アントニオ猪木 憧れ 燃える闘魂・アントニオ猪木。
不世出のカリスマレスラーはプロレス黄金期より大勢の少年達を熱狂させた。
その眼は狂気と色気を宿し、頭のてっぺんからつま先まで独特のオーラを発散させていた。
少年達は彼の全ての虜となり、彼の劇的な勝利に狂喜し、彼の敗北に涙した。
アントニオ猪木=自分というシンクロ率400%を超える感情移入により
後の「猪木信者」「猪木チルドレン」と呼ばれるほどの熱狂的なファンになる。

少年はテレビの向こうの憧れの男が最強だと信じていた。
1983年。
新日本プロレスにより行われた第一回IWGP決定戦において
アントニオ猪木はハルク・ホーガンと闘った。
ロープ越しのアックスボンバーをまともにくらってしまい
白眼をむいて失神してしまった。
「IWGP初代チャンピオンはアントニオ猪木だ!」と思って疑わなかったファンにとって
まさにこれは一大事だったであろう。
少年もまた、然り。
起き上がらない猪木に向かってブラウン管越しに「頼む!起きてくれ!!」と叫んだかもしれない。
シンクロ率400%の為に悔し泣きをしていたかもしれない。

あの猪木が外人にやられてしまった!
少年は決意した。
「オレがプロレスラーになって、仇をとってやる!!」

アントニオ猪木 憧れ 後に少年は大人になり、憧れのプロレスラーとなった。
自分をあれだけ熱狂させたレスラーとは、いろいろあって離れてしまったけれど
あの少年の日に憧れた「強くてカッコいいプロレスラー」になる為に
鈴木みのるは闘い続けている。
鈴木みのるにも(人数は段違いだが)今では熱狂的な「鈴木信者」がいる。
彼の生き様を見届けようと会場に足繁く通っている。
彼の勝利に一緒になって叫び、彼の敗北に一緒になって泣く。
ここでもシンクロ率は400%を超え、やがて鈴木はカリスマとなっていく。
あの日テレビの向こうにいた男に、今は自分がなる番だとでも言いたげに。
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