5)「冷やす(アイシング)」とは一体、どういう事なのか?


" それは「身体全体を冷やす」という事とは「全く違う」事をしている、という事です。"



よく野球等で 「肩を冷やすな」といいますが、それと「肩をアイシングする」とは全く違った 意味である事を選手は知らなければなりません。何故なら「アイシング」には 全然違った目的があるからです。


アイシングの目的は、 そのケガの箇所に故意に生理的現象を起こし、その箇所の治癒活動を 助ける事です。ですから それは「寒気の為に身体が冷えて寒く感じる事とは全く違う」のです。



実際、感覚的には「寒い」と いうよりも「痛い」そして更にそれを通り越して、痛感神経がマヒして 「何も感じなくなるくらい」でその効果があります。 初めてアイシングを する人はその事に驚くようですが...。




★★★「体の酷使からの回復の為」と「怪我の応急処置の時」のアイシングは目的がちょっと違いいます。



よく見かける風景となった、投手が投げ終わった後にアイシングをする理由を例に挙げてみましょう。



肩や肘等の沢山使った部分は当然熱を持ち、そして動かし終えた後もその熱は直ぐには消えません。その為に体はエネルギーを使ってクールダウンをして普段の状態に戻ろう(熱を下げよう)とします。



ですからアイシングでその上がった熱を下げてあげれば、体のエネルギーを使う必要が無くなります。ですから体エネルギーの省エネになる訳です。その結果、疲れ難くなります。これが「体の酷使からの回復の為」のアイシングの一例です。




一方、怪我の応急処置のアイシングの場合の目的は痛み、炎症、そして腫れを抑える事です。



腫れてしまう(血管から染み出た化学物質を含んだ水が溜る)と細胞に必要な酸素が行き渡らずに「溺れて」しまい(細胞が死んだりダメージを受けてしまうので)、怪我の場所のダメージはもっと深くなり、治り難くくなってます。ですからアイシングで血管をギュッと収縮させて余計な水を出難くさせて、その収縮した血管が元に戻る時に死んだりダメージを受けた細胞を一気に流して 正常な細胞をその部分に定着させて怪我の治りを助けます(新陳代謝の促進による自然治癒助長)。



怪我の際に出る(怪我の箇所を治そうとする)活性酸素は強い殺菌作用があってとても役立つのですが、出過ぎると余計に炎症を酷くしてしまいます。 ですからアイシングでその活性酸素の活動を防ぎます。



アイシングは神経の伝達を遅くする働きがあります。つまり痛感神経の動きが鈍くなり痛みを和らげます。



この様にアイシングは気温の低い所に薄着で出て、体を冷やすのとは全然違った事なのです。


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