。 時々、ボックス圏を上下に抜ける場合があり、逆張り投資家は大きな損失を経験することがある。 (2)株価はしばしば停滞し、また、しばしば大きく上昇あるいは下落することがある。 (3)逆張り投資家が手元資金全額を常に投資しているということは、一般にはありえない。 しかしながら、株価50円程度の上昇・下落は、投資家にとって結構インパクトのある事実であることに変わりはない。 理由は、次のとおり。 (1)過去の定期預金でこれだけの利率を見たことがない。 (2)過去の郵貯の定額貯金くらいしか記憶がない。これは半年複利計算だった。