妙高三田原 火打編


第1話、たかおやじ



以前から、いつかは行ってみたいと思っていた妙高エリア。
ごん太がよく滑りに行くゲレンデを経由して山に入る人を見ていた。
スノーボードを始めた頃からの念願の山に、避難小屋泊の1泊2日のツアーに
ついに行けることになった。

いつものようにひげたけさんを誘ってみたが相変わらず仕事が忙しい模様で
今回も参加できないのこと。
それにしても外科医と言う仕事は重症患者を担当すると忙しくなってしまうものなんだ。
相手は人間なんで責任も重大やし。

仕方ないので今回も一人で参加かな?って思っていたが
SIS(Shouto in the snow)のBCボーダーたかおやじ(注.)も
参加するとの情報を得て一緒に行くことになった。

(注)たかおやじ ごん太が初めてBCツアーに参加した立山にて知り合った一人で
Shoutoin the snowというスノーボードHPの
バックカントリースノーボードを管理しているおやじさん。
おやじって言ってもまだ30後半。おやじかな?(笑)
このBCサイトはボーダー&テレマーカー&スキーヤー入り乱れた
関西でも一番にぎわってるBCサイト。
おやじさんの人柄がかなり貢献しています。
   
興味のある方は一度のぞいて下さい(http://www.fx.sakura.ne.jp/~sis/bc/)

たかおやじ


第2話、バートンスプリット


出発日の3月30日の夜、たかおやじに自宅近くまで迎えに来てもらって
いざ妙高高原目指しておやじさんのボルボ号は出発した。

雨の中、現地の天候を気にしながらも快調に名神中央道、長野道と走ったのだが
なんと!おやじさん一人でほとんど休憩もせずに運転してもらった・・・・・・
途中で変わりましょうか?って聞いたけどまだ大丈夫大丈夫と言いながら
気がつけば妙高手前。それにしてもすんげー体力や。
でも少しボルボV80を運転してみたかったんだけど(笑)

妙高高原近くになると雨が雪に変わって季節が逆戻りしたような感じ。
スキー場のゴンドラを使わさせていただくので朝イチのゴンドラ前で待ち合わせなのだが
どうやら一番に来てしまったみたい。
少し時間があったのでおやじさんのボード、バートンスプリット166を試乗させていただいた。
感想は、分割してるからグニャグニャでベキベキ音でも立てるんかいな?
なんて思っていたが大間違い!!!これがすげーいい板やった。
自分の物欲がムズムズしてしまった・・・・・

しばらくするとメンバーが集まってきた。
今回のツアーはガイドさん&サブガイドの山ちゃん入れて9人
その内ボーダーは4人。
おやじさんとごん太、SGうめ、MIZUNO君だ。


雪がついて見にくいけど、これがBURTON SPLIT166です。00−01のレイトモデル。
板本体、歩行用のシール、クランポンなどの付属品を入れれば20万ぐらいします。

第3話、変わり者



今回のツアーのボーダーは4人。
人それぞれに個性があり、ボードにもさまざまな個性がありますが
この4人の板はかなり個性的な板ばかり。

まず、たかおやじは先にも紹介した通りBURTONSPLIT166。

SGうめはGENTEMstickのTTモデル。パウダー重視の板で
なんと!キャンバーがない板!!パウダーでは独特の浮遊感が味わえるらしく
一度は乗ってみたい、ちょーマニアな板。
興味のある方はここまで→http://gentemstick.tvst.com/

MIZUNO君はMOSSの板を半分に切って、ボレーと言うスプリットボードメーカーの
キットを装着した自作スプリットボード。これはすごすぎる。

そしてごん太はバートンのヨハンモデル。この板もゲレンデではあまり見ないが
このメンバーの中に入ると一番まともな板。

ごん太を除いた3人がゴンドラ前で板持ってウロウロしてたらかなりジロジロ見られとった。

第4話、落とした自分が悪いと言えば悪いのだが


全員が集まるとゴンドラとリフトの1回券を購入して乗りこんだ。
ここのゲレンデはいつも妙高エリアでごん太が利用してるゲレンデなので
なんだか1回券だけを買うのは安くて得した気分。

ゴンドラ山頂に到着するとさらに第3高速リフトに乗りかえるために少し移動して
乗り込もうとするとリフトの1回券がない!!!!
ポケットをくまなく探したけど、どこにもないやんかーーーーーーーー!!!!

ゴンドラ降り場からここまでの過程を自分の頭の中でリプレイしてみると
思い当たる所が1箇所あった!!!!
途中ポケットからカメラを出した時におそらく落としてしまったんだ!!・・・・・・
しばらく悩んだがリフトの係員に正直に言おう。
ちゃんとみんなでお金払って買ったんだから訳を話したら
乗せてもらえるだろーと思いながら渋々係員の所に行った。
対応してきたのは若いにーちゃん。
(以下二人の会話)

ごん太「あのーすみません、1回分のリフトチケットをどうやら落としてしまったみたいなんですけどー」
係員「はい!500円!!」
ごん太 「え!!」

あまりにも素早い対応に次の言葉が出なかった・・・・・・・・
落とした自分が悪いと言えば悪いんやけど、その対応はいくらなんでも冷たすぎやしないかい?
ちなみにごん太はここのゲレンデに1シーズン10日は来て滑ってるんやどーーー!!
だんだんと怒りが込み上げてきたけど落とした自分が悪いのだ自分が悪いのだ・・・・・・
と言い聞かせた。
そして小銭は持っていたのだが万札で500円のチケットを買ってやったのだ。
むなしい反抗だった。 

 

第5話、○武系列


いきなり、リフトチケットを無くすトラブルに見まわれながらも
気分を取り直して 山頂に向かったのだが、ガイドさん曰く○武系列のスキー場は
全然融通が利かんのだそうだ。
やはり大手系列は厳しいのね。

リフト降り場に着くと、先に行ってたメンバーはすでにハイクアップの準備を
進めており、ガイドさんは弱層テストをしている。
慌ててごん太も準備を進めて弱層テストを見ていたのだが、今回は少し違ったテスト風景だ。
初めはいつものようなショベルテストだったのだが昨日と今日の30cmほどの
積雪部分の雪をショベルに乗せ下からポンッポンッと叩いてやる方法だ。

たった30cmほどの雪柱が2つにズレ落ちた・・・・・ベリー・イージー。
非常に不安定な状態。十分注意してハイクアップするとのこと。
いよいよハイクアップの開始。
林の中に入り少し歩くと巨大な沢が出現した。
ゲレンデのすぐ側にこんなデカイ沢があるとは今まで思ってもみなかった。
安全を取って一人ずつ沢を渡って行く。


スプリットボードで沢を渡るたかおやじ。

第6話、なんでやねーん!!


沢越えをして三田原山頂手前にツリーランするにはもってこいの斜面が現れた。
おまけにパウダー・・・・・休憩の間みんな滑りまくり。
休憩なのにかなり疲れてしもた。

三田原ピークに到着すると他のパーティーが何やらワイワイガヤガヤ集まって
林の中に戻るかたちでハイクしている。
なんやろ?って見てみると50cmほどの穴がぽっかりと空いている。

この穴に先頭の人が落ちてしまったらしい。
幸いにも怪我がなくて済んだみたいなのでよかったよかった。
ごん太も気をつけねば。

そして他のパーティーにまじって一緒に林の中に入り込もうとした瞬間、
ごん太の右足が突然崩れ片足がズッポリと・・・・新たな穴に落ちてしまった・・・・
なんで自分だけやねーん!!!!!って思いながらなんとか這い上がれた。
落ちた穴を見てみるとかなり深い。
どうも這松の上に雪が積もって、中が完全に空洞になっていた。
山はトラップだらけだ・・・・これも修行修行。

それにしても、よくごん太は穴に落ちる。

第7話、黒沢岳


三田原ピークを過ぎるとトラバース気味に移動して黒沢池方面に滑り出す。
しかしこの頃からごん太の体調に異変が現れた。

足が重い・・・・・前に進まない・・・・・荷物が重い・・・・・息が荒い・・・・

新雪のラッセル疲れか?睡眠不足か?滑りはじめても全然調子が出ん!!
こけては滑ってこけては滑っての繰り返しで相当体力を消耗してしまった。

同じくたかおやじにも異変が現れた。
スプリットボードではかなり苦戦模様で板の組み立ても四苦八苦。
バートンのスプリットってこんなに組み立てるのに苦労するもんなんか?って思うほど
おやじは泣き入りながら組み立ててました。

どうにかこうにか一番最後だったがなんとか黒沢池にたどりついた。
ここは一面の雪原状態。
無雪期なら湿地帯の池だろうと思うのだが、今は昨日と今日の雪でめちゃくちゃ綺麗!!
真っ白な世界が目の前にドーーーーーン!!って広がってる。
そして前に見える山は黒沢岳ここも1枚バーンでヨダレが出そうなほどおいしそうな斜面!!!

でも身体はもうボロボロ・・・・・荷物が重すぎる。
ポカリスエット2リットルも持って来るんじゃなかった(笑)

第8話、ビョオオオオオーー


黒沢池でしばらく休憩していると、あることに気がついた。
めちゃくちゃ寒い・・・・・ハイクしてる時には死ぬほど暑かったのに
少し休憩するとやたら寒い。おまけに吹雪いてる。

時刻はもう3時を過ぎようとしているので、急いで今日の寝床の高谷池ヒュッテに
向かわなければならん。
目の前の黒沢岳の隣の茶臼山を越えればヒュッテが待ち受けている。
急げ急げ。
別のパーティーは茶臼山を直登している。

ところが、ところがだ。ガイドさんはまた弱層テストをしている。
なんでやろ?って思ってたけど登る山の雪の状態は知っていないとダメでしょ?
いくら他のパーティーが直登してても僕らは僕らの自己責任において行動しないと
ダメなんだろうね。
ごん太は少し利口になった。

案の定雪の状態はよくないので、遠回りだが迂回して茶臼山の稜線を
ハイクアップすることになった。
はぁぁぁぁーそれにしてもしんどい。

稜線はすごい風!!
これでもか!これでもか!!と、ごん太に容赦なく降り注ぐ横殴り風。
ビョォォォォォォォォ〜〜〜〜〜〜〜と背中に担いだ板が帆のように風をうけて
どっかに飛んで行ってしまいそうだーーーー

寒い〜〜〜〜疲れた〜〜〜〜〜

第9話、蒸気


ついについに高谷池ヒュッテが見えて来た。
はぁ〜〜〜〜やっと着いた〜¥。ヘロヘロになりながらヒュッテ前にボードを置いて
中に入ろうとしたのだが1階は閉鎖だ。

ベランダみたいな所にハシゴがかかっていてそこから3階まで登って
入り口に辿り着けるようになっている。
早くこの寒さと疲れを癒したい一身で、速攻で3階まで登り、入り口の窓から入ると
そこには壮絶な風景が!!!!

ぎしーーーーーーーーーーと、人が20人以上おるやんかー!!!
それに加えて入り口でブーツを脱いでる おやじさんの全身から湯気が
立ち込めている・・・・なんだこれは?
まるで漫画の北斗の拳に描かれてるオーラのような物が全身から出ている・・・・・
ウエアーの上からも・・・・頭の上からも 白い蒸気のような物が・・・・・・

身体中の汗が防水浸湿性のあるウエアーを通して湯気が出ていたのだ。
ほーーーーぅ。最近のウエアーって本当に水は入れんけど、身体の蒸気は外に出すんやなー
って感心して見ていたのだがそんな場合ではない!!!
寝れる所が無いかもしれんぐらい人がおる。

先に入ったたかおやじは入るなり中の人に
「あっ上ね! 上!」
って言われたらしい。
ちなみに上とは3階の屋根裏部屋らしき、うなぎの寝床みたいな場所を指していた。

本当に ここで寝れるんか?

高谷池ヒュッテ内。
人だらけです。
奥に見えるハシゴでうなぎの寝床へ 上がれます。

第10話、すき焼き


恐ろしく狭そうな3階の屋根裏部屋に上がるには少し奥にある階段を登らなければならない。
下から見ただけでも上の部屋に自分のザックを置けそうにないので
必要品だけ持って上がることにした。

人の山をくぐり抜けて階段までたどりついたのだが、よくよく見ると結構下のスペースが
空いてるやん!!ほとんどのグループは円になって夕食の準備したり、食ってたりして
場所を大きく占領してるだけ!!
ゆるせん!!!
ちょっと詰めたら十分な人数を確保できる場所はあるはず。
こんちきしょう。

ハシゴを使って上に登ると畳半分ほどのスペースがなんとか確保できた。
左手に山ちゃん、右にMIZUNO君が来た。
横に大の大人9人がズラーと並んだ状態で奥の人と会話すらできない。
でも狭いけど秘密基地みたいな感じでちょっとうれしかった。
この状態で夕食の準備だ。

ガイドさんが作ってくれるご飯はいつも 妙な味がするご飯ばかりだが
何故だかこんな場所で食べるとおいしく感じる。
ところが下にいるグループはなんと!!
すき焼きらしい食べ物を作っていて、いい匂いが上に溜まりいきなり現実に
ふり戻される気分。
それにしてもいい匂いだわ。

第11話、トイレ


テント泊や山小屋泊で山に泊まるとご飯を食べることしか楽しみがない。
疲れた体でお酒を飲むと一瞬にして寝てしまう。
しかし今回は少し不安がある。
それは「トイレ」。

奥にあった下に降りるハシゴはヒュッテ出入口に移動してしまったからである。
なぜ移動したかと言うと、下の人がハシゴの真下で炊事をしていたので、その上を
ドタバタと昇り降りするのは非常に失礼だと思ったから。
本当はそんな場所で炊事する方が悪いんやけどね。

一番奥から2番目の場所にいたごん太から出入り口近くのハシゴまでの
人の位置関係は、暗くてはっきりと確認できなかったがこんな感じ。

(山ちゃん)→(ごん太)→(MIZUNO君)→(ガイドさん)→(えみさん)→(SGうめ)
                                          ↓
       外のハシゴ←窓の出入口←ハシゴ←(人)←(たかおやじ)←(人)   
           ↓
          階段→吹雪の中の屋外トイレ

要するに、もし、ごん太が夜中にトイレに行きたくなったら寿司詰め状態の7人をまたいで
ハシゴまでたどり着かねばならないのである。
さらに出口の窓を出て、またハシゴを降りて階段も降りて屋外トイレにたどりつくのである。
さらに屋外トイレって言っても木の窪みの中でいわゆる「野糞」であるのは言うまでもない。

そして外は吹雪・・・・・・

これはかなりの難関を突破せねばならない状況で、もし下痢でもして頻繁にトイレに
行かなければならない状況になるとかなりヒンシュク者扱いされるだろう。
夜中にトイレだけは絶対に行くまいと誓いながらシュラフの中で眠りにつくごん太であった。


第12話、ホーホケキョ!


「ホーホケキョ!!!!」
突然の大きな鳴き声に目がさめた。
なんでうぐいす??起き立ての寝ぼけ頭でしばらく考えたが答えが出てこない。
季節は冬同然やのになんで今ごろ?
それにしても、うぐいすの鳴き声はすぐ側で鳴いている。
鳴き声の発生源はすぐに発見された。
ガイドさんの携帯の目覚まし音だった。

鳴き声で目覚め辺りを見回して見ると、すでに外は明るくなっていて、下にいる人は
早々と朝食を済ませて後かたずけを始めている人もいた。
おじさんおばさんメンバーたちは早々とヒュッテを出て行く人が多いのだが
その中の一人のおばさんが出入口にあるハシゴを見て文句言ってる。

「これはルール違反よ!!!!!」「入る時には奥にあったのに!!!!」

って文句たれてる。要は入り口にハシゴがあるからブーツを履くのに邪魔だったみたい。
下の人たちがハシゴの回りで飯食ってるから前に移動したのに本当に頭にくるおばはんだ!! 
ちなみに、このおばはんたちのメンバーは自分たちの食った食べ物の残飯を
窓から捨てているのをごん太はちゃんと見ていた・・・・どっちがルール違反なのだか・・・
やはりこの手のおばさんは自己中心的だわ。

上の三角の部分がうなぎの寝床です。
ここに9人の人間がズラーと並んで寝てました。
写真の人物は後かたずけをする山ちゃんです。

第13話、チタンおじさん


下のおばさんおじさん連中がヒュッテを出て行くのを見計らってから
下に降りて、やっとくつろぎタイムに入った。
これでやっと寝転がって全身をのばせるようになったーよかったー。

全員が下に降りてきてみんなで話しをしていると他の残ったおじさんが
ガイドさんに話しかけてきた。
二人の話しを聞いていると、どうやらおじさんがガイドさんに道具の自慢をしているみたい。

おじさんが手に持ってるのはチタンピッケル。最近少しずつ出回ってきてるみたいで
ガイドさんに
「ガイドするぐらいならこれぐらいの道具を持たなきゃ〜」
なんて言ってる・・・・・なんでや?かなり疑問に思った。
それに対してガイドさんの反応は冷たい。

「いや 別に必要ないです」
その通りだとその場にいた全員は思っただろう。
おじさんが出て行くと、たかおやじは今のおじさんは「チタンおじさん」と名付けようって言ってた。
その通りだとその場にいた全員は思った。

第14話、寒さ


ヒュッテ内の他のメンバーたちが全員出て行き、残ったごん太たちも。いざ行動開始の
予定だったのだが、今回は火打山の滑りは時間の関係で中止になってしまった・・・残念。
その代わり滑りはなしで火打山近くまで散策に行くことになったのだが
参加者はテレマーカーだけになってボーダーは全員ヒュッテ内に残ってお留守番に
なってしまった。だって滑りナシやったらつまらんもん。

火打山メンバーを見送り、ボーダーの4人、たかおやじ、SGうめ、MIZUNO君、
ごん太で紅茶を飲んだりして時間を潰していたのだが、昼間やのにやたら寒い!
ヒュッテ内やのにとんでもないくらいの寒さで、たかおやじは手袋を靴下代わりにしてまで
寒さをしのいでいた。

待てど暮らせど火打山メンバーはなかなか帰ってこない。
昼の12時過ぎにやっと帰ってきた。外は吹雪いていてかなり寒そう。

みんなが揃ったら準備を整えていざ出発。

あまりの寒さに手袋を足に履いてる、たかおやじ。なんだかサルの足みたいです。


第15話、購入


全員が揃ってヒュッテを出るとみんなで記念撮影。
外は少し風があり、寒いけど天気が良くてなかなかのBC日和、と言いたいところだが
雪が降って間もない時は積雪が不安定で雪崩れに注意だ。

ハイクアップを始めると、今日は昨日と違って絶好調の体調だ!!!
そりゃ10時間も睡眠とったら元気になる。
しかし、たかおやじはまたまたスプリットで悪戦苦闘しているみたい。

実はごん太は前から密かにバートンスプリット購入計画を立てていたのだが
今回のたかおやじの大変さを目の前で見ていると、かなり購入意欲が減ってしまって
いたのである。とにかく何が大変かと言うとボードに組み立てるのが大変そうだった。

BINと板の間にインターフェイスなる物があって、それで板とBINを固定してしまうのだが
固定するレバーがとにかく硬くて硬くて最後まで下りない状態。
雪が詰まっているのかレバー自体が硬いのか、とにかく組み立てるのに一苦労していた。
おまけに寒いので指がかじかんで痛そうだった・・・・・・

これだけ見ればスプリットボードなんて・・・・・思っていたら、
たかおやじがごん太に向かって「10万で買う?」って言ってきた。
すぐに「はい!」って答えてしまったのである・・・・・

(注)その後 バートン スプリットの組み立ての 困難な理由が判明して
   今では簡単に組み立てられるようになっている。

高谷池ヒュッテで記念撮影


第16話、極楽


しばらくハイクすると茶臼山と黒沢岳の間に出てきた。
昨日は下から眺めてかなりおいしそうな斜面だったけど上から眺めるとやっぱり
すんごーいおいしそう(笑)そしていよいよ滑りだ!!!!

滑り出しはガイドさんなので、ビデオカメラを渡して下から撮影をしてもらう。
SGうめ、MIZUNO君は少し黒沢岳寄りにハイクして標高を稼いで滑り出すみたい。
後からごん太とたかおやじも登って標高を稼ぐ。

ガイドさんが滑りだし、次にSGうめ、MIZUNO君、そしてたかおやじと
一人ずつ滑りだした。みんなそれぞれのラインを新雪の雪に刻み込んで気持ちよさそうだ。
次はスキーヤーのなべさん。滑りだしからいきなりの転倒でゴロゴロと転がりながら落ちて行き
ゆきだるま状態。上から見てるとスキーではかなり辛そうな感じで、スノーボードでよかったー
なんて思って見ていた。
いよいよごん太の番だ。なべさんはまだ滑り出す態勢がとれない状態なので、悪いがお先に
失礼することにした。

滑り出した瞬間「お!結構斜度あるかな?」って思って2ターンほどしたが
思ったより斜度が少なくて、そのままチョッカって滑り降りてしまった。
雪が硬かったら絶対スピード落として滑っているだろうが新雪なんで
こけてもダメージは少ないので飛ばすには最高だわ〜〜〜〜極楽極楽〜〜

喜びの万歳ポーズです。


第17話、いい味


滑りも終わって一息ついて三田原までまたまたハイク。
たかおやじはスプリット分割に手間取っている模様だが、かまわずごん太は歩いて行く。
なんせ今日は体調が絶好調だ!!サクサク歩いて行けるよーん。

しばらく歩いて休憩していると後から遅れて来たたかおやじがぼやき倒している。
「ビンディングは反対に付けるはシールは逆やわ」
一同爆笑している。それにしてもたかおやじのキャラクターはいい味出してるねー

三田原ピークでまた休憩して昨日のスキー場のリフト降り場まで滑って行ける模様なので
板を装着して滑り出すとこれがまたいい感じのパウダー!!!!
だと思ったのだが標高が下がるにつれてとんでもないモナカ雪や・・・・・前に進まない。

(注)モナカ雪とは一見したらフカフカのパウダーに見えるのだが
   実は表面が固く中はフカフカの状態の雪。
   この雪は非常に滑りにくい。



第18話、反省だけなら猿でも・・・


さらに滑って行くと初めに渡った大きな沢に出た。
目の前にはスキー場のリフト降り場が見えていて、やっと帰って来たーと言う安心感と
早くリフト降り場で一休みしたいーと心は焦っていた。
しかし順調に滑っていると思っていたごん太の目の前の斜面が突然無くなった。

ぎゃぁぁぁぁーーーーーーーーーー!!!

などと悲鳴を上げる暇もなく3メートルほど下に落ちた。
幸いにも落下地点は新雪の雪が積もっており、無事に足から着地して怪我もせずに済んだ。

それにしても怖かった・・・・・・・
しばらく動揺が隠し切れずあたふたしながらまたやってしまったと・・・・
金山編第13話の経験を何も活かしてないぞー。またまた反省。

落ち着くと、また気を取りなおしてゲレンデのリフト降り場まで滑り降りて行くと
ゲレンデはすでにクローズ。
SGうめ、MIZUNO君、ごん太の3人だけでシーンと静まりかえっている。
すると少し遅れてたかおやじがやってきた。


最終話、明日があるさ



たかおやじが合流してボーダー4人が集まった。
それにしてもスキーヤーにはかなり辛そうなモナカ雪やからなかなか来ないやろなー
なんて話しをしていると突然!!クローズしているはずのゲレンデ内に音楽が流れ出した!!

「明日があるさ〜 明日があるぅ〜〜〜〜 」
ウルフルズの曲が流れている。
みんな「おおおおお!!!!」ってビックリ!!
だれもおらんゲレンデでなんでやー?
すると音楽が止まって放送が流れた。

「この声が聞こえますかー?」「聞こえますかー?」

聞こえるんで、みんなで「はーい!」って答えた。するとまた音楽が流れ出した。
はて?いったい何だったのだろうか????・・・・・・・・
はっ!!もしかして!!もしかすると!!
まだ下山してない人たちに元気つけるために音楽を流していることに気がついた。
なんてやさしいんだ・・・・・ごん太はかなり感動したぞ。

ガイドさんが降りてきて、先にたかおやじ、ごん太、SGうめの3人だけで
ゲレンデ駐車場に行くことを告げ無人のゲレンデを滑りはじめた。
広いゲレンデを3人だけの貸しきり状態。
しかしコースはガリガリのアイシーなバーンで、ハイク疲れも重なっ足がガクガクして
まともに滑れない。これはきつい。

途中なぜかモービルに乗ったパトロールやキャットに乗ったおじさんに呼び止められ
何やらやたらと騒がしい。
なんでやろ?今日はもうクローズしてるはずのゲレンデやのに?
答えは駐車場に到着してわかった。

新潟県警の車が止まっている。今日、山で事故があり3人組のスキーヤーの一人が骨折して
ヘリで救出され残りの2人がまだ下山していないらしい。
それで音楽流したりクローズしたはずのゲレンデにパトロールやおじさんがいる訳だ。
そう言えば昼間にヘリの音がしてたのを思い出した。
辺りがすっかり暗くなった頃スキーヤーたち全員も無事駐車場に到着して解散となった。
帰りにたかおやじ&ナベさん&ごん太の3人で池の平方面の「かんぽの宿」の温泉に入り
晩御飯に中華を腹いっぱい食って大阪に帰ったとさ。


おしまい。 



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