セロ・廣山 × ボカ・高原


セロ・ボカ戦が当地で行われました。日本代表がそれぞれのチームに分かれて登場するとあって日本でも注目の一戦です。そしてクラシコと呼ばれる伝統の一戦 セロ-オリンピア戦で先制点を挙げました。



(セロ × オリンピア):クラシコ・廣山選手は先制点を挙げるが敗戦 (09月16日)

セロ・ポルテーニョ 2 -  オリンピア 3 (デフェンソール)

伝統の一戦、セロ×オリンピアが行われました。パラグアイで人気を2分する両チームですが、成績は対照的で、セロはここまでリーグ戦・後期は首位、メルコスール杯もトーナメント進出をほぼ確実にしている、一方のオリンピアは対外試合の禁止、リーグ戦はここまで10チーム中最下位と最悪の状態です。オリンピアがここまで苦しんでいるのを初めて見ました。

この一戦はクラシコと呼ばれ、特別な扱いをされます。長い歴史、両チームの対戦成績はほぼ互角ですが、何時も「有利と予想されてる方が負ける」というジンクスがあるそうです。今日はそのジンクスに従いますとオリンピアが勝つ、という事になりますが、その通りの結果になりました。今日はディフェンソール・デル・チャコで行われました。競技場の前には両チームのグッズが色々と売られていました。座布団・帽子などは色々とデザインを工夫しているようです。



(写真:帽子と座布団)

試合中に観客席から「ピー」という口笛が聞こえますが、これは競技場で販売されています。



(写真:笛売り)

試合の前には両チームの応援合戦が見られました。まずセロですが、例の大型の旗を2種類持ち込み、両方を披露しました。



(写真:セロ・超特大応援旗-その1)



(写真:セロ・超特大応援旗-その2)

そしてオリンピアですが、同じように大型の応援旗、そして白黒の風船を沢山用意して派手に応援していました。



(写真:オリンピア・超特大応援旗と白黒の風船)



(写真:セロ)

なお、試合開始に先立ち、選手が輪になり、ニューヨーク市の犠牲者に対する黙祷を行いました。今日の廣山選手は背番号「2」、先発で右MFです。



(写真:試合前の黙祷の様子)



(写真:廣山選手は背番号「2」)

試合はオリンピアが積極的に攻め、互角の展開でした。先制はセロ、前半30分、アルバンレンガ選手からのクロスをゴール混戦の中で廣山選手が押し込みました。その5分後オリンピアに決められて前半は1-1で折り返しました。ただこのゴールヘディングで入れたように見えますが、意図的に手を延ばして入れているのです。テレビで観るとはっきりと分かります。廣山選手は目の前でこれを見ていてさかんにアピールしていましたが、受け入れられませんでした。きっちりと主審・線審が見ていれば、レッドカードで退場という場面であっただけにオリンピアには幸いしました。翌日の新聞巷でも大きな話題になっていました。先週はゴンサレス選手が主審を2発殴って怪我をさせて、追放になりましたが、今週は手でのゴールとオリンピア・サポーターは苦々しい限りです。

セリスタには「オリンピアの試合は先週はボクシング、今週はバレーボールだ」と揶揄されていました。その後、観客席ではオリンピアの会長に向けて物が投げつけられていました。この判定でセロの調子に微妙な狂いが生じたように思います。それでもリーグ戦は後残り2試合を残してセロが2位に勝ち点4の差を付けて首位、ほぼ間違い無く首位でトーナメントに進むと思います。それだけにこの判定には「まあ、いいか、オリンピアもかわいそうだし」という余裕の気持ちがあるようです。




(写真:手でゴール!、オリンピア・マンソン選手:ナシオン紙:廣山選手がしっかり目の前で見ている)

ハーフタイムには名物の「おじさん」が登場しました。この方はパラグアイ・ナショナルチームの試合には必ずこの姿で応援するパラグアイの新名物になっています。日本学校の関係者のようで、胸には「日本学校」そしてパラグアイと日本の旗があります。パラグアイの日韓大会出場を願っての事でしょう。



(写真:ハーフタイム、名物のおじさんの登場)

後半に入るとオリンピアが果敢に攻めて来ます。一方のセロはDFラインがしっかりしておらず、危うい場面がしばしば、オリンピアに2得点を許してしまいました。2点差となったセロは必死に攻め、PKを得てこれをアルバレンガが落ち付いて決め、1点差に追い上げました。後半40分廣山選手は控えの選手と交代、その後もセロは攻めましたが及ばず2-3で終了、惜敗という結果になりました。これでリーグ戦 7試合で5勝1分1敗という成績です。廣山選手は日本から帰国して以来、ここまで後期そしてメルコスール杯12試合全てに出場しています、これはGKのボバディージャと二人だけで、セロの中心選手として欠かせない中心選手となっていることが分かります。それにしても今日はDFの出来が最悪でした。後期に入りメルコスール杯を含めてここまで相手に2点以上許した事が無かったのですが、今日は3失点、少々心配になります。



(写真:アルバレンガ選手、PKを決める)

廣山先制弾もセロは初黒星(日刊スポーツ)
<パラグアイリーグ:セロ・ポルテーニョ2−3オリンピア>セロ・ポルテーニョMF廣山望(24)がパラグアイ後期リーグ第7節のオリンピア戦(ホーム)に右サイドで先発し、前半29分に先制ゴールを挙げた。右から中央にポジションチェンジした直後、MFアルバレンガのスルーパスを右足でゴールに押し込んだ。守備でも相手のラストパスをクリアするなど、後半40分に交代するまで孤軍奮闘した。しかし、チームは2−3で敗れ、後期初黒星。勝ち点16で首位を守ったが、廣山は「相手の1点目はハンドだった。主審も近くで見ていたのに悔しい」と悔しさをあらわにしていた。


廣山先制ゴールも、セロ初黒星 (スポニチ)
廣山先制ゴールも逆転負け――。パラグアイ・リーグのセロ・ポルテーニョMF廣山望が16日(日本時間17日)後期リーグ第7節のオリンピア戦に先発出場し、南米移籍後5点目となるゴールを決めた。廣山はフル出場し攻守にわたって活躍したものの、試合はセロが2―3で逆転負けを喫し、後期リーグ初黒星を喫した。スタジアムが異様な雰囲気に包まれていた。対戦相手のオリンピアはセロにとっては永遠のライバル。名門同士の激突は「クラシコ(伝統の一戦)」と呼ばれている。そのパラグアイ国民が1年で最も注目する国民的行事で廣山は実力をいかんなく発揮した。パラグアイ代表のMFフェレイラを差し置いて、いつもの右MFで先発した廣山。試合開始から豊富な運動量で右サイドを駆け上がり、果敢に1対1を挑んだ。ハイライトは前半29分だった。右サイドのアルバレンガから中央にポジションチェンジしていた廣山にパスがわたる。右足でコースを狙った廣山のシュートはGKの右手をはじきながら、ゴールに吸い込まれた。廣山の均衡を破る先制ゴールにスタジアムは大興奮に包まれた。それでも勝利の女神は廣山に振り向いてくれなかった。前半34分のオリンピアの疑惑の同点ゴールで流れがガラッと変わる。明らかに手を使った一発に場内は騒然とした。廣山も試合後「オリンピアの最初のゴールには不満が残る。あのゴールは明らかにハンドだったし、審判は近くで見ていたのに…。悔しい」と怒りをあらわにした。その後も廣山は右サイドから何度もチャンスメークしたが、逆転で後期初黒星を喫した。ラジオからは「廣山はセロにとって難しい時間帯にゴールを決めた。でも、セロはこのゴールを生かせなかった」と残念がる声が流れた。試合には敗れたものの、廣山はさらなる自信をつかんだはずだ。

廣山先制点もセロは後期初黒星 (サンスポ)
サッカーのパラグアイ・リーグで16日、廣山望の所属するセロ・ポルテーニョはオリンピアと対戦し2ー3で敗れた。廣山は先制点を決めるなど攻守に活躍したが、セロは後期初黒星を喫した。

廣山の先制点実らず(報知)
サッカーのパラグアイ・リーグで16日、廣山望の所属するセロ・ポルテーニョはオリンピアと対戦し2ー3で敗れた。廣山は先制点を決めるなど攻守に活躍したが、セロは後期初黒星を喫した。

廣山先制ゴールも無念逆転負け・パラグアイリーグ 第7節(報知)
廣山先制ゴールも実らず! MF廣山望(24)の所属するセロ・ポルテーニョ(パラグアイ)は16日、ホームのデフェンソーレス・デル・チャコで国内リーグ(後期)第7節、オリンピア戦を行い、2―3で敗れた。右MFで先発出場した廣山は、前半29分に後期2点目となる先制点を決め、後半43分に交代した。チームは初黒星を喫したが、当地でクラシコと呼ばれる伝統の一戦でも実力を存分に発揮した。 パラグアイの最も重要な国民的行事の一つに数えられる伝統の一戦・クラシコ(セロ・ポルテーニョ対オリンピア戦の通称)で、また日本人MF廣山が歴史に名を刻んだ。 右MFとして出場した廣山は前半29分、トップ下のMFアルバレンガとポジションチェンジ。右サイドのアルバレンガから敵陣で中央のここしかないという所に走り込んでスルーパスを受けた。次の瞬間、コースを狙って右足を振り抜く。オリンピアのGKタバレリは必死に手を伸ばして右手に当てるが、強烈なシュートはゴールネットを揺らした。 伝統の一戦を見ようとスタジアムに駆けつけたサポーターの熱狂は頂点に達した。後期リーグ2点目のゴールはクラシコでの先制点。「いつもとは違った喜びがあった」と語るゴールはリベルタドーレス杯初の日本人ゴールに続き、廣山がまたもやパラグアイで歴史に名を残した瞬間だった。 しかし試合は、その後オリンピアが反撃。前半34分のMFモンソンのゴールから3点を奪い逆転した。終盤アルバレンガがPKで1点を返したが、結局2―3でセロは後期リーグ初黒星。廣山は終了間際の後半43分にアバロスと交代した。首位のセロは最下位オリンピアに思わぬ不覚をとってしまった。
◆廣山の全得点メモ
16日のゴールで、廣山のパラグアイ通算得点は6点となった。内訳は、リベルタドーレス杯2点、フィリグラナ杯1点、リーグ戦前期1点、後期2点(後期は9月16日現在)となる。


セロ・廣山 × ボカ・高原 (09月12日)

セロ・ポルテーニョ 2 -  ボカ・ジュニオール 1 (アスンシオン)

メルコスール杯・第一組での第五戦、ここまで2勝1分1敗のセロ、ここで勝てばほぼトーナメント進出が決まります。今日の相手はアルゼンチンの強豪ボカ・ジュニオール、昨年のトヨタ杯を制し、今年もリベルタドール杯を勝ち、連覇を狙っています。一方のセロはこのところ非常に調子が良く、ホームでもあり、ここは勝利を手にしたいところです。日本でもかなり注目されているようで、日本からの観戦者、報道関係者が目に付きました。



(写真:外でも賑やか、日本から観戦に来る方も)



(写真:熱狂的なセリスタが集まっている)

競技場はセリスタ(セロのサポーター)で埋まりました。競技場は「セロ色」一色、相手が「アルゼンチン」だと一層気合が入るようです。



(写真:ほぼ満員に膨れ上がったスタジアム:スタンドがセロのユニフォームで覆われている)



(写真:大きな花火が上がる)



(写真:名物の旗、今日は超満員のスタンド)

この試合はアルゼンチンで行われた試合(ボカ・ホーム)では引き分けており、現在のチーム状態から観るとホームのセロが有利という予想でした。注目の日本人対決は高原選手は先発で出場しましたが、廣山選手は控えでのスタートとなりました。試合は予想通りセロのペースですが、混戦からボカに先制を許してしまいました。この1点で満足したのかそれからは引いて守るばかりのボカ、積極性が全く見れず、これが昨年トヨタ杯を制した世界チャンピオン?という感じでした。前半40分、守るばかりのボカですが、ペナルティエリア内でつまらないミスでPK、これをアルバレンガがきっちりと決めて同点としました。

後半に入り、同点でも引いているボカ、セロは攻めるのですがどうしても決め手に欠く状態が続いていました。高原選手はどうもチームメートとの息が合っていないのかほとんどボールが廻って来ず、交代となりました。この辺りからセリスタからは「ヒロ、ヒロ!」のコールが聞こえて来ました。ベンチの前を見ると監督が何時もの通り入念に廣山選手に細かい指示を出しています。そして76分廣山選手が登場!大きな喚声が沸き起こりました。この日も好調な廣山選手、チームメートの信頼もあり、パスが回って来ます。しばしばクロスを上げてチャンスを作り、相手が崩れて来て、ロスタイムに入り、試合終了直前、ヴィルフィリオ・フェレイラが決めてセロの勝利となりました。



(写真:背番号「17」廣山選手)



(写真:試合の様子、ボカ陣内)

(ゴール)
05 分 シアビ(ボカ)、40 分 アルバレンガ(セロ)(PK) 93分 ヴィルフィリオ・フェレイ

高原、廣山入れ違い出場(日刊スポーツ)
メルコスール杯<メルコスール杯:セロ・ポルテーニョ2−1ボカ・ジュニアーズ
南米での日本人対決はお預けとなった。メルコスール杯の1次リーグA組で、ボカ・ジュニアーズ(アルゼンチン)と地元セロ・ポルテーニョが対戦した。ボカFW高原直泰(22)は先発したが、見せ場なく後半20分に交代した。一方、セロMF廣山望(24)は、その11分後に投入され、切れのいい動きでスタンドを沸かせた。試合はセロが2−1で勝ち、首位を守った。高原にとって好調な滑り出しだった。前半4分、高原が中盤からのロングボールを頭で落とし、胸トラップした瞬間、セロDFマルチネスのファウルを誘った。そこで得たFKからゴール前の混戦になり、こぼれ球をスキアビが押しこんで先制点を奪った。だが、高原の見せ場は、このプレーだけで終わってしまった。開始直後の1点を大事にするあまりに、ボカは守勢に転じ、前線に残って両手を広げてアピールする高原にパスがつながらない。前半39分、しびれを切らした高原が強引にドリブル突破を仕掛けるが、相手DFにカットされてしまった。後半も展開は変わらず、同20分にガイタンと交代。「ボールが来ない」と高原は、唇をかみしめて口をふさいでしまった。ピッチでの対決はなかったが、後半31分、南米の先輩廣山がピッチに現れた。試合前は自ら高原に歩み寄って、気軽に話しかける余裕さえみせていた。その貫録からか、同32分、38分と連続して右サイドからクロスを上げてチャンスをつくった。その勢いがロスタイムにV・フェレイラの決勝ゴールを生んだ。周囲は日本人対決で盛り上がっていたが「この重要な試合に勝てたことに非常に満足してる。過去は忘れて次の試合に向けて集中したい」と廣山は冷静に次戦を見つめていた。◆メルコスール杯 南米大陸の南部(スール)の共同市場(メルコ)を構成するアルゼンチン、ブラジル、パラグアイ、ウルグアイ、チリ(準加盟)の5カ国から20クラブが参加して行われるカップ戦。4チームずつ5組に分かれての1次リーグ(ホームアンドアウエー)の後、各組1位と2位のうち成績上位の3チームが準々決勝に進む。7月に開幕し、決勝は12月に行われる。

すれ違い出場も廣山が高原“圧倒” (スポニチ)
途中出場した廣山。鋭い切り返しからセンタリングを上げるなど見せ場をつくった
高原と廣山の直接対決はすれ違いに終わった。南米メルコスール杯1次リーグA組で実現した日本人所属チームの対決は12日、パラグアイのアスンシオンで行われた。ボカ・ジュニアーズのFW高原直泰は先発出場したが、シュートを放つことなく後半25分に交代。その6分後にセロ・ポルテーニョのMF廣山望は途中出場し、見せ場をつくった。試合はセロが2―1で勝ち、A組1位をキープ。3位のボカは準々決勝進出が絶望的になった。再び苦い思いを味わった。9日に行われたリーグ戦のチャカリータ戦に続いて公式戦2試合連続スタメンのチャンスをもらった高原は必死に走り回った。信頼を勝ち取ろうと、何度転ばされても立ち上がった。しかし、セロに完全に支配された中盤から効果的なパスは来ない。開始4分にスキアビの先制点のきっかけになるファウルをもらったのが唯一の見せ場。必死にボールを要求するが、報われることなく後半25分には交代を命じられた。まるで3日前のVTRを見るようにシュートを放つこともなく、寂しげにピッチを去った。後半31分から途中出場した廣山のプレーは対象的だった。ホームの大歓声を受けて登場すると得意のドリブル突破、鋭い切り返しからセンタリングで魅せた。得点に絡むことこそなかったが、再三ボカゴールを脅かした。わずか14分という限られた時間の中で、堂々と仕事をこなす姿には貫録さえ備わっていた。日本を飛び出して地球の裏側へ渡った2人は結局、入れ違いで同じピッチに立つことはなかった。パラグアイに来て8カ月の廣山とアルゼンチンへ渡って1カ月半の高原。リーグ戦5勝1分けのセロと1勝2分け2敗のボカ。直接対決は実現しなかったが、違いは明らかだった。「この重要な試合に勝てたことに非常に満足している。過去のことは忘れて、次のクラシコ(オリンピアとの伝統の一戦)に集中したい」と廣山は前を向く。「次」を約束されていない高原は予定されていた2人の記念撮影もキャンセルして無言のままスタジアムを後にした。▽メルコスール杯 98年に始まった南米のカップ戦。経済的に結びつきの強い南部共同市場(メルコスール)を構成するアルゼンチン、ブラジル、パラグアイ、ウルグアイ、チリ(準加盟)の5カ国から20クラブチームが参加。5組に分かれてホームアンドアウエーの1次リーグを戦い、各組1位の5チームと、2位の中で成績上位の3チームが準々決勝へ進む。決勝は12月

高原 廣山“すれ違い”競演 (デイリー)
サッカーのアルゼンチン1部リーグ、ボカ・ジュニアーズのFW高原直泰(22)が12日、アスンシオンで行われたメルコスル杯1次リーグ、セロ・ポルテーニョ(パラグアイ)戦に先発出場した。セロのMF廣山望(24)は後半31分に途中出場し、南米初の日本人“競演”が実現。高原は得点を奪うことはできず、後半25分で交代したが、廣山は右サイドからの攻撃で、逆転勝ち(2―1)に貢献した。日本の裏側で、日本人が南米サッカー史に1ページを刻んだ。高原がベンチに下がった6分後、廣山が勢いよくピッチに飛び出した。日本人の“競演”は、イタリア・セリエAでの中田(ローマ)と名波(ベネチア=現磐田)以来、海外では2回目、南米では史上初となった。9日のチャカリタ戦で1本もシュートを打てず、地元紙から酷評を受けた高原は、前半から積極的に動いた。だが、周囲との連係不足は解消されておらず、決定機をつくれない。成長の度合いを見る意味で、重圧のかからないホームでの先発を決断したビアンチ監督は後半25分に見切りをつけ、交代を命じた。一方、右サイドに入った廣山は、正確なクロスをゴール前に放り込みチャンスをつくった。アシストこそならなかったが、勝利に貢献した。チームになじめない高原に対し、廣山は同杯5戦中3戦に先発。リーグ戦でも開幕以来全試合に出場し、中心選手としての地位を確立しつつある。直接対決はお預けとなったが、それぞれの立場の違いが浮き彫りになった。

ボカ高原、セロ廣山に敗れて二軍降格の危機(サンスポ)
サッカーのメルコスール杯1次リーグA組で、FW高原直泰(24)のボカ・ジュニアーズとMF廣山望(24)のセロ・ポルテーニョが対戦。高原は2試合連続で先発、廣山は途中出場で、ピッチで直接競り合う場面はなかったが、南米での日本選手初対決は廣山のセロが2−1で逆転勝ちした。ボカは準々決勝進出絶望。高原はこの試合でも結果を出せず、カルロス・ビアンチ監督(52)から二軍落ちを示唆される大ピンチに陥った。

高原、廣山同時ピッチお預け ・メルコスール杯・セロ逆転勝利 ボカ準々決勝進出絶望(報知)
後半31分から出場したセロ・廣山は得意の右サイドからチャンスをつくった。
南米の強豪クラブが争うメルコスール杯1次リーグA組、セロ・ポルテーニョ(パラグアイ)―ボカ・ジュニアーズ(アルゼンチン)戦は12日、当地で行われ、ホームのセロが2―1で逆転勝ちした。 ボカのFW高原直泰(22)とセロの廣山望(24)の日本人初対決が注目されたが、先発出場した高原が後半20分でベンチに下がり、廣山は後半31分から途中出場したため、2人が同時にピッチに立つことはなかった。  公式戦で先発3試合目となった高原は前半4分、ゴール前で相手に倒され、FKを得た。そのFKからのこぼれ球をDFスチアヴィが押し込み、ボカが先制。しかし、その後はセロがペースをつかみ、40分にアルバレンガのゴールで同点に追いついた。 高原は後半20分にガイタンと交代して退くまで積極的に動いたが、ゴールはまたしてもお預けとなった。廣山は後半31分に交代出場し、38分に鋭いクロスを放つなど右サイドで活躍。セロはロスタイムにフェレイラが逆転ゴールを決め、勝ち点を10に伸ばし、A組首位を守った。ボカは勝ち点3で準々決勝進出は絶望的となった。

試合が終了した廣山選手、多くの日本人報道陣囲まれインタビューを受けていました。一つ一つの質問に丁寧にそして笑顔で答えています。



(写真:日本人記者の質問に答える)



(写真:ファンに気軽にサインをする)

新聞は高原選手にかなり厳しいようですが、まだアルゼンチンに来たばかり、慣れない土地でカルチャーの違いに戸惑っているのでしょう。南米を選択してくれた高原選手、チームメートの信頼を得て活躍する事を期待しています。

【がんばれ!にっぽんサッカー】昇格争い 廣山 今度こそ! 「世界中の人に評価されたい」(産経)
W杯出場を決めたアフリカの強豪2カ国と戦う欧州遠征の日本代表に、パラグアイのセロ・ポルテーニョでプレーするMF廣山望(二四)が選ばれた。南米への武者修行に出て8カ月あまり。初めて日本代表に招集された7月のキリン杯は出番がなかったが、今回は期するものも大きい。「正当な評価で代表に選ばれるならうれしい」と、首都アスンシオンにあるマンションの自室で、熱く思いを語った。街の中心から、車で15分ほど離れた小さなマンション。この2階(日本でいえば3階)にある2LDKの部屋で、廣山はパラグアイの生活を楽しんでいた。リビングのテーブルには、パラグアイの代表的な飲み物のマテ茶とポット。傍らにはパソコンや、スペイン語の学習書が積んである。室内には洗濯機もあり、「大抵のことは自分でこなしている」という。スペイン語もすっかり上達。練習後には、サポーターと気さくに冗談を交わしながら、サインの求めに応じていた。街を歩いていても有名人だ。「小さな街だし、日本人だから。でも、わずらわしくはない。みんな見てくれているというやりがいはある」と胸を張る。サッカー漬けの毎日だが、休日は仲間とマテ茶を飲んだり、名物のアサード(焼き肉)を食べたり。テレビをつければどこかでサッカーが放映されているお国柄だが、日本の試合は見られない。さすがに「(所属していた)市原の試合は気になる」という。フル出場は少ないが、試合の流れを変えるスーパーサブとして、コンスタントに出場するようになった。プレーも積極性が増した。「こっちでは個人技とパワーで勝負。前(攻撃)の5人はみんな勝負する。僕は右サイドでセンタリングやカウンターを期待されている。日本では、今みたいなプレーはできなかった」南米流の個人技中心のサッカーが“廣山らしさ”を取り戻したようだ。キリン杯では出番がなかったが「ショックはなかった。トルシエ監督は僕の試合を見てないから、プレーを分かっていないと思う」と意に介していない。「代表がすべてではない。W杯に出られるなら出たいけど、それで終わるのだったら、いろいろなチームでプレーして、世界中の人に評価されたい」パラグアイでもまれた経験が、精神的にも一皮むけさせたようだ。それでも、「力を正当に評価してもらって日本代表に選ばれるのならうれしい」と素直な心境も吐露。南米で一回り大きくなった廣山が、今度こそは欧州のグラウンドで、その成長ぶりを見せてくれるはずだ。
チーム内での廣山の評価
セサル・ジャッケ監督は廣山を「合流して最初の練習で、左サイドの選手に『守備の時は下がってこう守るんだ』と説明したら、(右サイドの)ヒロはスペイン語も分からないのに動作ですぐに理解していた。頭のいい選手だ」と評価した。 「レギュラーは13人いる。廣山はその1人」という。フル出場が少ないのは、試合スケジュールが過密で、体力的にきついからのようだ。「彼のスピードなら、日本代表でもやっていけるはず」と太鼓判を押した。また、Jリーグ市原で監督補佐歴のあるグスタボ・コーチは「日本人はずうずうしさがない。ここではヘディングの時、ジャンプ力勝負ではなく、背丈がなくても体を使って勝ちに行く」という。クラブのルイス・プエンテ会長は、日本企業のスポンサー獲得などを目的に廣山を獲得したのではという問いに、「(高原直泰の移籍したアルゼンチンの)ボカ・ジュニアーズのように国際的でもないし、マーケティング力もない。いい選手という理由だけ」と一笑に付した。



高原に廣山先輩アドバイス(スポニチ)
ボカ・ジュニアーズFW高原直泰が“先輩”廣山からアドバイスを受けた。メルコスール杯出場のため、パラグアイ入りした高原はセロ・ポルテーニョのMF廣山望と再会。高原は南米で活躍する廣山にコミュニケーションの取り方などのアドバイスを受けた。9日のチャカリータ戦では2度目の先発出場を果たしたものの、いまひとつだった高原。不慣れな海外で成功するためにも大きな励みとなったはず。

高原で廣山討ち ・セロ・ポルテーニョ戦ではキーマンとなる高原(スポニチ)
タカにパスを出せ――。ボカ・ジュニアーズのカルロス・ビアンチ監督がFW高原直泰にパスを集めるよう指令を出した。ボカは12日(日本時間13日午前8時40分キックオフ)メルコスール杯でMF廣山望の所属するセロ・ポルテーニョと対戦するが、日本人対決を前にしてビアンチ監督の後押しは高原にとって心強いもの。地球の裏側から来た若きストライカーをサッカー大国の指揮官は心底買っていた。9日のチャカリータ戦後「高原には満足している」と語っていたが、リーグ戦2度目の先発でも無得点。誰もが22歳の日本人を気遣ってのコメントと解釈していた。しかし、この言葉は社交辞令でも親心でもなくまぎれもない本心だった。関係者によると、ビアンチ監督は「ゴール前でタカにできるだけパスを出せ」とMFリケルメやFWギジェルモに指示したのだ。チャカリータ戦ではパスが来ず、シュート0に終わったが、ボールを持つ機会さえ多ければゴールを量産すると指揮官は見ている。それにしてもマラドーナを生んだ名門クラブがまだ何の実績も残していない日本人選手にボールを集めろというのは異例だ。しかもリケルメやギジェルモはアルゼンチン代表歴もあるスター選手。その2人にそのような指示を出すところに高原の潜在能力にいかにほれ込んでいるかが分かる。一方で高原に対しては「仲間に自分の存在を思い出させる動きをしてくれ」と要求することも忘れなかった。高原はこの日午前、12日に行われるメルコスール杯セロ・ポルテーニョ戦出場のためパラグアイに向け出発した。ギジェルモが16日のリバープレート戦に専念するため、高原が公式戦2試合連続で先発する可能性は高い。南米の地で廣山との日本人対決が実現するのは確実だ。指揮官の“高原シフト”は日本人ストライカーにとって願ったり。大きな後押しを受けて移籍初ゴールを目指す。

廣山&高原 健闘を誓い合う (報知)
高原と廣山が南米初の日本人対決を前に健闘を誓い合った。南米の強豪クラブが争うメルコスール杯予選リーグA組のセロ・ポルテーニョ(パラグアイ)―ボカ・ジュニアーズ(アルゼンチン)戦は12日午後8時40分(日本時間13日午前9時40分)からセロの本拠地デフェンソール・デル・チャコ・スタジアムで行われるが、ともにスタメンが確実なセロのMF廣山望(24)とボカのFW高原直泰(22)が11日、市内のホテルで久々に対面した。 同日午後にパラグアイ入りしたボカの宿舎を廣山が訪れたもので、話の内容は明らかになっていないが、現地でも日本人対決が大きな話題となっている。アルゼンチンを出発前、高原は約1か月ぶりに地元のテレビとラジオ局のインタビューに応じ、「監督からチャンスをもらっているので、1日も早くゴールを決めて期待に応えたい」と前向きに話した。 ボカは16日に国内リーグで宿敵リバープレートとのビッグゲームが控えており、メルコスール杯での活躍次第で、高原が“伝統の一戦”に出場する可能性もある。  

高原vs廣山、南米初「日本人ダービー」 (サンスポ)
ボカ・ジュニアーズ(アルゼンチン)FW高原直泰(22)が日本時間13日早朝のメルコスール杯予選A組、セロ・ポルテーニョ(パラグアイ)戦で先発出場することが11日、決定した。カルロス・ビアンチ監督(52)が自身の公式HPで明らかにした。セロはMF廣山望(24)の所属クラブ。海外ではセリエAの中田英vs名波以来、南米では初の“日本人ダービー”が実現する。100年を誇る南米サッカーの歴史に、新たな1ページが刻まれる。南米南部クラブNO・1を決めるメルコスール杯で、アルゼンチンの名門ボカとパラグアイの強豪セロが対戦。南米初の日本人ダービーが、ついに実現するのだ。 「試合日程も詰まっているし、FW陣はいろんな組み合わせを試したい。高原は前の試合もゴールはなかったが、デルガドとのコンビを考えている」 ボカ・ビアンチ監督が自身のHPで、9日のリーグ戦(対チャカリータ)に先発した高原の2戦連続先発出場を明かした。前試合でシュートもなかった高原に、地元紙オレは10点満点中4点を付けるなど、厳しい評価をした。しかし、ビアンチ監督は、高原をプレッシャーの少ないホームで出場させることで経験を積ませる方針。今回の日本人対決を、高原がホーム3試合出場でどれだけ成長したかを試す絶好の機会ととらえている。対する廣山は、既に同杯4戦中3戦で先発。8月の開幕以来リーグ戦でも全戦出場を果たすなど、セロの中心選手。前戦7日のソル・デ・アメリカ戦では後半から出場と温存されているだけに、A組暫定1位死守へ、先発メンバー入りは間違いない。中田英vs名波のセリエA日本人対決に続き、海外クラブでは2度目の日本人ダービー。大一番を前に、10日の練習後も無言を貫いた高原。ビアンチ監督の“親心”にこたえるため、そして、日本代表不動のエースであることを誇示するため、燃えに燃える。
★日本人選手対決VTR
99年10月23日、ホームのペルージャ・中田英、ベネチア・名波はともに先発。ピッチ中央で握手を交わし試合が始まった。記録的豪雨の中、前半は名波ペース。30、31分に続けて中田からボールを奪う活躍もあり、ベネチア1点リードで折り返した。後半は中田が反撃。10分、敵陣中央から浮き球パスでFWアモルーゾの同点弾をアシスト。27分には強烈な右足ミドルのこぼれ球を再びアモルーゾが決め、逆転を呼び込んだ。運動量が落ちた名波は43分で交代。地元紙はフル出場で2−1勝利を呼び込んだ中田の「判定勝ち」と評した。
★メルコスール杯
南米南部クラブカップとして98年創設。アルゼンチン、ブラジル、チリ、パラグアイ、ウルグアイの5カ国、20クラブが参加、5組に分かれてホーム&アウエーで戦い、各組1位と2位の成績上位3クラブが決勝リーグ進出。経済的な結びつきの強い5カ国でEU(欧州連合)に対抗するため作られたメルコスール(MERCOSUR=南米南部共同市場)加盟国内の大会。優勝賞金200万ドルは財政の厳しい南米クラブにとって重要な資金源。対して、リベルタドーレス杯は10カ国で南米NO・1を決定、トヨタ杯の出場権争奪戦。南米北部クラブカップとしてメルコノルテ杯もある。

高原VS廣山12日初対決 (報知)
高原、廣山の初の日本人対決が実現する。南米の強豪クラブが争うメルコスルール杯予選リーグA組のセロ・ポルテーニョ(パラグアイ)―ボカ・ジュニアーズ(アルゼンチン)戦は12日午後8時40分(日本時間13日午前7時40分)からセロの本拠地デフェンソール・デル・チャコ・スタジアムで行われる。 ボカは11日の練習後、遠征メンバー17人を発表し、FWでデルガド、ギジェルモとともに高原直泰(22)が名を連ねた。高原は9日のチャカリタ戦(国内リーグ)に先発したため、セロ戦ではベンチスタートが有力と見られていたが、ビアンチ監督は19歳のFWコラウッティを遠征メンバーから外したため、高原がデルガドとコンビを組んで先発出場する可能性が高まった。 2度目の先発となったチャカリタ戦でもノーゴールに終わった高原だが、ビアンチ監督が「彼のプレーには満足している」と話した通り、高原のキープ力を高く評価したようだ。 セロのMF廣山望(24)は先発出場が確実視されており、南米で初の日本人対決が実現する。




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