その16:パイプ



さあ、Mt.Hoodのパイプに初挑戦だ。
気合をいれて、スモールパイプをハイクする。
ハイクする私の横では、上手なボーダーがビックパイプの中で
ばんばん技を決めていく。
ハイクしながらも、あまりのすごさに何度も足を止め見入ってしまったよ。

スモールパイプの上からちょっと観察。
リップの高さは、私が日本で練習していたパイプとそう変わらないね。
うん、これなら大丈夫そうだ。

板を履いて、さあいくよ。手を上げてネクストサイン。
バックサイドからドロップイン。
フロントのリップまでスピードを殺さないように滑走。
よぉし!リップの向こうが見えた、
うひゃ〜リップを抜ける瞬間の緊張感が気持ちいい。
ふふん!フロントサイドは得意なのだ。
ここで板を返してワンエイティー、着地成功!
と思って調子にのっていたら、あれ?あれ?あれ?
すっごいスピードがついちゃったよ〜。
バックサイドは苦手なのに、こんなスピードで突っ込んでいったら...
こ、こわい〜。
恐怖心が勝ってしまったらリップなんて抜けられな〜い。
バックサイドはリップまで届かないうちにバーティカルを降りてしまった。
いつも練習していたパイプより斜度がきついようだ。
スピードコントロールができない。
ん〜どうしたらいいか分からないが、とりあえずもう一本行ってみよう。

再びドロップイン。でも結果は同じ。
スピードが怖くてバックサイドがリップまで登れない。
ちょっと考えようってパイプ下の荷物のところまで行くと、
がちゃと、ちゅーちゃんもフリーランを終えてやってきていた。

がちゃが
「私ほんとにパイプってこれが初挑戦なんやけど、どうしたらいいの?」
って聞いてくる。ちょっと困った。
教えられるほど私も上手くないんだよね。
「リップに向かって滑っていって、リップでワンエイティーする要領で
向きを変えて滑っていくといいんとちゃうかな?」
とか言ってしまったが、ほんとにいいのか?

でも、がちゃはがんばりやさんだ。
滑ってる人のを見て自分でなんとか滑りはじめた。
私も滑ろうと考えていたらスタッフが
「ビデオ撮りますから、滑ってください。」
ってパイプ下で撮影をはじめた。
え〜!?どうやってパイプを滑ったらいいのかさえ分からないっていう
人もいるっていうのにいきなり撮影?
それより先に教えてよ〜。
ちょっと不満だがとりあえず滑ろう。

案の定、スピードコントロールができなくてバックサイドが決まらない。
あ〜だめだ〜どうしたらいいんだって思いながら滑り降りると
キャバさんが立っていた。これはちょっと、聞いてみよう。
スピードがつきすぎてバックサイドがこわいって言うと、
リップではきっちり180度まわしてもっとパイプを細かく細かく刻んでいく。
それでスピードコントロールを出来るようにする。
私みたいにスピードだしてリップを抜けようとするのは、その後。
って指導してもらった。
「もう一回滑るんで見ていてもらいますか?」
ってお願いして再びハイク。

しかしキャンプってこんなものなのかなぁ?
ハイクしながらちょっと不満がでちゃう。
結局クラス分けもないみたいだし、
お願いしないと見てもらえないみたいだ。
もっと、一人一人ちゃんとコーチしてくれるんだと思っていたよ。

とりあえず、気を取り直して言われたことを意識して滑ってみた。
でも、もっともっとパイプを細かく刻んで滑る。
ワンエイティーも、もっときっちり180度まわすつもりで。
180度まわしきれてないから、斜めに落ちていってしまってスピードが
出てしまうんだよ」だって...
う〜ん今まで自己流でやってきたから、むずかしいねぇ。
でも、がんばるぞ。



つづく



教訓:不満は持ち越さないで、その場でぶつけて解決しよう



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