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No.120 ある通販会社の倒産 ― 日本人として感じた違和感 (後編) ― (02/7/21 Sun)
その後、日本で見られないことが、ふたつ起こったのです。
ひとつめは、州議会議員のみなさんが
「わたしたちが何とかします!」
と宣言したことです。それも、なんと
「倒産で職を失った方々のために、倒産した企業を買いとって再建してくれる人を見つけます!」
と公約したのです。選挙でもなんでもないのに。
― よした方がいいんじゃないの?・・
― そんな約束して、守れなかったら、袋叩きじゃないの?・・次の選挙で間違いなく落ちるよ。
― どうせ約束するんなら、転職支援対策の実施の方を約束した方がいいのに・・・。
しかし、その議員先生がたは腕力自慢でおられたようです。
州議会に特別委員会まで設置させ、本当に、倒産した企業をそっくり買い取ってくれる企業や資本家を募集しはじめたのです。
日本人としての感覚で言えば、この先生たちがやろうとしていることは、かなり絶望的なことのように思えました。
そして、事実、私が帰国の途についたとき、つまり、倒産後3ヶ月が経過したときになっても、先生がたの求めに応じて手を挙げる企業や資本家は現れませんでした。
その一方で、日本人としての感覚でみていて、たとえ絶望的な状況でも行動せずにはいられない、という政治家のみなさんの果断さに、私は敬服せずにはいられませんでした。
日本で見られないこと、のもう一つは、倒産した企業の従業員だったみなさんが、親会社の本社に押しかけて、経営陣をひっぱりだしたことです。
今回の倒産の原因は、親会社が責任を問われるようなものではありませんでした。倒産した当の企業の幹部が、無謀な拡大戦略を続けたこと、それと、市場のニーズを見失ったこと、その2点にあると言われていたのです。
そのことをわかっていても、元従業員のみなさんは、
― 誰かに怒りをぶつけたい。そうしなきゃ、気分がおさまらん。
という気持ちだったのでしょう。
No.119 ある通販会社の倒産 ― 日本人として感じた違和感 (前編) ― (02/07/18 Thu)
今年の2月頃の話だった、と思います。
ある大手通信販売会社で、午前8時に、経営陣から従業員向けに電子メールが流されました。
(アメリカのオフィスでは、営業時間は8時から始まるようです。)
「当社の経営危機が伝えられていますが、そんなことはありません」
「たしかに厳しい状況ではありますが、乗り越えていけないものではないのです」
「がんばりましょう!」
ところが、同じ日の午後3時半に、再び、経営陣から電子メールが送られて来たそうです。
「資金繰りができなかったため、やむなく倒産しました」
従業員がみな驚き、パニックに陥ったことを、地元紙は伝えていました。
「明日からどうすればいいの?うちは母子家庭なのに」(女性従業員の弁)
このかたの台詞からすると、失業保険の給付額も、あまりあてにできないレベルのようでした。
「この不景気でやっと見つけた仕事なのに・・また探さなきゃいけないなんて」(女性販売マネージャーの弁)
このかたは、転職には慣れておられるものの、それでも見とおしは厳しい、と語っておられるようでした。
ちなみに、私の実感としても、9月11日の事件の前から、アメリカは景気が悪かったように思います。
― アメリカの好景気って、ITブームに乗れた人や株屋じゃなくって、普通の市民が喜べるような、ほんとの好景気だったんだろうか?・・・
と首をひねらざるをえませんでした。
ところで、この会社の倒産で、日本人の私がものすごく驚いたことがありました。
経営陣への怒りの弁を述べるかたが (すくなくとも新聞紙上では) ひとりもおられなかったことであります。
日本だったら
― こんな乱暴な倒産の仕方があるか!?
― 朝のメールじゃ「大丈夫」って言ってたのに、あれはいったいなんだったんだ!?
― なんで組合に話がなかったんだ!?
と、みんなが怒るでしょう。
アメリカ人は、倒産・一方的なクビ斬りにすっかり慣れているから、怒りの感覚が麻痺しちゃってるんだろうなぁ、かわいそうに・・と私は同情の念を禁じ得ませんでした。
ところが ― (つづく)
No.118 買いたいのに (02/04/04 Thu)
― というのは、デジタル・カメラのことです。
しかし、ショッピング・モールのベスト・バイ (家電量販店) の店員さんは、なぜかプロレスラーのような強面ばかりです。(女性を置いてほしいんですが。それも愛想のいいレディを。)
それと、― 私は、アメリカ電気製品のマニュアル嫌い、とでもいうべき症状にかかっております。
「こういうことはしないでください」という注意書きはやたら細かく書いてあるのです。おそらく、訴訟対策でしょう。
ところが、肝心の通常の使用法については、ヌケだらけで、何を言いたいのかわからない、という、ずさんなマニュアルにばかり、私は出会ってきました。
買いたいのですが、デジタル・カメラ。
No.117 ベスト・セラー雑誌 (02/04/03 Wed)
書店の雑誌コーナーで山積みになっている雑誌があります。
「ピープル」誌、「ミューチャル・ファンド」誌、「ビジネス・ウィーク」誌、「タイム」誌といった雑誌も、山積みになっているのですが、それすらも圧倒する山の高さです。その雑誌の名は ―
「糖尿病とうまくつきあおう」
No.116 そいつは俺じゃない (02/03/31 Sun)
アメリカ人の友人によりますと、ラジオの深夜番組に、かなり面白い男性が出演したそうです。
強盗を2件はたらいた罪で、彼は刑務所に服役したそうです。
本人は裁判で無実を主張したのに、みとめてもらえなかったそうです。
彼は法廷で何度も何度も、次の主張を繰り返したのだそうです。
「強盗をやったのは俺じゃない。俺のクローン人間がやったんだ」
No.115 判読不能 (02/01/16 Wed)
アメリカ人によく見られる、右の手書き文字なんですが・・6にも見えるし、4にも見えます。
6のつもりで書いているアメリカ人もいれば、4のつもりで書いているアメリカ人もいます。つまり、書いた本人に訊かないとわからないのです。
アメリカ人が、アメリカ人に、「あんた、6と4のどっちのつもりで書いたの?」と尋ねる光景も、何度か目撃いたしました。
書いた本人が目の前にいる場合は
「6ト4ノ、ドッチナノ?」
と尋ねると、照れ笑いか何か、らしき、意味不明の笑みを浮かべて
「6です」
「4のつもりよ」
と答えてくれるからいいのですが。
書いた本人が目の前におらず、その電話番号もメール・アドレスもわからない場合は、・・確認しようにも確認の方法がありません。
No.114 輸入元 (02/01/09 Wed)
私は演歌のほか聴くのが好きなのはジャズです。若い頃やっておりました、アルバムを聴いてソロをシコシコと譜面にコピーする趣味を、最近、また始めました。
ジャズの名手たちのソロをコピーしても、それを演奏するテクが私にはないのですが。つまり、自分自身でも動機不明の趣味に、私は従事しておるわけです。
― さて、それはともかく、ちょっとがっかりしていることがあります。
ジャズ総本山のアメリカだから、名盤もザックザクで、日本よりも簡単に・安く、手に入るだろう、ウレチイナ ―と思いきや、ぜんぜん売っていないのです。
アマゾン.comに探しにゆきますと、私の欲しいCDがほとんどなく、たまにあっても、「輸入品」という表示がついているのです。
「ジャズ生誕の聖地なのに・・どうして?」
「どこから輸入してんだろ?・・ジャズを大切にしてる北欧あたりからかな?・・」
と思って、CDの写真を見ますと、
「・・またかよ・・」
と拍子抜けさせられます。
日本語の帯がかかっているのです。
No.113 挿入句 (02/01/03 Thu)
日本語を学習している外国人は、日本人同士の会話の挿入句 「ウソー!」 「まじかよ!」 を聴いて、それを文字通りの意味にとって、
「どうして、そんなキツい言葉を使うんだろ・・」
「相手はウソとか悪ふざけで言ってるはずないのに・・」
と首をひねっていることでしょう。
英会話に対する私の違和感もそれと同じで、私の英語理解力に問題があるのかもしれません。
この町のアメリカ人(おそらく全米のアメリカ人)は、会話をするときに、次のような挿入句を、よく、はさみこむのです。相手が初対面の人であろうと、目上の人であろうと、教授であろうと。
― 日本語に直訳すると、ですが。
「あんた、今、俺が言ったことの意味、わかってる?」
「あたしの意味してること、あんた、わかる?」
No.112 十二支間の相性 (02/01/02 Wed)
中華料理店では、テーブルの上に、十二支の解説が記載された紙が置いてあります。
内容は、
@西暦で何年生まれの人がどの動物の年に該当するのか (例 「1953年生まれの人は蛇年生まれ」)
Aそれぞれ、どんな気質をもっているか
たとえば、私ですと、「気分にムラがある」のに、「異性にモテる」のだそうです。(コメントは勘弁させてください。)
B誰といつ結婚すればいいのか
たとえば、私ですと、「戌(犬)年か寅(虎)年生まれの人と」「早めに」結婚した方がよかったいいようです。(ガハハハハッ)
C絶対に結婚してはいけない相手は誰か
たとえば、私ですと、子(鼠)年の人とは決して結婚してはならないそうです。
だからどうした、と言って破り捨てる気力は、私にはありません。
しかし、面白いのは、この解説紙のことではありません。
アメリカ人の夫婦やカップルのお客さんが、黙ったまま、この紙をジーッと見つめているのです。テーブルに顔がくっつかんばかりに身を乗り出して。
No.111 「いろいろ、ありがとう。」 (02/01/01 Tue)
― と、ごく軽く言っているつもりで、大学の秘書さんや、美人バーテンダーや、クラスメートの女の子たち相手に、私は、次のような英語を、よく発射してきました。
Thank you for everything!
これを発射すると、顔を真っ赤にしたり、モジモジしたりして、「どういたしまして」という返事が笑顔とセットで返ってくるので、私はますます味をしめてしまいました。
「日本の男と違って、アメリカの男は、レディにまじめにお礼しないんだな」 という、結論にまで飛躍したのです。
どういう文脈で使うのかも知らず。
この Thank you for everything! というのは、長い間つきあってきた親友や恋人など、ごく親しい人との別れの挨拶にだけ、使うのだそうです。
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