藤原喜明 父親 その昔、新日本プロレスに前座でコツコツとキャリアを重ねていた男がいる。
その男はいわゆる「通好み」というカンジだった。
プロレスの神様、カール・ゴッチに「my son」と呼ばれるほど気に入られ、
自らも「関節技職人」の名の通りグラウンドテクニックを得意としていた。
道場や試合前の会場では新人相手に「関節技教室」を行っていて、
ライガー、船木、鈴木などを相手にシゴキあげていた。

鈴木みのるは藤原を「プロレスの世界でのボクのオヤジ」と言う。
1988年6月23日、鈴木みのるデビュー戦。
相手は飯塚孝之。
負けたがまあまあの試合運びだったな、と思っていた。
ところがバックステージにいた藤原は怒り狂った。
「なんで教えた通りにやらねぇんだ!あんなショッパイ試合しやがって!」
怒鳴りながら鈴木を殴りつけた。
それ以来鈴木みのるはロープに飛ぶプロレスはやらなくなった。

今は藤原の元を離れ、自分が後輩たちの父親役をしている。
子供というのは親を超えるのが目標になったりする。
しかし自分が親になったとき、改めて親の凄さを知るだろう。
尊敬されるほどの強さ、子供の成長を見守る優しさ、子供を叱る厳しさ…。
言葉で書く程それは簡単ではない。

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