その17:ミス



言われたことを意識しつつ滑っている私に異変が起きた。
足の小指が痛い...

じつはこのキャンプにくる前に地元でボードショップ巡りをした。
そのときに‘Burton全品半額’って誘惑に負けて、ブーツを
新調してしまった。
今まで履いていたブーツと新調したブーツ、どっちを持っていくか
散々悩んだんだけど、「新しいのを試したい」って気持ちが勝って
しまって、履きなれていないブーツを持ってきていたのだ。
これはやばい...でもまあ、激痛ではないのでこのままがんばろう。

何本か滑っているうちに3時が過ぎた。
パイプは3時でクローズだ。
下のセンターハウスまで降りるよう言われたのでみんな降りはじめた。
私もみんなに続く。
しかし、雪質悪いね。日本の春先の雪より悪いかもしれない。
ワックスがすでに落ちているみたいで、途中雪がひっかかり転びそうだ。

なんとか最初にフリーランを終えた場所まで戻ってきた。
朝はここから板を脱いだんだけど、どうしようか。
下を見ると、ほんとに岩だらけだ。
でも、みんな滑って行っているので私も行くことにしよう。
岩を避けるように気をつけて滑る。
でも雪はどんどん溶けていて、小川のように水が流れていた。
これ雪大丈夫なのかな?と不安に思うほど溶け出してたよ。
なんとか岩に激突することもなくセンターハウスに着いた。
4時前にバスが到着。板を荷台に乗せて宿に向かう。

宿に着くとさっそくブーツを脱いでみた。
やっぱり...小指が靴擦れをおこしてる。
明日からどうしようか...
不安だが持ってきていたバンドエイドでなんとか乗り切ろう。

あ〜、なんだか憂鬱になってきたよ。
足も靴擦れで痛い。
これは自分が悪いんだけど、憂鬱な気分に拍車をかけるね。
それよりも、なにより一番はコーチングへの不満だ。

こんなこと思ってはいけないことなのかもしれないが...
はっきり言ってこのキャンプって、ぷー太郎の私にとっては
かなり痛い出費だった。
それでもここに来たのは、憧れの風景を見たかったのはもちろんだが、
パイプが上手く慣れるのならっていう思いもかなりあったんだよ。
もっと教えてもらえるものなんだと思っていた。
このままじゃ、そんなに進歩がないまま日本に帰ることになりそうだ。
上手くなれるだろうって期待が大きかっただけにショックも大きいよ。

そんな私に追い討ちをかけるようにいやな話が耳に入ってくる。
Mt.Hoodではもう一つハイカってキャンプが行われている。
ちゅーちゃんは去年そっちに参加したらしい。
「ハイカのほうがきっと上手くなるよ。ちゃんとクラス分けして
上手くなるまでみっちりコーチが付いててくれた。」
だって。なんですと〜〜!

じつはそっちも検討していたんだよね。
でもハイカのほうがワンセッションあたり5万円近く高かったから、
私はこのキャンプを選んでしまったのだ。もしかして選択ミス?

あ〜まだ、滑り初日だというのにこんな気持ちになってしまうなんて
この先大丈夫なんだろうか...



つづく



教訓:新しい靴を履いて遠足に行くのはやめよう。



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